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体操部

2021.10.27

第74回早慶対抗定期戦  10月24日 神奈川・慶大日吉キャンパス

歴史ある一戦を制し、通算68勝目を挙げる

 秋も深まるこの日、慶大日吉キャンパスにて第74回早慶対抗定期戦(早慶戦)が行われた。各種目5名ずつ演技を行い、その上位3名の合計点で競われる団体総合で、早大は慶大に約20点差をつけ優勝。通算68勝目となった。また、早大で唯一全種目に出場した武井優介(スポ3=愛知・松陰)が79.300を獲得し、個人成績でもトップに立った。

 最初の種目はあん馬。トップバッターの鶴木康成(スポ1=埼玉栄)が落ち着いて演技を終えると、4番手の藤尾拓海(スポ3=岡山・関西)と5番手の向中野蓮(スポ1=千葉・市船橋)が14点台に乗る演技を見せ、点数を伸ばした。2種目目のつり輪では、あん馬では落下があった4番手の武井が、着地をピタリと止め調子を取り戻す。そして3種目目の跳馬に5番手で臨んだ板倉子龍(スポ3=福井・鯖江)は、14.350のハイスコアをマーク。後半へ向けて良い流れを作った。

新しく主将に就任した藤尾と今大会で引退となった齊藤(※写真右)

 折り返して4種目目となる平行棒では、3番手の首藤匠(スポ2=三重・暁)がダイナミックな離れ技を2回披露。続く武井と小長井倫(スポ2=岡山・関西)が順調に技を決めて、この種目をまとめ上げる。5種目目の鉄棒では、2番手の板倉がカッシーナ、コバチ、コールマンを次々と成功させ、また「鉄棒のポイントゲッター」(武井)と評される4番手の濵野魁(スポ3=京都・洛南)が着地をきれいに決め、会場を沸かせた。迎えた最終種目の床。3番手の田口陸斗(スポ2=福岡・自由ヶ丘)は丁寧に演技を進め、最後の後方伸身宙返り3回ひねりは見事に着地を止めた。そして早大の最終演技者として、齊藤司副将(スポ4=愛知・名城大附)が登場。今試合をもって引退となる齊藤は、入りの新月面をラインオーバーしながらも確実に決める。その後も3本の技で着地を止め、温かい拍手に包まれながら自身の競技生活を締めくくった。

伝統の第74回大会の集合写真

 新型コロナウイルスの影響により制約の多い中で練習を積んできた両校の選手たち。その成果を余すことなく披露し、早慶問わず努力を称え合った。早大は今季全ての試合を終え、間もなく新体制が発足する。「口で言うより行動で見せる」と決意を固める次期主将の藤尾を中心に、これからも『きれいな体操』を追い求める。

(記事 大滝佐和、写真 早大体操部提供)


結果
男子団体
選手名 ゆか あん馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 合計点 順位
齊藤(スポ4) 13.250
藤尾(スポ3) 14.300 12.400
濱野(スポ3) 13.600
板倉(スポ3) 11.900 12.200 14.350 11.600 14.050
小澤(文3) 10.900
武井(スポ3) 13.450 11.800 13.550 13.350 13.800 13.350 79.300 1位
山本(スポ3) 11.650
小長井(スポ3) 12.200 12.500
首藤(スポ2) 12.650 13.850 11.650
田口(スポ2) 13.650 13.250
磯村(スポ1) 12.650 13.500
鶴木(スポ1) 12.600 13.700 13.400
向中野(スポ1) 14.050 11.800
チーム得点(ベスト3) 40.350 42.050 38.400 41.700 37.950 41.000 241.450 優勝
コメント※このインタビューは後日リモートで行われたものです

齊藤司副将(スポ4=愛知・名城大附)

――試合を振り返って率直な感想をお願いします

この試合で引退となりましたが、演技は良かったし、後輩も気を遣って盛り上げてくれて、良い形で終えることができました。

――今試合にはどのような気持ちで臨みましたか

点数は何も気にせずに、思い切り演技しようと思って臨みました。

――試合を通して良かったところは

後輩がほぼ全員出場したのですが、良い演技が見られたので、心置きなく(部を)去れるなと思いました。

――逆に心残りなことはありますか

個人的なことですが、いろいろな後輩に「もう(競技を)やめるんですか」「続けたらいいじゃないですか」と言われて、心が揺らいでしまいました(笑)。

――競技は続けられないのですね

そうですね。ただ、まだ受かっていないのですが大学院に行こうと思っているので、体操には今後も関わっていくのではないかなと思っています。

――出場した床での13.250という得点をどのように捉えていますか

そんなに高い点数ではないですが、内容としては自分らしい演技ができたと思います。卒業された1個上の先輩方から「楽しんでこい」とメッセージもいただいたので、楽しくやりました。

――他の選手について、特に良いと思った演技はありますか

武井ですね。強いなと思います。

――引退となりますが、4年間を振り返っていかがですか

入学してすぐに出場した床でアキレス腱を切っているんですよ。それで1年間試合に出られず、3年になったらコロナが流行して練習ができなくなり、最後のインカレも辞退という形になって。いろいろと思うようにいかないこともありましたが、選手としても人としても成長できたなと思うので、良い4年間だったなと思います。

――一番印象に残っている試合は

2年時にケガから復帰して初の試合が東インカレ(東日本学生選手権)でした。団体で出場させてもらったのですが、それが一番うまくいった試合だったなと思います。

――後輩へのメッセージをお願いします

思うようにいかないこともあると思いますが、腐らずにやっていれば最後には良い4年間だったなと思えるはずなので、今後も頑張ってほしいです。

藤尾拓海(スポ3=岡山・関西)

――試合を終えて率直な感想をお願いします

良い試合ができたなと思っています。失敗はありましたが、良い成功もあったので、反省するところもあり喜んでいいところもありという感じです。

――喜んでいいところと、反省するところをそれぞれ教えてください

喜んでいいところは、あん馬でかなり出来栄えの良い演技ができたことです。逆に反省点は、鉄棒で完璧な演技を狙いすぎて落ちてしまったことです。

――今試合にはどのような気持ちで臨みましたか

あん馬と鉄棒の両方でEスコアを9点とることを目標にしていましたが、あん馬はギリギリ届かなくて、鉄棒は落下してしまいました。

――他の選手について、特に良いと思った演技はありますか

板倉の跳馬と鉄棒は記憶に残っていますね。板倉はDスコアを稼げる上に、比較的きれいな体操をするので、点数をちゃんととれる選手だと思います。

――シーズンを終えて、この冬はどのような練習をしていきたいですか

今年1年で自分の体操がどのようなものか分かって、『きれいな体操』が武器であると認識しました。そこをベースにDスコアを上げていかなければいけないので、これからは新しい技の練習をたくさんすることがメインになるかなと思います。

――次期主将として、意気込みを教えてください

あんまり自信はないのですが、選ばれた以上、口で言うより行動で見せるような主将になりたいと思っています。そのためには、部員より努力しないといけない。そこはしっかり覚悟を持って頑張ろうと思います。

武井優介(スポ3=愛知・松陰)

――試合を終えて率直な感想をお願いします

練習通りの演技だったかなと思います。良いところは良かったのですが、練習で失敗していたところはそのまま試合でも失敗したという感じでした。

――今試合にはどのような気持ちで臨みましたか

2週間前に交流戦がありましたが、そのときより難度が高い技をあん馬と跳馬に入れて臨みました。それらを成功させて、今後の試合につなげられたらと思ってやっていました。結果的にはどちらも実施することができて良かったのですが、その分体力的な面もあって失敗する場面があったので、そこは今後の課題にしていきたいと思います。

――チーム全体として良かったところは

練習の段階ではそれほど調子が良い選手はいなかったのですが、いざ本番になったら失敗が少なく良い演技ができたと思います。雰囲気もすごく盛り上がっていたので、今後の試合でもそんな風にできたら良いなと思いました。久しぶりに楽しい試合でしたね。

――逆に課題点は

個人で言うと、総合得点が79点くらいでしたが、どんなに調子が悪くても80点台には常に乗せられるようにしたいです。目標の点数は83~84点です。それくらい出せたら、全日本でもそこそこの順位をとれると思うので。

――武井選手のみ全6種目に出場されました。自身の役割をどう認識していましたか

6種目任された分、慶應に勝つということだけでなくチームを引っ張るという面でもしっかり演技をしたいと思っていました。

――他の選手について、特に良いと思った演技はありますか

次期副主将の濵野の鉄棒はすごく良かったと思います。Dスコアは5.0と低いのですが、Eスコアが8.6と高い点数をとっていて。見ていてすごくきれいだし、安定しているなと思いました。これからはその演技を維持しつつDスコアを上げて、もっと高い点数をとってほしいなと思います。鉄棒のポイントゲッターです。練習からあれくらいの実施ができているんですよ。チームとしても、安心して見ていられる選手です。

――シーズンを終えて、この冬はどのような練習をしていきたいですか

目標とする演技やその構成は考えてあるので、それをコツコツと練習して組み立てていきたいです。また、来年は大学最後の年なので、チームでしっかり盛り上げて、インカレ(全日本学生選手権)や団体(全日本団体選手権)でメダルをとれるような練習をしていきたいと思います。