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競走部

2021.10.24

第13回早大競技会 10月23日 埼玉・織田幹雄記念陸上競技場

笑顔と涙のラストレース 短・中距離とフィールドの4年生が引退

 青空の下、短・中距離、フィールドの選手たちがグラウンドに集まった。ほとんどの4年生にとってこれが最後のレース。400メートル障害や800メートルのみならず、スプリントトライアスロンや、300メートル障害など普段見ることの少ない種目も実施され、選手たちは笑顔で走り切った。

スプリントトライアスロン最初の種目・60メートルを走る西

 司会役の部員が場内を盛り上げる中、1レーンずつの選手紹介から始まった。60メートル、150メートル、300メートルで構成されるスプリントトライアスロンには、短距離の選手だけでなく、フィールド種目を専門とする選手もエントリーされた。女子は全ての種目でトップを守った鷺麻耶子(スポ1=東京・八王子東)が1位に。男子は、混戦の末、9月に200メートルの自己記録を大幅に更新し、日本学生対校選手権(全カレ)のマイルでも活躍した西が総合優勝を果たした。2位には全カレの4×100メートルリレー、200メートル、4×400メートルリレーと幅広く活躍した澤大地(スポ3=滋賀・草津東)が、3位には、400メートルを主戦場としながら、距離の短い2種目でもショート・スプリント陣に負けない走りを見せた眞々田洸大(スポ1=千葉・成田)が入った。

 

最後のレースを終えた藤崎(中央)。髙田(左)と石田和嘉子マネジャー(商4=静岡・浜松日体)が駆け寄った

 女子800メートルには、陸上を初めてから一貫して800メートルに取り組んできた藤崎紗羅(社4=東京・早実)が出場。15歳で単身上京し、高校・大学と早稲田を背負ってきたが、今回がその集大成。「楽しく走ろう」とスタートラインに立った。ゴール後に高校時代からの後輩である田真菜(商3=東京・早実)らに迎えられると涙が溢れたが、「いろいろな結果、経験、プロセスはありましたが、とても誇らしく貴重な4年間でした」。最後は笑顔で競技場をあとにした。

300メートル障害を走る関本(左)

 女子300メートル障害には、関本萌香(スポ4=秋田・大館鳳鳴)村上夏美(スポ4=千葉・成田)が出場。二人は、先週の田島記念の400メートル障害で一区切りをつけていたが、今回が正真正銘のラストラン。関本は自己記録を越える走りを見せたが、レース後には、「もう少しできたな、もうちょっと出したかったなと欲が出てきてます」と笑う。「4年間夏美とずっと一緒にやってきて、最後は絶対夏美と走りたかったので、それができて良かったです」(関本)。長らく競技続行と引退に揺れ、最後のレースを終えても思わず次への目標が浮かんでしまう関本だったが、高校時代から世代トップを走ってきた村上とともに現役生活に終止符を打った。

 この大会をもって、ほとんどの4年生が引退。人数も多く、400メートル障害やリレー種目などで特に柱となっていた学年が一気に抜けることになる。24日の幹部交代式を経て、新チームはどんな一歩を踏み出すのか。鍛錬の冬を越えた108代目の活躍が見られる春を、心待ちにしたい。

(記事 布村果暖、写真 及川知世)

 

結果

▼男子

▽スプリントトライアスロン(上位3名のみ掲載)

1位 西 3122点

2位 澤 3056点

3位 眞々田 3033点

▽800メートル

筒井航佑(スポ1=愛知・時習館) 1分53秒93(1着)

村木渉真(M1=愛知・千種)   2分00秒02(2着)

▽300メートル障害

田中天智龍(スポ2=鹿児島南)  36秒48(1着)

後藤颯汰(スポ3=長崎・五島)  36秒92(2着)

森戸信陽(スポ4=千葉・市船橋) 37秒44(3着)

岩井郁也(人4=福島・安積)   39秒51(4着)

高柿裕斗(スポ4=岡山城東)   39秒85(5着)

小竹理恩(スポ4=栃木・佐野)  44秒33(6着)

▽400メートル障害

新井公貴(スポ2=神奈川・逗子開成) 52秒26(2着)

金本昌樹(スポ1=東京・日大桜丘)  55秒20(3着)

▽1万メートル

湧(文2=京都・洛南) 30分07秒86(11着)

 

▼女子

▽スプリントトライアスロン(上位3名のみ掲載)

鷺 3019・5点

中村真由(政経1=東京・早実)2877点

山田実来(人3=神奈川・桐光学園)2639点

▽800メートル

髙田真菜 2分15秒14(1着)

藤崎紗羅 2分24秒54(2着)

▽300メートル障害

関本 40秒99(1着)

村上 43秒37(2着)

▽400メートル障害

川村優佳(スポ2=東京・日大桜丘)  59秒67(1着)

屋敷美優(スポ4=北海道・札幌南) 63秒93(2着)

コメント

小竹理恩(スポ4=栃木・佐野)

――今日はどのような意図のレースでしたか

出走した理由などは特にないのですが、面白そうだったから出走しました。

――スプリント種目もあった中で引退レースに300メートル障害を選んだ理由は

気持ちの区切り的に短距離は先週の地元のレースで引退したつもりだったので、気持ちの清算というか、最後は300メートル障害でもいいかな、という感じです。

――今日のレース内容を振り返っていかがです

自分は不器用で走ること以外が何もできないので、ハードルは跳べないというのは知っていたのですが、田中くん(天智龍、スポ2=鹿児島南)に勝つ気持ちで走りました。

――早稲田の競走部での4年間振り返っていかがですか

エンジを背負って戦うことの楽しさ、素晴らしさを日々噛み締めながら色々なことに挑戦したり、競い合ったりするのが、今思うと楽しかったなと思っています

――今後陸上にはどのような関わり方をしていきたいですか

知っている後輩が3学年もいるので、彼らの頑張りや結果は、ライブ中継や、現地に行って応援できたらと思っています。

関本萌香(スポ4=秋田・大館鳳鳴)

――競走部のラストレース、どのような思いで迎えましたか

400メートル障害自体は田島記念で一区切りつけて、今日は得意の300メートル障害ということでわくわくしていましたし、早稲田でラストレースを迎えられたことがすごく嬉しくて。まずは楽しむことを第一に走りました。

――目標は定めていましたか

やっぱり楽しむだけじゃなくて、選手として記録をある程度狙いたかったです。最近記録を出せてなかったこともあって、自己ベストは最低限更新したいと思いました。楽しみながらもそこは狙っていました。

――目標の自己ベストを更新しましたが、タイムについては

結構風が強かったので自分の思うようなレースは組み立てられなかったんですが、その中で最後までちゃんとまとめられたかなと思います。ただもう少しできたな、もうちょっと出したかったなと欲が出てきています(笑)。

――最後は同期の村上選手と一緒のレース、そして今大会で4年生が引退となりました

個人で出て最後というより、みんなで作るレースだったので、「最後なんだな」と思いました。皆と走れて嬉しかったですし、4年間夏美とずっと一緒にやってきて、最後は絶対夏美と走りたかったので、それができて良かったです。

――早稲田での4年間を振り返ってみてどんな思いがありますか

競技面は記録だけ見れば4年間通して上り調子で来ているんですが、やっぱり色々な失敗をしたり逆にうまくいったり、けがをして(大会に)出れなくて悔しい思いも結構して苦しかったりと、いろいろな思いで競技をやってきて、総じて思うのは「早稲田で良かった」の一言です。人間性の部分でもすごく成長できたと思いますし、競技面でも早稲田じゃないとできなかったなと思っています。

――最後に後輩へメッセージをお願いします

男子は3年生に後藤(颯汰、スポ3=長崎・五島)がいるんですが、3年生は1人だけであとは下級生なので、私たちの代が抜けると人数が大幅に減ってしまうので、ブロックとしての勢いが無くなってしまわないようにみんなで盛り上げながら頑張ってほしいなと思います。女子は2年生が一番上の代になるのでちょっと心配な所もあるんですが、すごく可能性のある選手たちなので陰ながら応援していきたいなと思います。ずっと応援していきたいなと思います。

藤崎紗羅(社4=東京・早実)

――今日のレースはどのような思いで臨まれましたか

800メートルを走る最後のレースとなりました。陸上を始めた時からずっと800メートルを走ってきたので、正直なところ内容などを考えるほど余裕はなかったのですが、集大成として楽しく走ろうと思っていました。

――競走部での4年間を振り返っていかがでしたか

陸上を始めたころから早稲田の陸上に憧れていました。15歳の時に一人で上京して、競走部に入ってから早稲田を背負って走れた4年間は、いろいろな結果、経験、プロセスはありましたが、とても誇らしく貴重な4年間でした。

――これから陸上競技とはどのように関わっていきたいと考えていますか

後輩の応援はめちゃくちゃしたいと思っています(笑)。本当に後輩から助けられたり、後輩から学んだことがたくさんあったので、後輩の応援はずっとしていきたいです。

――後輩に向けてメッセージをお願いします

頼りない先輩だったとは思うのですが、みんな「藤崎さん」と声をかけてくれたり、一緒に練習をしたのが私にとってすごく良い経験になりました。これからも頑張ってほしいなと思います。