ラグビー部
2021.05.07
関東大学春季大会 5月2日~ 早大上井草グラウンドほか
関東大学春季大会 展望
全国大学選手権(大学選手権)決勝で天理大に敗北を喫してから4カ月、第104代主将にはCTB長田智希(スポ4=大阪・東海大仰星)、副将にはプロップ小林賢太(スポ4=東福岡)が就任。さらに、2018年からチームを率いた相良南海夫監督(平4政経卒)が退任し、大田尾竜彦監督(平16人卒)が新監督に就任した。発足した新体制で掲げたチームスローガンは『Be Hungry』。長田組はハングリー精神をもって新しいシーズンのスタートダッシュを切る。
BKは安定感が自慢の長田主将を中心に、昨年度の主力選手が多く残る。大事な場面でトライを奪取しチームを救ってきたFB槇瑛人(スポ3=東京・国学院久我山)や、今年がラストイヤーとなるSH河村謙尚(社4=大阪・常翔学園)の活躍にも注目したい。また、大田尾監督から「お前が変われば、今年の早稲田が変わったと言われる」と評されたSO吉村紘(スポ3=東福岡)のゲームメイクにも期待したいところだ。今年の早大BK陣が目指すのは「相手を走らせないディフェンス」。早稲田伝統のスピードのあるアタックに鉄壁のディフェンスが加われば、一層早大の戦力に磨きがかかる。
昨季多くのトライで早大を勝利に導いた槇
一方、FWもBKと同様に大学選手権に出場経験のある選手が今年も健在。1年時から主力として活躍する小林副将をはじめとして、今年は委員に選出されジュニア・ジャパンで主将も務めたフランカー相良昌彦(社3=東京・早実)はもちろん、昨年度は1年生にも関わらず安定したプレーを見せたロック村田陣悟(スポ2=京都成章)らがそれらの経験をどのように今シーズンに生かしていくのか期待したいところ。さらに、FWには注目の新入生NO・8佐藤健次(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が加入。今後のメンバー争いにどのように加わってくるのか注目が集まる。FW陣が力を入れるのは、スクラムを「チーム全体で押す」という感覚を手に入れること。新しく練習にレスリングを取り入れ、首の強化にも力を入れることによってスクラム全体の強化を目指している。早大のスクラムがどのように進化しているのかも見どころの一つだ。
昨季スタメンに定着し果敢なボールキャリーを見せた村田
対抗戦Aグループとリーグ戦1部の各上位3チームが関東大学春季大会(春季大会)Aグループとなり、グループ内で「対抗戦vsリーグ戦」の3試合を実施。順位決定は行わない。新型コロナウイルス蔓延の影響で春季大会が中止になった昨年は、多くの選手が春シーズンの重要性を口にした。最上級生には赤黒をつかむための最後のアピールの場所、新入生にとっては大学ラグビーの空気を知る初めての場所、そして多くの選手にとって自分の実力を試すチャレンジの場所となる。また、新監督就任という状況にある早大にとっては、この4カ月でやってきたことの是非を確認する重要な機会だ。この春シーズンを有効に活用して、秋につなげたい。
春季大会初戦の相手は東海大。公式戦での対戦は2年前の春季大会以来のことになる。メンバーには最上級生であるWTB堀尾健太やフッカー長谷川太に加え、下級生であるプロップ亀山昇太郎、SO久富連太郎、CTB岡﨑颯馬など公式戦初メンバー入りとなる選手も多く、新たな戦力の台頭にも期待したい。「全員にチャレンジするチャンスがある」。長田主将のこの言葉通り、春は挑戦のシーズン。しかし、同時に結果の追求も必要不可欠だ。新生早大ラグビー部は一体どのようなラグビーを見せてくれるのか。長田組の『荒ぶる』へ向けた長い挑戦が今始まろうとしている。
(記事 内海日和、写真 安岡菜月氏、細井万里男氏)
東海大戦早大メンバー | |||
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背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 小林 賢太 | スポ4 | 東福岡 |
2 | 川﨑 太雅 | スポ2 | 東福岡 |
3 | 木村 陽季 | 社4 | 東京・早実 |
4 | 村田 陣悟 | スポ2 | 京都成章 |
5 | 鏡 鈴之介 | 法3 | 東京・早大学院 |
6 | 相良 昌彦 | 社3 | 東京・早実 |
7 | 小柳 圭輝 | 社4 | 東京・国学院久我山 |
8 | 田中 智幸 | 政経4 | 東京・早大学院 |
9 | 河村 謙尚 | 社4 | 大阪・常翔学園 |
10 | 吉村 紘 | スポ3 | 東福岡 |
11 | 小泉 怜史 | 文構3 | 東京・早実 |
12 | ◎長田 智希 | スポ4 | 大阪・東海大仰星 |
13 | 松下 怜央 | スポ3 | 神奈川・関東学院六浦 |
14 | 堀尾 健太 | スポ4 | 茨城・茗渓学園 |
15 | 槇 瑛人 | スポ3 | 東京・国学院久我山 |
リザーブ | |||
16 | 長谷川 太 | スポ4 | 群馬・太田 |
17 | 井元 正大 | 文3 | 東京・早実 |
18 | 亀山 昇太郎 | スポ1 | 茨城・茗渓学園 |
19 | 池本 大喜 | 文構2 | 東京・早実 |
20 | 前田 知暉 | 社3 | 大阪・東海大仰星 |
21 | 島本 陽太 | スポ2 | 神奈川・桐蔭学園 |
22 | 久富 連太郎 | 政経2 | 島根・石翠見智翠館高校 |
23 | 岡﨑 颯馬 | スポ2 | 長崎・北陽台 |
24 | 植野 智也 | 法3 | 東京・早実 |
25 | 佐藤 健次 | スポ1 | 神奈川・桐蔭学園 |
26 | 遠山 拓 | 教4 | 東京・国学院久我山 |
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦監督(平16人卒) |
関東大学春季大会Aグループ日程 | |||
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月日 | 対戦カード | 会場 | スコア |
5月2日12:00 | 日大vs明大 | 日大G | 19ー24 |
5月9日12:00 | 明大vs流経大 | 明大G | |
5月9日13:00 | 早大vs東海大 | 早大G | |
5月23日13:00 | 明大vs東海大 | 山梨・JITス | |
6月6日13:00 | 早大vs日大 | 早大G | |
6月20日13:00 | 早大vs流経大 | 流経大G | |
6月20日14:00 | 東海大vs慶大 | 静岡・エコパ | |
6月27日13:00 | 慶大vs日大 | 慶大G |
※日大Gは東京・日本大学稲城グラウンド、明大Gは東京・明治大学八幡山グラウンド、早大Gは早稲田大学上井草グラウンド、山梨・JITスは山梨県小瀬スポーツ公園、茨城・流経大Gは龍ヶ崎グラウンド、静岡・エコパは静岡県小笠山総合運動公園、慶大Gは神奈川・慶大日吉グラウンド