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競走部

2021.04.17

第1回早稲田大学競技会 4月17日 埼玉・織田幹雄記念陸上競技場

菖蒲、佐藤航、13分台で高校以来の自己ベスト更新!

 小雨が降るなか、今年度最初の早大競技会が行われた。5000メートル第2組では、1年生が早大デビューを飾った。その後の第3組では、ラスト勝負での強さを発揮した菖蒲敦司(スポ2=山口・西京)と佐藤航希(スポ2=宮崎日大)の2年生コンビが13分台でフィニッシュ。ともに自己ベストの更新を果たした。

 

 第2組に登場したのは、伊福陽太(政経1=京都・洛南)、中山遥稀(スポ1=千葉・専大松戸)、和田悠都(先理1=東京・早実)のルーキーたち。スタートすると3人全員が2分55秒で走る集団に属し、レースを進める。3000メートルを過ぎると、その集団から伊福と和田が脱落。中山は、ラスト800メートル付近で後退してラストスパートをかけることができなかったものの、最後まで粘り続け、14分33秒でゴール。自己ベストを大幅に更新した。

 

第2組に登場した中山(左)と伊福

 

 続く第3組には早大の主力選手が多数出場した。鎌田航生(法大)が率いていた集団から3000メートル付近で飛び出したのは、太田直希(スポ4=静岡・浜松日体)。それにすかさず菖蒲、佐藤、伊藤大志(スポ1=長野・佐久長聖)らが反応すると、勝負が本格化。そして、「このままではタイムが出ない」と感じた菖蒲がロングスパートを仕掛け、独走に持ち込む。これに負けじとポジションを上げていた佐藤が残り1周で菖蒲に追いつくと、他大の選手も含めたデッドヒートに。そうした状況のなか、バックストレートでもう一段階切り替えをみせたのは菖蒲。最後まで追い込み切り13分55秒でフィニッシュラインに飛び込んだ。そして、果敢な走りを見せた佐藤も学内2番手で13分台への突入を果たした。

 

激しく競り合う佐藤航(左)と菖蒲

 

 レース後、菖蒲と佐藤はこの記録会に向けて一緒に切磋琢磨してきたと明かした。実際のレースでも最終局面で並ぶことになった2人。本番のレースだけでなく、普段から互いに近い位置で競い合ったことが、両者の好結果を生んだと言えるだろう。トラックシーズン序盤から好調ぶりを見せる2人の今後の戦いから、目が離せない。

(記事 青山隼之介、写真 朝岡里奈、布村果暖)

結果

▽男子

▽5000メートル

1組

佐藤皓星(人4=千葉・幕張総合)  棄権

白井航平(文構3=愛知・豊橋東)  棄権

牧瀬雄祐(人2=京都・西京)  棄権

2組

中山 14分33秒74(3着)自己新記録

伊福 14分48秒97(13着)

和田 14分54秒51(15着)

3組

菖蒲 13分55秒50(1着)自己新記録

佐藤航 13分59秒96(4着)自己新記録

太田 14分03秒00(5着)

伊藤 14分08秒47(7着)

向井悠介(スポ4=香川・小豆島中央)  14分11秒48(10着)自己新記録

河合陽平(スポ4=愛知・時習館) 14分17秒07(17着)自己新記録

茂木凜平(スポ4=東京・早実) 14分17秒92(18着)自己新記録

安田博登(スポ3=千葉・市船橋) 14分29秒54(23着)

▽100メートル

千田杜真寿(スポ1=茨城キリスト教学園) 10秒93(2着)

大竹春樹(商1=東京・早実)10秒97(3着)

▽200メートル

島田開伸(スポ1=静岡・浜松湖東)  21秒64(2着)

▽女子

▽100メートル

 中村真由(政経1=東京・早実) 12秒79(1着)

▽100メートル障害

関本萌香(スポ4=秋田・大館鳳鳴) 14秒39(1着)

川村優佳(スポ2=東京・日大桜丘) 15秒00(2着)

▽4×100メートルリレー

早大(吉田-川村-関本-山田)  47秒82(1着)

 

コメント

佐藤航希(スポ2=宮崎日大)

――春休みはどのように練習を積んできましたか

昨年は体の出力が上がりすぎてしまうことで自分の体が耐えられなくなっていました。少し力を出すと肉離れをしてしまい、練習が継続できませんでした。試合も昨年は2試合しか出ておらず、それも1度目の試合の後に肉離れをして、治療して練習が積めないままもう一度出たという流れでした。今季は2年生になったので、それを少しでもなくす為に走り込みをしました。3月は1日30kmくらい走りましたし、この試合に向けて追い込む練習でもあまり追い込まず、調子の良い時でも抑えながら抑えながらでやっていました。/p>

――スピードよりは走行量を重視してきたのでしょうか

そうですね。土台作りというか、初心にかえって。スピードが出すぎると肉離れを起こすので、足腰を鍛えるために続けてきました。

――前回の試合から好調がうかがえますが、そうした練習の効果もありましたか

前回は追い込みすぎないことを意識していたのですが、今回が終われば少し試合の間隔が空くので、ここで力をうまく使えれば多少肉離れをしても治療の時間に充てられるので大丈夫かなと。ただ前回もかなりスピードを出しましたがあまり痛みも出なかったので、今回も大丈夫かなと思っています。

――ここからはレースについて伺います。この試合に向けてどんな目標を立てていましたか

初戦なので14分20秒を切れれば良いかなと思っていたのですが、私生活やジョグでよく一緒にいる敦司(菖蒲敦司)と「一緒に13分台を出そう」と言っていて。自分はそんな気は無かったのですが(笑) ずっとそう言ってくれて、最後(自分を抜く際に)声もかけてくれたので、そこで(13分台を)出そうと腹を括ることができました。

――レースプランについては

出場している選手の中では全然力が無い方なので、他の選手が多少無駄な動きをする所で自分に余裕があっても動かず、自分のキャパを使わないように心がけていました。

――ラスト200mでは菖蒲選手から声をかけられましたが

本当はワンツーを取りたかったのですが自分の実力不足でできず、敦司(菖蒲)には申し訳ないのですが、後ろから抜く時も声をかけてもらって自分も最後まで諦めず食らいつけました。そこは敦司のおかげでもあって、すごく良かったと思います。

――目標の13分台を出せたことについては

高2の時に(菖蒲と)2人とも14分1桁を出したのですが、そこからずっとベストを更新できず2人で13分台を出せればいいねと話していたので、3年越しにそれができて良かったです。本当は高2の時に出したかったのですが(笑)。

――今後の目標は

初戦で13分台を出せたことはすごく自信になりましたし、次戦は決まっていませんがベストを更新したいです。これから今シーズンに向けてさらに力をつけていきたいです。

 

菖蒲敦司(スポ2=山口・西京)

――本日はどんな目的で臨みましたか

高校2年の時から自己ベストを更新できていなかったので、まずは13分台で自己ベストを出すことを目標にしていました。

――3月の早大競技会と比べて調子はいかがでしたか

その時も練習を積めていて、調子は良かったのですが、そこからさらに積み重ねることができているので、かなり状態はいい感じで来ているのかなと思います。

――太田選手らとともに3000メートルを過ぎたあたりで前に出ましたが、それはペースアップということでしょうか

そうですね、実際は多分上がってたと思います。余裕があったので、無理してついたというよりは、自然と前に出ることができた感じで、自分の感覚の中ではペースが上がっているということは無かったかなと思います。

――ロングスパートとはいうかたちになりましたが、それはどんな意図をもっていましたか

 

やはり13分台を出すことが目標であったので、通過タイムを見てこれでは出ないなと感じたなかで、思い切って行くことができました。

――ラスト400メートルはどんなイメージをもっていましたか

後ろから佐藤が追いついてきて、その佐藤とはずっと一緒に13分台を出そうと練習してきたので、絶対負けたくないと思っていました。またタイム的にも13分台ギリギリという感じでだったので、気持ちでラストは動かしました。

―― 13分55秒というタイムについてはいかがですか

具体的な目標として13分55秒というのがあったなかで、僅かながら切れなかったので、そこはまだまだ課題かなと思います。

――今は好調だという感覚はありますか

そうですね、2年生に上がって、気持ち的な面で余裕が出てきて、目的を持った練習ができているので、ある程度調子は維持できているかなと思います。

――次のレースはいつになりますか

関東インカレは3000m障害で出るつもりで、標準記録を切らなければならないので、5月の競技会に出ます。そこでは標準記録だけとは言わず、この種目も高校以来自己ベストを更新していないので、それを狙うつもりでやっていきたいなと思います。

――今シーズンのトラックでの最終目標をお願いします

大学に入って5000メートル、1万メートルで勝負をしていきたい思いがあるので、今日自己ベストを更新することができたのは良かったですが、引き続き頑張りたいと思います。

中山遥稀(スポ1=千葉・専大松戸)

――入学後から今日に向けてどんな練習をしてきましたか

最初はジョグメインで、なるべく距離を踏んで長い距離に対応できるようにしつつ、スピードもしっかりつけてという感じで練習していました。

――この試合の位置付けは

初戦だったので、自己ベストの更新と、周りの速い人たちについて行ってタイムを出すという目標でした。今日はついて行けたのですが、やはりラストのキレが無くて、スパートをかけられずに終わってしまったので、そこは課題かなと考えています。

――結果をどう捉えていますか

今日で自己ベストを50秒くらい更新して、そこは良かったと思います。ですがやはりラストのキレが無く、それがあったら(14分)20秒台も見えていたので、次回は必ず20秒台を出したいです。

――今後の目標は

試合ごとにベストを更新するという目標でやっていきたいと思っています。

――大学では長距離ブロックとして活動していくのでしょうか

高校の時は800メートルだったのですが、高校3年生のインターハイ(総体)がなくなってから、徐々に距離を踏んで、5000メートルなどを目指そうかなと思っています。