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ハンドボール部

2021.04.10

関東学生春季リーグ 茨城・開智望小学校ほか

関東学生春季リーグ展望

 コロナ禍に泣いたシーズンを終え、新たな季節がやってきた。関東学生春季リーグ(春季リーグ)が男女ともに4月17日に開幕する。新体制となったワセダセブンはどのような戦いを見せてくれるだろうか。

 男子部は、全日本学生選手権での優勝を目指す。昨年は4年生を中心として完成度の高いチームを作り上げ、関東学生秋季リーグ2位という好成績を残した。しかし、主力メンバーが大幅に変わった今年、その実力は未知数だ。新生ワセダを率いるのは、スピード感あふれる多彩な攻撃が持ち味の青沼健太主将(社4=千葉・昭和学院)。「全員で戦うとよく言うが、全員がコートに立って戦えるようなチームにできればいいかな」と語る。多種多様な新戦力をどのようにまとめあげるのか、青沼の手腕に注目だ。オフェンス面では、福田友貴副主将(スポ4=神奈川・法政第二)にも期待がかかる。昨年まではディフェンスのみの出場であったが、今年は体を張ってフローター陣を助ける役割も担う。また、フィジカルの強さを活かしたシュートが光る菅原七海(社3=東京・早実)や、ケガから復帰した山田和直(スポ3=群馬・富岡)も得点源になるだろう。個性豊かな面々によるバラエティに富んだ攻撃に期待したい。一方、ディフェンス面では神前伶(スポ3=埼玉・浦和実業学園)や角辻尚樹(スポ3=奈良・畝傍)が新戦力となる。それぞれ豊富な運動量を活かし、早大の強みである堅守にアクセントを加える。守備の要となるのは、オフェンスでも名前の挙がった福田。武器であるあたりの強さもさることながら、副主将として精神的支柱にもなるだろう。さらに、キーパーの中村匠(スポ4=千葉・市川)も最上級生に。集大成の今年、チームを盛り上げるナイスセーブに期待したい。フレッシュな顔ぶれで挑む今年度も、『堅守速攻』のコンセプトは変わらない。経験を積んだ上級生と勢いのある下級生が、どのような化学反応を起こすのか。臙脂の伝統を背負った新生ワセダは、文字通り『全員ハンド』の多彩なアプローチで勝利を掴み取りにいく。 

攻守に体を張る福田(左)とさらなる飛躍が期待される神前(右)

 2021年、女子部の目標は全日本学生選手権(インカレ)でのベスト4だ。昨年のチームから主力だった4年生が抜け、人数的な不安を抱える。しかし、それを乗り越えインカレでのベスト4獲得のために、新たに主将に就任した紅林詩乃主将(スポ4=東京・佼成学園女)は「当たり前のことをした上で楽しめる」チームを目指していくと語る。そして、今年初の公式戦となる春季リーグ。その中で桐林香奈(商4=静岡・清水東)と柳谷麻子(スポ3=神奈川・川和)がカギになるだろうと紅林主将は言う。柳谷は阿部美幸(スポ4=東京・佼成学園女)が固定し起用されてきた右45のポジション奪取を狙う。また、昨年固定できなかった左サイドでは桐林が起用されるか。さらに、4年生が抜けた右サイドには青木里奈(スポ2=東京・白梅学園)を筆頭に新戦力の台頭が期待される。そして、チームが徹底してきたのがディフェンスにおける共通理解。そのディフェンスを統率するGKは江連織圭(スポ3=千葉・昭和学院)と川村夏希(スポ2=東京・佼成学園女)の2人体制が続くかどちらかが主戦の座を掴み取るのかも注目だ。インカレベスト4を達成するためにも春季リーグでは下級生を中心に試合経験を重ねていきたい。

春季リーグでの活躍が期待される柳谷

 不測の事態が続いた昨年。今なお変異し続けるウイルスは私たちの生活を脅かすが、いつか訪れるだろう観客で埋まった会場とその中心でプレーする日まで無観客でも試合を行い、飛躍していきたい。そのためにも春季リーグで足掛かりをつかめるか。早稲田大学ハンドボール部の春が始まる。 

(記事・写真 澤崎円佳、杉原優人 )

コメント

青沼健太主将(社4=千葉・昭和学院)

――今年のチームの特徴を教えてください

今年のチームは、昨年度のようにメンバーが固定されているというよりかは、流動的にメンバーを替えながら戦術理解度の高い選手をそろえています。全員で戦うとよく言いますが、全員がコートに立って戦えるようなチームにできればいいかなと思います。

――新チームの雰囲気はいかがですか

普通部活って、上級生から雰囲気を作っていくというところがあると思うのですが、締めるところは上級生が締めて、盛り上げるところは下級生がどんどんがつがつ盛り上げてくれるので、チームとしてはコミュニケーションをとりやすい状態が作れているのかなと思います。

――チームの引っ張り方や4年生内の連携で意識している点はありますか

主将は学年内で決めたのですが、ハンドボールについては僕がしっかり引っ張っていくということで、他の選手のメンタルケアとかチームの雰囲気作りというのは他の選手に任せるかたちにしています。僕個人としてはハンドボールのことをずっと追及して、その他のことは全く関与しないわけではないのですが、他の4年生にお任せしているというかたちです。

――青沼さん個人が、ハンドボールの技術面以外で、主将になってから意識するようになったことはありますか

ちょっと技術に近いことにはなってしまうのですが、僕が1年生で入学したときはできる人がやるという感じがすごく強くて。早稲田には、勉強して入ってきたやる気のある人がいて、一人一人が自覚を持って頑張っているという素晴らしい環境がある。にもかかわらず、結局試合に出るのは一部だけというのはすごくもったいないと感じていたので、そこが無いように意識しています。さっきも全員ハンドボールみたいなかたちで言ったのですが、みんながコートに立って同じレベルでイメージを共有できるというスタンスでやっているつもりです。

――チーム全体で強化してきたところはありますか

昨年度の分析結果で、ディフェンスの時間が長くオフェンスの時間が短い方が勝てる試合が多いという結果が出たのですが、オフェンスの時間を短くしてセットオフェンスを少なくするために、速攻で走るいろんなシチュエーションを考えています。昨年まではたくさん走ってディフェンスの時間を長くしようという感じだったのですが、今年は速攻のバリエーションを増やしてディフェンスの時間を長くしようということに取り組んでいます。

――昨年度、阿南さん(阿南遼星氏、令3スポ卒)もディフェンスの時間が長ければ長いほど良いということをおっしゃっていたのですが、やはり今年もそのコンセプトは変わらないということですか

大きなコンセプトとしては変わらず、去年は守って守ってたくさん走る、今年は守って守っていろんなバリエーションを使って攻め切る、という感じで。ちょっとだけアプローチの掛け方が違うのかなとは思います。

――ではよりパワーアップしたような感じですか

パワーアップなんですかね(笑)。去年は去年で良かったのでやっぱり。でもパワーアップになってればいいかなって(笑)。

――逆に、今までの練習の中で見えてきた課題などはありますか

ディフェンスからの速攻に重きを置きすぎていて。少なくともオフェンスをする時間はあるので、そこからの戻りのディフェンスがちょっと弱い部分かなということが見えてきました。そこを春季リーグ(関東学生春季リーグ)とか、秋季リーグ(関東学生秋季リーグ)、インカレ(全日本学生選手権)に向けてしっかり修正していけたらいいかなと。

――今年度のチーム全体を見て、ディフェンス、オフェンスそれぞれで注目している選手はいますか

オフェンスは、ケガから復帰した山田選手(山田和直、スポ3=群馬・富岡)。彼はスポーツ推薦で入学したのですが、1年生の頃からケガがあったり、上級生が試合に出ていたりであんまり出場機会がなかった。でも最近復帰して、試合に出ればきっちり結果を残してくれるので期待しています。ディフェンスは、僕らの代の福田選手(福田友貴副主将、スポ4=神奈川・法政第二)が中心となってやっていくのですが、そこにまたアクセントとして、新三年生の角辻選手(角辻尚樹、スポ3=奈良・畝傍)。昨年までは全く出場機会が無い中で、今年に入ってからコミュニケーションの量も増えたし、運動量も豊富になってチームにすごく良い影響を与えている選手の1人なので、春季リーグが初めての機会なのですが、いろいろ挑戦してもらえればいいなと思います。

――今年から新しく試合に出るようになる選手が多いとのことですが、そういった選手がのびのびとプレーできるように意識されていることはありますか

そうですね、やっぱり一番意識しているのは早稲田大学としてのルール付けだったり、今までの伝統だったり。そこを今まで出ていた僕とか、福田選手、キーパーの中村選手(中村匠、スポ4=千葉・市川)とかが崩してしまうと他の選手たちもどうしたらいいかわからないという状態が続いてしまうと思うので、今まで3年間培ってきた、もしくはルール付けしたものは絶対に崩さないということは意識してやっています。そのあとはもう個人の勝手なので(笑)。

――関東学生春季リーグ(春季リーグ)を通して、ポイントとなる試合や意識している相手はいますか

対戦相手は特にないのですが、初戦はやっぱり大事だなと思っていて。さっきも言ったのですが、今年から出る選手があまりにも多くて、その入りで下がってしまうとリーグ全体に影響する可能性が高いので。そこの入りで僕や、福田選手、中村選手がどこまで引っ張っていけるかということがすごく大事かなと思います。

――今年の目標を教えてください

インカレは優勝。春季リーグはいろいろな選手を起用しながらも上位入賞を目指して自信をつけることと、戦術の理解度をもう一度高めて共有するということ。秋季リーグはその戦術を活かしてメンバーを固定しながら優勝を目指し、インカレへ弾みをつけて、最後しっかりインカレで優勝したいなと思っています。

――春季リーグへの意気込みを教えてください

やっぱり経験の少ない選手が多いので、そういった選手をしっかり起用しながらも上位陣と戦える、臨機応変に戦術を使い分けられるような戦術理解度の高いチームを作り上げていければいいかなと思います。

紅林詩乃(スポ4=東京・佼成学園女)

――今年のチームの目標

インカレ(全日本学生選手権)でベスト4を取ることが目標です。

――そこを目指すためのスローガンや心掛けていることは

『楽しむ』というのは1つあるんですが、『楽しむ』の裏側にはただ単におちゃらける楽しみというよりは、当たり前のことをした上で楽しめるというのがあると思うので、『楽しむ』の中には当たり前のことはちゃんとやるという感じではあるかなと思います。

――新チームの特徴は

特徴は結構真面目かなと思っていて、自分が1番上(の学年)になって教えなくてはならない立場になったときに、みんな真剣にわからないことも聞いてきたりしてくれるし、こうしたいと私が言ったときもそれに沿って付いてきてくれるので、真面目にやってくれているなという感じはあります。

――特に強化してきた点

強化してきたのは、ディフェンスの共通認識を徹底的にやってきました。やっぱり人数が少なくて、なかなか実戦的な練習ができなかったので、ひたすらに2対2や3対3とかでディフェンスを強化するために、今までは指導を受ける機会が少なくてみんなの考えがあっちこっちに行ったりしたので、それをできるだけ1つにして、みんなが同じ考えでできるようにというのが今までずっと徹底してきたところです。

――春季リーグでの鍵になりそうな注目選手は

1番私が期待しているのは桐林香奈(商4=静岡・清水東)と柳谷麻子(スポ3=神奈川・川和)が鍵かなと思っています。それ以外はしてくれると思っているので。特に(桐林と柳谷の)2人は今まで試合経験が少なくて多分悔しい思いもしてきたと思うんですが、同期は今年が最後だし、期限が迫っているので、その悔しかった思いを最後どれだけぶつけてくれるのかなというのが、チームにとっても良い影響を与えると思うので、特に2人には頑張ってほしいと思っています。

――春季リーグへの意気込みをお願いします

限られた人数で1人1人の裁量が多いと思うんですが、できるだけ後輩たちが自由にのびのびとできるように自分がプレーでも精神的な面でも引っ張って行けたらいいなと思います。