メニュー

バレーボール部

2020.12.07

全日本大学選手権 12月6日 東京・大田区総合体育館

失セット0の完全優勝! 大会四連覇を果たした!

  ついに迎えた決勝。今年度初の有観客で応援が入り、久々に盛り上がりのある試合となった。この日の相手は、今年度日本代表入りを果たした髙橋藍を擁する日体大。アウトサイドヒッターの髙橋を中心に組み立てられる攻撃に対し、サーブやブロックを武器とした『早稲田バレー』でけん制。試合を通して相手に流れが渡ることなく、セットカウント3-0(25-18、25-20、25-21)でストレート勝利。失セット0の完全優勝を遂げ、大会四連覇を果たした。

 1セット目から、サーブで相手のレシーブを崩しブロックで仕留める『早稲田バレー』がよく機能する。宮浦健人主将(スポ4=熊本・鎮西)がエンドライン際へノータッチエース(※1)を決めると、宮浦主将のサーブで崩し絞られたスパイカーを中村駿介(スポ4=大坂・大塚)が1枚でシャットアウト。また水町泰杜(スポ1=熊本・鎮西)の強烈なジャンプサーブで崩しチャンスボールで返ると、中村・村山豪副将(スポ4=東京・駿台学園)の4年生コンビがクイックで決めた。サイドアウト(※2)を取る場面では、サーブレシーブやそこから繰り広げられる多彩な攻撃で魅せる。大塚達宣(スポ2=京都・洛南)・荒尾怜音(スポ1=熊本・鎮西)・水町が中心となり安定したサーブレシーブをセッターの中村へ供給したことにより、クイックやパイプ(※3)等のさまざまな攻撃で圧倒。リードされる場面なく、このセットを25-18で先取した。2セット目は序盤から拮抗するも、相手のサーブミスで得点した15点目以降流れが変わる。宮浦のスパイクでブレイク(※4)し16-14とすると、これに相手はタイムアウトを要求。タイムアウト明けはサーブミスがよく出るものの、ここを水町はサービスエースで決めた。またもや強烈なサーブで相手守備を乱し、絞られたスパイカーを村山副将がブロック。その後は追いつかれることなく25-21で奪った。

 

チームをけん引してきた村山副将(左)、中村

 3セット目は20点台に突入するまで一進一退の攻防を見せる。マークし続けてきた髙橋に加え、アウトサイドヒッターの西村信主将(4年)、オポジットの高橋良(4年)にも一層ボールが集まるように。1、2セット目のようになかなかブロックできず攻め込まれても、コンセプトは変わらず。粘り強くブロックし、相手スパイカーが打ちづらい状況を作った結果、スパイクミスを誘発する場面が見られた。さらにミドルブロッカーの村山副将、上條レイモンド(スポ3=千葉・習志野)を囮に使った大塚、水町のパイプや宮浦主将のスパイクで応戦した。20点台に入ってからは徐々にリードを広げる。22-20では途中出場した中島明良(法2=京都・洛南)が相手陣地をまたぐ決死のブロックフォローをし、大塚がバックアタックで決め、洛南コンビが連係プレーを見せた。そして24-21の場面。宮浦主将にサーブが回ってきた。大きくカーブした球ははじかれ、ポールへ当たってサービスエースとなり、ゲームセット。宮浦主将のもとへ涙を流す村山副将と中村が駆け付け、三人で抱き合った。

 

最後にサービスエースを決めた宮浦主将

 「優勝が決まった瞬間、これが四年間の集大成なのかと実感しました」。(宮浦主将)言葉に万感の思いがこもった。今年1年は特に苦しかった。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず大会は次々と中止になり、全日本大学選手権の開催すら危ぶまれるように。特に今大会が最後となる4年生は、悔しさや不安を抱いてきた。だが大会の有無や勝敗に関わらず、悔いのない終わりを迎えようと、チームの前で一切弱音を吐くことなく引っ張り続けてきた。宮浦主将、村山副将、中村はプレーでけん引するのに対して、裏方陣は後輩のサポートに回る。悩みを抱える後輩に前向きな声をかけてきた宇野耕平主務(スポ4=愛知・星城)、試合のない中アナリスト陣の育成に励んできた神野遥香(人4=愛媛・松山南)、1年生がこなす雑務等についてアドバイスをする杉原紘平(先理4=茨城・土浦日大)。そんな強く優しい4年生の姿を見た下級生たちは口をそろえて言う。「大好きな4年生ともっと長くプレーしたい。優勝して喜ばせてあげたい」。

 チームワークをより強固にして挑んだ大会では、どの試合も危なげなく勝利した。さらにメンバーを大幅に入れ替えても『誰が出ても強いチーム』を体現。そして失セット0の完全優勝、さらに大会四連覇を成し遂げた。それは試合に出場する7人だけでなく、控えメンバー、サポートに回る応援メンバーやスタッフの全員で築いてきた強さだ。その強さは、今週金曜日に開催される天皇杯全日本選手権ファイナルラウンドで十分通用するはずだ。

(記事 西山綾乃、写真 萩原怜那)

 
(※1)ノータッチエース…相手チームのプレーヤーに触れずにサービスエースを取ること

(※2)サイドアウト…サーブ権を持っていない側が得点すること

(※3)パイプ…中央からの速いバックアタック

(※4)ブレイク…連続得点をすること
 

セットカウント
早大 25-18
25-20
25-21
日体大
スタメン
アウトサイドヒッター 大塚達宣(スポ2=京都・洛南)
アウトサイドヒッター 水町泰杜(スポ1=熊本・鎮西)
ミドルブロッカー 村山豪(スポ4=東京・駿台学園)
ミドルブロッカー 上條レイモンド(スポ3=千葉・習志野)
オポジット 宮浦健人(スポ4=熊本・鎮西)
セッター 中村駿介(スポ4=大坂・大塚)
リベロ 荒尾怜音(スポ1=熊本・鎮西)

<最終結果>

優勝(4年連続)

<個人賞>

最優秀選手賞 宮浦健人主将(スポ4=熊本・鎮西) 

ブロック賞  村山豪(スポ4=東京・駿台学園)

サーブ賞  宮浦健人(スポ4=熊本・鎮西) 

レシーブ賞  水町泰杜(スポ1=熊本・鎮西) 

セッター賞  中村駿介(スポ4=大阪・大塚)

リベロ賞  荒尾怜音(スポ1=熊本・鎮西)

 

<集合写真>

 

早大は大会四連覇を果たした

コメント

※他の部員のインタビューにつきましては別途記事に掲載します。

松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)※以下、記者会見より抜粋

――今大会、一つもセットを落とすことなく見事四連覇となりました。今の気持ちをお聞かせください

優勝したことはうれしいですが、まずはこのような状況の中で日本体育大学さんと早稲田のチームもそうですが、全国で苦しかったチームもたくさんいると思います。これ以上ない幸せを体感して、チームが最後責任を持ってあの決勝を戦えたことを、優勝よりも本当にうれしく思います。

――今年はチーム作りも大変だったと思います。選手の皆さんにはどのような声をかけ続けてきたのでしょうか

大会があるか分からないと。実際になくなった大会もありましたので。でも勝ち負けじゃなくて人として大きくなることが、大会がなくなったとしても、日々自分が成長できる一日にするんだ、それは早稲田だけじゃなくてどのチームもそういう形で取り組んできたと思います。我々大人も苦しかったんですけど、若い元気のある学生たちはもっと苦しかったと思います。とても立派だと思いました。

――この大会を通してこのチームの戦いぶり、成長ぶりはいかがでしたか

一試合一試合非常に厳しい戦いでした。特に日本体育大学さんは基礎基本を忠実にやられているチームなので、向かってくる勢いをとても感じました。それを跳ね返す力があったというのは、早稲田のメンバーにも頑張ったな、立派だったと声をかけてあげたいと思います。

宮浦健人主将(スポ4=熊本・鎮西)

――見事四連覇です。今の気持ちを聞かせてください

今日勝てて本当にうれしいです。

――決勝の舞台はどのような思いでプレーされたのでしょうか

松井監督がいつもおっしゃっている「全部出す」という気持ちを持って臨みました。

――キャプテンとして、今回の大会は色々な思いをもって臨んだと思います。チームメイトには今、どんなことを伝えたいですか

今日は4年生が力んでしまったのですが、後輩に助けてもらったともいます。

――そんな中で戦った今日の試合の勝因は何だったと感じていますか

コート内もベンチもそうですが、コート外、スタッフのみんなで気持ちを一つにして日体大に迎えたことが勝因だったと思います。

――会場の皆さん、そして画面の向こう側にいる人たちに向けてメッセージをお願いします

大会開催が厳しい中で、こうやってたくさんの人がチームを応援してくださっていることに感謝しています。ありがとうございました。

中村駿介(スポ4=大坂・大塚)

――試合後の涙はどのような思いだったのでしょうか

こういう厳しい状況の中でみんなで大会の開催を信じてやってきたことが、こうやって結果となって表れて良かったなと思います。

――MIP賞受賞を聞いた瞬間はいかがでしたか

僕が取れると思っていなかったので、みんなが良いパイカーもいるし、優秀なスタッフもたくさんいるので、そういった人たちがいてくれたからこそ取れた賞だと思います。

――今日も多彩なスパイクだったと感じているのですが、どのような意識でプレーしていたのでしょうか

真ん中で攻めることを意識していたのですが、やっぱり厳しいところは4年生ということを意識していました。

――会場の皆さん、そして画面の向こう側にいる人たちに向けてメッセージをお願いします

こういう状況の中で応援してくださっている方々に良い結果を見せて終われました。ありがとうございました。