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ア式蹴球部

2021.06.28

第27回関東女子リーグ 6月27日 東伏見グラウンド

6試合ぶりに失点も、DF浦部の2得点を含め4ゴールで勝利!

第27回関東女子リーグ戦 後期第2節
早大 3-1
1-1
SEISA OSAレイア湘南FC
【得点】
(早大)15分,浦部美月、29分 木南花菜、43分 吉野真央、56分 浦部美月
(OSAレイア)35分 塩野海風、67分 鈴木陽笑

 関東女子リーグ(関東リーグ)後期第2節、前回(4/17)は4発で快勝したSEISA OSAレイア湘南FCとの一戦が行われた。前日の関東大学女子リーグ(関カレ)で帝京平成大と勝ち点1を分け合い、今試合は勝利して仕切り直したいア式蹴球部女子(ア女)。前半はDF浦部美月(スポ2=スフィーダ世田谷FCユース)の先制点を皮切りに3点を奪取すると、後半も浦部が1点を追加する。久々に完封とはならなかったが、4-2で白星を手にした。

 

ヘディングで3点目を奪う吉野

 

 事前のスカウティングをもとに、相手をけん制しパスの出しどころを消す意図をもって臨んだア女。戦術は功を奏したものの、相手が積極的に裏のスペースを突いてくるかたちで対応を見せ、逆に危機を迎えてしまう。それでも15分、DF井上萌(スポ3=東京・十文字)のFKに頭で合わせたのはMF築地育(スポ1=静岡・常葉大橘)。惜しくもクロスバーに嫌われるが、ゴール前の混戦の中でフリーだった浦部がこぼれ球を押し込み、先制点をもぎ取る。さらに29分、このところ好調でスタメン起用が続くDF木南花菜(スポ1=ちふれASエルフェン埼玉マリ)が2点目を追加。直後にエリア中央から流し込まれて1点を返されたものの、43分にFKを獲得する。これにFW吉野真央(スポ3=宮城・聖和う学園)が頭で合わせ、バーに当たって跳ね返ってきたボールを再びヘディング。見事にゴールネットを揺らし、3-1で前半を終えた。

 迎えた後半、ハーフタイムで予測はしていたが、前半に引き続き裏を取られる場面が何度も見られる。しかしFW髙橋雛(社3=兵庫・日ノ本学園)を中心に、相手ゴールを脅かそうと隙をうかがうア女。ついに56分、CKからまたしても浦部が頭で合わせ、4点目を挙げる。ここで相手の勢いを完全に止めたいア女は、FW廣澤真穂(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)を投入。さらに得点を奪おうと貪欲な姿勢を見せるが、相手DFのロングキックから突破を許し、1点を返されてしまう。このシーンを振り返ってGK石田心菜(スポ1=大阪学芸)は「自分の準備とディフェンスの準備が足りなかった」と悔やんだ。終盤は主導権を握ったア女だったが、追加点はならず。4-2で関東リーグ9連勝を果たしたものの、点差以上に苦しむ試合となった。

 

2ゴールを挙げ、勝利に貢献した浦部のドリブルシーン

 

 吉野が「攻撃では自分たちのリズムをつくれていた部分もあるが、守備の強度などまだまだ甘い」と語るように、ゲーム中にいかに守備の修正を行うかという課題が浮き彫りになる試合となった。だが「サイドハーフにボールが入った時に、攻撃に関わろうという意識は持っていた」という浦部のオーバーラップ、MF白井美羽(スポ1=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)の視野の広いサイドチェンジ、随所でチャンスメイクした井上の精度の高いキックなどが目を引いたことも確かだ。次戦は関カレ2位でア女を追う東洋大と直接対決となる。タフな試合を制した先に、『頂』が見えてくるだろう。

(記事 手代木慶、写真 吉岡直哉、杉﨑智哉)

 

スターティングイレブン

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 16 石田心菜 スポ1 大阪学芸
DF ◎3 桝田花蓮 スポ4 ちふれASエルフェン埼玉マリ
DF 17 井上萌 スポ3 東京・十文字
DF 20 浦部美月 スポ2 スフィーダ世田谷FCユース
→75分 6 ブラフ・シャーン スポ3 スフィーダ世田谷FCユース
DF 22 夏目歩実 スポ2 宮城・聖和学園
DF 26 木南花菜 スポ1 ちふれASエルフェン埼玉マリ
→75分 27 栗田彩令 スポ1 静岡・藤枝順心
DF 29 田頭花菜 スポ1 東京・十文字
MF 28 白井美羽 スポ1 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
MF 30 築地育 スポ1 静岡・常葉大橘
FW 11 髙橋雛 社3 兵庫・日ノ本学園
→61分 9 廣澤真穂 スポ3 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
FW 15 吉野真央 スポ3 宮城・聖和学園
→77分 19 笠原綺乃 スポ2 横須賀シーガルズJOY
◎=ゲームキャプテン
監督:福田あや(平20スポ卒=神奈川・湘南白百合学園)

FW吉野真央(スポ3=宮城・聖和学園)

――試合全体を振り返っていかがでしたか

攻撃では自分たちのリズムをつくれていた部分もあるのですが、守備の強度などまだまだ甘いというか、自分たちの課題がたくさん見えてきたので、改善していけたらなと思います。

――裏にボールを蹴り込まれて危ないシーンになるということが多かったと思うのですが、スカウティングの段階からこの点に関して危機感を持っていましたか

スカウティングでは、相手はビルドアップでつないでくるということでした。自分たちは、4―1―4―1で守備をしてけん制し、相手がパスしたところで(ボールを奪って)いこうということでした。相手もそのように考えていて、自分たちのサッカーができなくて(裏に)蹴った結果として、うまくいった感じでした。相手もうまく対応してきたのですが、自分たちがその守備をしっかりできていなかったのが課題だなと感じました。

――ハーフタイムでも選手間で積極的に意見を出していましたが、どういうことを確認していましたか

前半の最後あたりに、(守備の)裏にボール蹴られて、自分たちの危機になる場面があったので、相手も負けていたので、次の想定では「裏のボール来るよね」という話をしていました。(試合中も)予測はしていたのですが、試合の中で改善できなかったのが課題だなと思いました。

――監督からはどのような指示がありましたか

監督からは、ディフェンスラインのライン設定や、前線が(プレッシャーを)かけたら、空いたポジションで崩されてしまうので、あまり(プレッシャーを)かけなくていいから、ラインを一個低くしたらいいのではないかと言われました。

――ご自身は久しぶりに得点を決められました。その場面を詳しく振り返るといかがですか

萌(井上萌、スポ3=東京・十文字)から良いボールが入って来て、蹴ったらバーに当たって「あー」と思ったのですが、セカンド(ボール)を頑張って拾ったら、入りました。

――無失点を続けていた中で、2点を取られてしまいました

昨日の帝京平成大との試合でもそうなのですが、ゴール前の守備の強度や一つ一つの甘さが出てきた部分がありました。球際の部分や強度をもっと高めていくことが、全体のレベルアップにもつながるし、もっともっと高い相手と戦うために必要なので、強度を高めていきたいです。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

次戦の東洋大は関カレ(関東大学女子リーグ)で2位につけていて、1位と2位の直接対決になるので、自分は点を決めてチームに貢献して、全員で勝利をつかみに行きたいと思います。

DF浦部美月(スポ2=スフィーダ世田谷FCユース)

――試合を振り返って感想をお願いします

昨日の試合が0-0の引き分けだった中で、4得点を取れて勝てたことは良かったところです。しかし、2失点してしまったし、セカンド(ボール)が拾えていないところやゴール前の質、クロスの質ももっとこだわれる部分があったので課題は多く出た試合だったと思います。

――ご自身は先制点を決められて、久しぶりの得点でした

萌さん(井上、スポ3=東京・十文字)がすごく良いボールをその前のコーナーキックとかフリーキックで蹴っていたので、自分の点はこぼれてきたボールをフリーで思い切りゴールに蹴るだけだったので、みんなの得点ですね。

―オーバーラップを多用して攻撃に参加していましたが、どのような意識で臨んでいましたか

サイドハーフにボールが入った時に攻撃には関わろうという意識は持っていました。監督からもインナーラップではなくてもっとオーバーラップをやった方が、相手も付いてきてスペースが空くので「オーバーラップを心がけて」と言われていました。外からの駆け上がりを意識していたところで育(築地、スポ1=静岡・常葉大橘)から良いボールが来ました。あとは自分の、中へのクロスのボールの質を上げられたらなと思います。

――4点目のシーンを詳しく振り返ってください

CKで萌さん(井上、スポ3=東京・十文字)のボールがナイスボールとしか言いようがなくて、合わせるだけでした。

――2失点したことについて、守備陣の課題を具体的にお願いします

前半は(ボールの)奪われ方が悪かったり、1対1の個の部分でボールを奪えてなかったりというのが1失点目につながったと思います。後半は、ハーフタイム中に相手の後半の予想として前プレもしてくるし、ベースラインからロングボールを蹴ってくるとも想定していた中で、相手に蹴られての失点でした。前線の(プレスの)かけ方をもっと後ろから声をかけるべきだったし、ベースラインも下げるのか上げるのかをコントロールすれば防げる失点だったのかなと思います。

――次の試合に向けての意気込みをお願いします

アウェイの試合なので、監督からも最後に話があったのですが、セルフケアとか自身のコンディションを高めることが必要になってくるので、まずは自分のコンディションを高く保って良い状態で試合に臨んで、絶対に勝ち切りたいと思います。

GK石田心菜(スポ1=大阪学芸)

――試合を振り返っていかがですか

試合の入りとか、そういう部分では昨日の負けからチームはちょっと下に落ち込んでいるんですけど、その中で気持ち切り替えて前向きにプレーでも表すことができたのは、試合全体としては良かったです。でも、相手の状況が変わった時に対応しきれていない部分はあったので、チームの課題だと思います。

――1失点目を振り返ってください

流れもあって、相手にスペースを使われたり、どちら(の選手)をマークするのかがあいまいで、そこの流れで失点してしまいました。改善ができなくてずるずるいって、あの失点になった感じがします。だからもっとミスが起こる前の状況で修正できれば失点は防げたと思います。

――2失点目のシーンも冷静に流し込まれてしまいました

自分の声掛けをもっとしてディフェンスと連携とれれば、あのシーンは防げたというか、単純に一発のボールでやられたので、自分の準備とディフェンスの準備が足りなかったです。簡単なボールからの一発でいかれてしまいました。

――失点はありましたが、少なくとも3回危機を止めていました。意識していたことはありますか

失点しないことは自分の中でブレずにやっているところです。味方の状況が悪くても自分のプレーで、味方に刺激を与えて行動で示せればいいのかなと思います。そういういい影響を与えられたらいいかなという感じでプレーしています。

――失点しても切り替えが早いところがご自身の持ち味だと感じました

そうですね。失点しないことが一番大事ですが、失点してチームが下に(落ち込んで)いってしまったら、そのあとのプレーもどんどん悪くなるので、自分が一番後ろから切り替えてプラスの方にもっていければいいかなというのは、自分として意識して失点した後の切り替えをしています。

――次の試合に向けての抱負を聞かせてください

まだ試合は続くので、チームとしてここで気持ち下がらずに、上に向かって次をがんばります。