アーチェリー部
2020.12.13
早慶明新人戦 12月13日 埼玉・早大レンジ
細井が優勝、廣木が準優勝! 自己新記録が続出し、実りある大会に
初冬の寒さが少し和らぐ所沢で、今年も早慶明新人戦が開催された。早大、慶大、明大の新入部員が争う今大会。例年の平均点を用いた対校戦は行われず、今回は個人戦のみとなった。早大からは6名が出場し、細井眞美子(人1=東京・早実)が30メートルW部門で優勝、廣木円華(人1=茨城・水戸二)がSH部門で2位に入る活躍を見せる。ほとんどの選手が大学での初戦であったが、各々が収穫を得た実りある大会となった。
風がなく射ちやすい気候の中、SH部門には廣木、井上空(創理1=東京・早大学院)、柿沼大翔(教1=東京・早大学院)ら経験者3人が出場した。廣木は「2エンド目から調子が上がってきた」と50メートルを自己新記録で折り返す。後半は「緊張もあったのか、8点に外す射が多かった」と少し伸び悩んだが、最後まで気持ちを切らすことなく620点で準優勝を遂げた。また井上も、「序盤で当てることができた」と勢いそのままに50メートルの自己記録を更新。後半も試合新記録、合計でも自己新と、会心の行射となった。柿沼は思うように当てられず苦笑いも見られたものの、30メートルでは安定感を見せた。
10点を射抜き、ガッツポーズを見せる廣木
また、30メートルW部門に出場したのは、大学から競技を始めた細井、諏訪陶佳(社2=東京・早実)。細井は第1、2エンド目で54点、56点を射つ素晴らしい立ち上がりを見せ、その後も大崩れすることなく行射を続ける。後半にはさらに点数を伸ばして607点でまとめ、同部門での優勝を飾った。一方の諏訪は、緊張から練習通りの動きが発揮できず。エンドごとにアドバイスを受けながら挑んだが、最後まで立て直せずほろ苦いデビューとなった。20メートルW部門には田中伶奈(人1=東京・国際)が出場。競技を始めて数カ月であったものの、堂々の行射で大学初戦を終えた。
初の試合ながら堂々とした行射を見せた細井
他大の選手も参加する試合の緊張感は、各々の新たな課題を浮き彫りにした。貴重な実戦経験を糧に、彼らはさらなる進化を遂げるだろう。その中でも自己記録を更新した者も多数見られた。試合での好結果が自信となり、必ずや飛躍の契機となるはずだ。
また、今回も早稲田らしさである笑顔、選手とコーチらが一体となって盛り上げる姿が多く見られ、関東学生リーグ戦(リーグ戦)での雰囲気の良さを予期させた。リーグ戦へと向かう中で、新入部員らの活躍がチームを盛り立てるに違いない。さらにレベルアップした早大アーチェリー部の姿を楽しみに、春を待とう。
(記事 朝岡里奈、写真 朝岡里奈、大滝佐和)
結果
▽SH
廣木円華 2位 620点
井上 空 5位 603点
柿沼大翔 8位 563点
▽30メートルW
細井眞美子 1位 607点
諏訪陶佳 20位 497点
▽20メートルW(順位は30メートルと合同)
田中伶奈 4位 587点
コメント
井上空(創理1=東京・早大学院)
――今日の結果を振り返っていかがですか
50メートルで自己新、30メートルで試合新、合計で自己新が出せたので、結果にはとりあえず満足ですね。
――そのような点数は出せると思っていましたか
最初、普段の様子からいくと普通、まあまあかなと思っていたんですが、序盤で当てることができたので、いい流れをなんとか保って最後までできたかなという感じでした。
――緊張などはされませんでしたか
30メートルの最後と50メートルの途中は少し緊張しましたね。今までに出たことがない点数で当たりが良くて、ドキドキしました。
――30メートルの自己新とはどのくらいの差だったのですか
2点差くらいですね。
――試合で自己新が出せたのは自信になったのでは
そうですね。
――やはり序盤の立ち上がりが要因ですか
そうですね。いつも立ち上がりが良くなくて、いろいろ射ち方とかあったと思うんですが、丁寧に集中してというのを意識したらいけました。いつもは早射ちなんですが、それをちょっとやめてみて、いい感じにつかめたかなと思います。テンポは良くなかったですが当てることができました。
――最後に今後の目標などをお聞かせください
これからの試合で、リーグ戦などで活躍できるような選手になりたいです。
廣木円華(人1=茨城・水戸二)
――今日の試合を振り返っていかがですか
先輩方も応援してくださって、すごく楽しく射てました。点数はもう少し出したかったんですが、楽しく射てたので良かったです。
――目標はどのように設定していましたか
630点以上です。50メートルは良くできたんですが、30メートルはもうちょっと点数を出したかったです。
――1位と大差がついての2位となりました
1位の点数は、まだ自分ではそのような目標設定ができていないですし、まだまだだなと思いますが、いずれそのくらい出せる選手になって、早稲田の女子の中心選手になりたいなと思います。
――立ち上がりはいかがでしたか
最初の50メートルは1エンド目に青を2射、6点と5点を射ってしまって、惜しかったなと。最初から当てられたら良かったなと思います。
――2エンド以降は
2エンド目からはだんだん調子が上がってきて、50点前後でまとめられたので、1ラウンド目の46点が無ければ、300点超えられたなと思います。
――後半伸び悩んだ原因は
昨日は点取りをしてすごく良くて、何も気をつけなくてもぽんぽん当たっていたんですが、今日は緊張もあったのか、8点に外す射が多くて、もうちょっと黄色で集められたら良かったなと思います。
――昨日の点取りが良かったというのは
50メートルが289点で今日より低いんですが、30メートルが341点で、合計630点だったんですよ。なので、今日も630点を出したいなと思っていましたが、マイナス10点になっちゃいました(笑)。すごく緊張しちゃいました。
――今後の目標は
次のショートハーフの点取りは納射会なので、そこでは630点を超えて640点も視野に入れるくらいで。早稲田の上位4人に入るには640点くらい必要で、私もその4人に入りたいので、エイト戦ですけど4人に入れる点数を出せるように640点は出したいなと思います。