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アーチェリー部

2021.10.29

第63回全日本ターゲット選手権 10月23日 静岡・つま恋リゾート彩の郷

中村、園田、矢原が日本代表への挑戦権得る

 早大女子の層の厚さを見せた。つま恋リゾートで開催された全日本ターゲット選手権(全日)に、早大からは男女6人が出場した。昨年この大会で3位に入った園田稚(スポ1=エリートアカデミー)は15位、4年エースの中村美優(スポ=北海道・旭川北)も12位と、入賞者はゼロ。だが、主将の矢原七海(スポ3=福岡・柏陵)は「自分を褒めたい」と納得の27位に。この3人が、来月行われるナショナルチーム選考会の挑戦権を得た。

淡々と行射する中村

 風が吹くとされるつま恋だが、この日は安定した天候に。女子の競技が実施された午前は、少し暑さを感じるほどでもあった。今大会はトーナメントはなく、72射の合計得点のみで争われる。32位以内に入ると、ナショナルチーム選考会に出場できることとなっていた。

 最注目株の大型ルーキー園田は、精彩を欠いた。「あまり自分のことに集中できず、周りに意識を取られてしまった」と640点で15位。最上級生のエース中村は、安定した行射を見せたが「そこそこやりきったという感じはありつつ、もう少しミスが修正できて、入賞を目指せた」とこちらも不完全燃焼の642点。十分に入賞を狙える実力を持っていた2人だったが、中村は4点差、園田は6点差で惜しくも逃した。

 そんな中、最も躍動したのは矢原。冬から試合に出場できておらず、この大会は約1年ぶりとなる「久々の全国大会」であった。出だしこそ伸び悩んだものの、その後は挽回し、徐々に点数を上げていく。最終エンドは「ノリノリで射てた」と、終始笑顔で10点を連発し見事57点。合計625点の27位で締め、中村、園田とともにナショナルチーム選考会への出場を決めた。

10点を射抜き、笑顔を見せる矢原主将

 そのほか、この大会初出場となった高木陽菜(スポ4=東京・国際基督教大高)、浦田大輔(基理3=東京・早大学院)も健闘。高木は39位となったが、一時は順位を15位まで上げる活躍を見せた。髙見愛佳(スポ2=エリートアカデミー)は不調に苦しみ、本来の実力発揮とはならなかった。

 女子は入賞こそできなかったものの、1年から4年まで全学年が出場。さらに、3人が上位32位以内に入り、実力の高さと層の厚さを示した。一方、男子で出場できたのは浦田のみ。全日はハイレベルな大会ではあるものの、距離は全日本学生王座決定戦(王座)と同じ70メートルだ。この距離で戦える人数をそろえなければ、王座制覇はまだ遠い。今月半ばの全日本学生フィールド選手権で4位入賞を果たした中野勇斗主将(商3=東京・早大学院)、浦田を中心とした3年生に、下級生がどれだけ食らいつけるか。実力を蓄えられる、この冬が正念場だ。

(記事、写真 朝岡里奈)

結果

▽男子リカーブ

70位 浦田 614点

 

▽女子リカーブ

12位 中村 642点

15位 園田 640点

27位 矢原 625点

39位 高木 615点

64位 髙見 571点

コメント

矢原七海主将(スポ3=福岡・柏陵)

――今日はどんな目標を持って臨みましたか

32位以上がナショナルチーム選考会に行けるということで、一応32位以上を目標にしていました。久々の全国大会ということもあって、とりあえず点数を気にせず楽しむことを第一にやろうと決めていました。

――いつぶりの試合でしたか

去年の全日本選手権ぶり、本当に1年ぶりだと思います。

――前半から振り返っていかがですか

最初に45点という低い点数を射ってしまって、そこで正直振り切れたというか。緊張も取れて、逆にそれが良かったのかなと思います。順調に1点ずつ上がって305点で終えられたので、そこは良かったです。でもこの時点で37位くらいだったらしいので、あ、もうちょっとで行けるんだなというのは気づきました。最初に45点射ってたから全然ダメなんだろうなと思っていたら、意外と近いということを知って、さらに気合が入りました。

――45点になったのは

普通に緊張してたんだと思います。あまり狙えていなくて、自信を持って引けていなかったので。それは自分でも気づいていたんですが、引けずに最後まで攻められなかったから45点だったと思います。

――一方の後半はいかがでしたか

後半はすごく良くて、久々にこんな点数を射って、自分でもびっくりしました。1回目は51点で、いつも通りそこそここれくらい射てればいいんだろうなというのが最初の感想だったんですが、その次55点を射てて、ラッキーくらいにしか思ってなくて、ここから下げないようにしなくちゃなと思っていたんですが、次も55点を射てて、きたきたと思ってしまったからその次47点になってしまって。でもそれはいつも通り点数を意識して欲張ったせいの47点なんですが(笑)。低くなってしまったんですが、最後は楽しむことだけ意識したら55、57と続いたので、自分の中ではすごく良かったです。やっぱり楽しむことが一番だなと思いました。

――57点、素晴らしい点数でしたね

うれしかったですね(笑)。他の大学の監督の方が見てくれていて、一緒にノリノリで射てたので、そのおかげかなと思いました。早稲田の監督やコーチの方も見てくださって、アドバイスをたくさんくれたので、それを生かせて後半は結構点数が上がったかなと思います。

――点数や順位についてどう評価していますか

後半の320点というのは自分を褒めたいなと思います。復帰して初めての全国大会の場でしっかりこの320点を出せたことは自信に変えていいと思いますし、でもまだまだこの点数ではナショナルチームには届かないので、この短い期間ですが、点数を上げていかないといけないとは思います。27位は、自分が予想してたのよりは高かったかなと。32位ギリギリを攻めるかなと思っていたんですが、それが27位だったので、ちょっと満足です。自分の中では高いと思ったので、びっくりしたし、うれしかったです。

――最後に、ナショナルチーム選考会への意気込みをお願いします

今は正直全く自信はないんですが、試合が始まるまでにはしっかり自信を持って臨めるように、さらに練習をしていこうと思います。ナショナルチームは憧れなので、それに挑戦できることに誇りを持ってできるように頑張ります。

中村美優(スポ4=北海道・旭川北)

――結果を振り返って、率直にいかがですか

今回の会場にしては天候が安定した方だったので、12位はそこそこやりきったという感じはありつつも、もう少し自分のミスが修正できて、入賞を目指せたところはあるんじゃないかなと思います。

――今日はどんな目標で臨みましたか

引退していたので試合がすごく久しぶりで、自分の実力がどの程度にあるのかも分からない状態できていたので、640点くらいが出たらいいかなと思っていて。真っすぐ射ってできることをやりきろうと思っていました。

――640点は超えましたが、評価としてはいかがですか

点数的には640点は出るかなと思っていたので、まあまあかなとは思います。でも風を読み切れなかったり、49点とかを射ってしまうこともあったので、もう少しできたことがあったかなと思います。

――久々の試合だったことも関係しているのでしょうか

風の試合が本当に久々だったので、それを読むのももう少し対策をしてこられたんじゃないかなと思っています。試合の入り方も、今回はナショナルもかかっていて緊張感のある試合だったので、メンタルの作り方もあったかなと思います。

――ご自身の中でポイントだったところはどこでしょうか

自分の中では、一番最後のエンド(56点)が感覚的には良かったです。風が左右変わっていて、私は結構時間のない中で何本も射つんですが、「最後だから楽しんで楽に射とう」と思った時が自分らしく強く射てた気がして。もっと早くやっとけよという感じですが、最後はきれいに締められて良かったかなと思います。

園田稚(スポ1=エリートアカデミー)

――今日の目標は何でしたか

楽に射って、32位以内に入ることが目標でした。

――今日の調子はいかがでしたか

あまり良くはなかったんですが、その中ではいい方に持っていけたかなと思っています。また下がったり、を繰り返していたんですが(笑)。

――今日はスタート、第1エンドの点数が良かったように思いましたが

スタートは楽に射っていたんですが、だんだん風が吹いてきたりとかであまり集中できない部分がありました。そこは課題ですね。

――楽に射つ目標は達成できましたか

あまり思えないですね。

――硬くなってしまったのでしょうか

硬くなったというか、あまり自分のことに集中できずに周りに意識を取られることが多くて。風とか他の選手とか、あまり的に集中できなかった部分が多くて、そこで点数を落としたなと思います。

――今日の試合のポイントを挙げるとすればどこでしょうか

中間があまり良くなくて、2、3エンド目くらいが良くなかったです。最後になるにつれて良くなる感じはしたので、どこが良かったというのはあまりないんですが、射っていてだんだん集中できているんだなと感じました。

――点数や順位とかの結果についてはいかがですか

大学に入って初めての全日ですが、去年よりは順位が落ちているので、ここからどうしていくのかが大事だと思っています。そこにしっかり課題を向けて練習しようかなと思っています。

――ナショナルチーム選考会に向けての意気込みをお願いします

しっかり準備をして16位以内に入って、来年のアジア大会に向けて調整していこうかなと思います。