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卓球部

2021.11.05

全日本学生総合選手権個人の部 10月28日~31日 埼玉・所沢市民体育館

黒野がシングルス優勝! 早大は団体に続き個人2種目制覇で3冠に輝く(女子)

 4日間にわたって行われた全日本学生総合選手権個人の部(全日学)。大会前半を終えてシングルスベスト64が決まり、3日目からは上位進出を懸け、3回戦以降が行われた。早大女子部からは、笹尾明日香(社4=神奈川・横浜隼人)、黒野葵衣(スポ3=東京・武蔵野)、杉田陽南(スポ1=大阪・香ケ丘リベルテ)の3人が4回戦を突破してランキング(シングルスではベスト16)入り。さらに2勝を挙げた黒野が翌日の準決勝に進出した。そして最終日、準決勝でカットマン同士の対決を制した黒野は、ついに決勝の舞台へ。鉄壁のカットを武器に、第1シードの木村香純(専大)をゲームカウント4-2で下し、全日学初タイトルを手にした。

 決勝までの道のりを「どの試合も負けに近いような勝ちだった」と振り返った黒野。3日間に行われた計4試合のうち2試合がフルゲームとなり、最終日も「(疲労が)回復していなかった」と苦笑いを浮かべた。連戦の疲労が蓄積する中行われた準決勝のカットマン対決は、粘り勝負で試合が膠着(こうちゃく)。第1ゲームの6ポイント目で促進ルールが適用された。この展開を想定していたという黒野は「自分が打つときにどれだけ点数が取れるかが重要だ」と、フォアハンドで相手バック側のコースを攻めポイントを重ねる。攻撃で流れをつくり、先に3ゲーム目を奪ったが、相手も譲らない。ゲームカウント3-3に追いつかれ、勝負は最終ゲームにもつれた。運命の第7ゲームは、3-1から相手に7連続得点を許す苦しい展開に。しかし、正念場のプレッシャーからか相手がミスを連発する。一気に追い上げた黒野が11-10でマッチポイントを握ると、最後は相手が痛恨のサーブミス。1時間越えの死闘は、メンタル面で明暗が分かれた。

決勝で相手の打球を強打する黒野

 準決勝後間もなく始まった決勝では、因縁の木村香純(専大)と対戦。 最近の対戦成績では勝ち越しているものの、相手はTリーグでも活躍している実力者。「最初から思い切っていこう」(黒野)と、この一戦に臨んだ。試合は黒野の連続ポイントで幕開け。「いつもより木村選手の打つ強いボールを取れた」(黒野)と、決め球を安定したカットで打ち返し、相手のミスまで粘った。1、2ゲーム目を取り流れをつかむと、一度はゲームカウント2-2に追いつかれたが、続く2ゲームをわずか計10失点でシャットアウト。黒野のペースで試合が進んだ末の、会心の勝利だった。

 

 一方、ダブルス優勝を果たした笹尾と岩越帆香主将(スポ4=福岡・希望が丘)だが、シングルスではそれぞれ目標とした結果に惜しくも届かず。1年時以来の学生タイトルを目指した笹尾は、ランキング決定戦までを順調に突破。ベスト8を懸けた6回戦も、相手に2ゲームを与えたが、勝負強さを発揮しゲームカウント4-2で勝ち切った。しかし続く4回戦、相手1年生の速攻ラリーに押されて主導権を握れず、いきなり2ゲームを献上。「気持ちの面では出し切れた」(笹尾)と、フルゲームに持ち込む追い上げを見せたが、ラスト1ゲームが遠かった。また、ベスト4進出を掲げていた岩越は、組み合わせ発表時からマークしていたという松永美咲(朝日大)と3回戦で対戦。両者が前陣に構え、激しいラリー戦を繰り広げた。お互い2ゲームを取り、試合はどちらが勝ってもおかしくない大接戦に。岩越はマッチポイントを握られた場面でも果敢に攻めたが、相手も最後まで崩れなかった。このゲームを9-11と僅差で落とし、敗退。シングルスで最高10位の戦績を塗り替えることはできなかったが、ラストの全日学で粘り強く戦った。

  
 

3回戦の最終ゲーム、あと一歩のところで敗れ悔しい表情を浮かべる岩越

 黒野がシングルスを制したことで、早大女子部は団体の部と個人の部2種目を合わせた、全日本学生総合選手権3冠を達成。コロナ禍で2019年ぶりの開催となった全日学で各々が実力を証明した。また、1年生ながら団体戦フル出場中の杉田陽南(スポ1=大阪・香ケ丘リベルテ)が、ダブルスに続きシングルスでもランキング入り。チームの主力とも言えるルーキーが頼もしい結果を残した。勢いに乗る早大女子部は、今月10日に開幕する日本卓球リーグに参戦することが決まっている。そして、この大会が3年生以下のメンバーで挑む団体戦の初陣。フレッシュな戦力の活躍にも期待したい。

 

(記事、写真 鬼頭遥南)

※掲載が遅くなり申し訳ございません。

シングルス優勝の黒野

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結果

女子シングルス



▽3回戦
○ 笹尾明日香3-0平田梨花(専大)
○ 黒野葵衣3-0江戸絢音(愛工大)
○ 杉田陽南3-1泉田朱音(東京富士大)
● 岩越帆香2-3松永美咲(朝日大)
● 里川奈優1-3岡崎日和(東洋大)

▽4回戦(ランキング決定戦=ベスト16)※4回戦から7ゲームスマッチ
○ 笹尾明日香4-1小島叶愛(国学院大)
○ 黒野葵衣4-0秋山有紀(神戸松蔭女学大)
○ 杉田陽南4-1鶴岡菜月(神戸松蔭女学大)

▽5回戦
○ 笹尾明日香4-2船橋清華(専大)
○ 黒野葵衣4-3出澤杏佳(専大)
● 杉田陽南3-4谷渡亜美(愛工大)

▽6回戦
○ 黒野葵衣4-3大川真実(愛工大)
● 笹尾明日香3-4岡田琴菜(愛工大)

▽準決勝
○ 黒野葵衣4-3中田玲奈(筑波大)

▽決勝
○ 黒野葵衣4-2木村香純(専大)

コメント

黒野葵衣(スポ3=東京・武蔵野)

―― シングルス優勝、おめでとうございます。今大会を振り返っていかがですか

ダブルスで3位に入れたというのが、シングルスにも良い流れを作ることができて、一緒に組んでもらっている中島(彩希、スポ3=福井・敦賀)には感謝しています。

――ダブルス3位という結果はどのようにとらえましたか

正直そこまで行けると思っていなかったのですが、1年で入学したときからずっと中島と組ませてもらっていて、1年時の関東学生新人戦で3位に入って以来あまり結果が出ていなかったので、久しぶりに良い結果が出て嬉しかったです。

―― シングルス優勝ということで、優勝までの道のりを振り返っていかがですか

シングルスはどの試合も負けに近いような勝ちだったんですけど、特にランキング(ベスト16)決定戦の専修大学の出澤選手との試合は、1月の全日本選手権の推薦にも関わる試合だったのでそこを乗り越えられたのが良かったです。

―― その出澤選手との試合は長時間になりましたが、疲労感など、その後の試合に影響はありましたか

ありました(笑)。今日も回復していなかったです。

―― 今日の準決勝はカットマン対決ということで、どのような作戦を立てていましたか

促進ルールでお互いの打ち合いになるだろうと思っていて、相手も攻撃が上手なことはわかっていたので、自分が打つときにどれだけ点数が取れるかが重要だと思っていました。カット打ち自体苦手だったのですが、今早稲田に自分を含めてカットマンが4人いて、日頃から練習できたのはすごくありがたかったです。

―― 決勝の相手の木村選手とは、今シーズンも何度か対戦されていると思いますが、今日の試合を振り返ってでしたか

思い切っていかないと勝てない選手なのはわかっていたので、最初から思い切っていこうと思って、その流れで1、2ゲーム目を取ることができたのが良かったです。それでも、相手はTリーグなど経験されている選手なので、2セット取られて、これだめかなと思ったのですが、最後は勝てて良かったなとは思っています。

―― 勝因はどのような点だったと考えていますか

私もよくわからなくて(笑)。でも、いつもより木村選手の打つ強いボールを取れたというのは一つ大きかったかなと思います。