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ア式蹴球部

2021.04.18

第27回関東女子リーグ戦 4月17日 神奈川・星槎湘南スタジアム

大量得点で圧倒! 守備に課題残るも開幕2連勝

第27回関東女子リーグ戦 前期第2節
早大 3-0
1-1
SEISA OSAレイア湘南FC
【得点】
(早大)4分 髙橋雛、22分 笠原綺乃、28分 築地育、75分 廣澤真穂
(OSAレイア)82分 加藤弥紀

 関東女子リーグ(関東リーグ)前期第2節、今季初のアウェイ会場でSEISA OSAレイア湘南FCとの一戦が行われた。小雨降りしきる中、FW髙橋雛(社3=兵庫・日ノ本学園)の先制点を皮切りに、前半だけで3得点を挙げたア式蹴球部女子(ア女)。後半にも途中出場のFW廣澤真穂(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)が1点を追加し、4-1の大勝で関東女子リーグ2連勝を飾った。

 

先制点を決めた髙橋

 

 相手は昨年度皇后杯関東予選の出場実績を持ち、今シーズンから関東リーグ1部に昇格。対するア女は前節からスタメンを大幅に変更し、4-4-2の布陣で臨んだ。荒天の中始まった試合は、序盤から動きを見せる。4分、髙橋とFW吉野真央(スポ3=宮城・聖和学園)のワンツーから、髙橋が豪快なシュートを放ち先制。完全に主導権を握ったア女は、流動的なパス交換からバイタルエリアに侵入し、再三好機をつくる。22分にはMF築地育(スポ1=静岡・常葉大橘)のサイドチェンジから、左サイドハーフのMF笠原綺乃(スポ2=横須賀シーガルズJOY)が受けて冷静に2点目を追加。そして直後の28分、前節同様吉野のアシストで築地自身がネットを揺らした。その後もGKとの1対1を演出するなど、終始圧倒し続けたア女は3―0で前半を終えた。

 迎えた後半は雨脚が強まり、風も吹き始める最悪のコンディションに。ピッチ上に疲労感が漂い始め、守勢に回る時間が増えた。そこでFW廣澤真穂(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)を投入し、追加点で流れを引き寄せようと試みる。すると75分、築地のクロスから髙橋を経由したボールを、廣澤が左足でミート。一度はバーを直撃するも、押し込むことに成功し、待望の4点目を獲得。ところが相手は積極的なプレスで、流れを渡さない。逆に隙あらば攻め込まれ、何度も危機が訪れた。最終ラインは「絶対に失点しないという思いで、最後の最後ラインを割るまで走り切ることを意識」していたというDF夏目歩実(スポ2=宮城・聖和学園)を中心に、体を投げだしてゴールを守る。しかし82分、不用意なパスミスからロングシュートを浴び、失点。終わってみれば4-1の大勝であったが、後半は思い通りのプレーをさせてもらえず、苦しい一戦となった。

 

左サイドを崩そうと試みる笠原

 

 得点者が全て異なることから、攻撃陣の層が厚く誰もに得点のチャンスがあると言っていいだろう。しかし、特に後半はリスク管理が甘く、守備に課題が残った。「奪った後攻撃する時にパスがずれたり、味方との距離が遠くてカウンターになったり、落ち着いて回せるところを慌てたり、周りのサポートも悪かった」(髙橋)。ア女という組織はもっと高みを目指せる。勝利に満足せず、次戦こそ零封を目指したい。

(記事 手代木慶、写真 橋口遼太郎、前田篤宏、ア式蹴球部女子部提供)

 

スターティングイレブン

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 16 石田心菜 スポ1 大阪学芸
DF 2 船木和夏 スポ3 日テレ・メニーナ
DF 4 堀内璃子 スポ2 宮城・常盤木学園
DF 22 夏目歩実 スポ2 宮城・聖和学園
MF 6 ブラフ・シャーン スポ3 スフィーダ世田谷
→85分 17 井上萌 スポ3 東京・十文字
MF 8 並木千夏 スポ4 静岡・藤枝順心
MF ◎10 加藤希 スポ4 アンジュヴィオレ広島
MF 19 笠原綺乃 スポ2 横須賀シーガルズJOY
MF 30 築地育 スポ1 静岡・常葉大橘
FW 11 髙橋雛 社3 兵庫・日ノ本学園
FW 15 吉野真央 スポ3 宮城・聖和学園
→69分 9 廣澤真穂 スポ3 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
◎=ゲームキャプテン
監督:福田あや(平20スポ卒=神奈川・湘南白百合学園)
FW髙橋雛(社3=兵庫・日ノ本学園)
――試合を振り返っていかがですか
結果的に勝つことができたのは良かったですが、後半疲れが出てきて相手のペースになってしまいました。そこを改善できなかったのは課題だなと思うのですが、前半から自分たちがしようとしたことを体現できて、良い守備から攻撃ができたので良かったと思います。
――どのようなゲームプランで試合に臨みましたか
相手は後ろからビルドアップを組み立ててくるので、誰がどこに付くのかはっきりした守備をしながらなるべく前でボールを奪おうとしていました。攻撃の部分では、(相手のDFラインが)食いつきやすいということだったので、裏を狙っていこうとしていました。
――先制点を振り返ってください
真央(吉野、スポ3=宮城・聖和学園)にパスが入った時に抜け出そうと思っていました。その前もチャンスが多くて、まずはシュートを狙っていたので、ゴール前で決めきれてよかったです。
――3点を取った後、ハーフタイムでどのような指示がありましたか
もっと守備を楽にするために、相手のボールの回し方によって4-4-2のシステムを4-1-4-1で引いた状態にするということです。また、相手は戦い方を変えてくることを予想して、相手のプレーによって自分たちもプレーを変えていくということを意識するということでした。
――しかし、後半はプレスをかけてきた相手に、なかなか対応しきれない様子でした
90分の中で相手(ペース)の時間帯はあると思いますが、その時に自分たちはどういう判断をするのが一番いいのか、状況にあったプレー判断がまだできていなかったかなと思います。奪った後にしっかりつなげて、細かなミスを減らしていけたら自分たちももっと楽に攻撃できるのかなと思います。
――後半押されていた要因は何だと感じていますか
奪った後、攻撃する時にパスがずれたり、味方との距離が遠くてカウンターになったり、落ち着いて回せるところを慌てたり、周りのサポートも悪かったですね。疲れてきたからこそ、もっと意識すれば自分たちがボールを持つ時間が増えて良かったかなと思います。
――ご自身は、後半は得点というかたちで存在感を示すことはできませんでした(ゴールを)決めることができるシーンはあったし、やり切れる場面もあったので、シュートで終わるというのをもっと高めたいです。
――次戦に向けて意気込みをお願いします
全部勝つという気持ちで、みんなでもう1回修正して準備していきたいです。
 
DF夏目歩実(スポ3=宮城・聖和学園)
――試合全体を振り返っていかがですか
公式戦初のアウェイ、そして有観客試合だったので何としても勝ちたいという思いが強く、この悪天候の中勝ち切れて良かったとほっとしています。
――前半は堅実に守っていましたが、意識していたことはありますか
相手が特徴的なビルドアップをしてくるので、それに対応できるように途中の給水時間に全員で話し合い、システムを変えながら対応することを心がけました。それが結果や得点につながったので良かったと思います。
――後半に入って相手が裏を狙って蹴るようになり、対応が難しかったと思います
相手が攻撃の仕方やシステムを変えてきて天候も悪くなったりして、それに対して自分たちが試合の中で改善できなかったりしたことは今後の課題だと思いますし、そういう対応力などを全員でもう一回練習から身に付けていきたいです。
――失点したシーンを振り返っていかがですか
キーパーまでプレッシャーが掛かっていて、心菜(石田、スポ1=大阪学芸)もまだ経験が浅いので、そこは自分たちがもっとフォローするべきだったと思うし、無失点で抑えたかったのであの1点は非常に悔しい失点です。
――体を張って相手の決定機を抑えたところはどうでしたか
ゴール前の守備や、最後まで諦めずに最後の一歩まで出るのが自分の長所だと思っています。絶対に失点しないっていう思いもそうですし、ゴールネットを揺らせたくなかったので、最後の最後ラインを割るまで走り切るというのは意識していました。
――4-1と大勝でしたが、次の試合に向けて一言お願いします
今回悪天候の中で勝ち切れたことは大きな成果だと思いますけど、その中で1失点したという部分もありましたし、ボール支配率など他にも課題が出たと思うので、そこも一週間見直して練習して、得点力や守備力などをさらに強化していきたいと思います。