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ア式蹴球部

2021.11.29

早関定期戦 11月28日 会場非公開

いざインカレへ 収穫と課題のスコアレスドロー

早関定期戦
早大 0-0
0-0
関学大
【得点】
なし

 2週間後に控えた全日本大学選手権(インカレ)初戦を前に、「第97回早関サッカー定期戦」が行われた。昨年はコロナ禍の影響で中止となったため2年ぶりの開催となる。試合は相手に押し込まれる時間帯もありながら、要所要所でチャンスを作り関学ゴールに迫る。前後半を通して一進一退の攻防が続くが、両チームとも最後までゴールを奪うことはできず、0ー0のスコアレスドローに終わった。

ゴール前を見据える丹羽

 「関学は関西で断トツ(強い)ということですごくいい相手との試合なので、インカレに向けて自分たちの力を試そうとしっかり準備してきた」とDF大西翔也(スポ4=浦和レッズユース)。その言葉通り、準公式戦という位置づけながら、インカレを見据え前半から高い集中力を見せる引き締まった試合となった。立ち上がりは関学がボールを握り早稲田ゴールに迫る。7分、右サイドを崩されゴールネットを揺らされるが、その前にボールが外に出ていたとしてゴールキックの判定。序盤での失点を免れた早稲田は徐々にボールを保持できる時間も増え、MF田中雄大主将(スポ4=神奈川・桐光学園)、先発起用されたMF丹羽匠(スポ3=ガンバ大阪ユース)を中心に細かいパスワークを交えながら関学大ゴールに迫る。

積極的にシュートを放つ大西

 19分、MF小倉陽太(スポ2=横浜FCユース)の大きなサイドチェンジに左サイドの大西が抜け出しシュートを放つが惜しくも枠を外れる。直後の22分、再び左サイドを崩し大西が放り込んだクロスは直接ゴール方向へ。しかし、ここはポストに阻まれた。その後は再三ピンチを迎えるが、ピッチ上の全員が守備でも献身的なプレーを見せ得点を許さない。中でもMF植村洋斗(スポ2=神奈川・日大藤沢)は球際での強さを見せ、ボール奪取から素早いカウンターの起点となった。42分には相手のミスから高い位置でボールを奪い、MF水野雄太(スポ3=熊本・大津)がゴール前でチャンスを迎えるがここも決め切ることができず。0ー0で試合を折り返す。

攻守で存在感を示したヒル

  後半は開始早々に右サイドのDF柴田徹(スポ3=湘南ベルマーレU18)のクロスにFW駒沢直哉(スポ1=ツエーゲン金沢U18)がヘディングで合わせるがゴールとはならない。それ以降は押し込まれる苦しい展開が続く中、大西、そして後半から投入されたDF西田翔央(商3=東福岡)を中心に体を張った守備を見せる。76分にはこぼれ球から強烈なミドルシュートを受けるが、ここはゴールポストに救われた。その後もGKヒル袈依廉(スポ1=鹿児島城西)が好セーブを見せるなど粘り強い守備で関学の攻撃を防いだ。一方81分には途中交代で入ったFW奥田陽琉(スポ2=柏レイソルU18)のボールキープを起点に、MF安斎颯馬(社1=青森山田)のクロスから最後はMF田部井悠副将(スポ4=群馬・前橋育英)が合わせるがゴールには至らず。攻撃面では最後まで決定的な場面を作ることができず、1点が遠かった早稲田。そのまま得点を奪えないまま0ー0で試合終了となった。

  「攻め込まれている時間帯もあった中で、特にディフェンスラインは集中を切らさずに90分間やりきれた。この内容をインカレにつなげていきたい」とヒルが振り返るように、最後まで全員が体を張り走り抜いたことで無失点という結果につながった。関西を代表する強豪相手に得点を与えることなく試合を締め括った守備面での収穫は大きいだろう。一方で攻撃面ではいいかたちもつくれてはいたものの、ゴール前での迫力や決定力といった点で再び課題を突きつけられる結果となった。

途中からキャプテンマークを巻いた大西と横断幕

 いよいよ2週間後に迫ったインカレ。「チームとしては日本一というところを目標として掲げてそこに向かってやってきていますし、厳しい戦いが待っていると思うので、一戦一戦を戦っていくということをチームで共有したい」と語るのは攻守で存在感を見せた大西だ。大学生活最後の大会を迎える4年生はもちろん、部員全員がさまざまな苦しみや葛藤を乗り越えてたどり着いた集大成。そのインカレの前哨戦ともいえるこの早関サッカー定期戦で得た収穫と課題にもう一度向き合い、『WASEDA DRIVE』の精神のもと、チーム一丸となって日本の頂点へ駆け上がる。

(記事 安岡隼人、写真 大滝佐和、橋口遼太郎、田中駿祐、松永拓朗)

コメント

DF大西翔也(スポ4=浦和レッズユース)

――今日の試合はチームとしてどのような位置づけでしたか

早関定期戦ということで準公式戦というような認識で、ただ公式戦として向かっていくという準備はしてきました。

――関学に向けた対策をしてきたところはありましたか

関学は関西で断トツということで、すごくいい相手と試合ができるというところで、インカレに向けて、自分たちの力を試すというところでしっかり準備してきました。

――戦術的な部分で意識していたことはありますか

テーマがあって、1つ目は入りの部分と終わりの部分を意識するというところ、2つ目はセットプレーのところです。そういった部分を試合前にみんなで共有して臨んでいました。

――前半から少しボールを握る時間もあったと思うのですが、ピッチ内ではどのように感じていましたか

相手もすごく強度が高くて、自分たちが押し込む時間もあったし相手に押し込まれる時間もあって、自分たちとしてはしっかり焦れずに粘り強く守り切るというところは前半もゼロで抑えることができましたし、チャンスもショートカウンターとかでいくつか作ることができていたので、前半はすごくいい入りができたのではと思います。

――相手の個の質は高かったですか

高かったですね。ボールを奪った後もすぐに寄せてこられ、なかなか自分たちが思うようにパスを回せなかったり、ディフェンダーも跳ね返しが強かったりしたので、すごく圧を感じていました。

――攻撃の時に高い位置をとっているシーンも目立ちましたがどのような狙いを持っていましたか

高い位置をとりながら、自分は仕掛けるというよりも周りの味方を生かし、チャンスがあればクロスとかゴールに向かっていくという姿勢を出して、今日はシュートを打てたり良いクロスをあげられたりしたので。今日は得点にはつながらなかったですけど、良い部分は出せたのかなと思います。

――インカレまで後2週間ですが、チームとして個人として達成したいことを教えてください

チームとしては日本一というところを目標として掲げて、そこに向かってやってきていますし、厳しい戦いが待っていると思うので、一戦一戦を戦っていくということをチームで共有したいですし、個人としてはピッチの中で得点に関わる部分であったり失点を防ぐ部分であったり直接的に勝敗に関わる部分に貢献して、勝利を自分の力で決められるような活躍をしたいと思います。

――かなり調子が良いように見受けられます。ご自身としては最近どのような感触ですか

後期入って個人的にも良くはなっているかなとは思っていて。ですがやはり得点を取るとか、わかりやすい結果でチームを勝利に導きたいという思いがあるので、そこはインカレでチャレンジしたいと思います。

GKヒル袈依廉(スポ1=鹿児島城西)

――今日の試合を振り返ってください

今季を振り返ってみて、無失点の試合が少ないといったところで、法政戦はうまく無失点で切り抜けることができて、いい流れをチームにもたらすことができたと思いますし、今日も終始攻め込まれている時間帯や押し込んでいる時間もあった中で、安定したゲーム展開で進めることができて、特にディフェンスラインは集中を切らさずに90分間やりきれたのでこういう結果になりましたし、この内容をインカレにつなげていきたいと思います。

――関西を代表する相手との一戦であったと思いますが、どのようなことを意識して試合に臨みましたか

ぶっちぎりの1位という相手であったので、関西のレベルとかが全く分からない中でインカレ直前に試合を行うことができたのでいい機会だと思いますし、この試合で関西のレベルを自分の中に落とし込めることができ、関西1位という相手に対して自分たちのサッカーが通用した部分もあったので、プラスにとらえていきたいと思います。

――相手のFWは個の力が強いという中で、どのようなことを意識してそういった選手たちを抑えようとしていましたか

僕自身なかなか(経験が)なかった2トップという相手であったので、数的優位という状況を常に保たないといけないという中で、サイドバックや中盤の選手をどれだけコーチングで後ろに残してリスク管理をどう行うかを終始考えていました。

――この試合を無失点で終えることのできた一番の要因は何ですか

全員が最後まで走り抜いて体を張って、シュート(を打たれること)も少なくその直前で体を張った場面も多かったと思うので、チーム全体で守り抜いたというのが一番の要因だと思います。

――インカレまで残り2週間となりました。チームとしてそれから個人としてそれぞれ目指していくことを教えてください

(インカレまで)2週間ということでチームとしては今日勝ちきれなかったですが無失点という結果が出てプラスにとらえて、個人としても琢くん(GK上川琢、スポ4=湘南ベルマーレユース)が帰ってくるので、また一からのスタートだと思うので、良い競争をしてチームとしてレベルアップをして、インカレに向けて優勝という目標なので、25日までしっかりと自分たちのサッカーを貫いていきたいと思います。