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ラグビー部

2021.09.20

関東大学ジュニア選手権 対明大 9月19日 

終始苦戦を強いられ、初戦は大敗を喫す

 雲一つない晴天とジリジリと皮膚を焼くような暑さの下、早大Bチームは明大Bチームと対戦した。展開されたのは前後半にわたる苦しい戦いだ。前半はセットプレーからのアタックを図るがうまくいかず、明治の強いデイフェンスに跳ね返され無得点に終わる。後半はやや立て直しが見えたが、試合終了が近づくにつれさらに相手に押される展開となった。後半に早大は1トライを挙げたものの、7−47と明大との力の差を突きつけられた。

 前半開始直後は相手のミスや反則により、セットプレーからの攻撃のチャンスが何度も訪れた。しかし、早大はマイボールラインアウトを取りこぼすなどセットプレーが安定せず、なかなか敵陣に前進することができない。一方、明大は早大からボールを奪い取り流れに乗り始める。前半5分、明大がトライを決め、9分に再びトライ。早大はミスやペナルティを連発し、前半はハーフウェイライン手前で攻撃を止められ、相手陣地に入ることが出来なかった。その後も2トライを決められ、0―28の無得点で試合を折り返した。

課題が残るラインアウト

 後半も明大の守備に苦戦し、ペナルティを多発。BKがなんとか流れを変えようと敵陣に走り込む姿が見受けられたものの、相手守備に抑え込まれノットリリースザボールを重ねてしまう。さらに、ラインアウトではノットストレートの反則を受けるなどセットプレーをうまく生かせず、ミスからターンオーバーされそのままの流れで大きくゲインされる場面もあった。しかし、このまま試合が終わると思われた後半38分、フェーズを重ねた早大はジリジリと前進し、ロック村田陣悟(スポ2=京都成章)がゴールポスト真ん中へ豪快にトライ。後半終了間近にもぎ取った貴重な1トライとなった。その後、SO久富連太郎(政経2=島根・石見智翠館)が冷静にゴールを決め、この時点でスコアは7ー47。後半終了間際に早大の意地を見せたものの、そのまま試合終了となった。結果的に大きく点差を広げられ、ジュニア選手権初戦は黒星に終わった。

 

試合終盤に貴重な1トライを挙げた村田

 試合全体を通して相手のディフェンスのプレッシャーからか反則を多発し、 22メートルライン手前で攻撃を止められたものがほとんどだ。また、夏の対戦では機能していた守備がうまく噛み合わなかったなど様々な課題が見つかった試合であった。しかし、後半には相手の守備の隙を突いてトライした場面や、チーム内での声かけが大きくなったことなど、前半に比べて士気が高まり敵陣に攻め込むシーンも多く見られた。勝利のためには80分間を通して集中した攻守が求められるだろう。ジュニア選手権は残すところあと3戦。次回以降の対戦ではこの収穫を生かし、浮き彫りになった課題を一つ一つ消化することが求められる。ここから調子を上げ、残りの試合を勝利で飾れるか。早大Bチームの成長に注目だ。

(記事  水島梨花、写真  塩塚梨子)

関東大学ジュニア選手権
早大B スコア 明大B
前半 後半 得点 前半 後半
28 19
合計 47
【得点】▽トライ 村田 ▽ゴール 久富(1G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
井元 正大 文3 東京・早実
西野 直樹 法3 東京・早大学院
平山 貴喜 スポ3 北海道・函館ラサール
前田 知暉 社3 大阪・東海大仰星
村田 陣悟 スポ2 京都成章
小池 航太郎 商2 東京・早実
小柳 圭輝 社4 東京・国学院久我山
小川 瑞樹 文4 東京・早実
◎河村 謙尚 社4 大阪・常翔学園
10 久富 連太郎 政経2 島根・石見智翠館
11 遠山 拓 教4 東京・国学院久我山
12 三浦 称児 人2 大分舞鶴
13 小泉 怜史 文構3 東京・早実
14 今駒 有喜 文3 東京・早実
15 伊藤 大祐 スポ2 神奈川・桐蔭学園
リザーブ
16 横山 太一 スポ4 東京・国学院久我山
17 長谷川 太 スポ4 群馬・太田
18 千葉 洋介 スポ2 東京・国学院久我山
19 藤井 将吾 スポ2 大阪・早稲田摂陵
20 永嶋 仁 社2 東福岡
21 細矢 聖樹 スポ1 国学院栃木
22 堀尾 健太 スポ4 茨城・茗溪学園
23 京山 秀勇 人2 福岡・東筑
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)