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ハンドボール部

2021.10.11

関東学生秋季リーグ 10月10日 東京・国士舘大学多摩キャンパス体育館

今季最終戦 あと一歩届かず、桐蔭横浜大に敗れる

 先月から続く関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)の最終戦、桐蔭横浜大との対戦。先週、早大は日女体大戦、国士舘大戦と2連勝を挙げ、3連勝で秋季リーグを終えるためになんとしても勝利したい一戦だ。試合開始から桐蔭横浜大に2点を先制されると、そこから一進一退の攻防が続く。前半には1度逆転をするも、相手の素早い攻撃からリードを許し、再び追いかける展開に。つかみかけた背中を捉えることができず、惜しくも1点差で敗北し、今リーグの幕を閉じた。 

 桐蔭横浜大ボールで始まった試合は、開始1分で2点を先制されるが、CB村上楓(スポ2=福岡・明光学園)がロングシュート、速攻と3連続得点を重ね、あっという間に同点に。ふりだしに戻ると、ここから両者譲らない試合展開となる。しかし、開始 13 分にこの均衡が破れる。LB浦野詩織(スポ2=愛知・旭丘)のパスカットから、LW木村百花(スポ1=東京・白梅学園)が速攻でシュートを決めると、ついに早大が逆転。このまま点差を広げたいところだが、「PVのフィジカルが強くて思ったようにディフェンスができなかった」という村上の言葉通り、PVや左側からの攻撃に苦しめられ、逆転を許す。早大はたまらずタイムアウトを取るが、追いつくことはできず、9-12 で前半を終えた。 

フリーでシュートを放つ村上

 後半が始まると、立て続けに得点をされ、点差がこの試合最大の5点に開く。その後、早大は相手の退場から波に乗ると、速攻やポストプレーなど、足を動かすプレーですぐに1点差に詰め寄る。再び相手が退場すると、一気に逆転したい早大は立て続けに攻撃を仕掛ける。しかし、ターンオーバーが重なり、相手に速攻を走られてしまう。この速攻をGK川村夏希(スポ2=東京・佼成学園女)がビックセーブ。ここで勢いづくかと思われたが、速攻を沈められ、すぐそこに見えた背中が遠ざかる。ラスト3分では、鮮やかなミドルシュートやロングシュートが決まるが、逆転は叶わず、21-22 というスコアで敗北を喫した。

チームメイトと喜びを共有する紅林主将

 あと一歩届かず、黒星をつけることとなった桐蔭横浜大との対戦。PV紅林詩乃主将(スポ4=東京・佼成学園女)が「自分たちの流れに持ってこられなかった」と語るように、ここぞというところでいまいち流れをつかめない一戦となった。しかし、攻守両面で良い場面も見られ、多様なシュートや良いキーピングも魅せた。来月の全日本学生選手権(インカレ)に向けて、まだまだ成長が期待される。インカレはトーナメント方式ということで、1度も負けられない戦いとなる。創部以来悲願となる『インカレベスト4』という目標に向かって、ワセダセブンは前進していく。 

(記事 宮島真白、写真 杉原優人)

集合写真

関東学生秋季リーグ
早大 21 9-12
12-10
22 桐蔭横浜大
GK 川村夏希(スポ2=東京・佼成学園女)
LW 木村百花(スポ1=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ2=愛知・旭丘)
PV 紅林詩乃(スポ4=東京・佼成学園女)
CB 村上楓(スポ2=福岡・明光学園)
RB 阿部美幸(スポ4=東京・佼成学園女)
RW 青木里奈(スポ2=東京・白梅学園)
コメント

CB村上楓(スポ2=福岡・明光学園)

――今日の試合を振り返っていかがですか

勝てる試合だったと思うんですが、自分たちからチャンスを逃してしまって負けてしまいました。課題もたくさん見つかったし 、今はとても悔しい気持ちでいっぱいです。

――この試合に向けてチームではどのような対策をしてきましたか

相手のオフェンスに関しては、PVとCBがとても強いのでその2人を真ん中でどのように守るかという守り方をこの1週間練習してきました。

――その対策はどのくらい生かすことができましたか

自分たちの練習では対策をやっていたのですが、やはり相手のPVのフィジカルが強くて思ったようにディフェンスができなかったなと感じています。

――ディフェンスから速攻を狙う場面が多かったですが、チームではどのような話をしていましたか

先週の試合からの1週間、徹底的にディフェンスをやって、そこから速攻に走ろうというようにミーティングをしてきました。ディフェンスから速攻に出るというのはチームで共通意識を持ってできたのかなと思います。

――試合開始直後に連続得点を決めるなど、積極的なオフェンスが見られましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

立ち上がりに立て続けに得点をしたというのは、自分でも流れを持ってこられるようなプレーができたので、そこは良かったなと思います。しかし、やはりまだまだ反省する点がたくさんあるかなと思います。

―― 追いかける時間が長かったですが、どのような心境でしたか

特に後半は、苦労して点を取ってもすぐにまた点を取り返されて、1点差、2点差を追いつけないという苦しい時間が続いてしまいました。そこを1点差になった時に、しっかり頑張ってディフェンス守って、オフェンスで1本を決めるという流れに持ってこられなかったことが負けてしまった原因なのかなと思います。

――秋リーグ全体を振り返っていかがですか

個人的にもチームとしても、秋リーグを通して成長できた部分もあるし、インカレに向けての課題もたくさん見つかったと思います。成長できた部分はここからの3週間で、インカレに向けてしっかり強化していき、見つかった課題はチーム内ですり合わせてインカレには自信を持って臨めるようにしたいなと思います。

――インカレに向けての意気込みを聞かせてください

インカレは、関東以外の強いチームもたくさん出てきます。また、トーナメントなので1度負けたら終わりで後がない試合になってくると思います。早大は人数が少ないですが、その中でもしっかりみんなで協力して一戦一戦勝ち抜いていけるように、これから3週間全力で練習を頑張りたいと思います。

PV紅林詩乃主将(スポ4=東京・佼成学園女)

――率直な試合の感想を聞かせてください

最初から最後まで接戦ではあったんですが、自分たちの流れに持ってこられなかったというのと、ここで勝てば5位、負ければ6位という状況で勝ち切れなかったのがすごく悔しいなと思います。

――あと1点で追いつくといった展開が続いた試合でしたが、逆転できなかった原因は

前半の終わりからそうだったと思うんですが、みんなの気持ちが統一できなかったというか、いつもだったらここで追い越すぞという時にディフェンスから速攻まで行こうというみんなの(意識の)統一があったんですが、ディフェンスをしている時にあまりここ1本守ってやるぞという気持ちが全員で統一できていなかったのかなと思っています。

――終始ディフェンスに苦労した印象がありますが、相手オフェンスのどんなところに対応しきれなかったですか

一応、対策としてはCBとPVがキーマンだと思っていたので、そこを強く守ろうというのはあったんですが、そこで守り切れなかったというのと、PVに気を取られてフローターでやられたり、フローターに気を取られてPVでやられたりというのが最後詰め切れなかったところかなと思います。

――関東学生秋季リーグを終えて、良かった点と悪かった点はどこですか

良かったところは、ディフェンスに関していいところは当たりに行けていたりだとか、自分たちのペースに持ち込むようなディフェンスができていたりだとかいうことは良かったのかなと思います。悪かったところは、自分たちのペースに持ってこられないというか、全員でギアを上げるということが修正しきれなかったというのは今回のリーグで課題になったところかなと思います。

――インカレへ向けた意気込みをお願いします

今回の最終戦とインカレシード決定戦(全日本学生選手権東地区シード権決定戦)の日体大戦の2試合が自分たちの中で一番悔しかった試合だと思うんですが、次は負けて学ぶということができないし、負けたら終わりです。なので、今までの反省を生かしてインカレで自分たちの目標としているベスト4まで行けるように、人数は少ないんですが全員の力を使いながらあと3週間準備していきたいなと思います。