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アーチェリー部

2021.05.21

関東学生リーグ戦 5月15・16日 埼玉・はらっパーク宮代

男子は4位で王座逃す、女子は力見せつけ王座へ

 5月15・16日に関東学生リーグ戦(リーグ戦)が行われた。今年はこの試合の結果のみで全日本学生王座決定戦(王座)への出場権が争われることとなった。男女ともに11大学が出場しA・Bブロックに分かれ、各ブロック上位2チームに3位のうち点数の高い1チームを加えた5チームが王座へ出場できる。男子はBブロック4位となり13点差で惜しくも王座への出場を逃す結果に、女子はBブロック1位で王座制覇に向け弾みをつけた。

 15日に行われた男子の試合では、出場した6人全員の合計点数で争われる。早大からは田辺正騎主将(教4=東京・早稲田)、西玄偉(教4=東京・早稲田)、浦田大輔(基理3=東京・早大学院)、杉田蒼月(教3=東京・麻布)、中野勇斗(商3=東京・早大学院)、山本治輝(スポ3=奈良学園)が出場した。当日はコンディションが悪く、風が吹き荒れる展開に。「全くいつも通り射てず、点数自体があまりに低くて動揺してしまって立て直せなかった」(浦田)と風の影響は大きく、チームも思うように点数が伸びず、リズムに乗りきれないエンドが続く。前半は浦田がブロックで個人4番目の点数を出し、杉田とともに300点を超えるが苦しい折り返しとなった。

 後半の30メートルも「ずっと強い風が吹き、早く打ち切るというのができていなかった」(浦田)と風の影響は強く残る。それでも条件はどのチームも同じ。中野は「取り返そうという思いとともに急な落ち着きが出た」と前半と比較して大きく得点を伸ばした。しかし、後半も最後に40点台と点数を落としてしまうなど、本来の実力を存分に発揮することができなかった。6人合計3638点となり、13点差で惜しくも王座出場を逃してしまう結果に終わった。

 13点差は決して大きな点差ではない。試合後のインタビューで選手全員から出たのは、「実力不足」という言葉であった。「自分は風の影響を受けないタイプ」と話す杉田は、安定した得点を出しチーム内1位の結果に。しかし、前半の10点が3射と攻めきれない部分も少しあり、「他校の1位、2位と比べると僅差だったが自分が及んでいないのでもう少し出したかった」と振り返った。「一人でも毎回こいつがいるから大丈夫だと言える人が必要」と話した浦田は、「もちろん自分もそこを目指していく」と力強く語った。来年の男子チームの復活が待たれる。

出場した男子選手たち

 一方、16日に行われた女子の試合は、出場6人の上位4人の点数で順位が決定する。早大からは中村美優主将(スポ4=北海道・旭川北)、澤枝紀華(スポ4=埼玉・大宮開成)、高木陽菜(スポ4=東京・国際基督教大高)、横塚葵(文構4=埼玉・栄東)、髙見愛佳(スポ2=エリートアカデミー)、廣木円華(人2=茨城・水戸二)が出場した。女子の試合も同様に風が吹く展開になったが、「追い風なので横風よりは対応しやすかった」(中村)と57、58点を出し、10点の数も多く前半を終えて、個人の得点が330点と他のチームを寄せつけない実力を見せる。また、直近の練習試合で点数が伸び悩み「ショートハーフは苦手」と話した髙見は、試合のおよそ2週間前に「自分の中で自信の持てるポイントを見つけた」と余裕を持って試合に臨めた。序盤こそ低調だったが「いつも通りだと考え緊張はしなかった」と得点を上げていき300点を超えた。また、最近調子が良く練習試合での点数も高かった廣木も「4年生の先輩たちを信じて臨んだ」とリラックスして試合を進め、こちらも300点にのせた。

 後半も終始安定した試合運びを進め、最終的に中村は678点と自己新記録タイの素晴らしい結果となった。他の選手も「全員が終始良い雰囲気で戦えた」(中村)と高得点が多く出る試合になった。チームとしてもBブロックでは、2位に100点以上の差をつけ圧勝した。

自己新記録タイを出した中村主将

 それでも、2年生2人は「目標点数に届かなかったことが反省点」と振り返り、王座では「天候に左右されない選手になりたい」と話した。また、王座に向けてはインタビューした3選手全員から、「安定して高得点を出せるようになりたい」という言葉が出てきた。王座選考ではナショナルチームの試合のため、リーグ戦に出られなかった園田稚(スポ1=エリートアカデミー)も加えし烈な争いになるが、「美優さん(中村美優)のために、60代のために王座制覇したい」(髙見)と話す下級生と、中村を中心とした安定感のある上級生が、一丸となって昨年の雪辱を果たす。王座制覇に向け準備は整った。

出場した女子選手たち

(記事 森山裕介、写真提供 早稲田大学アーチェリー部)


結果

▽男子1部Bブロック

杉田 632点

浦田 629点

中野 605点

西 598点

田辺 588点

山本 586点

4位 早大 3638点


▽女子1部Bブロック

中村 678点

廣木 638点

髙見 637点

高木 627点

横塚 590点

澤枝 569点

1位 早大 2580点


コメント

田邉正騎主将(教4=東京・早稲田)

――関東学生リーグ戦(リーグ戦)が一発での選考になりましたが、どのように捉えていましたか

一発で点数を出せなければ終わってしまう不安もある中で、個人的にはなるべく数回の点取りで戦い抜きたいと思っていましたが、関東学連の人たちの忙しさも目前で見ていたので、感謝しつつしょうがないなと、逆に一発で出していかないといけないなと決意することはできました。

――個人とチームそれぞれでどんな目標を立てていましたか

個人は今まで、主将は点数を引っ張るという立場だったので、自分はまだまだ能力不足だと思っていました。どうにか6人全員の点数を盛り上げられるように、チームの中で最高得点を出して引っ張っていきたいという認識で挑んでいました。チームとしては、一発選考ということで緊張して今までのパフォーマンスが出せない部員がいるかもしれないという予測はしていました。そういう選手たちに声をかけて6人全員で戦う、誰かがミスしても誰かがカバーするというポジティブな雰囲気を出せるようにしていました。

――チームの具体的な点数目標は定めていましたか

おのおのが設定していたとは思いますが、個人的には6人全員で630点を出して、3780点を射てればいいかなと思っていました。

――結果としては、王座への出場を逃してしまいました。知った時は率直にどう思いましたか

悔しい気持ちでいっぱいでした。その気持ちと同時に、60年続いてきたアーチェリー部で王座に行くのはほぼ当たり前という認識の中で、うまくつなげられなかったという自責の念というか、なかなかうまくいかなかったという気持ちがありました。

――当日のコンディションについては、午前と午後で差があったのですか

午前の試合はほぼ見ていないので何とも言えないのですが、Aブロックで射っていた他大学の友人は、風はほぼ吹いていなかったと言っていました。自分たちが射つ時は風が強くて、本来出せるパフォーマンスを最大限生かせる場面ではなかったと思っています。でもその中でもどうするかを大会要項が出た時点でいろいろ対策していたので、今回王座進出ができなかったのは実力不足かなと思います。

――個人での出来を振り返っていかがですか

前半ではなかなか点が伸びなかったですね。常に攻めるつもりで、かつ自分がミスをしても後輩たちがカバーしてくれるという認識で試合に臨んでいましたが、自分の競技に対する集中力がうまく作用しなかったかなと思います。今となっては、もう少し攻める姿勢ができたのかなとは思います。

――田邉選手の考える攻めるアーチェリーとはどのようなものでしょうか

今までの経験ではすぐに射つのをやめて、風が止むまで待っていました。でも特に今回風が強く、不規則に流れていたので、今回はなるべくテンポよく、射つリズムができていれば風も関係なく真ん中に射てていたのかなと思っていました。

――試合ではテンポよく射てませんでしたか

そうですね、自分の思うタイミングで射てず、なかなか気持ちよく射てなくて、点数を狙う意識だけに集中できなかったです。かつ風も吹いて、もう少し自分に集中することもできたのかなと。より点数に直結する試合展開にもできたのではないかと今は思います。

――集中力が削がれてしまった要因というのは

みんなが緊張しているというところで、いつも通りの射ち方にしてあげようと、チームの雰囲気も考えて動いていました。それに関しては練習の時点からやっていたので、自分の実力不足でそこの両立もできていなかったのかなと思います。

――自分のことも考えながらチームのことも見ているんですね

今までの練習試合では個人競技を6人でしているだけという雰囲気の時もあったので、それではこのリーグ戦は戦い抜けないと思っていました。少しでも団体戦である部分を意識した方がみんなも射ちやすいのかなと、雰囲気も自分の点数以上に意識していた試合でした。

――ご自身の後半の出来を振り返っていかがですか

30メートルになると距離も近づいて風の影響も50メートルほどはないので、それなりに当てられたかなと思います。でも50メートルの点数が意識のどこかにあったので、どうにか当てなければという意識を常に持って、いつも通り射ててはいなかったかなと思います。

――改めてチームの結果で振り返ってみると、王座を13点差で逃しました。どう感じていますか

やっぱり13点は1人でも取り返せる点数ではあったし、なおさら6人で戦っているので、より可能性のあった点差だったかなと思います。あの1射が、あのミスがなければと考える選手もいるのかなと思うくらいの点差だと思います。

――最後に今の心境をお聞かせください

今までリーグ戦の目標として1位通過や、王座へ行くことを前提に練習などを過ごしていたので、それが今回なくなってしまい残念です。負けてからというところが大きいですが、あの時こうしておけばよかったという感情もありました。

浦田大輔(基理3=東京・早大学院)、杉田蒼月(教3=東京・麻布)、中野勇斗(商3=東京・早大学院)

――今日の個人、チームとしての目標は

浦田 個人では650点を目標にしていましたが、当日は風が強かったので今の実力では640点かなと考えていました。チームとしては3700点弱は目指したかったです。

杉田 個人としては650点以上で、チームとしては点数もありますが上位2校以内に入って確実に王座出場を決めるのが目標でした。

中野 チームとしては点数が何点でも王座に出ることでした。個人としては点数は特に意識せず今までやってきたことを信じて、その日のコンディションを含めて出せる限りの点数を出そうと思っていました。/p>

――試合の結果を踏まえて率直な感想は

浦田 点を出さなければいけなかったんですが、外してしまうことも多く後悔や反省をしている部分があります。まだチーム全員の実力が及んでいなかったと思っています。

杉田 率直に非常に悔しいです。自分としてはとても緊張していましたが、最初のうちは緊張をうまくコントロールして自分なりの射はできていました。でも途中からチームの状況や周りの雰囲気を気にしてしまって、負けるのではないかと思ってしまいました。そこから点数を出さなきゃと思うと焦ってしまって、そこから自分の射ができずにテンポも悪くなって点数も落ちてしまったので、精神的な弱さも浮き彫りになったというか、反省することの多い試合でした。

中野 僕も率直な感想は、ただただ悔しいその一言です。それと同時に申し訳のなさというのも大きくて、練習ですごく調子よく打てていて、選考でもある程度チームを引っ張るような点数を出せていたので、その分一番本番で点数が下がってしまったのが僕だなと自分でも感じていて、そこはすごく反省していますし、「来年は本番に強い選手にならないとな」という自覚が芽生えた試合でもありました。

――風が強かったと伺いましたが、風の強さは当日の状況に影響はありましたか

浦田 50メートルの時は風が吹いたり吹かなかったりを繰り返していてなんとか対応できなくもなかったのですが、30メートルになると、ずっと強い風が吹いていて打つのが精いっぱいというか、早く打ち切るというのができていなかったと思います。

杉田 自分は風の影響を受けないタイプというのもあって試合経験も人よりは多い方だと思っていて、風の中での試合運びも人よりは理解しているというところでした。昨日の風は、たしかに風はありましたが、もっと対応できたなというのが率直な感想です。風向きが前後ではなく左右だったので、もうちょっと冷静になって対応すべきだったなというのが正直なところです。

中野 僕は風がすごく嫌いなタイプなので、昨日の風は個人的にはとてもしんどかったです。チームの点数や勝敗にも間違いなく影響したと思いますが、他校に負けているので、他校も同じ状況だったことを考えると、ただただチームの実力不足、個人の実力不足だったなと思います。

――杉田さんにお伺いします。点数を見ると10点が3射あって、得点としては安定していたと思うのですが、その理由はありますか

杉田 一概に良かった悪かったとは言えないのですが、風が強かったというのもあったし、ミスできない試合だったので、自分の中で無理に打ちにいく射というのを減らして、射つ矢を選んでいたというのはあって、その結果大きく外すことはありませんでした。逆に攻めきれない部分もあったので10点の本数が少なかったなという感じです。

――チーム内で1位の結果でしたが、その点についてはどのように考えていますか

杉田 自分としては最近あまり調子が良くないというのもあって、50メートルで周りの状況や風を見て300点に乗せたことに試合中に納得してしまって、そこでちょっと30メートルで当てるぞという意識が足りなかったのかなと思っています。他校の1位、2位の人の点数を見ても、僅差ではあるのですが自分が及んでいないので、もうちょっと出したかったなというのがあります。

――中野さんにお伺いします。50メートルの点数が伸び悩んでいるかなという印象だったのですが、それについてはどのようにお考えですか

中野 50メートルは対応しきれなかったというのと、全くいつも通り射てず、点数自体があまりに低くて動揺してしまって立て直せなかったです。

――30メートルの方では得点が上がってきたのかなと思ったのですが、何か意識が変わった部分はあったのか、いつも通りだったのかお聞きしたいです

中野 50メートルがあまりにも低かったので、30メートルでなんとか取り返そうという思いとともに、急な落ち着きが出てきたのも事実で。30メートルの5エンド目まではうまく風に対応できていたと思いますが、30の最後のエンドで風に流されてミスしてしまったので、終わり方がとにかく悪くて、悔しくて申し訳ないです。

――それではまた皆さんに伺います。これからは、4年生だけではなく皆さん3年生が切磋琢磨(せっさたくま)していくことが、チームとしてとても大切かなと思うのですが、それについてどうお考えですか

浦田 チームとしての雰囲気は大事ではありますが、まずリーグ戦敗北から明けて1年間王座に向かっていくまでに個々の実力を一段、二段上げていくことが欠かせないと思っていて、今のままでは点数を引っ張る人がいないので、一人でも毎回「こいつがいるから大丈夫だ」というような人がいないとなと思っています。もちろん自分もそこを目指しています。

杉田 今の4年生は人数も多く、試合のメンバーに入っていらっしゃる方が多いというのはあって、自分たちの代になったときに、戦力もそうですし人数が減るので、自分たちができることとしては、お互い点数を意識し合って高め合って競争意識を他の同期や後輩に見せることで、伝播させていくことかなと思います。お互いを高め合っていく姿勢は大事にしたいと思います。

中野 4年生の方々が抜けて僕らの代になると、ただでさえ厳しい状況の現在に比べてもさらに厳しいことになるのは明白なので、この3人だけではなく同期の山本(治輝、スポ3=奈良・奈良学園)と服部(朝樹、教3=東京・筑波大付)も含めて、お互い切磋琢磨しながら、姿勢で、点数でチームを引っ張っているという意識を持ってやっていきたいと思っています。

――今後について伺います。今後はどこに目標を置いていますか

浦田 僕個人の目標としては、実力を上げるためにもインカレに出て良い順位を取ることを当分の目標に頑張っていくのと、アウトドアでは650点でレッドバッジが取れるので、それを取らないと王座制覇というのは甘いなと思ったので、それを当分の目標に頑張っていきたいと思います。

杉田 団体は来年のリーグ戦の王座が目標になるのですが、そこまでは期間があるので、浦田も言ったように、自分個人としての実力を付けたり、タイトルを獲ることが主な目標になるのかなと思います。自分は今まで大きな大会で結果を残せていなくて、全国大会入賞といった肩書きは周りからの信頼にもつながると思うので、信頼のために個人で結果を残すというのは非常に大事になってくると思います。自分としては、国体の予選を通過して国体メンバーになること、インカレに出場して入賞すること、全日本大会でも活躍出来るようにというところを狙っていきたいなと思います。

中野 王座に行けなくなったので、目標を見失ってどうしたら良いかわからないというのが正直なところです。とりあえずは部内試合など目の前の小さいことを積み重ねて、着実に実力をつけることが大事かなと思います。目標を見失っている中ではありますが、来年のリーグ戦、王座に向けてトライしていきたいなと思います。

中村美優主将(スポ4=北海道・旭川北)

――リーグ戦に向けて、春休み以降チームではどう練習を積んできましたか

今年のリーグ戦はいつもと違って6人しか出られず、女子は6人中4人で戦うことが早いうちから決まって分かっていたので、それに合わせて練習試合も6対6で組んだり、無声での環境を練習したりして、対策してきました。

――そうした工夫は今日の試合につながったという感覚はありますか

そうですね、思ったよりも無声じゃなくて意外と声も出せたんですが。円陣とかもできて、みんなで楽しく、早稲田らしく戦えたかなと思います。

――女子は木曜まで選考をしていたと聞きました

そうですね。男子は2週間前くらいから選考を始めて前回の日曜日で終わったんですが、女子はそれだと間が空いちゃうなと。前回の日曜日と平日に点取りをしてもらうことにしたので、木曜日がメンバー締切で、ギリギリまで粘ってベストメンバーを決めました。

――直前までメンバーが決まらないことで、難しかった部分はありませんでしたか

(出場できるのが)6人なので、選考自体が厳しかったわけではなかったかなと思います。園田稚(スポ1=エリートアカデミー)がナショナルチームの試合で出られないことになったので、その子がいなくてもみんなでちゃんと点数が出せるようにと意識しながら選考が進められたかなと思います。

――今回の試合で、個人とチームでの目標はどんなものでしたか

個人的には、チームを引っ張れるように660点を出そうと思っていました。なおかつ、村井杯といって、リーグ戦で一番点数が高かった人がもらえる賞があるんですが、1年生の時に先輩が取っていてかっこいいなと思ってずっと取れていなかったので、今年こそはと思って狙っていました。チームとしては、レベル的にそんなに厳しい試合ではないかなと思っていたので、早稲田として恥ずかしくない試合をしようと、2600点を目標にしていました。相手ブロックの日本体育大学さんに勝てるような試合をしようとしていました。

――2600点というとかなり高い目標ではないですか

高いですね。650点が4人必要なので結構高い目標なんですが、練習では出たこともあって。今日はコンディションが良くなかったので、高めではあったかなと思います。

――今日のコンディションはいかがでしたか

ずっと風が吹いていて、私はすごく流されたわけじゃないんですが、途中も雨が降ったり止んだりで射ちづらさはあったかなと思います。追い風だったので、横風よりかは対応しやすかったかなと思います。

――今日は678点を射ちましたが、調子は良かったのですか

少し前までは調子があまり良くないかなと思っていたんですが、今週に入って調整しようとたくさん点取りをしていくうちに上がってきて。昨日の練習も朝からいい感じだったので、そこそこは出るかなと思っていました。でもこんなに出るとは思っていなかったです(笑)。

――試合中、ご自身で点がいつもより出ている感覚はありましたか

ありました。実際50メートルで、もちろん風があるので外しもするんですが、57、58、57点くらいだったので、あれ、今日調子いいなと(笑)。ちょっと逆に緊張しました。

――10点の数がかなり多かったようですが、その要因は何だったのでしょうか

私は元々風の試合が苦手ではないので、対応がうまくいった方かなとは思うんですが、最近セットアップ、弓を持ち上げる動作を指導者の方に教えてもらって。それを完全に採用したわけではなくて、私の元のセットアップとの折衷案を取ったんですが、最近見つかった私の中でのポイントになる部分を、しっかり決めてやったのが良かったなと思います。あとは、最後のリーグ戦というのですごく楽しくて。周りともコミュニケーションが取れて、楽しみながら集中してできた試合だったかなと思います。

――点数についてはいかがですか

自己新(記録)タイでした。試合新ではあったんですが、試合の中では、舩見さん(舩見真奈氏=平31スポ卒)の早稲田の歴代記録と同点だと教えてもらいました。できればあと1点、あと2点、680点出したかったなという気持ちはありますね。

――チームもブロック1位はもちろん、日体大を抑えて全体の点数でも1位でした。この結果についてはいかがですか

素直にうれしいな、良かったなと思います。今回は一発勝負で、他校が何点射っているかも全然分からない状況だったので、自分が今できることをするしかないという試合だったんですが、射ってない時間でも集まってコミュニケーションが取れて、風の情報も共有できていました。終始いい雰囲気で戦えたので、満足のいく勝利だったかなと思います。

――園田稚選手を中心に新入生も入ってきましたが、チーム全体の雰囲気はいかがですか

稚はもちろん私たちよりも何歩も先にいるような選手なんですが、それでも結構前から練習に参加してくれていて。みんなともいい感じにコミュニケーションが取れているので、一つのチームとしてまとまりつつあるのかなと思います。新しく未経験の女の子も3人始めてくれて。こっちからも向こうからもコミュニケーションを取って、いいチームに向かっていると思います。

――王座まであと1カ月、個人とチームでどんな点をよりブラッシュアップしていきたいですか

個人では安定して点数が出せる選手になりたいと思っています。予選でしっかりチームを引っ張れる点数が出せることはもちろん、団体戦になってもチームを勢いづかせるような選手になれるよう、まず選考を頑張りたいです。チームとしても、雰囲気はどこと比べてもいいものだと思っているので、そういった強みを生かして、あと1カ月で勝ち切れるチームになりたいなと思います。選考も次の土曜から始まって、その中でも団体点を組み込んでいこうと思っているので、限りある時間を大切にしていきたいです。

――最後に王座に向けての意気込みをお願いします

今日やっと王座が決まりましたが、あと1カ月で自分のできることを精いっぱいやっていきたいと思いますし、去年の雪辱を絶対に果たしたい、果たせると思っているので、全力で最後まで頑張りたいです。みんなで頑張ります。

髙見愛佳(スポ2=東京・足立新田)、廣木円華(人2=茨城・水戸二)

――春休み以降、リーグ戦に向けてどのような練習を積んでいましたか

高見 ありがたいことに、部活が結構止まらなかったので練習はちゃんとできていたかなと思っています。授業もスポ科なのですが、単位は少なめにしていたので練習時間はちゃんと確保できたかなと思います。あと、王座(全日本学生王座決定戦)が近いので、正直リーグ戦に関しては先輩たちがうまいので、そんなに点数に対するプレッシャーはなく、気楽にやろうと思っていました。私は王座に照準を合わせていて、リーグ戦前とかはあんまり50とかを練習していなかったのですが、うまく調整できたのか1週間前くらいに急に点数が伸びて、やっぱり練習量が大事だったのかなと思います。あと射型をちょっと変えました。リーグ戦の2、3週間前に変えて、そこから結構良い方向に点数が伸びたので、変えるタイミングなども良かったのかなと思います。

廣木 愛ちゃん(髙見愛佳)が言っていた通り、緊急事態宣言が出ても、練習が無くなることはなかったのでいつも通り練習はできました。春練期間中に結構ショートハーフを練習して点数も伸びてきて、リーグ戦は関東では結構強い方なので、王座を見据えて70メートルも練習したりして、自分ではそんなにリーグ戦では緊張して絶対点数を出さなきゃという焦りや緊迫した状態にはならずリラックスして、美優さん(中村美優、スポ4=北海道・旭川北)など4年生の先輩たちを信じて臨めたかなと思います。

――今日の試合に関して、個人的な目標点数や順位を教えていただけますか

高見 個人としては650点を射ちたかったなと思っていて。ベストコンディションだったら660点を目指していこうと思っていました。仮に風雨あったとしても645は絶対射ちたかったなと思っています。

廣木 私たちの4人の合計点数の目標が2600でそれを4人で割るとちょうど650になるので、私も650点を目指していました。

――昨日の男子の試合では風が強くてコンディションが悪かったと伺ったのですが、今日のコンディションはいかがでしたか

髙見 今日はちょっと雨がぱらついたのが多くて、しっかり降った時もあったし、風は基本的にずっと追い風がひどかったかなと思います。30の時は風が少し収まって射ちやすい気候だったと思います。立ち位置が右端だったので風は受けましたが、この会場にしては弱いかなという印象でした。

廣木 50のときは雨や風が強かったですが30では穏やかだったので、風で苦戦するエンドはなく前半しっかりと風読みできれば後半は気にせず自分の射ができたかなと思います

――まず髙見選手、今日の試合を振り返ってください

髙見 あまりミスが大きくなかったのですがひたすら10点に入らなかった日だと思いました。50では8点が多く、30では9点が多かったので外さないけど何か違うと感じたのが今日の反省です。王座の選考でしたがとても楽しく緊張しなかったので、10点取れないなくらいに感じていました。

――立ち上がりは低調だったようでしたが、そこから切り替えられた要因を教えてください

髙見 もともと序盤当たらないタイプなので1、2エンドはハードルを下げていつも試合に臨むので、当たらなくてもいつも通りだなくらいの気持ちで、3エンドからしっかりと気持ちを作れました。切り替えというよりは最初からハードルを下げていました。

――直近の練習試合では点数が伸び悩んでいたようですが、今回は高かった要因はありますか

髙見 ショートハーフがとても嫌いで練習試合では本当に悪かったです。高校で練習してないこともあって1年近く当たらない時期が続いていました。押すポイントがしっかりしていないと当たらないのですが、2週間前くらいに急に自分の中で自信が持てるポイントを見つけて、それが点数が急に上がったことにつながったと思います。

――続いて廣木選手に伺います。まずは今日の試合を振り返ってください

廣木 最近は、50の方が調子が良く、30は苦手という感じでした。今日は50で風が強かったので点数を落としてしまったんですが、30で風が落ち着いたことでいつも通りの点数を出せました。ベストは出せなかったですが自分の仕事はできたかなと思います。

――最近の練習試合ではチーム上位の点数でチームを引っ張っています。何か意識していることはありますか

廣木 1つ上の先輩で女子の中心の選手がいるのですが、今ケガでいないので、その選手がいなくてもチームが強くなれるように自分も頑張りたいと思い、たくさん練習して最近は調子が上がってきました。

――今日もチームを引っ張っていこうという思いでしたか

廣木 美優さんという偉大な先輩がいるので、そこは足下にも及ばないですが早稲田のチームに貢献しようと思い頑張りました。

――再びお二人に質問します、改めてチームとしての結果を振り返ってください

髙見 チームとしての目標に20点足りなかったことを考えると、美優さんが678点というゲームレコードを出している中でも目標に及ばなかったのは、残り3人の点数によると思うので申し訳ないという気持ちはありました。チームとしてはどんどん点数が上がってきて雰囲気も良かったのですが、点数の面で目標を達成できなかったのは1つ反省点かなと思います。自分も天候に左右されて練習通りの点数を出せなかったのでもう少し改善し、成長の余地があると思いました。

廣木 目標点数に及ばなかったことで自分がもう少しできたのではないかと思う場面がいくつかあるのでそれを反省しています。また、風など天候に左右されない選手になりたいと思っていて、大きな大会になると天候に左右されない人ばかりの中でも良い成績を出さないといけなくて王座はそういう場所なので、出たときにチームに貢献できるよう、強くもっと射ちたいと思いました。

――前日の男子の結果についての感想を教えてください

髙見 正直、言葉が出ないくらい本当に驚きました。男子がとても練習していて、王座制覇に向けて共に頑張ってきた仲間であり一番身近で見ていたので衝撃が大きかったです。男子の結果を踏まえてなおさら女子は頑張らなければと思い、関東では負けていられないというくらいに一緒に王座に出場したかったので悔しいですが、明日は男子の分まで頑張ろうという気持ちになりました。

廣木 男子はリーグ戦を勝ち抜いて王座にいけると思っていたので本当にびっくりしたのですが、女子は今日やることがあるので圧倒的な勝利で絶対に王座に行くという気持ちを固めました。

――王座に向けてどういったところを変えていきたいですか

髙見 距離は70になるのですが点数のアベレージを上げたいことが一番で、今だと630、640は見えていますが650になる段階で点数が見えなくなります。今年は王座制覇しか考えていなくて、今日は入っていませんでしたが園田稚(スポ1=東京・足立新田)という点数出せる子がいて、美優さんがもちろん頼れる主将としている中で、後の2人がどれだけの点数を出せるかで早稲田の雰囲気が変わってくるし、王座に入らないメンバーも女子の一体感の中で、点数で雰囲気が変わってくると思うのでまずは自分の点数を上げたいというのが一番です。射型面でいうと、自信を持てるポイントを見失わないことです。後は、10点に入れることですね、ちゃんと的を見て10点に入れます。(笑)

廣木 まだ点数が高くなくて、これから王座選考があるので安定して高得点を出せるように射型を安定させて、グルーピングを真ん中に集めて射っていきたいと思います。

――王座に向けての意気込みをお願いします

髙見 私はとにかく美優さんに恩返ししたいです。60代に恩返ししたいし、私は美優さんと何年も前からの付き合いでお世話になり方が本当に違って、60代のためにとても頑張っている姿を見ていたので、60代のために、美優さんのために、女子主将のために王座制覇という目標です。

廣木 まだ選手になれるかは分かりませんが、早稲田の王座制覇のために最後まで頑張りたいと思います。