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馬術部

2020.12.01

第5回関東学生馬術男子競技大会 第58回関東学生女子競技大会 令和2年度関東学生会長杯 11月28日、29日 神奈川・津久井馬術競技場

新チーム発足後の初戦 障害で男女ともに上位入賞を決める

 早慶戦が終わり、新チーム発足から二週間の馬術部が初戦に臨んだ。ほとんどの大会が男女混合で行われる馬術だが、今大会では男女別の競技も行われる。代替わり後に4年生から引き継いだ馬とのデビュー戦となった早大は、障害で男子と女子がそれぞれ個人入賞し、幸先の良いスタートを切った。一方馬場では新たに組んだ馬の調整に課題を残す結果となった。

 

 大会初日には男女の障害と会長杯小障害Cに合計6組が出場した。男子の障害では森玲旺那副将(社3=神奈川・桐蔭学園)と熊田泰希(法2=早実)が第一走行を総減点0で完走し、ジャンプオフへと進出した。13組の人馬で争われたジャンプオフでは、総減点0でまとめた森が暫定1位につく。このまま優勝かと思われたが、最後に出走した日大の鷹見優にわずか0.30秒タイムでかなわず、頂点の座を譲り渡す結果となった。しかし、早大エース馬の一頭であるジョルジオ・アルマーニとのコンビの初戦で2位という好成績を収め、森自身にとって「この1年間ジョルジオとやっていける」という自信につながる一戦となった。女子も髙田雅(人2=大阪女学院)と鶴見汐花(スポ1=栃木・佐野日大中教校)がともにジャンプオフに進出した。先に走行したのは1年生で唯一進出を決めた鶴見。当初思い描いていた計画通りに走行できず、「ジャンプオフにしては遅いタイム」と振り返ったが、それでも減点のミスをすることなく4位に入賞した。後に走行した高田も総減点0でまとめて3位に入賞。「素直に嬉しかった」としつつも、内容に関しては「馬が勝手に走っていて人間のコントロール下になかった」と今後に向けての課題点も口にした。

男子障害の森とジョルジオ・アルマーニ

 

 2日目に行われた馬場には男女合わせて6組が出場した。人馬が一体となって正確に演技することが求められるこの競技では、多くの組が全体の半分以下の順位と結果が振るわず。牛尾哉太主将(人3=兵庫・福崎)もチーム全体を通して「少しまだお互いのことを分かり合えてない部分がある」と振り返り、今後のそれぞれのコンビの成長に期待を残す形となった。女子はマギー絵莉加(政経2=国際)が57点台とチームトップの得点率を出し、団体成績は8チーム中5位についた。しかしそれぞれがコンビとして日が浅いこともあり、「人の指示のせいで目立ったミス」(高田)があったことや、「馬のコンディションの調整」(鶴見)についてなど、個々に課題を残す試合となった。順位に関しても「演技を終えてから自分が予想していた通り」(高田)の結果を冷静に見つめていた。

 

女子馬場のマギーと稲彩

 

 結果だけをみれば選手それぞれに明暗が分かれた今大会。しかし、早大にとっては新たな担当馬とともに挑んだ初めての大会であり、試合の緊張感の中だからこそ得られる発見や課題を、それぞれの選手が手にした。ここからの1年間、選手として人馬のペアとして、そして早稲田のチームとしてどのような飛躍を見せるのかに注目だ。

(記事 、写真 伊藤可菜)

結果

第5回関東学生馬術男子競技大会

▽障害馬術競技

2位 森・ジョルジオ・アルマーニ タイム59.65 総減点0 JOタイム42.49 総減点0 13位 熊田・ゾビオン タイム59.87 総減点0 JOタイム56.29 総減点9  45秒E 牛尾・稲煌 4位 早稲田大学

▽馬場馬術競技

19位 青田・グランダーマ 最終得点率55.433 24位 森・稲彩 最終得点率53.200 30位 牛尾・ビビアンリスト 最終得点率49.133 8位 早稲田大学

第58回関東学生女子競技大会

▽障害馬術競技

3位 高田・ゾビオン タイム57.19 総減点0 JOタイム46.50 総減点0 4位 鶴見・ジョルジオ・アルマーニ タイム63.65 総減点0 JOタイム47.37 総減点0

▽馬場馬術競技

13位 マギー・稲彩 最終得点率57.200 16位 鶴見・グランダーマ 最終得点率56.533 19位 高田・ゾビオン 最終得点率55.933 5位 早稲田大学

▽令和2年度関東学生会長杯

3反抗E 邵・稲煌 

コメント

牛尾哉太主将(人3=兵庫・福崎)

――4年生が引退されてチームに変化はありましたか

そうですね、やはり4年生という今まで的確に指示をしてくれていた人がいなくなって、皆に主体性が芽生えたのかなと思っていて。皆が自分から仕事を探して動くようになったのかなと思います。

――今回の試合に関してチーム全体を振り返ってみていかがですか

特に3年の森はすごくいい走行をしてくれたなと思っていて、最後のジャンプオフも途中まで優勝できるんじゃないかなと思っていたので本当に惜しかったです。でもウィニングランを走ってくれたのは嬉しかったです。僕が「玲旺那ー!」って叫んで玲旺那もガッツポーズをして(笑)。早稲田で入賞してくれた人がいたのは嬉しく思います。女子も高田と鶴見が入賞してくれて、チームの結果には満足しています。

――馬場に関してチーム全体としてはいかがですか

男子の馬場はちょっと満足のいく結果ではなかったと思います。言い訳みたいになってしまうんですけれど、準備期間が短かったこともあって少しまだお互いのことを分かり合えてない部分があるのかなという風に思いました。

――個人の競技を振り返っていかがですか

障害の方は稲煌っていう馬で出たんですけど稲煌はこの津久井の競技場をあまり得意としていないので、フレンドシップと障害どちらも出たんですけれど、どちらも第一障害に向かえなくて、失権というかたちになってしまって。もちろん人間の技量不足というのはあるんですけど、馬が少しここが怖いと思っているんじゃないかなと思いました。

――馬場に関してはいかがですか

元々僕は稲翼っていう白い馬で出る予定だったんですけど、脚が悪かったので急遽変更でビビアン(ビビアンリスト)で出ました。でもどうしても僕が馬の嫌がるところだったり、気持ちよく乗れるポイントを捉えて乗ることができなかったので、まだ結果は出ていないんですけどよくない結果だったと思っています。あまり満足はしていないです。

――今後に生かしていきたい点はありますか

特に障害なんですけど、対応力を鍛えていきたいなと思いました。僕は緊張しやすいんですけど、僕が緊張していると馬にもそれが伝わりますし、馬自身も競技場に行くと緊張するので、そこで普段と違う動きをした時に僕が対応できるような力を身につけていきたいなと思います。

森玲旺那副将(社3=神奈川・桐蔭学園)

――今回の障害での目標を教えてください

今まで練習馬に乗っていたんですけど、今回初めてジョルジオアルマーニっていう能力の高い馬に乗らせてもらったので、まず完走してくる、減点ゼロで帰ってくるというのが目標でした。

――今回出場するのはどのように決まったのでしょうか

新しく代が始まって、いつも試合馬の担当はスポーツ推薦の選手がついてずっと調教してって感じだったんですけど、今の3年生はみんな大学初めの選手で、来年のスポーツ推薦も入らないんです。そうなると試合馬はたくさんいるのに乗れる人がいないみたいな。その中で結果を残していた僕が上級生に選んでいただいて、今回がそのデビュー戦でした。

――障害では2位に入賞しました。振り返っていかがですか

正直に言って、実感が湧いてこないというか。初めての試合で本当にどうなるかわからないというのと、僕なんかが乗ってジョルジオが帰って(完走して)これるのかという不安の中で2位という成績がとれてしまったので、正直今になっても2位になったの?みたいな(笑)。日大のスポーツ推薦(で入学した選手)とかが出てる中に入ってしまったので。でもそれで自信がつきました。本当にこの1年間ジョルジオとやっていけるんだなっていうのがわかった試合でした。

――馬場において意識された点はありますか

馬場っていうのは、フラットワークっていうウォーミングアップをするときに必要な動きをあそこでいかに上手く見せられるかなんです。このフラットワークが今後僕がジョルジオに乗るときにも必要になってくる。でも今まで、僕は馬場馬術を公式の採点員の方に見てもらう機会がなかったので、今の僕の現状がどの位置にあるのか、今後につなげていけるような走行ができればなと思っていました。

――演技を振り返っていかがですか

試合馬を乗るにあたって本当にめちゃくちゃな、馬の邪魔になっているような運動しかできていなかったので原点の基礎の基礎から改めて見つめ直していきたいなという風に思いました。

髙田雅(人2=大阪女学院)

――今回の目標を教えてください

今回コンビを組んだゾビオンとは初めての試合だったので、どんな感じかなと探り探りで、安全にいい内容で帰ってくることだけが目標でした。

――障害を振り返っていかがですか

思いがけず3位入賞することができて、素直に嬉しかったです。けれど、内容は馬が勝手に走っていて人間のコントロール下になかったので、課題が残る内容でした。男子の競技にもゾビオンは出場していて、1日に4走行というハードなスケジュールをこなしてくれて、本当に感謝しています。

――馬場に関してはいかがですか

前日に障害が終わって人馬共に気が緩んで、全く緊張せずに経路をまわれました。でも人の指示のせいで目立ったミスがいくつかありました。結果は、演技を終えてから自分が予想していた通りでしたね。

――今後に生かしていきたい点はありますか

最初から最後まで自分で考えて試合に出たのは初めてだったので、いい経験になりました。やはり、普段の練習でできないことが試合でできるということは絶対にないので、今回の失敗を直せるように馬場に帰って練習します。

鶴見汐花(スポ1=栃木・佐野日大中教校)

――今回の目標を教えてください

出るからには優勝を狙っていました。

――障害に関して振り返ってみていかがですか

ジャンプオフがある試合だったのでまずはファーストラウンドを確実に超えることを目標にしていて、ところどころミスはあったんですけど、馬が頑張ってくれたおかげでファーストラウンド無事に帰ることができました。ジャンプオフも本来なら8歩のところを7歩でいこうとか考えていたプランがあったんですけど、そのプラン通りにはできなくて、ジャンプオフにしては遅いタイムで結果的に4位で。ジャンプオフはちょっと納得行ってないですね。

――馬場に関してはいかがですか

昨日からこっち(津久井)に馬を連れてきて運動しようと思ったら手をつけられないくらいすごい暴れていて。今日の朝もちょっと回したんですけど馬のコンディションの調整の問題で、あまり今日はよくなかったかな。あまりいい状態ではなかったので、ベストが出せなかったかなという感じです。

――馬が暴れるというのは慣れていない環境だからですか

そうですね、やっぱり試合会場になると馬もピリピリしたり、(周りの)音でもちょっと暴れたりしますね。

――今後に生かしていきたい点はありますか

試合にきたら馬の状態が変わることを意識した運動ができたらなと思います。