メニュー

庭球部

2021.11.01

全日本選手権 10月31日 兵庫・ブルボンビーンズドーム

プロを相手にして見えた課題 単複ともに初戦で惜敗/女子

 国内最高峰の大会の一つである全日本選手権の本戦がついに開幕した。31日は単複の1回戦が行われ、早大からは女子シングルスに吉岡希紗(スポ3=三重・四日市商)、そして女子ダブルスに今年の全日本学生選手権優勝の石川琴実(社3=神奈川・白鵬女)・吉岡組が出場した。プロの選手を相手に自分たちの実力がどこまで通用するのかを試す格好の舞台となったが、結果は単複どちらも惜敗。学生大会では得られなかった新たな課題を見せつけられるかたちとなった。

 

シングルスで惜しくも敗れた吉岡

 予選から勝ち上がった吉岡は細木祐佳(プロ・フリー)との1回戦に臨んだ。第1セットは吉岡の持ち味である高い打点からのフォアハンドの強打で攻める。シーソーゲームの展開が続く中、5-4からブレークに成功してこのセットを獲得した。このまま行きたいところだったが、第2セット中盤からは相手に押され気味の展開に。「できることをやらないといけなかったのですが、それがうまくできなかった」(吉岡)と、吉岡のネットに掛けるミスが目立った。デュースになったゲームも取りきることができず、波に乗れずに勝負は第3セットに。ここでも第2セットと同じような展開で相手の流れを止めることはできず、序盤からブレークを許して引き離される。2-5から2ゲームを返したが反撃には及ばず、逆転負けとなった。プロの選手相手でも吉岡の威力のあるショットで勝機は十分にあっただけに「悔いの残る試合になってしまった」(吉岡)と肩を落とした。

 ワイルドカードでの選出で出場となった石川・吉岡組は西郷幸奈(プロ・フリー)・西郷里奈(TEAM自由が丘)組の姉妹ペアとの対戦となった。試合は「相手次第になってしまった」(吉岡)と振り返るように、プロのプレーを見せつけられる。第1セット序盤は相手のミスが多かったこともあり、3ゲームを先取。その後、互いにゲームを取り合う展開の中、迎えた第11ゲームでブレークに成功し、第1セットを7-5で獲得した。第2セットは、徐々に相手の強力なサーブやストロークの強打が決まるようになり、第1セットのようにはいかず、1-6。大会規定によりスーパータイブレークで行われる第3セットは先にリードする展開となったが7-5から相手に果敢に攻められて惜しくも逆転負けとなった。試合後、「もっとやれたのかな」と振り返った石川。早大ペアの磨かれたプレーが決まるポイントもあったが、相手のサーブやショットが入れば一瞬で決まってしまうポイントが大半であり、プロの高い壁を痛感させられた。

 

石川・吉岡組はスーパータイブレークの末に敗れた

 単複ともに初戦敗退となった今大会。試合後、石川、吉岡の両選手が課題として挙げたキーワードは「気持ちの強さ」であった。2試合とも第1セットを取ってからプロの意地を見せつけられた。目の前の1ポイント、1ゲームを取りきる集中力はプロとしてテニスに取り組む選手たちの思いの強さを示している。「気持ちの面では絶対に負けないという強い気持ちを持ってやりたい」(吉岡)。来週からは全日本大学対抗王座決定試合が始まる。最高峰の舞台で得られた貴重な経験を活かして大一番に臨む。

(記事・写真 山床啓太)

結果

女子シングルス
▽1回戦
●吉岡希紗 [6-4、4-6、4-6] 細木祐佳 (プロ・フリー)
女子ダブルス
▽1回戦
●石川琴実・吉岡希紗 [7-5、1-6、7- 10] 西郷幸奈(プロ・フリー)・西郷里奈(TEAM自由が丘)

コメント

石川琴実(社3=神奈川・白鵬女)・吉岡希紗(スポ3=三重・四日市商)

――今回の全日本選手権ですが、どのような目標や位置づけで臨みましたか

石川 具体的な目標はなくて、もちろん勝ちにはいきましたが、相手もプロだったので自分たちがどこまで通用するのかというところも大事にはしていました。

吉岡 「ここまで目指そう」というよりかは、全日本(選手権)という舞台でできるので、思いきりやりたいと思っていました。王座前というのもあるし、プロにどのぐらい通用するのかという意味で思いきりやりたいという感じで臨んでいました。

――シングルスの試合は振り返っていかがですか

吉岡 シングルスはドローが結構いいところに入って、勝ちたい相手だったのですが、うまく自分のテニスができなかったり、流れに乗っていけなかったりして悔いの残る試合になってしまったかなという印象です。

――第2セットの中盤から相手に押されているような印象でしたが実際はどうでしたか

吉岡 第2セットも第1セットと同じようにそのままいければ全然取れていたと思うのですが、相手が気持ちよく打てるような球を打っていたかなというのがあって。自分的にも調子はそんなに良くはなく、できることをやらないといけなかったのですが、それがうまくできなかったかなという感じです。

――手応え的にはあまり良くなかったという感じですか

吉岡 そうですね。もっと自分のテニスができたり、思いきり打ち込んでいけたりしたら全然スコアも離して勝てるぐらいの相手だったとは思うので、それができなかったことはすごく悔しいです。

――ダブルスの試合については振り返っていかがですか

石川 チャンスがなかったわけではないと思いますが、プロの意地を見せつけられたというか。学生とは違ったところにボールが飛んできたり、いろいろ学べた試合でした。

吉岡 今回のダブルスを全体的に通して相手次第になってしまったなというのがすごくあって。相手がいいボールを打ってきたらこっちが返せないぐらいのすごい球を打ってくる、ミスする時は何メートルもアウトやネット、と相手が極端でそこで相手次第になってしまったのは問題でした。球が速い中でこっちがうまく対応できずに流れがつかめなかったので悔いが残ります。

――そのような中で自分たちの持ち味は出せたと思いますか

石川 半分も出せなかったなとは思っています。それをさせてくれなかったというのもありますが、もう少し頭を使って泥臭くでももっとやれたのかなとは感じます。

吉岡 何かをしようと頭では考えていましたが、それができないような球を打たれたりしたので、そこは気持ちの面とかでも向こうは強い気持ちを持っているなと感じたし、自分たちももう少しいろいろトライしていけたら良かったかなと思います。

――今回の経験を今後どのように活かしていきたいですか

石川 私は技術の面というよりは、気持ちの面を今後の王座や試合に活かしていきたいと思っています。「ここで1本」という時の気合いが「ちゃんといいショットを打って絶対に取るぞ」という感じで、気迫がすごいなと思って。そういうところは今の自分に足りないところだと思うので、身につけていきたいなと思います。

吉岡 プロの選手は気持ちの持ち方が違うなと思って。テニスにかけているという気持ちがこっちにも伝わってきて、気持ちの面でも押されていました。今度は王座があるので気持ちの面では絶対に負けないという強い気持ちを持ってやりたいなと思うし、意識の強さというところはプロの選手たちを見習いたいと思いました。

――今後に向けて意気込みをお願いします

石川 まずは来週に王座が控えているので、今日出た課題をちゃんと整理して少しでも王座につなげて、来週はチーム一丸となって王座優勝を目指して頑張りたいと思います。

吉岡 直近に王座があるということで、全日本(選手権)での経験を活かしたいというのと、王座奪還を目標に今までやってきたので王座優勝できるように頑張りたいと思います。