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ア式蹴球部

2021.11.11

4年早慶戦 11月10日 会場非公開

大一番に弾みをつける逆転勝利! 4年生が意地を見せつける

4年早慶戦
早大 0-0
2-1
慶大
【得点】
(早大)69’田部井悠、80’倉持快

 13日のシーズン最終戦を前に、4年生のみで開催される伝統の一戦、『4年早慶戦』が行われた。多くの下級生部員やア式蹴球部女子部が見守る中、序盤より主導権を握った早大。しかし得点を奪えずにいると、後半に先制点を献上する。それでも田部井、倉持のゴールで逆転。週末の大一番、法大戦に弾みをつける勝利をあげた。

高精度の右足で存在感を示し続けた小林

 「この試合で出すものが、全て法政戦につながると全体に伝えた」(羽田拓矢主務、人4=東京・駒場)。全日本大学選手権(インカレ)への出場権をつかむため、絶対に勝利が必要となるリーグ戦最終節を直前にして行われた伝統の一戦。開始早々から果敢なプレーを見せたのは早大であった。FW宮脇有夢(文構4=東京・早実)、佐藤航大(商4=東京・早稲田)ら攻撃陣が、質と切り替え意識の高さを存分に発揮し、試合の主導権をつかむ。22分には宮脇が技ありの突破から決定機を演出。守ってはDF松浦一貴(スポ4=エストレラ姫路U18)や倉田拓実(スポ4=滋賀・草津東)が要所で体を張り、この一戦への強い思いを随所に発揮する。

ピッチサイドで戦況を見つめる羽田

 膠着(こうちゃく)状態が続く中、早大は積極的に交代選手を投入する。前半終了間際に羽田をピッチに送り込むと、後半開始早々に西川玄記マネジャー(スポ4=石川・金沢桜丘)を、続いて高原歩希マネジャー(文構4=埼玉・早大本庄)、さらには浦田幹トレーナー(スポ4=兵庫・夢野台)を次々と起用。攻撃の切り札が躍動感を見せ、ゴールへと迫る早大。しかし先制点を奪ったのは慶大であった。60分、左サイドを崩され得点を許してしまう。

後輩と共に喜びを爆発させる田部井

  先制を許し攻勢をさらに強める早大。MF小林将也(先理4=群馬・高崎)、秋元浩希(スポ4=東京・早実)らが奮闘し、ゴールへと迫る。待望の同点弾は69分。MF倉持快(人4=神奈川・桐光学園)が左サイドを華麗に切り裂くと、最後は田部井悠副将(スポ4=群馬・前橋育英)が頭で合わせ、試合は振り出しに。さらには80分、途中投入となった田中雄大主将(スポ4=神奈川・桐光学園)の、針の穴を通すスルーパスに抜け出したのは倉持。豪快なシュートをゴールネットに突き刺し、桐光学園コンビで逆転ゴールをもぎ取った。逃げ切りをはかる早大は、林隆生マネジャー(スポ4=東京・小石川)をピッチへ。林も体を張ったプレーをみせ、守備のメッセージをイレブンに届ける。「勝ち切るというところがゴール」とDF須藤友介副将(スポ4=FC町田ゼルビアユース)。守備陣が高い集中力で慶大の攻撃をはね返し続け、試合終了の笛が鳴り響いた。

  「今週末に法政戦を迎える状況で、4年生が何かを示して、まだみんなと日々を紡いでいきたいというなか、本当に勝てたことは良かった」と、この日キャプテンマークを巻いた須藤。たとえ失点をしても、愚直に取り組み逆転勝利をつかみ取る、今季の『ア式らしさ』が存分に発揮された試合となった。現在リーグ戦において早大が置かれた状況も、いわばビハインド。しかし、愚直な姿勢を体現し続け、最後には逆転をするパワーを発揮できるチームであると、改めて再確認させられた伝統の一戦となった。

  「このパワーを全てそのまま土曜日に向けて。チーム全員でつながって、必ず法政戦に勝利したい」。羽田は、力強く最終戦の勝利を誓った。永遠のライバルを下し、チーム全員で分かち合った歓喜。一体感を武器に、運命の一戦、勝利をつかみ取る。

(記事 橋口遼太郎、写真 大滝佐和、青山隼之介、前田篤宏)

コメント

DF須藤友介副将(スポ4=FC町田ゼルビアユース)

――今日の試合はいかがでしたか

 失点をした時は本当にどうしようかと思って。定期戦のこともよぎりましたし、今週末に法政戦を迎えている状況で、4年生が何かを示して、まだみんなと日々を紡いでいきたいという中で、本当に勝てたことは素直に良かったなと思いますし、こうしてみんなで笑顔で終われたことを誇りに思っています。

――かなり背負っていましたか

 かなり背負うものもありましたし、今年天皇杯負けて、アミノ杯も負けて総理大臣杯に出られなくて、関東リーグも優勝できなくて、早慶戦も負けて、何も残せていない中で、本当に重かったなというのが素直なところです。

――その分、喜びもひとしおではないでしょうか

 喜びというよりホッとしたというところと、やはり笑って終われるというのは良かったなと思います。

――2点目のシーンはいかがでしたか

 2点目うれしかったですが、本当に失点をしない、勝ち切るというところまでがゴールだと思っていたので。思っていたよりも、喜びというよりかはまだまだだなということを感じました。

――いろいろな4年生が出てきましたね

 何年もネタにして、いつ出る?みたいな話をしていて、各々スタッフもボールを蹴ったり体を作ったりしているのを見てきたので。全員出て勝てたというのがひとつ本当に良かったと思います。

――この試合は次につながりますね

 本当にもう勝つしかないというか、失うものは何もなくて。勝てなければ終わるという単純なところなので。必ず勝って、みんなで東伏見で日々を紡いでいきたいなと思っています。

羽田拓矢主務(人4=東京・駒場)

――今日の試合、いかがでしたか

 この試合で出すものが全て法政戦につながると全体に伝えて、始めた試合でした。本当に4年早慶戦で示す姿こそが今シーズンの姿という話をしていた中で、全員がハードワークをして、決して上手くはないけれども泥臭くドライブし続けてつかんだ勝利だと思うので。本当にナイス勝利だったと思います。

――ご自身のプレーはいかがでしたか

 こういうマネージャーといった立場でありながらも出場させていただけたというのは本当にありがたいことですし、より選手たちへのリスペクトというか。こういった機会をいただけたことは本当にありがたいことです。

――羽田さんへ向けた横断幕も掲示されていました

 ウルトラスさんが僕にという形でした。いつもウルトラスさんには、コロナ禍ということでウルトラスさんが望む形で応援はしていただけない中でも、常にサポートをしていただいて。常に我々のことを応援していただいていたので。本当に僕がありがとうと伝えたいです。

――この試合は次につながりますか

 そうですね。ただこの試合で勝ったことはゴールではなくて。法政に勝ってインカレをつかむことがゴールなので。この勝利で浮かれることなく、ただこのパワーを全てそのまま土曜日に向けて。チーム全員でつながって、必ず法政戦に勝利したいと思います。

――本番の早慶戦での敗戦は、やはり厳しいものがありましたか

 一生忘れられないほど悔しい経験をしましたし、こればかりは一生後悔するのだろうなというのは正直あって。負けて学ぶものとか、負けてもポジティブにとか、いろいろ言葉はありますが、僕自身は実際にそれはできなくて。切り替えることはできないけど、ただ本当にあの敗戦以上に悔しいことが降格とインカレを逃すことなので。であれば切り替えるのは無理だけど前を向いて進むだけだと思っていて。仲間と共にやっています。