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合気道部

2021.12.21

第52回全日本学生競技大会 12月5日

新体制で挑んだ全国大会 

 去る12月5日、第52回全日本学生合気道競技大会が帝京大学旧柔道場にて開催された。例年は5月に行われる新人戦が、現3年生にとって初出場となる大会であるが、今年はコロナウイルスの影響で試合の中止が続いた。そのため、現3年生にとっては今回の全国大会が、初めての試合となった。しかし、早稲田大学合気道部は、演武で、若旅雅弥(政経3=埼玉・早大本庄)、田崎智己(商3=北海道・札幌南)が優勝、長谷川真寿(創理3=埼玉・早大本庄)、小谷部広大(先理3=神川・聖光学院)が準優勝を飾った。乱取個人戦では新主将の安藤翔(基理3=神奈川・聖光学院)が優勝、田崎が準優勝、若旅が3位入賞と、トップ3を早大が占め、さらに男子乱取団体戦で優勝を果たした。代替わり直後の新体制で挑んだ大会となったが、早稲田らしい強さを十分に発揮した。

 女子演武では、急遽1年生の部員が出場することになったが、その際ペアを組んだ近藤友香(社3=東京・鷗友学園女)は、演武と乱取は完全に分けられたものではないと語った。演武は、取り手(技をかける側)が受け手(技をかけられる側)の攻撃をいなす形となるため、相手に合わせる感覚や間合いのとり方は、取り手がより考慮しなくてはならない。演武で正しくかける技が身につくと、乱取で実戦の動きも格段に上達する。一方で、演武用の決まりきった型とは違い、乱取では唐突に技をかけられたときに正しい受け身がとれないと怪我につながりかねない。そのため実力の向上には、第一に受け身の習得が必要となる。すると乱取で、技の動きに加え、怪我の防止のために身に付けた受け身によって、完成度の高い演武が作り上げられていく。それゆえに演武と乱取は双方にとって、ともに高め合うような関係にあるようだ。全国大会が終わった後の稽古では、今まで別メニューの練習が多かった1年生も全体の稽古に混じって練習することが多くなった。伝統を紡ぐ早大合気道部の来年度の活躍を待ち望む。

男子乱取個人戦決勝の安藤(左)・田崎(右)

(記事 久家舞子、写真 早大合気道部提供)

 

結果

▽団体戦

男子 優勝

▽男子乱取個人戦

安藤 優勝

田崎 準優勝

若旅 3位

▽男子演武

若旅・田崎組 優勝

長谷川・小谷部組 準優勝

 

コメント

安藤翔主将(基理3=神奈川=聖光学院)、田崎智己(商3=北海道・札幌南)、近藤友香(社3=東京・鷗友学園女)

――試合の率直な感想を教えてください

安藤:例年全国大会は4年生が集大成となる最後の大会であるのですが、今年は例外で代替わり直後に行われました。練習期間も例年ならば1年かけてやるけど、今年は準備期間が短かった。それでも、結果は出さないといけないというのが大変であった部分であり、そこで結果を出せたという部分は安心しました。

 

田崎:初めての大会だったので勝ちたいという気持ちはありました。初戦の相手が一つ上の先輩だったり、2回戦の相手が体格差のある選手だったりしたので、相手にどうやったら勝てるか考えながら、試合に臨んでいました。初戦に関しては、とりあえず思い切っていけと監督に言われたので、そのアドバイスをもとにアグレッシブにいったので、それが試合で結果を出せた要因ではないかなと思います。

 

近藤:私は、乱取に関して特に緊張しました。普段男子部員と稽古しているからか、どうしても乱取の戦いが怖いなと感じていて。今回も、恐怖感をしっかり拭った上で試合の場に立てるのかという不安から緊張していました。練習してきたことがしっかり出せたかどうかというと、少し不十分だったなと思います。どうしてもまだ緊張と、恐怖感から体が固まってしまって、相手を捉えることができても、攻撃的な姿勢が欠けてそこから技をかけることに持って行けなかったと反省しています。次に繋げられたらいいなというところです。

 

――今後の練習で意識すべき点は?

安藤:普通はOB、OGの方々が指導に来てくれるのですが、コロナの影響で入構が制限されなくなったので、目に見えて実力が落ちていっているというか、伝統の水準が下がってきているというのは前々から感じていたので、それを全体で変えていこうという意識は3年生で共有しながらやっています。自分には言葉で引っ張っていくというのは苦手なタイプなので、行動で示せるようにこれからも頑張っていくつもりです。

 

田崎:自分の予想外に活躍できて、準優勝という結果を残せましたが、優勝に届かなかった敗因は自分の中ではっきりしています。それは、体格差。体格をカバーできるほどの体力、技術力、筋力をまだつけれてないなと実感しているので、体格差のある相手にも勝ちきれる、技をかけれるというところが自分にとっての目標です。安藤(基理3=神奈川・聖光学院)と決勝で当たったとき、技をかけるタイミングはあったのですが、そこで投げきれなかったのは後悔しているので、今後の目標としてタイミングがあった相手には確実に投げられるような技ができるようになりたいと思っています。

 

近藤:私の残り1年でやりたいことのひとつに、早慶戦の演武に出場してしっかり勝つということが挙げられます。今回の大会で私は演武にも出場しましたが、直前にペアの怪我の影響から1年生の女子部員へと急遽変更になりました。結果はなかなか伴ってはいなかったのですが、1年生の実力をつけてあげたこと、それから自分自身が女子と組んで演武に出場できたのは、すごく良い経験になったと思います。来年の早慶戦も、後輩とペアを組むつもりなので、まずは自分がいろんな技を理解したり実践できたりした上で、後輩に教えながら自分もしっかり実力をつけていきたいと思っています。

 

――今年度の部全体の目標を教えてください

安藤:大会は徐々にコロナに影響されず開催できると思うので、まずはそこでしっかり結果を残すことです。それから、合気道はマイナー競技であるので、他大学との交流含め、発祥の地として競技の普及と発展を目指していきたいです。