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ア式蹴球部

2021.09.13

第43回関東女子選手権(兼)皇后杯第43回全日本女子選手権関東予選 9月12日 会場非公開

FW髙橋の2ゴール! 皇后杯本選への切符獲得!

皇后杯関東予選 準々決勝
早大 2-0
0-1
筑波大
【得点】
(早大)7,20分 髙橋雛
(筑波大)80+2分 月東優季乃

 前日とは異なり、曇天下で行われた皇后杯関東予選、準々決勝。ア式蹴球部女子(ア女)は今シーズン敗戦を許した唯一の相手、筑波大(7月10日、●1-2)と対戦した。前半の早い時間帯にFW髙橋雛(社3=兵庫・日ノ本学園)が先制点を獲得すると、さらに1点を追加し、2ー0で試合を折り返す。しかし後半は拮抗(きっこう)した展開となり、試合終了間際にPKを献上。失点で試合を締めくくったものの、勝利を手にして皇后杯本選の出場権を得た。

 

髙橋(11番)の得点を祝福する選手たち

 

 快勝したFARINA高崎戦からスタメンを変更せずに臨んだア女。すると7分、「前を向いたら足を振る、シュートをするという意識は試合前からあった」という髙橋が、エリア右外から豪快なシュートを見せる。相手GKがわずかに触れたものの、ボールはゴールマウスに収まった。上々の滑り出しを見せたア女は、その後もFW廣澤真穂(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)が中心となって何度もチャンスを演出。いずれも得点とはならなかったが、明らかに主導権はア女にあった。そして20分、廣澤のプレスが相手DFのミスを誘発し、ボールを奪うことに成功する。パスを出された高橋は、迷わず右足を一閃(いっせん)。前半のうちに2得点し、勝利を手繰り寄せる。功労者の髙橋にチームメイトが駆け寄り、歓喜の輪をつくった。

 ハーフタイムを終えて再びピッチに戻ったア女を待ち受けたのは、大幅にメンバーを変えた筑波大だった。すると前半の勢いは影を潜め、相手ゴールを脅かすシーンは減ってしまう。そこでMF築地育(スポ1=静岡・常葉大橘)を投入し、打開を図るア女。しかし築地が右サイドを活性化するものの、得点が取れない歯がゆい時間帯が続く。80分には、廣澤が果敢な仕掛けからGKと1対1の状況を作るがボールは枠を捉えられない。そのまま試合終了かと思われた80+2分に悪夢が訪れた。エリア内で競り合ったDF後藤若葉(スポ2=日テレ・メニーナ)がPKを与えてしまう。これを落ち着いて決められ、スコアは2-1に。白星を手にしたが、後味の悪い終わりを迎えた。

 

試合終了直前にPKを沈められたシーン

 

 勝てば皇后杯への出場が決まる重要な一戦だけに「結果にこだわって、絶対に勝ちをもぎ取りたいという思いを持っていた」とDF夏目歩実(スポ2=宮城・聖和学園)は語る。準決勝は、昨年度の関東女子リーグ(関東リーグ)の女王、日テレ・メニーナとの対戦が予定されている。ア女が順位決定戦で負け、12連覇を阻まれた相手だ。今シーズンは相手が関東リーグに参戦しておらず、直接対決はできていない。しかし準々決勝は6-0で大勝しており、調子の良さをうかがわせる。強敵相手にリベンジを果たすことができるか。ア女は正念場を迎えることとなった。

(記事 手代木慶、写真 紀州彩希)

 

スターティングイレブン

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK ◎1 近澤澪菜 スポ3 JFAアカデミー福島
DF 2 船木和夏 スポ3 日テレ・メニーナ
DF 5 後藤若葉 スポ2 日テレ・メニーナ
DF 20 浦部美月 スポ2 スフィーダ世田谷FCユース
DF 22 夏目歩実 スポ2 宮城・聖和学園
MF 26 木南花菜 スポ1 ちふれASエルフェン埼玉マリ
→47分 30 築地育 スポ1 静岡・常葉大橘
MF 6 ブラフ・シャーン スポ3 スフィーダ世田谷FCユース
MF 18 三谷和華奈 スポ2 東京・十文字
→79分 4 堀内璃子 スポ2 宮城・常盤木学園
MF 19 笠原綺乃 スポ2 横須賀シーガルズJOY
FW 9 廣澤真穂 スポ3 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
FW 11 髙橋雛 社3 兵庫・日ノ本学園
◎=ゲームキャプテン
監督:福田あや(平20スポ卒=神奈川・湘南白百合学園)

 

FW髙橋雛(スポ3=兵庫・日ノ本学園)

――試合全体を振り返って、感想をお願いします

相手は関カレ(関東大学女子リーグ)で一度負けている相手で、今日は皇后杯の本選の出場が懸かっていたので、その二つの意味で絶対に負けられませんでした。結果勝って良かったです。

――先制点を振り返っていかがでしたか

前を向いたら足を振る、シュートをするという意識は試合前からありました。チームにそれを伝えていたので、ああいったかたちで決めることができたと思います。キーパーには触られてしまったのですが、入って良かったです。

――さらにもう1点決めました

あれはたまたまです(笑)。ホールが転がってきて、「まずゴール」という意識があったので、思いっきり足を振ったら入りました。

――前半はやりたいことができたように見受けられましたが、後半は攻められる場面もありました

相手がメンバーを何人か代えてきたんです。自分たちが疲れてきたタイミングで交代して、勢いを(削ぐ)という意図だと思います。攻めてはいたけれどカウンターもありましたね。でも、何回も試合をしているので相手の特徴もわかっています。リスク管理をしながらも攻撃していけたのは良かったです。でも、最後はもう少し決めきって終わりたかったし、後半たくさんあったチャンスを決めれば、もう少し楽な試合になったかなと思います。

――昨年関東リーグの決勝で敗れた日テレ・メニーナとの再戦ですが、意気込みを聞かせてください

今まで勝った試合もあれば、負けた試合もあるのですが、しっかり準備して自分たちの力を出さないと勝てないと思います。年下なので負けたくないです(笑)。みんなとイメージを共有して、絶対勝ちたいです。

 

ⅮF夏目歩実(スポ2=宮城・聖和学園)

――試合を振り返ってみていかがでしたか

直近の関カレの試合で筑波大に負けている(7月10日、●1-2)ので、絶対に負けられない試合だったし、この試合に勝てば皇后杯の本選出場が決定する試合でもありました。内容もそうですが結果にこだわって、絶対に勝ちをもぎ取りたいという思いで臨みました。そういう面では勝ちきれて良かったなと思います。

――一度負けた相手ですが、筑波大に対してどのような対策をしていましたか

前回の得点者の千葉玲海菜さん(筑波大、10番)は、スピードやフィジカル面に長けている選手でした。そういう点を武器にしているチームというのもありますし、今回もスカウティングをしながら、(10番を)狙って蹴ってくるだろうと思っていました。自分たちのボール保持の時間が長くなるという想定はあったので、しっかりビルドアップやリスク管理をして、失点をしないで点を取りに行こうという戦術をたてていました。

――実際に、前半はとても流れがよかったです。その要因はどこにあったのでしょうか

全体的に前でボールを保持できていたことや、リズムの流れが良かったのもあるかなと思っています。また、リスク管理という面ではアンカーのポジションをしているシャーンさん(ブラフ、スポ3=スフィーダ世田谷FCユース)だったり、センターバックのもう1人の若葉(後藤、スポ2=日テレ・メニーナ)が、相手のクリアもマイボールにしてボールをキープしてくれました。それを攻撃につなげていったことで自分たちの時間が多く作れていたのかなと思います。

――後半はPKで失点してしまいましたが、ディフェンダー側から見て、そのシーンはいかがでしたか

流れが悪かったというのもあるのですが、危険だと思われる選手だとずっと分かっていたにもかかわらず、あそこで失点してしまいました。危ないシーンだからこそ、そういう時間帯だったからこそ、もう1回ポジションの修正や1歩2歩のズレを、声かけながら、見ながらやっていくべきだったのかなと思います。

――最後になりますが、皇后杯出場が決まりました。今のお気持ちを聞かせてください

皇后杯本戦出場というのは目指していたところでもあったので、すごくうれしいです。でもその前にまだ、来週あと2戦あるので。『4冠』の1冠目というところで、2試合とも負けられない試合です。厳しい試合が続くと思うので、そこをまずしっかり勝ち切るということと、それを本戦につなげていくということを意識してもう1回来週から頑張っていきたいと思います。