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米式蹴球部

2021.06.01

春季オープン戦 5月30日 

法大に悔しい逆転負け、攻守の課題が浮き彫りに

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 3 0 10 0 13
法大 ORANGE 7 14

 2年ぶりに春季オープン戦が開幕した。BIG BEARSは、昨年秋季リーグ優勝の日大を相手にこの春季オープン戦で勝利を収めている法大との一戦に臨んだ。一時激しい雨に見舞われたものの、試合終盤には天候は回復し、明るい日差しが選手たちを照らした。しかし、試合展開はそうはいかなかった。FGで先制に成功するも、直後にTDを許す。その後は法大ディフェンスを前に攻めあぐね、3―7で前半を折り返す。後半開始早々FGとTDを奪い逆転に成功するが、試合終了間際にミスから相手にTDを許し、今シーズン初めての公式戦は13−14と悔しい結果に終わった。

 第1Qは法大のオフェンスから始まった。キックオフでビッグリターンを許すも、DB鈴木丈也(社2=東京・早大学院)が見事なパスカバーを見せるなど、簡単に主導権を握らせない。その後は両チームともにディフェンスが踏ん張る我慢の展開が続く。そんな中、DL井出凱斗(法4=東京・早大学院)がパントをブロックし敵陣深くに侵入する。「DLを筆頭に個人の能力が高かった」(QB國元孝凱、社2=東京・早大学院)という法大ディフェンスの圧力に苦しみながらも、FG圏内に侵入し、K/P曽木聡(スポ2=東京・國學院久我山)がFGを落ち着いて沈め、先制に成功する。リズムに乗りたい早大だったが、直後のドライブで法大に細かいランとパスで確実に陣地を進まれ、踏ん張り切れずにTDを許す。その後、早大ディフェンスはQBサックを決めたり、強いタックルで相手のファンブルを誘いリカバーに成功したりするなど、要所要所でしっかり守りきり、相手に流れを渡さなかったが、オフェンスが勝負どころで点を取り切ることができず、3―7の4点ビハインドで前半を終える。

ラッシュをかける早大ディフェンス

 後半開始早々、法大のキックオフをビッグリターンし、敵陣深くに侵入する。法大の隙の無いランディフェンスに苦しみながらも、FGを成功させ、確実に点差を縮めていく。次の法大のオフェンスをなんとかパントに追い込み、迎えた早大の攻撃で、QB國元の絶妙なロングパスをWR植田善紀(政経3=東京・早大学院)が見事にキャッチし、その後TDに成功。13―7と逆転に成功した。この試合初のロングパスを決めたQB國元は「ロングパスを決めることを自分の武器にしたいので、法大相手にロングパスを決められたのは良かったです。」と振り返った。得点後のディフェンスは、LB城風太(文3=神奈川・鎌倉)やDB大串健人(スポ3=東京・佼成)の強いタックルが決まるなど、粘り強く守り、流れを渡さない。試合終盤もDL毛利圭(文構4=東京・早大学院)のパスカットやLB石丸圭吾副将(政経4=埼玉・栄東)のファンブルリカバーなど、要所要所で法大オフェンスをしっかり封じ込めた。しかし、オフェンスが追加点を取れずに時間が進み、我慢の展開が続く。そして試合終了間際、早大のパントの場面でスナップミスからファンブルしてしまい、法大がこのボールをリカバーし、攻撃権が法大に移った。パスでロングゲインを許し、ゴール前まで進められると、焦りから反則を犯し守り切ることができず、TDを決められ、13―14と逆転を許してしまう。残り時間が僅かとなり、最後まで諦めずにTDを狙うがエンドゾーンには届かず、試合終了。新チームになって初めての公式戦は悔しい敗戦となった。

パスを取りゲインする植田

 「すべての面において、足りないことがわかりました。」(髙岡勝監督、平4人卒=静岡聖光学院)と監督は総括した。特に法大ディフェンスに押し切られる場面が多く見られ、個々のフィジカルやアグレッシブさが今後の大きな課題と言える。オフェンスもここぞの場面で決め切ることができなかった。BIG BEARSが目指す目標を達成するにあたり、この春季オープン戦で浮き彫りとなった課題をひとつひとつ克服していくことは必要不可欠である。新チーム初戦は敗北に終わったが、これからの選手たちの奮闘に期待したい。

(記事 安齋健、写真 早稲田大学米式蹴球部提供)

得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
早大 FG #32曽木 3-0
法大 RUN #30星野 #0露峰 3―7
早大 FG #32曽木 6-7
早大 PASS #12國元→#14田窪 #32曽木 13-7
法大 PASS #4平井→#81工藤 #0露峰 13―14
コメント

髙岡勝監督 (平4人卒=静岡聖光学院)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

結果は我々にとって悔しいものでしたが、このような環境下でオープン戦ができたことを各方面の関係者に感謝いたします。新チームになってからの初戦ということもあり、最初は緊張もあったかと思います。今の実力を出し切った試合だと思います。すべての面において、足りないことがわかりました。

――相手は日大に勝利し勢いに乗っている法大でしたが、どのような目標でこの試合に臨みましたか

エースランナーの星野選手をはじめ、実績のあるプレーヤーを擁するチームに対して、チーム一丸となり勝利をもぎ取れるかと、私も含めて臨んだ試合でした。

――今日の試合の収穫としてはどのようなところがありましたか

まずは、試合ができたことが大きな収穫です。我々のような経験の乏しいメンバーには、試合の機会は成長の機会です。

――いいプレーがたくさんあった中で4Qのパントのミスは痛かったと思います。そのシーンについて振り返っていかがでしたか

ミスはいつでも発生する可能性があります。あの時間帯でオフェンスがもう1回1stダウンを取れたらなど敗因はゲームを通じていくつもあります。法政さんもいくつかミスがありましたが、こらえて最後まで集中した結果が今日の結果です。

――今日の試合を終えてチームにどのようなことが必要だと思いましたか

秋のシーズンでチーム目標を達成するためには、相当な覚悟が必要です。開幕まで残された時間をチームのメンバー1人1人がどう見つめなおすかといった個々の覚悟が必要です。春のオープン戦終了までの全員の取り組みにかかってきています。ローマは一日にして成らずです。

LB石丸圭吾副将(政経4=埼玉・栄東)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

負けという結果が全てだと思います。点差は1点差でしたが、負けは負けです。日頃の練習や、取り組みの甘さが、最後で勝ちきれないという結果に表れたと思っています。

――ディフェンスは要所でのいいプレーが目立ちましたが、現在のディフェンスのできはいかがですか

日頃から意識しているギャザー、パシュートの意識はかなり良くなっていて、手応えを感じています。しかし、やはり1対1で勝ちきれない場面が多く、それが2TDにつながりました。

――ファンブルリカバーをしたシーンを振り返っていかがでしたか

同期の大庭エヴェレット(舵、商4=東京・早大学院)がタックルをして、こぼれたボールだったのですが、LBとして日頃から強いタックルを練習している中で、あのようなプレーをしてくれたことに本当に喜びを感じています。ボールをリカバーする練習もしていたので、練習の大切さを実感しました。

――最終的には試合に負けてしまいましたが、今後どのようなことがチームに必要だと思いましたか

やはり、最後で勝ち切る力が必要だと思います。それは日頃の練習や、練習外での細かいところを突き詰めていくしか身につかない力だと思うので4年として、副将として率先して取り組んでいきます。

――春シーズンを通してどのように成長していきたいですか

LBとしては、もっと強く速い選手になりたいと思っています。ディフェンスとしては、しっかり止め切るディフェンスを目指しています。個人としてもディフェンスとしても、フィジカルが課題なので、春に成長したいと思います。

RB吉澤祥副将 (スポ4=東京・成蹊)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

悔しいです。オフェンスとして、いいポジションでボールを持ってきてもらう場面が何回かあったのですが、勝負どころで取りきれず、甘さが出た試合だと思います。

――ご自身、そしてRBユニットではどのような意気込みで今日の試合に臨みましたか

 RB全体として、いつも通りとにかくTDを取ること、ランで相手を圧倒することを目的にやっていました。

――後輩の活躍も目立ちましたがそれに関してはいかがですか

2人はよくやってくれたと思います。自分がふがいないランばかりだったので、本当に助けてもらいました。これからもっと成長してくれると思うので、楽しみです。

――副将として、今後のチームにはどのようなことが必要だと思いましたか

勝負強さです。ここぞという場面で、全員で一体となって一気にスイッチを入れられるようにしていきたいです。

――春シーズンを通してどのように成長していきたいですか

たくさんある課題を1つ1つ潰して、愚直に一歩一歩成長していきたいと思います。

DB岸野友哉(政経4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

課題が浮き彫りになる試合でした。ODK共に、まだまだ完成度が低いです。秋に向け、今日出た課題を徹底的に潰したいと思います。

――DB全体としてアグレッシブなプレーが目立ちましたか、どのようなことを意識していましたか

昨年リーグ5位だった私たちは、今年、全対戦相手に対してチャレンジャーの立場です。そのため、果敢に攻める姿勢はDB全体で共有していたので、試合という場でそれを発揮できたのは嬉しく思います。

――今日の個人として、DBユニットとしての反省点をお願いします

際の部分です。全体として大きなミスはありませんでしたが、自分を含め、細部のミスが目立ちました。より高いレベルを追い求め、ユニット全体の完成度向上に努めます。

――法大のWRの印象をお願いします

身体能力が高く、羨ましい限りです(笑)。秋、彼らとまた試合ができると考えるとすごく楽しみです。

――春シーズンを通してどのように成長していきたいですか

4年としても、1選手としても、僕がフィールドに立つ意味を体現できるよう、自分を追い込み続けたいと思います。

WR田窪大渡(政経4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

キッキングやディフェンスが頑張っていた一方で、オフェンスは勝負どころで点を取りきれず、悔しい結果に終わりました。

――後半のTDパスを振り返っていかがでしたか

素直に嬉しかったです。

――法大のDBの印象はいかがでしたか

フィジカルがあり、運動能力が高い選手が多い印象でした。

――今日の試合を通してのご自身の課題、WRユニットとしての課題としてはどのようなことが挙げられますか

個人としては、ロングパスのターゲットとして一発を決められなかったことです。
WRユニットとしては、大事な場面でオフェンスを引っ張ることができなかったため、QBと一緒にプレーの精度を高めることが今後の課題です。

――春シーズンを通してどのように成長していきたいですか

秋シーズンまで時間が限られているので、春残された試合や日々の練習を大切に、個人としてもユニットとしても最大限成長できるようにしていきたいです。

DL毛利圭(文構4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

ロースコア展開の試合では1番チーム力が出るので、早稲田より法政の方がチーム力が1つも2つも上だったということだと思います。

――DLユニットとしてどのようなことを意識してこの試合に臨みましたか

特別なことは意識せず、サイズのある法政OLに対して真っ向勝負して勝つということだけをDLメンバーには口酸っぱく言ってきました。

――QBサックとパスをカットしたシーンを振り返ってみていかがですか

QBサックのシーンは法政OLの特徴であるカバーの速さの裏をつけたかなと思います。セレブレーションはダサかったので要反省です(笑)。パスカットのシーンは、DLはパスの際にハンズアップするのが鉄則なのでそれにのっとっていたらボールが手に当たったという感じです。ラッキーでした(笑)。

――今試合を踏まえて、個人とDLユニット全体で挙げられる課題があればお願いします

個人的にはもっともっとプレーに絡んでいく必要があるなと感じています。特にブロックの処理などは課題が残りました。それを改善していくためにも、DLとしての基礎的なスキルからもう一度立ち返って練習したいと思います。全体としては体の小ささが1番の課題だと感じました。特に2年生で初スタメンのDL廣瀬(灯遥、スポ2=埼玉・立教新座)はアグレッシブなプレーをしていましたが、体の小ささが故にOLに潰されてしまっていたプレーもいくつかありました。廣瀬だけではなく、DL全体としても小ささが目立つので、一回り大きくする必要があると感じました。

――春シーズンを通してどのように成長していきたいですか

春シーズンも残りわずかとなりましたが、1戦1戦、でた課題を修正していけるのは春シーズンだけだと思っています。今はとにかく愚直に1人1人が課題を修正するために練習し続ける必要があると感じています。その先に、個人としてもチームとしても成長の2文字が見えてくると思っています。

OL亀井理陽(法3=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

全体を通して厳しい試合展開で、詰めの甘さが出た試合でした。ディフェンスが踏ん張ってくれていたのですが、オフェンスがチャンスを生かせず終盤のミスで逆転を許してしまったので、反省することが山積みです。

――法大のDLの印象はいかがでしたか

あらかじめ持っていた印象通り、法政DLは運動量が多く、アグレッシブで思い切りが良かったです。

――後半はどのような点を修正して試合に臨みましたか

前半は法大ディフェンスに対して、受け身になっていた部分があったので、後半は受け身にならず、積極的にプレーをしようと心掛けました。

――今日の試合を通してのご自身の課題、OLユニットとしての課題はどのようなことが挙げられますか

個人としては相手にヒットした後にコントロールをしきれないで、淡白なブロックになっていたので修正したいです。OLユニットとしては、重要な場面でのQBサックが目立ったので、パスプロテクションが課題です。QBが安心してパスを投げられるようにパスプロテクションを強化していきたいです。

――春シーズンを通してどのように成長していきたいですか

自分自身試合経験が少ないので、春シーズンのうちに多くの経験を積み、秋シーズンにはランブロックもパスプロテクションも相手ディフェンスを圧倒できるようにしていきたいです。

QB國元孝凱 (社2=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

今年の春は法大に勝つことに重きを置いていたので負けたことが悔しいです。ショートパスはよく通っていたのですが、ロングパスがあまり通っていなかったので力不足という感じでした。ただ春の段階で接戦の試合を経験できたことは個人としてもチームとしても良かったと思います。

――試合を通して感じた法大ディフェンスの印象をお願いします

法大のディフェンスはDLを筆頭に個人の能力が高かったと思いました。特にタックルは今まで受けてきたものの中でもかなり強いものでした。

――後半開始早々のロングパスからTDにつながったドライブを振り返ってみていかがですか

ロングパスを決めることを自分の武器にしたいので、法政相手にロングパスを決められたのは良かったです。またゴール付近まで行ってもTDを取れないことが多かった中、TDを取り切れたことがよかったです。あのドライブはオフェンスやベンチの雰囲気も良かったのであのドライブを常にできるようにします。

――今試合を踏まえて、挙げられる課題があればお願いします

プレッシャーを感じすぎたことです。今日の最初にハードヒットをくらって以降、いつもより余計に下がりすぎて、パススローに影響が出てしまいました。必要以上に下がらないこと、DLを最小限でかわすアボイドが必要だと思いました。

――春シーズンを通してどのように成長していきたいですか

今日の試合も自分が決め切るところを決めきれなかったせいで負けました。どんなに試合内容がよくても悪くても勝たないと意味がないので、勝負どころに強くなることが重要だと思いました。残りの少ない時間、1回の練習を大切にして成長していきます。