ラグビー部
2021.10.18
Cチームオープン戦 10月16日 対慶大C
試合終了間際の逆転トライで慶大Cに勝利
どんよりとした曇り空の中、早大Cと慶大Cの対戦が幕を開けた。前半は慶大の猛攻に押されていた早大。しかしビハインドで迎えた後半は、SH清水翔大(文1=東京・早実)がトライを取ったことで一気に早大の流れに。試合終了間際に劇的なトライで逆転し、最終スコアは24ー22。見事試合を勝利で飾った。
前半開始直後はキックの応酬で均衡状態に。すぐにその均衡を破られ、慶大に主導権を握られてしまう。そのまま前半6分に慶大が先制。前半18分、早大も負けじとフッカー原朋輝(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が相手の隙を突いて前進すると、パスを受けた清水がトライ。同点に持ち込む。その後は慶大に押され、自陣ゴールライン前での苦しい時間が続き、前半32分に慶大に再びトライを奪われ7ー12。反則が多くチャンスをものにできなかった早大は、スコア以上に苦しめられ前半を折り返した。
この日2トライを決めた清水
後半開始4分、慶大に追加点を挙げられ、なかなか悪い流れを断ち切れない早大。後半17分にもトライされ、スコアは15点差に。しかし、後半27分に早大にチャンスが到来。フェイントで相手をかわし清水が2トライ目を挙げる。その後、徐々に早大の調子が上がり、後半39分にプロップ川村駿太(法3=北海道・函館ラ・サール)がトライ。スコアを19ー22に縮める。そして試合終了間近、WTB米田圭佑(政経4=島根・石見智翠館)が相手のディフェンスを押し切り意地のトライ。劇的な逆転を見せた。部員による応援のボルテージも最高潮に達し、試合は24-22で逆転勝利となった。
試合終盤に逆転勝利を決定づけた米田のトライ
今試合のテーマは『Raise up yourself』。一つでも上のチームに上がろうという意味を込めたこのテーマをもとに、最後まで諦めない闘志を見せた早大Cに軍配が上がった。前後半通じて自陣のゴールライン前で攻防する時間が多くを占めていたが、繰り返される慶大のモールアタックを粘り強いディフェンスで跳ね返し、継続したアタックでトライを取った。しかし、試合序盤は反則を多発するなどのミスも散見された。80分間を通して集中した攻防を続けられるような調整が必要だ。次戦で圧倒的な勝利を収められるか。早大Cのさらなる成長に期待だ。
(記事 水島梨花、写真 森田健介、塩塚梨子)
フッカー原朋輝(スポ4=神奈川・桐蔭学園)
――今日の試合を振り返っていかがですか
今日は序盤から相手のブレイクダウンが強くて圧力をかけられていたのですが、最後勝ち切れたのは良かったと思います。
――最初のトライの起点になっていましたが、それについてはいかがですか
もともとオプションを使ってアタックするというのは練習でやってきたところなので、それが出せてよかったかなと思っています。
――ゲームキャプテンとして意識したことはありますか
前にあったB戦が負けていたということで、僕たちの現状の立ち位置はCチームなので、これをチャンスととらえて全員で試合が終わった後に一人でも多くの選手が(上のチームに)上がれるようにというのは声をかけてやっていました。
――今後の意気込みをお願いします
ケガで離脱することが多いので、まずはそのケガをなくすことと、これから一つでも上のチームに上がって、最終的には決勝の舞台に立てるようにしたいと思います。
WTB米田圭佑(政経4=島根・石見智翠館)
ーーご自身のプレーを振り返ってください
前半はボールをもらえたのですが、後半ではボールをもらえなかったりディフェンスの時間が多かったです。なので、後半ボールがもらえるように自分の立ち位置の確認や声かけをしていきたいです。
ーー今日の試合で意識していた部分を教えてください
今回の試合のテーマ『Raise up yourself』だったので自分自身のために1つ上のカテゴリーに上がるためにやっていこうと話していました。チームのことはもちろん、自分が1つでも上にいけるようにアピールしていました。
ーー劇的なトライでしたが、決めたときはどのような気持ちでしたか
トライは結果的に僕がとったのですが、トライに至るまでに全員でボールを繋いでいきました。みんなの気持ちをのせて僕がトライラインにボールを置いただけという気持ちですかね。
SH清水翔太(文1=東京・早実)
――試合を振り返っていかがですか
前半は相手のキックに惑わされ、相手に合わせるような形になってしまい自分たちのミスが多くなってしまいましたが、最後勝ち切れたのは良かったと思います。
――トライを決めた感想を教えてください
味方がうまくラインブレイクした後に自分がラストパスを貰ったので、我慢してアタックを継続してくれた仲間に感謝したいです。
――試合の収穫・反省点などが有れば教えてください
今日の試合のは『Raise up yourself』というテーマのもと試合を行ったのですが、前半相手に合わせる形にはなってしまい自分たちのプレーが出せなかった印象でしたが、ラストにブレイクダウンやコンタクトで良いプレーが出せていたのでテーマに沿った良い試合になったと思います。
SO吉岡麟太郎(スポ1=東京・本郷)
ーーご自身のプレーを振り返ってください
今日は相手のキックとやり合った部分で自分が引いてしまって相手のキックに負けたというのが反省です。攻撃で継続する部分はしっかりゲインできていたのでそこの精度を高めるという練習をこだわっていきたいです。
ーー今日の試合で意識していた部分はどこですか
自陣の10メートルくらいからは継続して自分たちのやっているラグビーでトライを取り切ろうというという点を意識していました。
ーー逆転トライはいかがでしたか
ベンチから見ていたのですが最後にトライが決まってものすごくうれしかったです。
関東大学ジュニア選手権 | ||||
---|---|---|---|---|
早大C | スコア | 慶大C | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
1 | 3 | T | 2 | 2 |
1 | 1 | G | 1 | 0 |
0 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
7 | 17 | 計 | 12 | 10 |
24 | 合計 | 22 | ||
【得点】▽トライ 清水翔2、川村、米田 ▽ゴール 守屋(2G) | ||||
※得点者は早大のみ記載 |
早大メンバー | |||
---|---|---|---|
背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 井元 正大 | 文3 | 東京・早実 |
2 | ◎原 朋輝 | スポ4 | 神奈川・桐蔭学園 |
3 | 千葉 洋介 | スポ2 | 東京・国学院久我山 |
4 | 松下 慶伍 | 教2 | 東京・早実 |
5 | 池本 大喜 | 文構2 | 東京・早実 |
6 | 永井 新之助 | スポ1 | 東京・早実 |
7 | 安恒 直人 | スポ1 | 福岡 |
8 | 鈴木 風詩 | 社1 | 国学院栃木 |
9 | 清水 翔大 | 文1 | 東京・早実 |
10 | 吉岡 麟太郎 | スポ1 | 東京・本郷 |
11 | 米田 圭佑 | 政経4 | 島根・石見智翠館 |
12 | 三浦 称児 | 人2 | 大分舞鶴 |
13 | 岡本 大輝 | スポ2 | 東京・本郷 |
14 | 鈴木 陽結 | 政経2 | 東京・早大学院 |
15 | 守屋 大誠 | 政経1 | 東京・早実 |
リザーブ | |||
16 | 西野 直樹 | 法3 | 東京・早大学院 |
17 | 川村 駿太 | 法3 | 北海道・函館ラ・サール |
18 | 下村 勇貴 | 文1 | 東京・早実 |
19 | 佐土原 脩 | 基理2 | 埼玉・早大本庄 |
19’ | 永瀬 功太郎 | 文構4 | 東京・早実 |
20 | 田中 智幸 | 政経4 | 東京・早大学院 |
20’ | 梅澤 未遊 | 法3 | 東京・早大学院 |
8’ | 宮本 大生 | 文構2 | 埼玉・早大本庄 |
21 | 鈴木 大世 | 基理2 | 東京・玉川学園 |
22 | 金井 奨 | 人3 | 群馬・太田 |
23 | 五十嵐 心之介 | 社2 | 埼玉・早大本庄 |
23’ | 中谷 波一土 | 人1 | 東京・本郷 |
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦監督(平16人卒) |