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体操部

2021.06.09

全日本種目別選手権 6月5~6日 群馬・高崎アリーナ

種目別に2人が出場 独特な緊張感の中、実りある大会に

 五輪の代表枠が埋まる全日本種目別選手権(種目別)。早大からは渡邉向祥(スポ2=千葉・市船橋)と向中野蓮(スポ1=千葉・市船橋)の2人が出場した。緊張感漂う会場の中、演技を披露。渡邉はゆかに出場し14.266で17位、向中野はあん馬に出場し13.366のスコアで19位となり幕を閉じた。満足のいかなかった点に悔しさを滲ませたが、それぞれが刺激ある経験と新たな課題を得た、実りある大会となった。

群馬・高崎アリーナで行われた今大会

 あん馬に出場した向中野は、本大会を「自分の力が日本の中でどこまで通用するのか試すような舞台」と位置づけ、自信を持って臨んだ。落ち着いて演技に入り、前半は旋回技や移動技を順調に決める。中盤、体勢が崩れる場面もあったがすぐに立て直し、大きなミスなく着地までまとめた。スコアは13.366で19位。この結果を受け、「自分の満足いくものではなかったので、正直悔しい気持ち」と素直な思いを吐き出した。向中野が目指す場所はもっと高い。まずは今夏の全日本学生選手権(インカレ)でチームに貢献し、そして個人としてもさらなる活躍を誓う。

 全日本個人選手権、NHK杯と試合を重ねてきた渡邉は、ゆかに出場した。入りの技・ルドルフで着地をぴたりと止めると、その後も丁寧に演技を進める。怪我の影響も残る中、完璧とまではいかないものの、ミスなく演技をやり切った。ゆかは得意種目ではあるが、Dスコアにはまだ伸びしろがある。また、オリンピックへの出場権がかかる試合ならではの緊張感に包まれて、大事な場面で力を発揮する精神面の強さの必要性にも気づかされた。夏のインカレに照準を合わせ、着実に成長してくれるであろう。

早大からは2人が出場した

 張り詰めた空気の中演技を終えた向中野と渡邊。結果に満足せず、さらなる高みを目指す2人を待ち構えるのは、8月下旬から9月にかけて行われるインカレだ。向中野は実力の底上げを、渡邊は「最後まで決め切る強さ」の獲得を目指し練習に励む。今大会でまた一つ刺激と課題を得た2人が、インカレのキーパーソンとなりそうだ。

(記事 足立涼子、大滝佐和、写真 早大体操部提供)


結果
種目別 ゆか
選手名 結果(順位)
渡邊向祥(スポ2) 14.266(17位)
種目別 あん馬
選手名 結果(順位)
向中野蓮(スポ1) 13.366(19位)


コメント※このインタビューは後日リモートで行われたものです

渡邉向祥(スポ2=千葉・市船橋)

――今大会をどのように位置づけていましたか

1種目ということもあって、自分的には何かがかかった試合というわけではなかったのです。ですが、1種目にかけている選手がいたり、代表選考会であったり、重要な試合ではあったので、その雰囲気を感じつつ、上を狙っていきたいなという感じの試合でした。

――演技を終えてどのような気持ちですか

内容はあまり完璧ではなくて、もうちょっとできたかなというところはあったんですけど、ミスなくやり切れたところはよかったかなという感じです。

――1種目のみの出場となりましたが、直近の2試合との違いはありましたか

いつもは6種目分アップしてから試合が始まるので、体的にも結構動かした中で入るんですけど、1種目だとすぐ練習始まってすぐ試合が始まって気づいたら試合が終わってるっていう感じでした。なので、そういう試合に向けての時間配分だったりだとか、アップの仕方とかでは個人総合とは結構ちがって難しさを感じました。

――会場の雰囲気や緊張感はいかがでしたか

特に五輪の代表が決まる決勝は緊張感がすごかったですし、中でも最後代表をせっている選手の気迫がすごくて。最後まで緊張感の中着地まで完璧にやるというのが、本当に強いなって思いましたし、最後まで決め切る強さというのがすごいなと思いました。

――良かった点や反省点はありますか

最初の1コース目のルドルフが、最近あんまり着地をとめられていなくて、今回そこを止めたいなと思って、狙ってまとめられたのは良かったと思います。途中ちょっと一つ技を落としてしまって、Dスコアが0.1下がってしまったので、そこは練習不足だったかなというふうに思います。

――怪我の状態はいかがですか

あれからあんまり腰で練習できていなくて。少し休めてから練習し始めたのが最近だったので、その中ではなんとかミスなくやり切れて良かったかなという感じです。

――何か課題は見つかりましたか

ゆかは得意な方なのですが、種目別で使うには、Dスコアが全然足りないので、そこをもっと上げていかないといけないなと思います。また、やっぱり昨日の試合を見て緊張感の中でミスなくやるっていう強さがすごい求められると思うので、体操のうまさだけではなくて、メンタル面であったり最後まで決め切る強さを求め、強くなりたいなと思いました。

――今後の目標を教えてください

9月に全日本インカレがあるので、そこが一番合わせたいところです。上位に入ると来年の全日本選手権の権利がかかってくるので、まずそこに入れるようにしたいなというのが一番の目標です。

向中野蓮(スポ1=千葉・市船橋)

――試合を終えてどのようなお気持ちですか

結果としては自分の満足いくものではなかったので、正直悔しい気持ちが残っています。

――今大会をどのように位置づけていましたか

この大会に出場できるのも初めてのことだったので、上位を狙うというよりは、自分の力が日本の中でどこまで通用するのか試すような舞台だと思って臨みました。

――会場の雰囲気はいかがでしたか

オリンピックの選考を兼ねている試合ということもあって、普段の試合よりは緊張感や空気が張り詰めている感じがありました。

――レベルの高い選手が多くいる中で、何か学んだことはありましたか

得意種目に出場したのでそれなりに自信はあったのですが、やっぱり日本の中だとまだまだ実力が足りないなと感じました。

――良かった点と反省点を教えてください

やる前から自信を持って、怖がらずに思い切って演技に臨めました。反省点としては、練習の段階からもう少し回数を積めたらよかったかなと思いました。

――今後の目標を教えてください

まず夏にインカレが予定されているので、その団体戦でしっかり貢献できるようにすることです。個人でも、U21のナショナルチームに入れるようにしたいです。今大会あん馬で出場しましたが、来年もあるので、そこでは入賞できるようにしたいと思っています。