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アーチェリー部

2021.02.15

第30回全日本室内選手権 2月13・14日 長野市真島総合スポーツアリーナ

中村が安定感を見せ、全日本でも準優勝!

 またも笑顔が輝いたのはこの人だった。長野にて行われた全日本室内選手権(全日インドア)、中村美優主将(スポ3=北海道・旭川北)が女子リカーブで準優勝。8点以下を出さない安定した行射で、早大エースの風格を見せつけた。また、初出場となった高木陽菜(スポ3=東京・国際基督教大高)、浦田大輔(基理2=東京・早大学院)も健闘。市川遼治(スポ4=群馬・高崎商大付)、棚田歩(スポ4=北海道・帯広三条)は、この試合で大学での競技生活を締めくくった。

 今大会はトーナメント方式の決勝ラウンドがなくなり、18メートルラウンドの60射のみで順位が決定することとなった。初日に行われたのは男子。初出場の浦田が第1、第2エンドと30金をたたき出し、快調な滑り出しを見せた。「その速報を見たら緊張してしまった」と逆に焦りを募らせたが、その後は落ち着きを取り戻し、市川とそろって前半を10位で折り返す。後半は点数を落とし12位となったものの、572点の自己試合新記録で終えた。一方、市川は568点、棚田は563点と、後輩・浦田に後塵を拝する結果に。市川は「自分としてはまとめられた方かな」とすがすがしい様子で、棚田は本来の実力を発揮できず悔しさをにじませながら、早大での競技生活に終止符を打った。

初出場ながら12位に入った浦田

 2日目は女子の競技が行われた。中村と高木はそれぞれ30点、29点で上々のスタートを切る。中村は「リリースがすごくきれいに抜ける感じがあった」と良い感覚のまま、男子の1位をも上回る292点で前半を折り返す。後半でも常に上位争いを繰り広げ、最終エンドを見事30金で締める強さも発揮して、準優勝を果たした。昨年の全日本学生個人選手権と同じ2位という順位には「また準優勝かという気持ち」と苦笑い。だが、8点以下を射た(うた)なかったのは、出場した女子選手のうち中村含めてわずか2人だけ。1点を競い合うハイレベルな争いを戦い抜き、「全体的には良かったかな」と声を弾ませて振り返った。全日インドア初出場の高木は、前半は「緊張してしまった」と硬さをのぞかせる。しかし徐々に考えを切り替え「集中して冷静に射てた」と持ち直し、558点で試合を終えた。

 また、来年度トップアスリート推薦で早大への入学が決まっている園田稚(エリートアカデミー)も4位と健闘。終盤までトップ争いを演じ、大学生らに引けを取らない実力を存分に示した。

準優勝を遂げた中村主将

 本来であれば今大会後に予定されていた全日本学生室内個人選手権は、中止となってしまった。そのため、2020年度はこの試合をもって幕を閉じる。年度初めの試合である関東学生リーグ戦の開催から、終始新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された1年であった。だが、変わらないのは早大チームの目標。『王座制覇』に向け、常に一丸となって取り組んできた。これまでもこれからも、各大会で得た自信を胸に、早大アーチェリー部は邁進(まいしん)し続ける。

(記事 朝岡里奈、写真提供 早稲田大学アーチェリー部)

結果

▽男子リカーブ

12位 浦田大輔 572点

22位 市川遼治 568点

29位 棚田歩  563点

▽女子リカーブ

 2位 中村美優 581点

26位 高木陽菜 558点

コメント

※インタビューは14日にオンラインで行ったものです

中村美優主将(スポ3=北海道・旭川北)

――お疲れさまでした。準優勝おめでとうございます。今の気持ちは

一番率直なところだと、また準優勝かという気持ちです(笑)。でも今年のシーズンでは一番いい点が出せて、そこそこよくやったかなとは思っています。

――調子はいかがでしたか

今日は射ち(うち)始めたらリリースがすごくきれいに抜ける感じがあって、朝の調子はすごく良かったです。でも途中で自分の調子がいいのも分かってきて少し不安になって、途中10点に入らなくてちょっと焦ったんですが、最後はうまく持ち直せたかなと思っています。

――この試合での目標は何でしたか

具体的に何位とは考えていなかったんですが、580点を超えていけば入賞できるんじゃないかと思って、そこを目指していました。

――実際に580点も超えて、順位も2位になりました。振り返っていかがですか

全体としてはやっぱり良かったかなと思います。最近はすごく調子が良かったわけではないんですが、この前の試合に出て何となく射ち方がつかめたので、自分の中で今回はいける気がしていて。なので微妙に昨日から緊張していたんですが、試合自体も楽しめて良かったかなと思います。

――前の試合というのはいつごろの試合だったんでしょうか

先週の日曜日ですね。そこで前半はそんなにだったんですが、後半で「こういう感じで射てばいいんだ」というのでつかめた感覚が、今回はちゃんとできたかなと思います。

――今回はトーナメントがなくなりましたが、それに関してはいかがですか

あったら2位じゃなかったかもと言われればそうなんですが(笑)。でもやりたかったなとは思います。やっぱり少し寂しい感じの試合にはなったので、本心はやりたかったですが、2位でよかったなと(笑)。

――最後に、ラストイヤーに向けての意気込みをお願いします

もうリーグ戦(関東学生リーグ戦)が通常通りではなく少し遅れて開催という報告を受けていて、部として、主将としての活動は実質半年もないかなと、早くてびっくりしています。ラストイヤーなので、後悔がないように全力で、楽しんでやれたらいいかなと思っています。

市川遼治(スポ4=群馬・高崎商大付)

――大会に臨むまでの調子はいかがでしたか

今回は久しぶりの試合だったので、それほど緊張せず臨めたかなと思います。調子が分かるくらいの練習量には達していなかったので、自分としても会場についたらやることをやろうというくらいで、いい意味で意気込むことなく試合に臨めたかなと思います。

――今大会の目標は決めていましたか

点数でいうと565点というのが一つの目標でした。ぶっちゃけ無理だろうなと思いながら、毎試合思っていますがその場その場で自分のやるべきことをしっかり確認しながら自分のできる最大のパフォーマンスが発揮できればと常に意識して試合には臨みました。結果的には568点でぼちぼちくらいの点数には収まったので、それは良かったかなと思います。

――では点数などの結果に関して満足はされていますか

そうですね、そこまで悲観的ではなく、わりと自分としてはまとめられた方かなと思います。

――これが大学最後の試合となりました。率直な気持ちとしてはいかがですか

会場に着いたときはいつも通りだと思う程度だったんですが、試合に入る前に知り合いに「今日で早稲田見るの最後なんだな、早かったな」と言われて。あ、そうかこれが最後の試合なのか、とユニホームに重みを感じたというか。『早稲田』と背中に文字を入れて試合に出るのが最後なんだなと、しみじみとした思いで試合に臨みました。最後は楽しく終えられたんじゃないかなと思います。

――4年生でのシーズン、先の見えない状況がずっと続いていました。振り返ってどんな思いが浮かんできますか

率直に言うとすごく一瞬だったなという感じですね。その中でも毎試合毎試合自分なりに成長できるものが、つかめるものがあったので、自分としてはいい経験が積めたなという思いで1年を終えられました。

棚田歩(スポ4=北海道・帯広三条)

――今回の調子はいかがでしたか

正直な話をすると、選考会(ナショナルチーム選考会)とかの時に比べて練習量がだいぶ落ちていて、4年生の最後らしくサクッと練習して試合に臨んでしまったという感じでした。大会自体も全然出ていなかったので試合での調子は分からなかったんですが、練習で点取りをやっている感じだと、体力さえ持てば去年と同じくらいの、いつも通りの点数が出せるかなという気持ちでした。

――ご自身で設定していた目標は

こんなぐだぐだな練習で言うのも恥ずかしいんですが、全国大会は優勝しようというのが目標でした。

――それを踏まえて結果はいかがですか

正直自分が練習していないのがあだとなったのはあるんですが、最初の1、2エンド目くらいはぼちぼちでそれなりにいつもの自分のスタートが切れていました。でもそこからは練習不足なのか調整不足なのか、フォームが定まらないというか、押し手の肩が耐えられずにずっと上がってしまって、うまく狙えずに射ち切れないという感じで。それがずっと続いていたので、結局点数が出ないまま終わってしまいました。

――今回の結果に対してはどう感じていますか

僕は練習しないと当たらないタイプの人間なので、改めて練習が大事だなというのを学びました。でも学生最後の大会で、これに関しては自分が練習してなかったのでそれが原因なんですが、悔しいなという思いがあって。最後だから気楽にいこうとは思っていたんですが、今回早稲田の男子の中でも最下位ですし、負けたら負けたで悔しいなと思いました。社会人でどれだけやれるか分からないんですが、しっかりまたリベンジを果たしたいなと思います。

――4年生の1年間を含め、これまでを振り返っていかがでしたか

大学のアーチェリー部に入って、自分の中でも実力をしっかりつけて結果も残せるようになりました。全国大会に出るだけだった選手だったのが、少しずつ結果を残せて、日本のアーチャーの中なら少しは名前を知ってもらえるような存在になれたかなと思います。それは大学でアーチェリーをやったおかげだったので、いろんな人に感謝していますし、ぜひこのいろんな経験を今後社会人になっても生かしていきたいなと思います。

高木陽菜(スポ3=東京・国際基督教大高)

――今日の調子はいかがでしたか

春練(全体練習)が2月3日から始まって、そこから10日くらいで調子を合わせたので難しかったですが、調子としては徐々に上がってきた時期に臨めたので、悪くはなかったかなと思います。

――この試合での目標は

自分の中での自己ベストを出すということで、点数もフォームもベストが出せればいいかなと考えていました。

――それを踏まえて、今回の結果を振り返って

今回は、前半は全日本インドアに出場するのが初めてで緊張してしまって、あまり自分の射型に集中できず点数が伸び悩んでしまったのが悔しいです。でもそこから後半は自分の中では少し持ち直すことができて、集中して冷静に射てたので良かったかなと思います。

――後半に持ち直せた理由としては

前半の最後の方になって緊張が少し解けてきて、後半からはあまりくよくよ考えすぎずに練習だと思って射とうと考えを切り替えられたと思います。

――今日の結果に対して、ご自身の評価は

前半の緊張を乗り越えられていればもっといい点数が出たし、後半の調子からいくと自己ベストも狙える感じではあったので、あまり満足のいく結果ではなかったかなと思います。

――その中で、次につなげたい点は見つかりましたか

やっぱり全国大会での空気に全然慣れていなかったので、自分の射型に集中できるくらいのメンタルの強さや練習量から得られる自信をつけていくべきだなと思いました。あとは、射型においてもちゃんと意識しないときれいな射型ができないという段階なので、何も考えなくても一定の射型にできるように練習を積まなきゃいけないなと感じました。

――最後に、ラストイヤーに向けての思いをお聞かせください

あと引退まで残すところリーグ戦と王座(全日本学生王座決定戦)になるので、悔いのないように春練とその後の練習で時間を大切にして練習していきたいと思います。

浦田大輔(基理2=東京・早大学院)

――昨日の大会に臨むまでの調子はいかがでしたか

2月の初めまで全体練習が1カ月ちょっとなくて、あまり練習ができていなかったので、練習を始めた当初は全然当たらなくて。1週間ちょっとですごく練習してなんとか昨日の試合に臨みました。

――目標とそれに対する達成度はいかがでしたか

入賞はちょっと厳しいかなと内心思っていたので、レッドバッジが取れる575点を目標にやっていました。今回、575点には届かなかったんですが試合新(記録)を出せて。順位も予想より良かったのでうれしかったです。

――全日に出場されるのは初めてでしたが、緊張はありましたか

速報で順位が見れるんですが、それを見たらすごく緊張してしまって。周りに有名な選手とかがいたので緊張してしまいました。試合が始まる前はあまり試合感がなかったんですが、始まってみたらやっぱり独特の雰囲気がありました。

――最初は10点を連続で出していました。どんな気持ちでしたか

最初は何か当たって(笑)。それを速報で見たら緊張しちゃって、外しました。でも1回27点とかで外してしまってから逆に慣れて、緊張が解けました(笑)。

――試合の結果には満足していますか

自分なりのベストは出せたかなと思います。でももう少しでバッジが取れたので、それは悔しいです。

――最後に、来年度から上級生となりますが、意気込みをお願いします

王座が終わったらいよいよ幹部代なので、引っ張っていく立場としてどういう姿勢を見せるかもそうですし、点数も出さないといけないなと思います。