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競走部

2021.05.04

第105回日本選手権1万メートル 5月3日 小笠山総合運動公園静岡スタジアム

日本トップとの差を痛感 井川は思うようなレースできず、悔しさ残る

 静岡国際大会を終えたスタジアムに、日本選手権1万メートルの開幕を告げる明かりが灯る。太田直希(スポ4=静岡・浜松日体)と中谷雄飛(スポ4=長野・佐久長聖)が欠場したため、早大からは井川龍人(スポ3=熊本・九州学院)1人の出場となった。序盤先頭付近につけた井川だが、徐々に遅れ出すと、最後まで巻き返せず24着でレースを終えた。

 

先頭付近でレースを進める井川

 

 スタート直後、井川はインレーンからすっと前に出て、200メートルを全体2番手で通過。「いつも後ろからのスタートですが、今回結構落ちてきたりすることがあると思ったので、一番安全な前で走った方がいい」という考えだった。その後も4番手でレースを進め、1000メートルを2分44秒で通過。2000メートルまでは1周約65秒で順調に刻んでいく。

 

 だが、ここから「急に動きの乱れというか、うまく自分が追いつかない」という感覚が井川を襲う。前3人との差が開き始めると、そのままずるずると後退し、3600メートル以降は単独走の場面が増える。「落ちてくる人たちではありますが、前と意外と離れはしなかったので、そこをどれだけ少しずつ追い抜いていけるか」と、その中でも気持ちを保ちながらレースを進めた。7200メートル付近では周回遅れを喫し、最後は24着でレースを終えた。

 

 試合後、「力がまだ足りなかった」と肩を落とした井川。4月10日に27分台をマークしてからは、実は満足に練習を消化しきれず、調子が上がり切っていないという不安を抱えながら臨んだレースだった。結果には悔しさを滲ませたが、それと同時に「この舞台で走ることができて、明確な目標、モチベーションを保っていく一つの指標になった」と、井川の目はしっかりと前を見据えていた。日本最高峰のレースでの悔しさは、必ずや井川の原動力となり、さらなる成長に結びつくはずだ。

 

単独走となり、前方に目を向けて走る井川

 

(記事 布村果暖、写真 朝岡里奈)

 

結果

 

▽日本選手権1万メートル 男子A組

井川 29分15秒62 (24着)

コメント

井川龍人(スポ3=熊本・九州学院)

――レース前の調子はいかがでしたか

前回(4月10日に)自己ベストが出てから毎回調子が落ちて、そこから少しずつピークを上げていこうという、途中でのレースでした。上がり切ってはいないなというなかで当日を迎えました。

――レースプランは

前の方でうまくレースを進めて、いつも通りしっかりついていって、最後しっかり勝負したいなと思っていました。

――目標は

今回はタイムは気にせずに、ついていったらいい結果が出るのではないかと思っていました。ついていって学生記録あたりを出そうかなと思っていました。

――日本選手権という舞台を前に、気持ちの面ではいかがでしたか

緊張というよりはこういう舞台が初めてなのですごくワクワクしました。

――最初インレーンでスタートして先頭に立ち、200メートル付近は全体2番手で通過しました

いつも後ろからのスタートですが、今回結構落ちてきたりすることがあると思ったので、一番安全な前で走った方がいいかなと思いました。

――2000メートル過ぎから徐々に後退しました

いつもの走りがそこから全くできませんでした。地面をうまく蹴れていないというか、力が伝わってこなかったですし、すごくきついレース展開でした。2000メートルくらいまではいけるんじゃないかなと思っていたのですが、急に動きの乱れというか、うまく自分が追いつかないとなって、そこからもう全然まわらなかったです。

――単独走の場面が多くなりましたが、そのときはどんなことを考えていましたか

落ちてくる人たちではありますが、前と意外と離れはしなかったので、そこをどれだけ少しずつ追い抜いていけるか考えて、できるだけ気持ちを切らさないようにしました。

――レースを振り返って率直な気持ちは

力がまだ足りなかったと思います。この3週間練習も思ったより消化できなくて。(ここで)1回休んで切り替えられたらなと思います。

――このレースで得たことは

日本で一番になるというのはまだレベルが遠かったですが、この舞台で走ることができて、明確な目標、モチベーションを保っていく一つの指標になったかなと思います。(今後の目標としては)大学でのレースとなれば関東学生対校選手権や駅伝があると思いますが、そこで学生トップをまずは取りたいです。そしてまた来年日本選手権に挑戦できるなら先頭でいいレースができたらと思います。