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競走部

2022.01.01

第98回東京箱根間往復大学駅伝 1月2・3日 東京・大手町読売新聞東京本社前⇔神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場入口

悲願の総合優勝に向けてまずは往路優勝を/箱根駅伝展望<往路編>

 第98回東京箱根間往復大学駅伝(箱根)がいよいよ明日に迫る。今季の早大は『学生駅伝3冠』を目標に掲げていたが、出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)と全日本大学駅伝対校選手権(全日本)は主力の欠場が響き、ともに6位に終わった。しかし「(箱根の)総合優勝という目標は変えない」と相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)。出雲では一時2位、全日本では一時首位に立つ場面があったように『優勝』は手の届かない目標ではないことを示した早大は、ひるまずに突き進む。前回覇者で11月の全日本も制した駒大や選手層が厚い青学大をはじめ混戦が予想されるが、全区間ミスなくつなぎ切ることが、早大の目標である『総合優勝』達成のカギだろう。区間変更は当日朝、各日4人まで可能だが、ここでは12月29日時点での区間エントリーをもとに、箱根往路の展望をお伝えする。

第97回箱根スタートの様子(禁転載)

 出遅れが許されない1区には北村光(スポ2=群馬・樹徳)がエントリーされた。他大学では今季成長した唐澤拓海(駒大)や吉居大和(中大)など各大学のスピードスターが集まるが、チームに流れをもたらす走りをしたい。2区には河合陽平(スポ4=愛知・時習館)がエントリー。エースが集う『花の2区』といわれるこの区間には東京国際大のイエゴン・ヴィンセントや駒大の田澤廉をはじめ、強力な選手が多数おり、各大学のエースが火花を散らす模様となりそうだ。続く3区に起用されたのは27分台トリオの1人、太田直希(スポ4=静岡・浜松日体)。3区は『湘南の風』の影響を受けやすく、順位変動も多い区間だが「エンジを着る最後のレースなので、とにかく自分の全力を出したい」と太田。故障の影響で全日本を欠場したため大学駅伝皆勤賞とはならなかったが、4年間走り続けた箱根路で有終の美を飾る。

笑顔を見せるルーキー伊藤(左)と石塚

 後半の4区にはルーキーの石塚陽士(教1=東京・早実)が抜てきされた。往路の中では最短区間だが、近年はこの区間をトップで通過したチームが往路優勝を果たす傾向にあり、その重要度は増しているといえる。石塚は今季、1年生とは思えない活躍を見せている。3大駅伝初戦の出雲で区間賞を獲得すると、続く全日本でも区間4位の快走を披露。勢いそのままに箱根路を駆け抜けたい。往路のアンカー・山上りの5区にエントリーされたのは、同じくルーキーの伊藤大志(スポ1=長野・佐久長聖)。伊藤は出雲こそ区間12位に終わったが、全日本では区間7位と出雲の借りを返した。その後も順調に練習が積めており、初の箱根に向けて「自分の区間順位も大事だが、チームの優勝に貢献できる走りを一番にしたい」と意気込む。

前回の箱根で3区を走る中谷(禁転載)

 控えにも強力なメンバーが待機する。中でも1万メートル27分台という学生トップレベルのタイムを持つ中谷雄飛(スポ4=長野・佐久長聖)と井川龍人(スポ3=熊本・九州学院)は、それぞれ1区と3区を経験済み。「経験値でいえば1区。エースとして2区もありかなと思う。とにかく主要区間で活躍したい」(中谷)。チームを勢いづける前半区間に当日変更で投入される可能性が濃厚だ。

 今回も各大学で戦力が拮抗(きっこう)しているが、早大も引けを取らないメンバーがそろう。千明龍之佑駅伝主将(スポ4=群馬・東農大二)、太田、中谷の4年生3本柱に加えて、3年生以下も着実に成長している。「全区間で貯金をコツコツと積み重ね、早稲田らしい全員駅伝でチャレンジしたい」(相楽駅伝監督)。出雲と全日本では足並みがそろわず、あと一歩のところで優勝争いから脱落した早大。『3冠』の夢は絶たれたが、このチームの集大成として臨む箱根こそ、全員の力を100パーセント発揮し総合優勝をつかみ取れるか。1歩ずつ着実に努力を積み重ねてきた。あとは静かに号砲の時を待つのみだ。

(記事 加藤志保、写真 布村果暖 提供写真 関東学連)

直前コメント

区間エントリー発表 12月29日

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