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ハンドボール部

2021.11.09

全日本学生選手権 11月6日 山梨・小瀬スポーツ公園体育館

大舞台で実力を発揮できず 無念の初戦敗退/1回戦・対高松大戦

 ハンドボール大学日本一を決める全日本学生選手権(インカレ)が開幕した。早大は1回戦で高松大と対戦。相手の勢いに飲まれ、持ち味を発揮できない苦しい戦いとなった。前半は両者譲らず点を取り合い、11-11と同点で折り返す。しかし後半は、常にビハインドを背負う厳しい展開に。高松大が連続得点で勢いに乗る一方、早大は攻撃面でミスが相次ぎ23-26でタイムアップ。「堅守速攻」は鳴りを潜め、初戦で姿を消すこととなった。

 試合後、「何もできずに終わってしまった」と青沼健太主将(社4=千葉・昭和学院)、中村匠(スポ4=千葉・市川)が口をそろえたように、自分たちの理想とするかたちをつくれないまま時間が過ぎていった。試合開始直後、相手に先制点を献上するが、早大は青沼、神前伶(スポ3=埼玉・浦和実)を軸に4連続得点でリードを奪う。守備では安定感のある守りが相手のミスを誘い、試合の主導権をにぎったかに見えた。しかし、相手も連続得点を挙げて食らいつく。田井健志(スポ2=香川中央)の投入から再度攻撃のリズムをつくろうとする早大に対し、高松大も一歩も引かずせめぎ合いが繰り広げられた。前半終盤には、中惣健友(スポ3=石川・小松)がパスカットから自らシュートを決めるなど気迫のこもったプレーを見せたが、相手も得点を重ね同点で前半を終えた。

ゴールを狙う青沼

 後半は、終始相手のペースで試合が進んだ。後半5分から高松大に連続得点を許し、4点差をつけられる。早大も山田和直(スポ3=群馬・富岡)や中惣が攻守に奮闘して追いすがるが、常に先行される苦しい展開に。リズムをつかめず単調になった攻撃は、相手ディフェンスにことごとく跳ね返された。チームに焦りの色が見える中、途中出場した鈴木雄大(政経4=東京・早実)が力強いポストシュートを決めて意地を見せたものの、そう簡単に相手の勢いは止まらない。青沼が果敢にゴールを狙い続け最後まで食い下がったが、高松大の背中は遠かった。まさかの初戦敗退で、早大のインカレは幕を閉じた。

ガッツポーズを見せる中惣

 不完全燃焼のまま終わってしまった今回の試合。頂点を目指したチームにとって、不本意な終わり方だっただろう。「この経験を糧にして来年リベンジしてほしい」という鈴木の言葉にも表れるように、「日本一」という目標は後輩たちに託される。この舞台で見せた姿はもちろんのこと、普段の練習から示し続けた最上級生としてハンドボールに向き合う姿勢は、後輩たちに多くのことを教えたはずだ。

シュートを放つ鈴木

 春は満足に試合ができなかったものの、関東学生秋季リーグでは強豪相手に善戦し5位につけるなどチームは着実に成長を遂げた。1年間キャプテンとして仲間を率いた青沼は、「早慶戦に向けてまた一つになろうと話した」と語った。11月27日(土)に行われる早慶戦は、現体制で挑む最後の試合であり、4年生にとっては正真正銘最後の舞台だ。チーム一丸となった早大らしいハンドボールで、有終の美を飾れるか。今度こそ、充実感にあふれる晴れやかな笑顔が見たい。

(記事 澤崎円佳、写真 阿部健 澤崎円佳)

全日本学生選手権
早大 23 11-11
12-15
26 高松大
GK 中村匠(スポ4=千葉・市川)
CP 山田和直(スポ3=群馬・富岡)
CP 青沼健太(社4=千葉・昭和学院)
CP 中惣健友(スポ3=石川・小松)
CP 福田友貴(スポ4=神奈川・法政二)
CP 佐藤法俊(スポ4=長野・屋代)
CP 神前伶(スポ3=埼玉・浦和実)
コメント

青沼健太主将(社4=千葉・昭和学院)

――試合を終えて、今の率直な感想をお願いします

悔しいというか、何もできないまま終わってしまったなという印象です。

――今回の試合のオフェンスとディフェンスの評価をお願いします

オフェンスもディフェンスもきちんと機能していましたが、最後のシュートやプレッシャーのかけ方の部分で相手が一枚上手だったと思います。

――敗因はどこにあると思いますか

やはり、試合中に修正が効かなかったことが挙げられます。たくさんコミュニケーションを取っていましたが、意見がバラバラのままコートに立って、ミスで終わるパターンが多かったです。

――試合後にどのような話をしましたか

プレー云々ではなく、初戦に対する気持ちやコート外での姿勢は本当にインカレを勝ち切るためのものだったのか、と反省しました。また、今後早慶戦もあるので、そこに向かってまた一つになろうと話しました。

――4年間を振り返っていかがですか

自問自答を繰り返した4年間だったと思います。最後の1年は同期の力もあり、チームの一員として、主将としての振る舞いは周りに変化が伝わるぐらいにはできたのかなと感じています。

中村匠(スポ4=千葉・市川)

――試合を振り返って、今の率直な感想をお願いします

何もできずに終わってしまったというのが率直な感想です。応援してくれた方々や仲間に対して非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

緊張や焦りで十分な実力を発揮できずに終わってしまいました。

――チームのディフェンスはどのくらい機能していましたか

セットディフェンスはそこまで悪くなかったと思います。勝負所のサイドシュートとミドルシュートを僕が止められなかったことが敗因だと思います。

――4年間を振り返っていかがですか

4年間は長いようであっという間でした。伝統ある早稲田でプレーさせていただいたことで、入部当初にはなかった自信がつきましたし、人としても成長できたので非常に貴重な経験ができました。また、部活を満足するまで続けさせてくれた両親には感謝を伝えたいと思います。

鈴木雄大(政経4=東京・早実)

――試合を振り返っていかがですか

まだあまり実感がないです。要所要所で相手キーパーの好セーブやこちらのミスでなかなか流れをつかめずに終わってしまいました。こちらも好プレーはたくさんあったと思うのですが、最終的には相手のチーム力に負けたと思います。応援して下さった方々に申し訳ないです。

――途中出場となりましたが、どのような役割で投入されたのでしょうか

とにかくオフェンスのリズムを変えることだったと思います。時間も無かったのでボール回しからどんどん動いてフローターに突破して貰おうと思っていました。

――重要な場面で得点を挙げていましたが、心境はいかがでしたか

追いつかなければいけない場面で残り時間も少なかったので、点を決めてうれしいというよりもとにかく焦りの方が大きかったと思います。ただベンチが喜んでくれたのはうれしかったです。

――4年間を振り返っていかがですか

最後は不本意な結果に終わってしまいましたが、この4年間で出会った方々にたくさんのことを教わって今日までハンドボールを続けてこられたし、成長することができたと思います。本当にありがとうございました。そして、この1年一緒にプレーしてきた同期と後輩達にも本当に感謝しています。後輩達にはこの経験を糧にして来年リベンジして欲しいです。特に七海(菅原七海、社3=東京・早実)と白築(琢磨、文構1=東京・早実)は早実出身としてこれからも頑張って欲しいです。4年間ありがとうございました。

中惣健友(スポ3=石川・小松)

――試合を終えて、今の率直な感想をお願いします

悔しいというよりまだ現実を受け止めきれていないという感じです。

――どのような対策をして試合に臨みましたか

チームとしての決まり事はいくつかあったのですが、僕個人としては左利きの右45度がとてもいいシュートを持っているので打つ瞬間のプレッシャーだけは欠かさずにハードワークしようと思っていました。

――今回の試合のディフェンスの総評をお願いします

分かりやすく得点で言えば70点くらいですかね。正直言ってディフェンスは全然悪くなかったと思います。何本かシュートブロックの手が上がらず相手の得意なコースにシュートを打たれはしましたが、試合前はあまり考えていなかった相手チームのポストへの落としに対しても試合中盤から2枚目がしっかりフォローに入っていたので。ただ粘れなかった。それだけだと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

気持ちはとても入っていました。パスを出して味方にシュートを任せられるシーンでも「自分で決める」という気持ちでシュートを決めきれたので。ただ、チーム全体に相手をぶち倒してやるという覇気がなかったことも事実で、そこに対して自分が試合を通してアプローチしきれなかったことが本当に悔しいです。こんな形で今年の代を終わらせるつもりだったチームメイトは誰もいなかったし、自分がもっと引っ張っていけばよかったと思っています。4年生のみなさん本当にすみませんでした。来年は今年の分も絶対に勝ちます。

――1週間後には菅記念秋季大会が開幕しますが、どのような意識を持って臨みたいですか

試合の日の夜、3年生で集まり今後のチームについて話し合いました。当たり前のことかもしれませんが、どんな大会、練習試合でも負けないチームにしようとみんなで決意しました。来週の大会は今年あまり試合に出ることが出来なかった人間が成長するにはうってつけの場です。自分含め全員がいろいろな可能性を探りつつも、強い早稲田を体現するスタートの大会にしたいと思っています。

山田和直(スポ3=群馬・富岡)

――試合を終えて、今の率直な感想をお願いします

こんなところで終わるつもりはなかったのでとても悔しいですし、自分たちの力を全て出しきれなかったことが不甲斐ないです。

――どのような対策をして試合に臨みましたか

オフェンスに関しては相手が高めのディフェンスであることはわかっていたので、それに対して広いスペースをつくって攻めるように練習してきました。ディフェンスに関しては相手は能力の高い選手が多いので、ミドルシュートを気持ちよく打たせないように練習してきました。

――今回の試合のオフェンスの総評をお願いします

1試合を通してミスが目立ち、ボールを持っている選手が攻めすぎてしまいテンポの良い攻撃を展開することができませんでした。その影響もあって個人技に頼ってしまったと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

前半の入りが上手くいかなくて考えすぎてしまい、強引なプレーが多くミスにつながってしまったと思います。ただ、今までならそれを1試合引きずってしまうところを、後半に立て直せたことは個人的には収穫だったと感じています。

――1週間後には菅記念秋季大会が開幕しますが、どのような意識をもって臨みたいですか

新チームの初陣になるのですが、自分たちが最上級生としてチームをつくっていかなければいけない立場なので、まずは選手一人一人が強みを発揮して、自分をアピールしてほしいと思っています。個人的には、これからは自分を犠牲にして周りを生かすプレーを覚えていかなければいけないと感じていて、それが自分を生かすためにも必要なことだと思うので1年間課題として持ち続けたいと思います。

田井健志(スポ2=香川中央)

――試合を振り返って、今の率直な感想をお願いします

悔しいというより、不甲斐ないです。自分にもっと力があればという気持ちがあります。

――途中から出場されていましたが、どのような役割で試合に投入されましたか

オフェンスのリズムがあまりよくなかったので、ボールを回す役割として入りました。全体的に持ちすぎてしまうところがあったのでボールを散らすことを意識しました。

――その役割はどのくらい果たすことができましたか

やるべきことはやれたと思います。ペナルティ退場もとれたので及第点だとは思いますが、勝てなかったので意味は無いです。

――初めてのインカレの舞台はいかがでしたか

無観客なので本来のインカレを経験することはできませんでしたが、トーナメントという形式上、1回負けたら終わりなので独特な雰囲気は出ていました。欲を言うならば、もっとこの緊張感を感じていたかったです。

――1週間後には菅記念秋季大会が開幕しますが、どのような意識を持って臨みたいですか

秋季リーグやインカレを通して、試合の中で修正する力があまりにも無いと感じたので、そこを意識して試合に臨みたいです。個人的には、もっとチームの中で信頼される立ち位置になれるよう努力します。