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レスリング部

2021.10.14

全日本学生選手権 10月13日

インカレ初日は下級生が躍動するも、上級生がまさかの初戦敗退

  全日本大学選手権(インカレ)が2年ぶりに開幕した。初日は男子フリースタイルのベスト8または16までの試合が行われ、早大からは6人が出場。そのうち、70キロ級で鈴木歩夢(スポ3=埼玉栄)が第1シードに、57キロ級で島谷侃(スポ3=秋田商)が第2シードに入り上位進出が期待されたが、両者まさかの初戦敗退となった。他方、初出場の4人は順調に勝ち上がりベスト16入り。インカレ初日は上級生と下級生で明暗が分かれる結果となった。

 57キロ級に出場した島谷は2回戦で田南部魁星(日体大)と対戦。早いうちに4失点してしまうが、ローリングで2点返し終盤は猛攻を仕掛ける。しかし、試合終了間際にその隙をつかれて6失点。終わってみれば、2-12の大敗という結果になってしまった。

隙をつかれて6失点した島谷

  70キロ級で第1シードに入った鈴木は、2回戦で永松麗(徳山大)と対戦。手堅くリードを守り続けるも、試合終了直前に意表をついたアクロバティックな投げを決められ4失点し4-7の逆転負け。上位進出が期待される中で、まさかの初戦敗退となってしまった。「戦略と体力に問題があった。責めすぎた」(鈴木)と語るように、持ち味の守備が活かせなかった。

土壇場で相手に逆転を許してしまった鈴木

 70キロ級で出場した計良涼介(スポ1=埼玉・花咲徳栄)は初戦で竹沢利紀(明大)と対戦。序盤から試合のペースを握り、13-2で見事テクニカルフォールが勝ち。2回戦でも盤石な試合運びで相手の谷口智紀(拓大)に何もさせず、14日の準々決勝へ駒を進めた。

 74キロ級に出場した深田雄智(スポ2=千葉・日体大柏)1回戦で太田晃暉(専大)と対戦。序盤から立て続けにテイクダウンを決め、無失点のテクニカルフォール勝ちで初戦を通過すると、2回戦でも開始50秒ほどで中嶋拓斗(慶大)に10−0で圧勝。早川耐我(徳山大)と対戦した続く3回戦でも相手に何もさせず12-0で勝利し、3戦連続テクニカルフォール勝ちという圧倒的な内容で14日の準々決勝に駒を進めた。

 61キロ級に出場した藤田颯(スポ2=埼玉・花咲徳栄)は初戦で野坂晃誠(専大)と対戦。3点ビハインドをひっくり返して逆転勝ち。2回戦でも序盤に先取した4点を守り切り手堅い試合運びでしっかりと勝利し、3回戦進出を決めた。

 今月9日の全日本大学グレコローマン選手権で苦杯をなめた山倉孝介(スポ2=千葉・日体大柏)は、今大会の79キロ級にエントリー。初戦では第1ピリオドで、深沢海斗(東洋大)にテクニカルフォール勝ち。続く3回戦でも序盤にとった4得点をしっかりと守って勝利するなど躍動した。。

 佐藤吏監督(平19スポ卒=秋田商)は初日の結果を「予想外」と振り返った。4年生が怪我で棄権していた中、鈴木と島谷の3年生2人の敗退はチームとしても課題が残る。11月には大学対抗の全日本大学選手権が控えており、「もう1回仕込み直し」(佐藤監督)。敗戦を糧に巻き返しを図りたい。そして、この日勝ち上がった藤田、計良、深田、山倉の4人は明日、ベスト8または16以降の試合に臨む。勢いに乗る若い早大戦士から、インカレ王者誕生なるか。

(記事 鬼頭遥南、秋田豪 写真 鬼頭遥南)

佐藤吏監督(平19スポ卒=秋田商)

――今日の試合の全体的な振り返りからお願いします

正直全然だめでしたね、今回は。優勝すると思っていた鈴木(歩夢、スポ3=埼玉栄)と島谷(侃、スポ3=秋田商)が負けたので、僕の読み違いと、詰めが甘かったという反省点があります。

――予想外の結果でしたか

予想外でしたね。最後の追い込みがちょっと甘かったなと。4年生も今回怪我で出ていないので、チームとしては良い状況ではなかったのですが、それでも3年生以下で戦ってある程度の成果が出せるかなと思ったのですが、ちょっと甘かったかなと反省しています。

――具体的な敗因についてどのようにお考えですか

2人ともこけたのが初戦(2回戦)なんですよ。相手は1回戦で1度試合をしているので動きが少し戻っていて。そこで歩夢だったら、全日本(明治杯全日本選抜選手権)を獲っているので、向かってくる相手は失うものがなく思い切りの良いようなかたちで攻めてきたり。島谷も相手は1年生なので、失うものがないと。うちは2人ともシードだったので、初戦の入りが固くなっていたなというところですね。

―― 明日は4人の選手が準々決勝に臨みます。意気込みをお聞かせください

もう勝ち方はどうでもいいので、とにかく勝ってくれと。そういう気持ちしかないです。

―― 先程「チームとして良い状況ではない」というお話がありましたが、来月の全日本大学選手権(大学対抗戦)に向けてはいかがですか

逆に、ポジティブシンキングじゃないですけど、良かったなと思っています。あと1カ月ばっちりやれば勝てそうな気がしてきました。今大会で2位とか3位とかになると「このままでいいんだ」という雰囲気になっていしまうと思っていたのですが、今回予想外のところで負けたので、やり直さないと次勝てないぞと。もう1回仕込み直しという感じですね。

鈴木歩夢(スポ3=埼玉栄)

――今日の試合を振り返って、率直な感想をお願いします

この前全日本で優勝して、とこかでプレッシャーを感じてたのかなと思います。

―― 試合終了間際までリードを保って、その中で残念ながら逆転負けとなってしまったんですが、敗因を教えてください

やっぱり、戦略と体力だと思うんですね。元々体力に自信がない中で、戦略を考えたときに、攻めを中心に考えてしまったんですけど、相手は守りの選手だったので、戦略ミスというのはありますね。

―― 今回の試合を通して見つけた課題はありますか

戦略の部分、試合の組み立てをもう一回考え直さないと思っていて、1ヵ月後にまた試合があるのでそこで結果を残せるように、練習の強度と戦略の部分を見つめ直していきたいです。

―― 今後の目標をお聞かせください

1ヶ月後に全日本があるので、改善できるところは改善して試合に臨みたいと思います。