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ア式蹴球部

2021.06.13

第35回関東大学女子リーグ戦 6月12日 東伏見グラウンド

強敵を2-0で圧倒! 大きな「勝ち点3」を積み上げる 

第35回関東大学女子リーグ戦 前期第7節
早大 1-0
1-0
日体大
【得点】
(早大)33分 廣澤真穂、63分 髙橋雛 
(日体大)なし

 ア式蹴球部女子(ア女)の一皮むけた姿がそこにはあった――。関東大学女子リーグ(関カレ)前期第7節、MF加藤希主将(スポ4=アンジュヴィオレ広島)が「大学サッカー界の中でプレーの面で高いレベルにある」と評する日体大との一戦が行われた。予想に反して前半から多くのチャンスが生まれ、FW廣澤真穂(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)が先制。後半に入ってもア女は果敢に攻め、FW髙橋雛(社3=兵庫・日ノ本学園)が2点目を奪う。その後もライバルに思うようなプレーをさせず、2-0で白星を手にした。

 

先制点を決めた廣澤(右)とハイタッチする加藤主将

 

 全日本大学女子選手権(インカレ)優勝常連校・日体大の堅守に対し「(相手陣地の)深いところで回して、相手を動かしてボールを取りに行くことを意識」(加藤)して臨んだア女。しかし、予想以上に序盤から優位に試合を進めることとなる。特に右サイドからの攻撃が前線のFW吉野真央(スポ3=宮城・聖和学園)につながり、何度も好機を創出した。そして試合が動いたのは33分。MFブラフ・シャーン(スポ3=スフィーダ世田谷FCユース)の狙いすましたロングフィードに左サイドハーフの廣澤が反応する。カットインから迷わず右足を振り抜き、サイドネット右上に収まる鮮やかな先制弾を奪取。「自分史上トップ3に入るくらいのゴールでうれしかった」(廣澤)と顔をほころばせた。さらに前半終了間際にも髙橋にビックチャンスが生まれるが、相手DFの献身的な守備により得点ならず。1-0のまま試合を折り返した。

 後半に入ると相手がボールを持つ時間が増えるが、守備に穴が空いてもすかさずカバーが入り、ボールを取り返すア女。対する日体大も得点を狙って前がかりのプレーを試み、幾度かシュートを浴びてしまう。そのたびに守備陣が跳ね返し、ゴールを割らせない。すると63分、髙橋が「後ろ向きにボールを持っている相手に対してプレスを掛けたら取れるかなと思っていた」とハイプレスを敢行。これが不意を突かれた相手DFのミスを生み、こぼれたボールを拾った廣澤が再び髙橋に戻す。そのまま冷静に押し込んだ高橋が追加点を獲得した。その後もライバルを突き放すべく、DF船木和夏(スポ3=日テレ・メニーナ)と加藤の連携をはじめとして次々と縦パスを通し、積極的にシュートまで結びつける。結局さらなる得点には至らなかったが、2-0で強敵を下した。

 

ドリブルを仕掛け、攻撃を活性化する髙橋

 

 加藤主将が「自分たちがボールを回す時間帯が長く、やりたいことが表現できた」と振り返るように、格上とすら言われる日体大を相手に、ア女は対等以上の実力を示して見せた。ひたすら勝利を追い求める気概が「勝ち点3」として現れたのだろう。この試合で得られた自信には大きな意味がある。それでも、ア女に慢心は見られない。課題はフィニッシュの精度を上げることだと選手は口をそろえた。戴冠への道のりはまだまだ遠いが、実力と貪欲さ、謙虚さを兼ね備えたア女に死角はない。

(記事 手代木慶、写真 ア式蹴球部女子部提供)

 

スターティングイレブン

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 1 近澤澪菜 スポ3 JFAアカデミー福島
DF 2 船木和夏 スポ3 日テレ・メニーナ
DF 5 後藤若葉 スポ2 日テレ・メニーナ
DF 20 浦部美月 スポ2 スフィーダ世田谷FCユース
DF 22 夏目歩実 スポ2 宮城・聖和学園
MF 6 ブラフ・シャーン スポ3 スフィーダ世田谷FCユース
→90+3分 17 井上萌 スポ3 東京・十文字
MF 8 並木千夏 スポ4 静岡・藤枝順心
→82分 26 木南花菜 スポ1 ちふれASエルフェン埼玉マリ
MF ◎10 加藤希 スポ4 アンジュヴィオレ広島
→90+3分 4 堀内璃子 スポ2 宮城・常盤木学園
FW 9 廣澤真穂 スポ3 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
FW 11 髙橋雛 社3 兵庫・日ノ本学園
FW 15 吉野真央 スポ3 宮城・聖和学園
→64分 30 築地育 スポ1 静岡・常葉大橘
◎=ゲームキャプテン
監督:福田あや(平20スポ卒=神奈川・湘南白百合学園)

MF加藤希主将(スポ4=アンジュヴィオレ広島)

――試合を振り返っていかがですか

無失点で勝利できたのでそこが良かったかなと思います。

――とても気合いが入っていたと思いますが、日体戦が特別な理由を教えてください

今まで3年間戦ってきた中で、インカレの決勝で負けたこともありますし、大学サッカー界の中でプレーの面で高いレベルにあると思っているので、そこは強く意識していました。

――攻撃、守備それぞれのどこを狙いどころにしようとしていましたか

攻撃の面では、相手が3バックや5バックで守備していたので、自分たちが(相手陣地の)深いところで回して相手を動かしてボールを取りに行くことを意識していました。守備では、結局は1対1なのでそこで負けないということや、(ア女が)4-1-4-1でやるときにアンカーのシャーン(ブラフ、スポ3=スフィーダ世田谷FCユース)をケアしようと意識していました。

――ご自身はDFからMFになり、昨年の右サイドの船木(和夏、スポ3=日テレ・メニーナ)選手とのコンビがはまっているように感じます

和夏がポジショニングが上手いので、そこに合わせています。インナーラップが得意な選手なので、自分を上手く使ってくれますね(笑)。インサイドハーフの雛 (髙橋、社3=兵庫・日ノ本学園)もスペースを上手く使ってくれているんじゃないかなと思います。

――テンポ良くパスを回せていて、一皮むけた試合運びが見受けられましたが、中ではどんな印象を持っていましたか

最後の最後はこれからの課題なのですが、日体大に対して自分たちがボールを回す時間帯が長く、やりたいことが表現できたのかなと思います。でも、相手もベストメンバーではないのでまだまだ自分たちがレベルアップしていかなければいけないなと思いますね。

――次の試合に向けての意気込みを聞かせてください

来週は2連戦で、アウェイアウェイなので移動もあって難しい試合になるとは思いますが、そこでもしっかり勝ち切ることを意識してチーム全体で頑張っていきたいと思います。

FW廣澤真穂(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)

――試合全体を振り返っていかがですか

みんな気持ちが入っていて、前半から球際や走り切るところがしっかりできていて、攻撃もまだ(満足してはいない)ですが、自分たちのやりたいボールの動かし方がイメージ通りできました。

――チーム全体としては、どういう意気込みで日体大に臨みましたか

今まで他の大学ともやっていたのですが、日体大は違うリーグでもやっていて別格というか、インカレでも決勝で当たったりする相手だったので、ここが山場だという風に意識していました。絶対勝利にはこだわらなきゃいけないし、自分たちが今までやってきたことがどれだけ通用するかを考えていました。相手のスカウティングを含めて、どこを狙いにするか、守備の取りどころも結構話していたので、チーム全体としては狙いを持ってサッカーできていたと思います。

――その強い思いが実を結んだ先制点でした

サイドのカットインからのシュートは結構練習していて狙っていました。あんなにきれいに入るとは思わなかったのですが、自分史上トップ3に入るくらいのゴールで嬉しかったです。いつも泥臭いと言われるのですが、どんなかたちでも1点は1点なので、これからも頑張ります(笑)。

――後半も押し込む展開でしたが、相手の戦い方に変化は感じましたか

相手も点を取りに行かないといけない感じで、前にがんがん来ていたかなとは思いました。でも、それ以上に自分たちが前で取り切ろうという意識が強く行けていました。後半の入りは特に良かったかなと思います。

――ライバルから2点を奪ってさらに0点に抑えましたが、あえて課題を挙げるとするならどこでしょうか

勝てたという面ではいい試合でしたが、守備で穴が空いてしまうところもありましたし、最後のパスの質。プレースピードが上がるとミスが起こりやすくなってしまうので、自分たちが目指しているところを考えたら満足は全然できないと思います。

――次の試合に向けて一言お願いします

来週からまた2連戦ですが、今は負けなしで来ているのでこれを続けていけるようにしたいです。

FW髙橋雛(社3=兵庫・日ノ本学園)

――試合を終えての感想を聞かせてください

相手がライバル日体大ということで、ここが最近の山場でした。その中で、2-0で無失点で勝てて良かったです。

――現時点で最高のメンバーで臨んだ印象があります

自分たちはチームとして共有していることがあって、誰が出てもそこが出せるというのが強みだと思います。練習してきた連携やコンビネーションが発揮できたのでそこは良かったかなと思います。

――前半からたくさんチャンスが生まれていましたが手応えはありましたか

思ったよりボールを保持する時間が多くて、相手の陣地で回していることが多かったのですが、いつゴール前にスイッチを入れるか、誰が(スイッチを)入れるか、どう動くかというタイミングがまだまだかなと思います。ボールを持っているからこそ自分たちのタイミングを合わせながらゴールに行けたらもっといいかなと思います。

――1-0で迎えたハーフタイムでは何を確認しましたか

相手が中間のポジションを取ってくるので、そこを誰がケアするかあいまいでした。自分が出てしまうことで(空いた)スペースを使われてしまうということがあったので、自分がマークに付くことで真央(吉野、スポ3=宮城・聖和学園)にけん制がかかって、そこではめようという守備の仕方に変えました。

――追加点の場面を振り返ってください

後ろ向きにボールを持っている相手に対してプレスを掛けたら取れるかなと思っていたので、そこをチャレンジしてみたら上手くボールがこぼれました。最後真穂(廣澤、スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)からいいボールが来て上手く決めることができました。

――これで13連勝ですが、次の試合に向けて抱負をお願いします

連勝という意識は大事なのですが、まずは目の前の相手に負けないことや、一試合一試合を大切にしたいですね。目の前の相手に全員で戦いに行くということをやり続けて、勝ち続けていきたいです。