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米式蹴球部

2021.06.21

春季オープン戦 6月20日

春季オープン戦を勝利で終えるも、課題が浮き彫りに

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 10
明学大 SAINTS 7

 秋に向けた体制作りを進める早大BIG BEARSは春季オープン戦の2試合目に明学大と対戦した。新戦力発掘と連携強化の側面も強かった本試合は、スターターに1年生が起用されるなど期待の大きい顔ぶれが並んだ。実戦への慣れも各選手のポイントとなった。試合は両チーム共に得点に恵まれない中、第2クオーター(Q)に先制のTDを決めた。その後、追いつかれるも第4Qの終盤にFGで3点を追加して再びリード。10-7で勝利した。

 試合開始直後からディフェンス陣が好タックルやQBサックを決めるなど良い動きを見せて明学大の攻撃を封じた。それに応えたいオフェンス陣であったが、全体的に緊張した固いムードでFGの失敗やインターセプトを許すなど得点につながらない。新人ながらスターターを務めたQB八木義仁(政経1=東京・早大学院)は「リズムを掴めなかった時、練習通り落ち着いてプレーできなかった。練習と違うことをやろうとしてしまい、余計に焦ってしまった」と自身の課題が明確になったようだ。攻守がかみ合わない中で第2Qに入り、LB下村大(スポ4=愛知・南山)のインターセプトでピンチを救う。直後のランプレーでRB松村拓磨(スポ2=埼玉・昌平)が98ヤードを走り抜け、先制に成功した。「苦しい展開だったので自分がこの状況を打破しようと思いプレーした」と均衡を破る劇的な走りを見せた。トライフォーポイントで着実に追加点を挙げ、7-0でリードした。その後は「身体がぶっ壊れてもいいので、とにかく死ぬ気でやろう」と、この試合で復帰したDL永山開一主将(教4=東京・足立学園)のQBサックなどで明学大の反撃を抑え、前半を終えた。

QBサックを決めるDL永山主将

 後半に入り、試合は荒れ模様となった。インターセプトを許した直後の1stダウンでインターセプトをしかえすなど、後半だけで両チーム合わせて4つのインターセプトが起きた。DB宮崎恭輔(国教4=東京・早大学院)が「分析通りのプレーが来たので良いプレーを発揮できた」と言うように、実力が出し切れない状況でも相手のミスは逃さなかった。第4QにTDとトライフォーポイントを決められ、7-7の同点に追いつかれるが、再びインターセプトを奪うなどそれ以上の得点は許さなかった。そして試合終盤、立て続けにフレッシュを獲得して敵陣に迫り、FGを選択した。P/K平田智裕(人3=東京・早実)が確実に決めて10-7で勝ち越し、最後はDL永山主将のサックで逃げ切った。

TDを決めたRB松村

  新体制に向けた起用が目立った今回の試合を振り返った髙岡勝監督(平4人卒=静岡聖光学院)は、「実戦レベルでのパフォーマンスがわかりました。「できたこと」「できなかったこと」を真摯に受け止めて今後の練習に生かしていきます」と、今後のチーム作りの指針となる試合になった。勝利はしたものの、実戦でのパフォーマンスにはまだ課題があることをBIG BEARSの1人1人が感じている。DL永山主将は「自分たちはまだ足りないものだらけなので、この夏でそれを全て埋めて秋シーズンに挑みたいと思います」と夏の間のチーム強化を誓った。秋に成長したチームが相手を圧倒する姿を期待したい。

(記事 有川隼翔、写真 早稲田大学米式蹴球部提供)

コメント

髙岡勝監督 (平4人卒=静岡聖光学院)

――今日の試合を振り返ってみていかがでしたか

新型コロナウイルスの影響で、春の練習試合が限定されたので、幅広く選手を起用しました。実戦経験の少ないメンバーは緊張もあったと思います。試合内容については、個々の能力の「いま」が良く分かった内容でした。

――ディフェンスは明学大のミスを見逃さず、何度もターンオーバーをしましたが、今のディフェンスのできに関してはいかがですか

集中力が切れずにやり続けることはチーム全体として向上してきたと思います。

――オフェンスはQBに1年生の八木選手をスターターで起用するなど新しい戦力を試されていましたが、振り返っていかがでしたか

実戦レベルでのパフォーマンスがわかりました。「できたこと」「できなかったこと」を真摯に受け止めて今後の練習に活かしていきます。

――夏を通してチームの課題をどのように解決していきたいですか

1年生を加えた全部員が、チーム目標達成するために自分ができることを妥協なくやりきる。これに尽きます。

DL永山開一主将(教4=東京・足立学園)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

若いメンバーがとても頑張ってくれました。底上げという部分に関しては収穫の多かった試合だなと思います。

――本日は2回QBサックをしましたが、それぞれ振り返ってください

満足はしていないのですが、素直に嬉しかったです。自分自身、復帰戦ということもあり、体がぶっ壊れてもいいので、とにかく死ぬ気でやろうと思っていました。2つのサックとも1プレー目から攻め続けられた結果だと思います

――ディフェンス全体では、主将が目標に挙げていた1対1で勝つということが体現されており、何度も相手オフェンスのボールを奪いましたが、現時点でのディフェンスのできはいかがですか。

ディフェンスは個々で勝負できていたので、良かったですね。ただTDを取られているので、まだまだ甘い部分も多いです。流れが悪い時にしっかりシャットアウトできるようなディフェンスを作り上げていきたいです。

――夏を通してチームの課題をどのように解決していきたいですか

1人1人が個人やチームの課題に向き合い、潰していくのみだと思います。自分たちはまだ足りないものだらけなので、この夏でそれを全て埋めて秋シーズンに挑みたいと思います。

DB宮崎恭輔(国教4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

僕にとっては、久しぶりの試合だったのでとても緊張しました。思いっきりプレーできた反面、課題が残る試合となりました。

――要所でインターセプトを決めることができましたが、振り返っていかがでしたか?

相手のQBのミススローのおかげだったのでラッキーでしたが、チームのモメンタムを持ち返せたのは大きかったと思います。

――ディフェンスでは多くインターセプトを奪いましたが、DBユニットでは、どのようなコミュニケーションをとっていましたか

相手チームのプレーをポジション内でしっかりと分析し、1週間練習しました。本番も分析通りのプレーが来たので良いプレーを発揮できたのかと思います。

――夏を通して課題をどのように解決していきたいですか

試合の中でも1対1の場面で負けてしまったシーンがあったので、目の前のWRとの勝負にこだわるように夏を過ごしたいと思います。

RB松村拓磨(スポ2=埼玉・昌平)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

勝てたことは非常に良かったです。個人としては課題が多く見つかった試合となりました。

――味方のオフェンスが苦しんでいましたが、その中でどのような気持ちでプレーしていましたか

苦しい展開だったので自分がこの状況を打破しようと思いプレーしました

――先制のTDとなりましたが、どのような気持ちで98ヤードを走りましたか

OLがうまくスペースを開けてくれたので、絶対にTDを取りきろうと思い走りました。

――夏を通して課題をどのように解決していきたいですか

プレー面での課題や、体の弱さを実感したので、夏を通して1つ1つ確実に課題を潰して、チームに貢献できるようになりたいです。

QB八木義仁(政経1=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

ほとんど歯が立ちませんでした。とても悔しいです。途中焦ってしまう場面がありましたが、もっと1年生らしく思いきったプレーをできれば良かったです。

――1年生ながらスターターでしたが、高校生の時と比べて、大学のフットボールの違い等ありましたら教えてください

大学のフットボールは複雑でスピードがあります。またフィールドを広く使っている印象です。フットボールの奥深さ、そして難しさを実感しています。

――今日の試合を通してどのような反省点が見つかりましたか

リズムを掴めなかった時、練習通り落ち着いてプレーできなかったことです。練習と違うことをやろうとしてしまい、余計に焦ってしまいました。自分の役割を明確に、もっとシンプルに考えられると良かったと思います。

――今後の目標をお願いします

秋の試合でスターターを勝ち取ることです。まだまだ力が足りないことははっきりとわかったので、これからもっと練習に打ち込んでいきます。