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野球部

2021.10.18

東京六大学秋季リーグ戦 10月18日 神宮球場

西垣が先発3試合連続完封で連続無失点を30イニングに伸ばす 明治に2連勝で奇跡の逆転Vへ/明大2回戦詳報

TEAM
明 大
早 大 ×
(早)○西垣―岩本
◇(二塁打)中川卓

 雨天の影響で順延した東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)第5週の明大2回戦がこの日、快晴の下行われた。試合は早大先発・西垣雅矢(スポ4=兵庫・報徳学園)と明大先発・藤江星河(1年)による投手戦に。6回まで両校無得点で試合が進むが、均衡を破ったのは早大だった。7回、1死満塁から中川卓也(スポ3=大阪桐蔭)が右翼線に走者一掃の3点適時二塁打を放ち、これが決勝点に。負けたら後がないこのカードで、見事連勝を飾った。西垣は無四球完封勝利で、三振も11個奪う完璧な投球を見せた。

 


力投する西垣

 先発の西垣はこの日、早いカウントからフォークボールを多投。前回先発の法大2回戦(△0-0)では四死球を7つ与えていたが、この日は無四死球と安定した投球を見せた。時折安打で走者を許したが、春の課題だった「要所で制球が甘くなる」癖は解消され、7回まで4安打無失点。打線の援護を待った。

 好投の西垣を援護したい打線だが、2戦連続無得点に終わった法大戦を思い出させる「あと一本」が遠い展開に。初回は2死から中川卓、今井脩斗(スポ4=埼玉・早大本庄)の連打で一、二塁とするが丸山壮史主将(スポ4=広島・広陵)が中飛に倒れる。4回は丸山が中前打で出塁し、盗塁で2死二塁の好機。ここで打率1割台と苦しんでいる熊田任洋(スポ2=愛知・東邦)が打席に入り初球を捉えるが、打球はライナーで二塁手の正面を突き、先制点を挙げられない。5回にも鈴木萌斗(スポ4=栃木・作新学院)の安打などで得点圏に走者を置くが、中川卓が三振に倒れた。

 試合が動いたのは7回、早大の攻撃だった。先頭の鈴木萌がこの日2安打目となる右前打で出塁し、犠打と四球、福本翔(社4=東京・早実)の8試合連続となる安打で1死満塁とこの日最大の得点機を迎える。ここで打席に入ったのは前の打席好機で三振を喫している中川卓。「おとといにインコースでカウントを稼がれていたことを踏まえて、初球インコースにヤマを張った」と、初球の141キロの速球を引っ張った打球は右翼線を抜けた。3人が生還する適時二塁打となり、大きなリードを奪った。

 


走者一掃の適時二塁打を放つ中川卓

 3点のリードは、西垣にとって十分すぎるものだった。7回を終えた時点で100球を投げていたが、小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)は「(交代は)全く考えていなかった」と続投。8、9回とそれぞれ連打を浴びピンチを招いたが、終盤になっても球威、変化球の落差は衰えず、強力明大打線を無失点で抑え切った。142球を投げ無四球11奪三振完封勝利。東大2回戦、法大2回戦に続いて先発3試合連続完封となり、連続イニング無失点も30に伸ばした。

 


最後の打者を捕飛に打ち取り雄たけびをあげる西垣

 優勝に向けては全勝するしかないという中で迎えた明大戦で、見事に連勝を果たした。勝ち点を5に伸ばし、暫定ではあるものの2位につけている。早大の次戦は最終週、早慶戦のみとなり、約2週間空く。その間に行われる他校の試合結果によっては、「早慶戦の結果次第で優勝」という状況で伝統の一戦を迎えられる可能性も残されている。立大に連敗して迎えた今季。4年生にとっては大学野球最後のシーズンとなる秋季リーグ戦で、昨秋の劇的Vを再現できるか。『奇跡』の逆転優勝へ、最善の準備で早慶戦に臨みたいところだ。

(記事 山崎航平、写真 佐藤桃子、永田悠人)

黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前
1 (右) 蛭間拓哉 3 0 0 .242 二ゴ   二ゴ   空三   四球    
2 (左) 福本翔 3 1 0 .423 中飛   遊ゴ   四球   中安    
3 (三) 中川卓也 4 2 3 .379 左安   右飛   空三   右3    
4 (一) 今井脩斗 4 1 0 .577 左安     捕邪   空三 空三    
5 (二) 丸山壮史 4 1 0 .212 中飛     中安   三飛 遊飛    
6 (捕) 岩本久重 5 1 0 .212   四球   空三   四球   中飛  
7 (遊) 熊田任洋 3 0 0 .143   捕犠   二飛   一ゴ   二ゴ  
8 (中) 鈴木萌斗 4 2 0 .200   右飛     中安   右安 空三  
9 (投) 西垣雅矢 1 0 0 .273   空三     三犠   投犠    
早大投手成績
名前
西垣雅矢 5 2 1 9 8 0 11 0 0 0.77
東京六大学秋季リーグ戦星取表
順位   立 大 早 大 慶 大 明 大 東 大 法 大 勝ち点 勝率
立 大 ○4-0
○5-2
●5-8
△2-2
  ○15-6
●4-7
○8-3
○4-1
5.5 .714
早 大 ●0-4
●2-5
  ○8-5
○3-0
○23-1
○19-0
△0-0
△0-0
.667
慶 大 ○8-5   △4-4
△2-2
○15-1
○4-1
  4.5 1.00
明 大   ●5-8
●0-3
△4-4
△2-2
○9-0
○22-0
  .500
東 大 ●6-15
○7-4
●1-23
●0-19
●1-15
●1-4
●0-9
●0-22
  .125
法 大 ●3-8
●1-4
△0-0
△0-0
      .000
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コメント

中川卓也(スポ3=大阪桐蔭)

――今日の試合を簡単に振り返っていただけますか

なかなか点が入らず、苦しい試合になったのですが、西垣さん(雅矢、スポ4=兵庫・報徳学園)も頑張って0に抑えてくれていたので、何とかして点数を取りたいなというところでした。

――相手の先発が大阪桐蔭高の後輩の藤江星河投手(1年)でしたが、意識はされましたか

高校の後輩だからということで特別意識することはなかったですが、明治の一人のいい投手として、絶対に打ち崩してやろうというところでは意識していたかもしれないですね。

――実際に対戦してみて、どういった印象を持ちましたか

真っすぐも球速以上に速く感じましたし、変化球の特にカーブは、ドロっと(落ちてきて)、落差も緩急もあって、非常にいいピッチャーだなと改めて感じました。

――5回に三振された球はそのカーブでしたか

そうですね。

――続いて、7回の決勝打を放った打席を振り返っていただけますか

さっきもあったのですが、5回にチャンスで三振してしまった中で、次の打席にまたチャンスで回ってきたので、何とかしてまずは1点と思っていました。犠牲フライであったり、内野ゴロだったり、とにかく1点を取るという意識だけを持って打席に入りました。

――初球の真っすぐを打ったと思うのですが、狙っていた球だったのですか

おとといは、インコースでうまくカウントを稼がれていたことを踏まえて、満塁になった時点で、(明大バッテリーが)初球はインコースから入るのではないかと思っていたので、インコースにヤマを張っていました。インコースを予測して、(結果として)何とかしてフェアにすることができました。

――予測通りのボールが来て、それを打ち返すことができたということでしょうか

はい、そうですね。

――優勝に向けては、明大戦は全勝するしかないという状況でした。その中で、チームとしてどのような準備をして試合に向かいましたか

法政戦が2試合連続引き分けに終わって、後がない状況だったのですが、それでも「自分たちがやることは変わらない」と占部さん(晃太朗学生コーチ、教4=早稲田佐賀)はおっしゃっていました。自分たちの野球をする、ということだけを考えて、試合に臨んでいました。

――試合中のベンチの雰囲気をどのように感じていましたか

立教に2連敗したその日にミーティングがあったのですが、そこで「もう一回自分たちの野球をしよう」、「自分たちの最大限の力を発揮しよう」ということを言っていました。その中でベンチも(試合に)出ている人以外が、自分たちスタメンの選手たちに、良い雰囲気の中で打たせてくれたり、守らせてくれたりしたことが、いい結果につながっているのかなと思います。

――最後に、早慶戦に向けての意気込みをお願いします

慶応は春に日本一になって、秋も絶対日本一を取るという思いでやっていると思うので、そう簡単には勝てない相手だと思います。ですが、自分たちの野球をすれば勝てない相手ではないと思うので、自分たちの野球をできるように、最後4年生にいいかたちで終わってもらえるように、やっていきたいと思っています。