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ア式蹴球部

2021.06.08

第35回関東大学女子リーグ 6月5日 埼玉・SFAフットボールセンター

公式戦12連勝! 「実力試す」日体大戦へ弾みつける

第35回関東大学女子リーグ戦 前期第6節
早大 1-0
1-0
大東文化大
【得点】
(早大)42分 吉野真央、76分 廣澤真穂
(大東文化大)なし

 関東大学女子リーグ(関カレ)開幕から全勝で首位を突っ走るア式蹴球部女子(ア女)が、横綱相撲で勝利した。ボールを保持していながらも攻めあぐねていた中で、42分に相手CBとの駆け引きから抜け出したFW吉野真央(スポ3=宮城・聖和学園)がPKを獲得し、冷静に沈めて先制。FW廣澤真穂(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)の泥臭いゴールで76分に追加点をあげると、反撃を試みる大東文化大の息の根を完全に止める。終盤に追い上げを図る相手に対しても、直近の4試合連続無失点中の盤石の守備は相も変わらず、見事に関カレ5連勝を飾った。

 

前半終了間際の先制点に湧く選手たち

 

 序盤、相手は中央を固く守ってサイドでボールを奪おうとする。対するア女は、両サイドの選手たちが細かいパスをつなぎながらボールをゴール手前30メートルまで運ぶ。その流れから12分、DF船木和夏(スポ3=日テレ・メニーナ)の攻撃参加、吉野のポストプレー、MF並木千夏(スポ4=静岡・藤枝順心)のパスがつながる。船木の放ったシュートは惜しくもサイドネットにかかったものの、ビッグチャンスを迎えた。徐々に中央経由の攻撃が増えていたア女だったが、飲水タイムを機に相手の守備が改善。ボールを支配しながらもシュートまでたどり着かない展開となる。そんな中、42分に吉野が自ら獲得したPKを冷静に決め、見事先制する。なかなかチャンスを作れずチームが苦しんでいた中での得点に「木曜の紅白戦でも似た状況でPKをもらったので同じコースに蹴ったら入った」(吉野)と喜んだ。

 後半は、ビルドアップにGK石田心菜(スポ1=大阪学芸)が積極的に参加したことで優位性が保たれ、「後半で課題を改善できた」(船木)と随所に良いプレーも見られた。しかし常にボールは保持していたものの、相手のソリッドな守備に苦しむ。シュート本数も前半の7本に比べて後半は2本のみと、攻めに精彩を欠く時間帯が増えた。それでも76分、相手ゴール手前30メートル付近の密集からMFブラフ・シャーン(スポ3=スフィーダ世田谷FCユース)のヘディングに上手く反応した廣澤が、泥臭いシュートでチームに追加点をもたらす。このゴールで勝利を確実にしたア女は、安定した守備で無失点のまま2-0で試合を締めた。

 

サイドから攻撃参加をする船木

 

 盤石の戦いで素晴らしい勝利を収めた。特に守備に関しては相手にほとんど隙を与えず、打たせたシュートも2本のみ。5試合ぶりの出場だった石田も「無失点で追われたことが一番嬉しい」と満足気だ。一方で攻撃に関しては課題も見られた。統制の取れた相手の守備に対してどのように攻めていくのかは、これからのテーマにもなるだろう。好調を維持するア女が課題をクリアし、「今の実力を試す試合」(船木)と位置付けする日体大戦でも連勝が伸びることを期待するばかりだ。

(記事 前田篤宏、写真 ア式蹴球部女子部提供)

 

スターティングイレブン

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 16 石田心菜 スポ1 大阪学芸
DF 2 船木和夏 スポ3 日テレ・メニーナ
DF 5 後藤若葉 スポ2 日テレ・メニーナ
DF 20 浦部美月 スポ2 スフィーダ世田谷FCユース
DF 22 夏目歩実 スポ2 宮城・聖和学園
MF 6 ブラフ・シャーン スポ3 スフィーダ世田谷FCユース
MF 8 並木千夏 スポ4 静岡・藤枝順心
MF ◎10 加藤希 スポ4 アンジュヴィオレ広島
→90+1分 7 蔵田あかり スポ4 東京・十文字
FW 9 廣澤真穂 スポ3 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
→90+1分 30 築地育 スポ1 静岡・常葉大橘
FW 11 髙橋雛 社3 兵庫・日ノ本学園
FW 15 吉野真央 スポ3 宮城・聖和学園
→74分 19 笠原綺乃 スポ2 横須賀シーガルズJOY
◎=ゲームキャプテン
監督:福田あや(平20スポ卒=神奈川・湘南白百合学園)

※インタビューはオンラインで行いました。

DF船木和夏(スポ3=日テレ・メニーナ)

――試合を振り返っていかがですか

相手が大東文化大ということで、去年のインカレ(全日本大学女子選手権)で負けたというのがすごく大きかったので、絶対に勝つという気持ちで全員が入りました。勝つことができたので良かったです。

――相手に対してどんな対策をして臨みましたか

ロングボールを蹴ってくるというスカウティングをしていたので、まずは自分たちが前プレをかけてボールを奪うということを意識していました。

――前半はシュートがサイドネットにかかるシーンもありましたが、積極的な攻撃参加を意識していましたか

今年は特に攻撃面でいろいろ練習をしてきて、最近は結構いい崩しができる中で、サイドバックの攻撃参加もできるようになりました。自分も攻撃参加が長所だと思っているので、積極的にゴールを狙っていきました。

――昨シーズンは加藤選手との連携が上手くいっていました。今回の試合では右サイドで縦に並びましたが、やりやすさはありましたか

去年からずっと一緒にやっていたので、コミュニケーションを取らなくてもお互い動きが見えているので、すごくやりやすくて自由にさせてもらっています。のんさん(加藤希主将、スポ4=アンジュヴィオレ広島)がバランスを取ってくれるので、自分は上がりやすいです。

――ハーフタイムでは選手間で何を確認しましたか

自分たちが前半からボールを持てる時間帯が多かったのですが、崩しきれずにシュートまで持っていけないということがあったので、FWの真央(スポ3=宮城・聖和学園)にボールが入った時の崩しをどうやっていくのかを話し合いました。それで、後半もチャレンジできたので、後半で課題を改善できたかなと思います。

――試合を通して、細かくパスをつなげている印象でしたがどう感じていましたか

練習の紅白戦でも、攻撃でワンタッチで崩すということも出てくるようになりました。でも、最後の最後ゴールまで行けないというのはまだ課題だと思いますし、相手もこれからどんどん強くなっていくので、突き詰めていきたいと思います

――次戦に向けて一言お願いします

全勝で行けているのですが、次は日体大ということでどのくらい自分たちが今の実力があるのかが分かる試合になると思うので、絶対に負けたくないですね。

FW吉野真央(スポ3=宮城・聖和学園)

――試合全体を振り返ってください

相手が簡単に大きいボールを蹴ってくる中で、自分たちも想定していた通りしっかりファーストとかセカンドも行けていました。マイボールの時間帯も長くて、自分たちが保持していたのですが、だからこそ圧倒的に勝つためにもっともっと点を取りたかったなと思います。

――大東文化大とは4月11日に対戦していますが、戦い方に変化はありましたか

特にないですね。イメージのままでした。ボールをバーンと前に蹴って前の選手が走るというイメージのままだったので、想定はしやすかったです。マッチアップも相手が(どう出るか)分かっていたので、心に余裕というか、頭の中でシュミレーションできていました。

――相手GKのファインセーブもあってなかなか得点できませんでした

自分たちのペースでボールを回せていたのですが…みんなのイメージは合っているのですが、ひとつのパスのちょっとしたズレでゴールに行けなかったです。そこまでは来ているので、あとはちょっとずつ合わせていくだけですね。自分にとってはマイナスではなくプラスに捉えて、練習でやりがいがあるなと思いますね。

――先制点のシーンを振り返ってください

若葉(後藤、スポ2=日テレ・メニーナ)から真ん中に良いボールが来ました。絶対に(ゴールを)決めたいという思いはずっと持っているので、ガツガツ仕掛けたら相手の前に入れました。そこがペナルティーエリア内だったのですが、そこで倒されたので(PKになりました)。でも、木曜日の紅白戦でも同じようなシーンでPKをもらえていたので、同じコースで蹴ったら入りました!

――2-0で勝利しましたが、次戦に向けて意気込みをお願いします

次戦は日体大ということすが、(今まで)ひとつひとつ目の前の相手と戦ってきたので、日体大だからといってそこは変えず、勝ちに向けて全員で頑張ってきたいと思います。

GK石田心菜(スポ1=大阪学芸)

――試合を終えて感想をお願いします

まずは、無失点で終われたことが一番うれしく思っています。試合を重ねていく中で自分たちのサッカーができてきて、勝てたことが良かったなと思います。

――5試合ぶりの出場でしたが、出場回数を重ねるごとに落ち着いてプレーできているという印象がありますが、ご自身をどう評価しますか

最初に比べてゲームやチームに慣れてきて、自分も落ち着いてプレーできているというのは実感しています。チームメイトとコミュニケーションをとることがどんどんできてきて、それが自分のプレーにつながっているのかなと思います。

――積極的にコーチングしていますが、意識していますか

そうですね。意識しています。

――今年はGKの競争率が激しいですが、ご自身の中で手ごたえはあるのでしょうか

難しいですね(笑)。同期にもすごくいい競争相手がいて、澪菜さん(スポ3=JFAアカデミー福島)は自分にできないところができています。手ごたえや自信はあまりないのですが、とりあえずあまり意識せずに自分の良さを試合の中で出し切ろうと思いながらプレーしている感じです。

――2-0になってから相手が前がかりになってきましたが、どう守ることをいしきしていましたか

(相手が)前から来ても自分たちのやり方を変えずにやって行こうと思っていました。さらに自分も落ち着いてプレーすることを意識していていました。

――次戦に向けて抱負をお願いします

次も無失点で試合を終えることが自分の一番の目標です。チーム一丸となってまた連勝を一勝ずつつなげていけたらなと思います。