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野球部

2021.04.02

第48回社会人対抗戦 4月2日 神宮球場

エース徳山が好投も救援陣が粘れず 打線もあと一本が出ず惜敗/JFE東日本戦

TEAM
JFE東日本
早 大
(早)徳山、●加藤、原、伊藤、山下―岩本
◇(二塁打)蛭間2、野村

 シーズンの始まりを告げる社会人対抗戦が2日、神宮球場にて無観客で開催された。早大が対峙するのは、2019年の都市対抗野球で優勝を果たしている社会人野球の強豪・JFE東日本。試合は両チーム無得点で迎えた6回、先発の徳山壮磨(スポ4=大阪桐蔭)が適時打を許し1点を先制される。直後に追いつくが、7回に救援陣がつかまり再度リードを許す。打線は好機であと一本が出ず、格上相手に好ゲームを演じたものの敗戦となった。

 

 この日の先発は今年から右のエース番号11を背負う徳山。2回、先頭打者への四球と暴投で無死2塁とされるが、得点は許さず。3回には一死2塁から峯本匠に右前打を許すが、ここは右翼手蛭間拓哉(スポ3=埼玉・浦和学院)が本塁へストライク送球。立て続けにピンチを背負うが無失点で切り抜けた。

6回を1失点に抑えた徳山

 

 一方の打線は相手先発本田健一郎から好機すら生み出せず、無安打のまま3回を終える。そして迎えた4回、相手投手が代わったところで初のチャンスを得る。一死から蛭間が二塁打で出塁し、この日初めて得点圏に走者を置いたが、4番岩本久重副将(スポ4=大阪桐蔭)、5番丸山壮史主将(スポ4=広島・広陵)が倒れ得点には至らない。続く5回も得点圏に走者を進めるがあと一本が出ず、両チーム無得点のまま5回を終えた。

 

 試合が動いたのは6回のJFE東日本の攻撃。四球などで二死2塁とされると、5番岡田耕太に高めのボールをセンターにはじき返され、二塁走者が生還。ここまで無失点で踏ん張ってきた徳山だったが、先制を許した。しかし、直後の攻撃で早大は追いつく。蛭間があわや本塁打という右越え二塁打を放ち、二死2塁で打席には岩本。「チャンスだったのでどんどん振っていこうという気持ちだった」と、初球を引っ張った打球は三遊間を抜け、あっという間に試合を振り出しに戻した。

6回、この日唯一の適時打を放った岩本

 

 徳山は6回4安打1失点でマウンドを降り、その後を受けたのは加藤孝太郎(人2=茨城・下妻一)。一死から四球で走者を許すと、続く代打赤木陸哉に左中間を破られ、勝ち越しを許す。早大はここで原功征(スポ3=滋賀・彦根東)をマウンドへ送るが、流れを止められず。二死後、またも代打の猪田和希に適時打を許し、点差を2点に広げられた。

 

 再び追いつきたい早大だったが、7回は早大野球部OBでプロ通算166試合登板を誇る須田幸太(平21スポ卒)の前に3者凡退に終わる。8回を伊藤大征(社2=東京・早実)、9回を山下拓馬(法4=埼玉・早大本庄)がそれぞれパーフェクトに抑え、攻撃につなげたいところだったが、得点には至らず。格上相手に接戦を演じたものの、あと一本が出ず、惜敗となった。

8回に登板し無失点に抑えた伊藤。リーグ戦初登板にも期待がかかる

 

 東京六大学春季リーグ戦(リーグ戦)開幕まで残り約1週間となった中で迎えたこの日の試合。惜しくも敗れたが、内容は決して悪いものではない。好投したエース徳山、2本の二塁打を含む3安打を放った蛭間など、目に見える結果を出している選手がいるのは大きい。一方で、3つの三振を喫した鈴木萌斗(スポ4=栃木・作新学院)や好機での凡退が目立った丸山にはさらなる奮起を期待したい。また「チーム全体で気持ちを高めたい」と岩本が話したように、昨秋のようなチームの結束も不可欠である。ラストイヤーを迎える4年生を中心に、一層のチームの成熟に期待したいところだ。

 

(記事、写真 山崎航平)

 

コメント

岩本久重副将(スポ4=大阪桐蔭)

――新体制となって迎える初めての神宮での試合でしたが、なにか感じたことはありましたか

まず球場のアンツーカーだったりが秋とは全然違って、そんな球場の雰囲気を感じながら、相手も強豪の社会人チームだったので、もちろん勝ちにこだわりながらも、リーグ戦に繋げるということを意識して挑みました。

――社会人野球の強豪に対して惜しくも敗れてしまいました。試合結果に関して、どのように感じていますか

後半ロースコアで迎えた時に粘りきれなかったというのと、もう一本をチャンスで出せなかったというところでまだまだ社会人と力の差を感じて、向こうはしぶとくつないできたので、いい所は見習っていきたいと思います。

――タイムリーは初球打ちでしたが、狙っていたのですか

チャンスだったのでどんどん攻めて初球から振っていくという気持ちで、1、2打席目も全部変化球で打ち取られていたので、それを頭に入れながら打ちにいくことができました。

――タイムリーを打った一方で、第2打席、第4打席はチャンスで凡退となりました。そこに関していかがですか

まだまだ甘い球に対して1球で仕留めきれずに凡退してしまっているので、もうひとつ精度を上げて、やっぱり自分が打たないと厳しいゲームになってしまうので、準備と集中力というのを意識してリーグ戦はやっていきたいなと思います。

――今日先発だった徳山投手の調子はいかがでしたか

徐々にオープン戦から上がってきているなという印象で、社会人相手でもストレートで押せていけたので、それなりに手応えはあります。その中で9回完投できるだけのスタミナ、ペース配分は大事になってくるので、1試合通して投げ切れるというところを目指してリードしていきたいと思います。

――7回、リーグ戦登板経験は無いものの今シーズンリリーフとして期待の大きい加藤投手、原投手がマウンドに上がりました。結果的にそこで決勝点を献上してしまうというかたちになりましたが、そこに関して振り返っていただけますか

受けている感じはいつも通りいい球は来ていましたし、やっぱり向こうのバッターが良かったなというのがあります。ただ、1塁ベースが空いている状況だったので、もうひとつ厳しく、もう一回時間をかけて満塁にしてでもじっくり行くべきだったのかなと終わってから感じました。投手は投げ急ぎたくなると思うので、そこを自分も含めて野手が投げやすい環境をつくるというのは大事かなと思います。

――8回、9回の伊藤、山下両投手は好投しましたが、2人に関してコメントをいただけますか

1イニングだったのですべて出し切って来い、相手は格上だけど攻める気持ちを持って投げろということを話して、気持ちの面で2人とも負けてなかったと思います。後ろで投げる投手だと思いますし、そういう投手が気持ちで負けないというのは大事だと思うので、その点でも今日は2人ともいいピッチングをしてくれてよかったなと思います。

――リーグ戦開幕まで1週間となりましたが、そこまでに潰したい課題は

1週間で劇的に技術面で変化することはないと思うので、気持ちの面と技術の調整をうまくしながら、チーム全体で気持ちを高めて、いいスタートダッシュを切れるように自分が引っ張っていきたいなと思います。