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競走部

2021.06.03

第8回木南道孝記念 6月1日 大阪・ヤンマースタジアム長居

村上が4年ぶりの自己タイ! 池田も自己新で決勝進出果たす/木南記念

 新型コロナウイルスの影響で延期されていた第8回木南道孝記念大会が、6月1日に開催された。早大からは女子400メートル障害に村上夏美(スポ4=千葉・成田)が、男子110メートル障害に森戸信陽主将(スポ4=千葉・市船橋)、勝田築(スポ4=島根・開星)、池田海(スポ1=愛媛・松山北)の3人が出場。村上が約4年ぶりに自己タイ記録をマークすると、池田も予選で自己新記録を更新して決勝進出。両者とも日本選手権の申込資格記録を突破した。

 

ハードルを越える村上

 まず行われたのは女子400メートル障害タイムレース決勝。今季59秒台を連発し、関東学生対校選手権(関カレ)を制して波に乗る村上は、日本選手権の標準記録突破を目標にスタートラインに立った。レースは序盤横一線で展開されたが、中盤から強さを発揮した村上が最終コーナーをトップで通過。「走りやすい競技場ということもあって、9台目も17歩で押した」(村上)と、終盤の歩数を普段より減らし、スピードを維持したまま最後の直線を走る。ゴール直前に青木穂花(青学大)にかわされ3着となったが、タイムは58秒79。高校3年時の国体で出した自己記録に並ぶ好記録で、日本選手権の申込資格(59秒00)をクリアした。「標準を切ることができたので、率直にうれしい」と、嬉々としてレースを振り返った村上。次に出場を予定する日本選手権では「必ず自己ベストを出したい」と、ラストイヤーの大舞台に向けて、さらなる成長を誓った。

 

決勝レースでハードルを越える池田

 男子110メートル障害では、関カレで13秒台の仲間入りを果たした池田が、またしても自己記録を更新。グランプリシリーズというハイレベルなレースで、予選は前半動きが硬くなりリズムを作れなかったとしながらも、中盤以降伸びを発揮し2着でゴール。13秒89の好記録をたたき出し、村上と同様、狙っていた日本選手権の申込資格(13秒92)を突破してみせた。

 決勝レースは、スタートを合わせる段階でアプローチが届かなくなった動揺もあり、7台目までリズムに乗れず、「悔しい結果」(池田)に。それでも、改善の余地を多分に残しながら13秒台にまとめられたことに関しては「レベルアップはできているのかな」(池田)と一定の手応えも得た。入学後から取り組んでいる新しいフォームの感覚もつかめてきているという。日本選手権に向けて「もう一段階レベルアップした状態で挑みたい」と力強く語るルーキーの、さらなる躍進から目が離せない。

(記事 布村果暖、写真 早稲田大学競走部)

結果

▽男子グランプリ110メートル障害予選

1組(+0・0)

池田 13秒89(2着)自己新記録、決勝進出

森戸 14秒25(8着)

2組(+0・0)

勝田 14秒05(5着)

決勝(+0・3)

池田 13秒97(6位)

▽女子グランプリ400メートル障害タイムレース決勝

2組 村上 58秒79(3着)

コメント

村上夏美(スポ4=千葉・成田)

――レースを終えて、率直な感想をお願いします

目標としていた日本選手権の標準を切ることができたので、率直にうれしいです。

――目標はどんなことを定めていましたか

日本選手権の申込資格記録である59秒00を切ることを目標にしていました。

――レースプランは

前回の関カレで後半を課題にしていたので、そこをうまくまとめられたらと思っていました。

――実際の走りはいかがでしたか

今回記録が出やすい競技場だったので、そういうことも考えて後半の17歩を1回多くしようと考えて走っていました。そこを新たに挑戦して、うまくはまった部分もあるのですが、最後の10台目で18歩に切り替えてしまったので、そこは17歩で押せたかなと少し後悔しています。次の課題だなと思っています。

――いつもとどのように変えたでしょうか

6台目から8台目を17歩で、その後は18歩で切り替えていたのですが、今回は9台目も17歩で押しました。

――これまでのレースでも安定感が光っているように感じますが、昨シーズンまでとの違いは何でしょうか

試合を重ねるごとにレースが分かってきて、調子が上がってきていると自分でも感じています。最後の年ということもあって、自分自身覚悟を持って一つ一つのレースを大事にしたいと考えているので、気持ちの面でも大きく変わったかなと思います。

――改めて、タイムに関してはいかがですか

58秒79は、私が高校3年の時に出した自己ベストの記録なので、とりあえずその段階に持ってこられたことは良かったなと思います。でもあと少しのところで自己ベストを出し切れなかったので、そこは少し後悔しています。

――今後、課題点も含めて意気込みをお願いします

次は日本選手権になると思います。そこでも今回の後半の課題を含めて改善できるようなレースをして、次は必ず自己ベストを出したいなと思っています。

池田海(スポ1=愛媛・松山北)

――グランプリシリーズという舞台での走りを総合的に振り返っていかがですか

今までの自分からしたら出たことのないような大会で、エントリーした当初は不安でしたが、(大会の開催日が)延期されて、関カレの結果もあって少し自信をつけた上での参加になったので、楽しみという気持ちで挑めたと思います。

――目標は

日本選手権の標準記録を突破して、決勝に進出するのが目標でした。

――予選の走りを振り返っていかがですか

今まで経験したことのないレベルで走ったこともあって、少し前半動きが硬くなったのですが、中盤からリラックスできてタイムが伸びたのかなと思います。ただちょっと前半のリズムが作れなかったのは課題かなと思います。

――決勝でも13秒台をマークしました

結構グダグダでした。レース直前に3台跳べるのですが、アプローチを弾いていこうと思ってたら届かなくなってしまって。もう一回(練習)いけるかなと思ったら時間になってしまい(笑)。そこで気持ちが乱れたかなというのはあります。切り替えようとして挑んだのですが、アプローチで潰れてしまいました。7台目くらいからリズムには乗れたのですが、それまでに全然作れず、周りのリズムにも合わせられず、という感じだったので、悔しい結果です。13秒7台を出したかったので。でもその中でも13秒台が出たことに関してはレベルアップはできているのかなと思います。

――高校までの取り組みと変えた部分はつかめてきていますか

踏み切りに関して、今までは空中で体を倒す単に体が折れてしまい重心自体が前に進んでいなかったのですが、それを改善するために踏み切りの入り方を根本的に変えました。だいぶ感覚も分かってきました。

――良かった点と課題点は

自分がつくった最低ラインの目標は達成でき、今取り組んでいる課題を少しずつできるようになってきているのは良かったと思います。今後の課題は、スタートのアプローチが未完成で、なかなか上げていくのは難しいのですが、しっかり踏んで地面を押していきながらリズムアップできるようにしていきたいと思います。そこから踏み切りへの入りと着地の2歩のリズムをしっかり作っていくことが今後の課題かなと思います。

――今後の試合は

日本選手権にエントリーしたので、出られればそこが一番近いです。

――底に向けた意気込みをお願いします

日本選手権まで残り3週間ほどあるので、もう一回今回の課題とこれまでの取り組みをもう一度固め直し、練習強度も上げながら、もう一段階レベルアップした状態で挑みたいです。