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日本拳法部

2021.10.31

早慶定期戦 10月30日 早稲田アリーナ 拳法場

接戦の末、早慶戦を制し昨年の雪辱を果たす

 今年で第40回と節目となった伝統の早慶定期戦が早稲田アリーナで行われた。昨年の早慶戦で早大は13年ぶりに敗北を喫し、早慶戦12連勝という記録が途絶えてしまっていた。早稲田としての意地を見せるため、途切れた連勝記録をまた始めるため、伝統の一戦に挑んだ。最初に行われたエキシビションマッチ(女子)では、松井唯奈(文構2=福井・藤島)が出場し勝利。続く本戦では、4試合目まで2勝2敗と拮抗(きっこう)した試合展開に。お互いに譲らない展開が続く中、5戦目・6戦目で連勝を収め4勝3敗で伝統の一戦を制した。

 今年の早慶戦も昨年に引き続き無観客で開催された。しかしながら、無観客ということを感じさせない程に会場は異様な熱気を帯びていた。試合前練習から早大選手達の掛け声が響き渡り、各選手の気迫が感じ取られた。早大にとっては昨年のリベンジというだけでなく、2週間後の全日本学生拳法選手権大会に向けての前哨戦でもある。この試合に絶対に負けられないという思いは相当なものだったのだろう。太田翔一朗主将(先理4=千葉・海陽中教校)は「早慶戦が終わった後、先輩が涙する姿などがすごく焼きついていた」と試合前の心境を振り返った。

  開会式が終わり、本戦の前にエキシビションマッチとして女子の試合が行われた。早大からは2年の松井が出場し、慶大2年の野中と対戦。松井は試合序盤からアグレッシブに攻め続け、1分15秒に面突きで一本を奪った。その後も終始危なげない試合運びでこの一本を守り抜き勝利。チームとして幸先の良いスタートとなった。

エキシビションマッチに挑む松井

 続く本戦では7人制の団体戦が行われた。第1試合では金田空大(教育1=大阪明星)が胴蹴り、面突きで慶大2年の近藤を下した。エキシビション、第1試合と連勝し良い流れを作り出した早大。このまま慶大を寄せ付けず昨年の雪辱を果たすかと思われた。しかし、第2試合では接戦の末、矢原 寛人(人間4=熊本・宇土)が敗北。続く第3試合では勝利するものの、第4試合は敗北、第5試合は勝利と拮抗(きっこう)した展開に持ち込まれてしまう。残り2試合で3勝2敗、あと1勝で勝ちが確定する一戦。この大事な局面で副将戦に臨んだのは来代進(国教4=千葉・渋谷幕張)。面突きで1本目、押さえ面突きで2本目を奪い圧巻の勝利を収め、早大の早慶戦勝利を決めた。来代は「6人目で勝ちを決めることができて素直にうれしかった」と試合後に安堵の表情を浮かべた。大将戦では太田主将が敗北を喫したもののの、早大が早慶戦を制し、昨年のリベンジを果たすことに成功した。

相手を抑え込む来代

 本戦では苦戦を強いられたものの、昨年の13年ぶり早慶戦敗北から再起を果たした早大。1、2年生が躍動し勝ちを重ねることができたが、全体の結果としては4勝3敗と薄氷の勝利となった。来代も「1年生と2年生は満点の試合をしてくれた一方で、3年生と4年生は勝てない試合が目立ってしまいました。」と課題感をあらわにした。2週間後に迫る全日本大会に向けて課題を修正し、全国優勝という悲願を達成することはできるか。

(記事 末次拓人、写真 渡邉彩織)

結果

▽エキシビションマッチ(女子)
松井唯奈(文構2=福井・藤島)
▽本戦
〇金田空大(教育1=大阪明星)
●矢原寛人(人間4=熊本・宇土)
〇西村世潤(文構2=大阪・桃山学院)
●押村星舟(政経2=東京・芝)
〇駒形佳大(文2=埼玉・浦和)
〇来代進(国教4=千葉・渋谷幕張)
●太田翔一朗(先理4=千葉・海陽中教校)

コメント

来代進(国教4=千葉・渋谷教育幕張)

――昨年、13連覇を逃した早慶戦でしたが、どのような思いで試合に臨みましたか

一番大切な試合である府立大会が2週間後に控えており、今日の試合はその前哨戦だったので、絶対に勝って勢いをつけたいと思っていました。慶応の選手とはよく試合をしたり、道場に一緒に行ったりしています。なので、ある程度お互いにどのような選手なのかわかっていました。それを踏まえて、府立大会に向けて今日の試合をどう生かしていくか考えていました。そのようなこともあり、6人目で勝ちを決めることができて素直にうれしかったです。

――今日の試合を振り返って良かった点と課題点はありますか

試合に勝てたことは良かったのですが、全体で考えると4対3でぎりぎりの勝利になってしまいました。7人でのスコアが重要なので、そのような意味では反省点が多かったです。1年生と2年生は満点の試合をしてくれた一方で、3年生と4年生は勝てない試合が目立ってしまいました。下級生に元気をもらうだけでなく、上級生が引っ張っていくことができればと思います。

――今後の目標を教えてください

最後の大会である府立大会で全国優勝することです。全国優勝を最後に成し遂げて、気持ちよく引退したいなと思います。

太田翔一朗主将(先理4=千葉・海陽中教校)

――昨年連覇を逃してしまった早慶戦ですが、どのような思いで臨まれましたか

早慶戦が終わった後、先輩が涙する姿などがすごく焼きついていたので、今年は取り返していい報告ができるようにしたいと思って臨みました。

――早慶戦に向けて力を入れて練習してきた部分はありますか

1カ月前に別の試合で対戦をしていて、その時に個々人の反省というものを持っていると思うので、個々人で意識してもらいながらやってもらうというかたちでいいかなと思っていました。そこは普段通りですね。この後2週間後の試合に向けて追い込みとかしている時期なので、特に意識はしていないですね。

――前回の試合でのご自身の反省点はありましたか

前回の試合は待ちすぎていたので、比較的自分から前に出て攻めていく姿勢というのを大事にしたいなというところで。前に出れなかったということが反省点でしたね。

――今日の試合を振り返っていかがですか

今日の試合は後輩が活躍してくれて、女子の松井含めて後輩がみんな活躍してくれたおかげでいいかたちにつないでもらって、チームとして勝てたという感じです。そういう試合で、選手以外の準備する人もあんまりここで試合するという経験はなかったので、その分いい経験ができたのではないかなと思います。

――早慶戦勝利というかたちになりましたが、お気持ちとしてはいかがですか

僕個人としては勝てていないので、本当にお前は反省しかないとコーチからも言われていてそこは反省しかないのですが、チームとしてこうやって下からいい意味で突き上げがきてるなという感じがしたので、その勢いをうまく2週間後の府立(全日本学生拳法選手権大会)に向けて、いい上昇気流でチームの状態を上げていければいければいいかなと思います。

――最後に今後の目標について教えてください

今後の目標としては府立優勝なので、そこに向けて2週間できることは少ないですが、頭の部分とかを使うことでできないことをカバーしていこうかなと。チーム全体としてそういう意識はあると思います。