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ハンドボール部

2021.09.20

関東学生秋季リーグ 9月19日 東京女子体育大学体育館

流れを引き寄せられず 女王・東女体大に完敗

 今季初白星を目指して挑んだ、関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)4戦目。迎えるはここまで全勝の女王・東女体大。試合序盤から東女体大の猛攻を受け3点を連取されてしまう。早大は好調のLB浦野詩織(スポ2=愛知・旭丘)やCB村上楓(スポ2=福岡・明光学園)を中心に果敢にゴールを狙うも東女体大の鉄壁のディフェンスによって阻まれてしまい、前半を7―13で終える。その後も東女体大の隙のないディフェンスから生まれる速攻を止めることができず18―29というスコアで敗戦。待望の初勝利は次戦以降にお預けとなった。

 試合開始早々から猛攻を見せる東女体大に対し、ここまでの3試合では機能していたセットDFが崩され、連続失点を喫する。PV紅林詩乃主将(スポ4=東京・佼成学園女)のポストプレーで東女体大の選手が退場し、ペナルティスローを獲得すると、これを浦野が落ち着いて決め、チーム初得点を挙げる。しかし、その後も東女体大の素早い速攻によって点差を広げられる。桐林香奈(商4=静岡・清水東)のサイドシュートやRB阿部美幸(スポ4=東京・佼成学園女)の速攻で得点を挙げるが、相手の勢いを跳ね返すことができなかった。早大のシュートが決まらずチームとして苦しい時間帯ではGK川村夏希(スポ2=東京・佼成学園女)がファインセーブを見せ、チームを鼓舞する。点差を広げられたくない早大は阿部美のスピードに乗ったカットインから得点し応戦する。しかし、前半終了間際に連続失点を喫し6点差で前半を終えた。

相手DFを抜き去り、シュートを放つ阿部美

 今季初勝利に向けて何とか食らいつきたい早大だが、東女体大BP陣の強烈なステップシュートによって失点してしまう。その後も東女体大の多彩な攻撃に早大DFが崩され、後半開始早々4失点を喫し、早大ベンチはタイムアウトを要求。オフェンスの修正を図った。すると、タイムアウト直後に浦野が豪快なロングシュートを決め、反撃の狼煙を上げる。さらに、相手選手のノーマークシュートを守護神・川村がシャットアウトし、速攻で点差を縮める早大。その後は点の取り合いが続くが、試合巧者の東女体大に連続得点を許し、流れを持っていかれてしまう。試合終盤には、村上のスピードに乗ったシュートや阿部美のロングシュートで応戦するも力及ばず試合終了。終わってみれば18―29と11点差をつけられ完敗。今季初勝利とはならなかった。

勢いに乗ったシュートを放つ浦野

 今回の負けで秋季リーグ4連敗となってしまった早大。「自分たちの時間が少なかったので、相手にやられている感じがした」と浦野が振り返るように終始、押され気味であった今回の試合。ここまでの上位チームとの対戦を経て、「前半では自分たちのペースで試合の流れを持って行けたり、上位チーム相手でも競ったりとか自分たちの実力が発揮できると分かった」と川村が話すように早大の成長も十分に感じられる。待望の初勝利に向けた次戦は来週の日女体大戦となる。リーグ戦も残すところあと3試合。気持ちを切り替え、待望のリーグ戦初勝利を目指す。

(記事 小澤慶大、写真 杉原優人)

関東学生秋季リーグ
早大 18 7-13
11-16
29 東女体大
GK 川村夏希(スポ2=東京・佼成学園女)
LW 木村百花(スポ1=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ2=愛知・旭丘)
PV 紅林詩乃(スポ4=東京・佼成学園女)
CB 村上楓(スポ2=福岡・明光学園)
RB 阿部美幸(スポ4=東京・佼成学園女)
RW 青木里奈(スポ2=東京・白梅学園)
コメント

LB浦野詩織(スポ2=愛知・旭丘)

――試合を終えて今の率直な感想をお聞かせください

 とても悔しいです。昨日とは違い、自分たちの時間が少なかったので、相手にやられている感じがしたため、悔しかったです。

――昨日に引き続き、得点を量産していますが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 昨日とは感覚が違っていて、自分の思う通りにプレーしてシュートを決めた場面がそんなに多くなかったため、自分が思うようにプレーできるように成長していきたいと思います。

――点が入らず、苦しい時間帯もありましたが、切り替えはどのように行っていましたか

 4年生を中心に盛り上げる声を出し、私たちもそれに乗っかり、何とか流れを持ってこようとしたが、プレーがついていってなかったなと思います。

――今日の試合では相手のロングシュートに苦しみましたが、修正すべき点は

 相手が速いだけでなく、しっかりシュートを狙ってくるので、そこが今までの相手とは違ったため苦戦しました。相手の動きを止めるために、ボールの流れを止めていかなければならないと思いました。

――次の日女体大戦に向けての意気込みをお願いします

 ここから下位チームとの戦いになりますが、十分相手も強いので決して油断することなく、自分たちの思うようなプレーをして勝っていきたいと思います。

GK川村夏希(スポ2=東京・佼成学園女)

――率直な試合の感想は

 今までリーグ(関東学生秋季リーグ)で4試合したのですが、その中で勝ち点を取れず今回も負けてしまったので、悔しいという気持ちが一番にあります。

――序盤から相手の攻撃を受けてしまって失点が重なりましたが、試合中にどのような修正をしましたか

 自分たちのミスから逆速攻というかたちが今までずっとあって、今回も東女体大の速攻が早いので限りなく0にしていこうと試合前に話していました。最初はそれができていたのですが、最後のシュートを外してしまうところで速攻になって相手の流れになってしまった。なので、試合中にセットディフェンスをしっかり守ってからセットオフェンスをしてロースコアに持ち込む展開にしていこうとチームで共通理解してプレーしました。

――個人では良いキーピングが多く見られましたが、その要因は

 私自身は試合前の心構えとして、相手が東女体大という関東リーグ1位のチームなのでどれだけ頑張ってもノーマークシュートは多くなるだろうなと考えました。そこで、そのノーマークシュートを自分がどれだけ止められるかが重要だと考えていたので、東女体大のスピードのあるシュートは受け身では止められないので積極的に前に出るなどいろいろなキーピングを変えてやっていくことで相手は対応できないのではないかと思い、試合で実践しました。

――ここまでの上位チームとの対戦を終えて得た収穫と課題は

 収穫は、前半では自分たちのペースで試合の流れを持って行けたり、上位チーム相手でも競ったりとか自分たちの実力が発揮できると分かったのはとても良かったと思います。課題点としては、前半に頑張った分後半に足が止まってしまって、大きく差が開いてしまうことは自分たちの体力不足もですが、試合に向かうまでの準備不足だなと感じたので、これから1週間空いて3試合残っているので、そこを改善していけたらいいなと思います。

――次戦の日女体大戦の意気込みをお願いします

 もう私たちは負けることができないので、まずチームで共通認識をしっかり持って絶対に勝っていきたいと思います。