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射撃部

2020.11.21

全日本学生選手権 11月12~15日 長瀞射撃場

団体では悔しさ残る内容も、個人は成長見せる結果に

 秋が深まり、周囲の山々が鮮やかに彩りを帯びる中、長瀞射撃場では学生たちの熱き戦いが繰り広げられた。大学射撃最高峰の大舞台、全日本選手権(インカレ)だ。学連主催の大会ではシーズン最後の大会となり、強い思いで臨んだこの一戦。男子部は総合団体5位、女子部は総合団体6位と、団体戦の成績こそ満足のいく結果が得られなかった。しかし、個人としては大きな躍進を遂げた選手も多く、部全体として成長を見せた一戦となった。 

 

 

自己新を残した加藤

 

 10m立射60発競技、男子団体には梅津怜(基理4=埼玉・早大本庄)、加藤東(社4=神奈川・聖光学院)、須田智晴(先理2=茨城・茗溪学園)の3選手を起用した早大。加藤は自己新記録となる601.7点をマーク。「一つの区切りとして600点があったので非常に嬉しい」と充実の表情を浮かべた。また、梅津も関東学生選手権秋季大会からは得点を伸ばし、団体9位でのフィニッシュとなった。

 10m立射60発競技、女子団体には前田留那(スポ3=埼玉・栄北)、鈴木志佳(人3=東京・目黒星美学園)、高橋祐衣(スポ3=東京・お茶の水女大附)の3選手を選出。前田は関東の学生では優勝、全国でも3位となる619.9点の高得点を撃ち、チームをけん引。鈴木も「点数は今ひとつでしたが、技術的には今までで一番」と、好感触をつかみ、次戦につながる内容となった。 

 

高得点でチームをけん引した前田

 

 一方の50m三姿勢60発競技。男子団体は加藤、江澤誠(文構3=東京・早稲田)、宮本裕喜(政経2=東京・早稲田)の3人で臨んだ。「団体としてあまり納得のいく点数を残すことができなかった」と加藤が語るように、3選手とも思うように成績が伸ばせず。 女子団体には前田、鈴木、杉山瑞季(スポ2=神奈川・横須賀学院)の3選手を起用。なかでも鈴木は、「得意の立射では1発1発を止めて撃つことを意識して撃ったことで、中心に当たるという確信をもった射撃ができた」と、関東学生選手権秋季大会から大きく点数を伸ばした。前田も「トラブルがあり、練習の成果は出しきれなかったが、失点を抑えることができた」と、一定の手応えを口にし、団体4位でのフィニッシュとなった。

 選手それぞれが成長を見せたこの大会。新型コロナウィルスの影響から、満足な練習が行えない期間もあった中で、シーズンを通しての学びを成績で体現した形となった。次に迎えるは、シーズン最終戦となる早慶定期戦。連覇を飾るべく、そして「笑顔で終わる試合に」(前田)すべく、チーム一丸となって歩み始める。

                        (記事、写真 橋口遼太郎)

 

【男子10m立射60発競技】

 

▽団体 1788.1点(9位)
梅津  怜 595.6点
加藤  東 601.1点
須田 智晴 590.8点

▽個人
岩脇 輝和 595.2点
椎野  凌 587.9点
宮本 裕喜 585.4点
井手 悠太 576点
熊田 圭祐 567.7点
吉間 民音 566.1点
廣島 温弓 561.7点
江澤  誠 560.6点
島田明日嘉 556.9点

 

【女子10m立射60発競技】
▽団体 1833.7点(7位)
高橋 祐衣 601.7点
鈴木 志佳 612.8点
前田 留那 619.2点

▽個人
岡部  藍 602点
澤井 祐音 601点
陶山 絹香 592.1点
杉山 瑞季 588.9点
満井 菜月 582.8点
粕谷 美知 581.3点
泉田  瞳 550.2点

 

【男子50m三姿勢120発競技】
▽団体 1623点(6位)
江澤  誠 537点
宮本 裕喜 533点
加藤  東 553点
▽個人 梅津  怜 537点
保坂 剛志 532点

 

【女子50m三姿勢120発競技】
▽団体 1682点
杉山 瑞季 552点
前田 留那 572点
鈴木 志佳 558点

▽個人
満井 菜月 559点
澤井 祐音 542点

 

【男子50m伏射60発競技】
▽個人
加藤  東 610.5点
宮本 裕喜 607.8点
梅津  怜 604.8点
椎野  凌 599.9点
保坂 剛志 585.2点
江澤  誠 583.2点
岩脇 輝和 575.8点

 

【女子50m伏射60発競技】
▽個人
前田 留那 609.5点
鈴木 志佳 602.2点
満井 菜月 592.6点
高橋 祐衣 583.7点

 

 

男子総合団体 3411.1点 (5位)
女子総合団体 3515.7点 (6位)

コメント

加藤東(社4=神奈川・聖光学院)

――このインカレにはどのような思いで臨まれていましたか

最後のインカレでした。新型コロナウイルスにより6ヶ月程度のブランクがありましたが、自らが4年間やってきた成果を最大限発揮できるように頑張ろうと思っていました。

――ここまで3年間のインカレには思い入れなどはありましたか

なかなか早大が団体として3位以内に入ることができていませんでした。今年こそはなんとか3位以内に入ろうと思っていました。3人の中では1番に実力があると自負していたので、なんとか自分が引っ張って3位以内に入ろうと頑張っていました。

――エアライフル60発では個人としてかなりの好成績になりました

スモールボアライフルの練習がメインになっており、エアライフルに練習時間が割けなかったのですが、スモールボアライフルの立射の練習を多くやっていたので、エアライフルの結果でもいいものが出たのではないかと思っています。

――前回も自己新、そして今回のインカレでも自己新になりました

一つの区切りとして600点がありました。やっと601.7点という得点が出せたので非常に嬉しいです。

――自己新が続いたことの要因はどこにありますか

まず姿勢を変えて、これまで自らが行ってきた試合のどこがダメだったのかということをひたすら考えました。なんとか600点を撃てるように努力をしてきたことが大きかったと思います。

――今日の三姿勢はいかがでしたか

最初のニーディングでまずつまずいてしまって、全体的に調子が悪いなという感じでした。かなり残念な結果に終わってしまいました。

――団体としてはいかがでしたか

エアライフルはなんとか団体メンバーとしてそれなりの成績を残すことができました。スモールボアライフルの団体としては、練習時間を割いていたわりにはあまり納得のいく点数を残すことができませんでした。

――4年生、ラストの早慶戦がやってきます

絶対に勝てるように全力を尽くすことと、自らの結果で悔いのない成果を残せるように頑張ります。

鈴木志佳(人3=東京・目黒星美学園)

――このインカレに向け、どのような思いで臨まれていましたか

620点を撃つことを目標にして練習してきました。課題であったスムーストリガリングを上達させるために1日100回家で空撃ち練習をしたり、得点が見えない状態でウォーミングアップをしたり、とにかく自分の内的感覚と向き合うことに集中していました。また今回は前日練習でも置き撃ちを大切にして、深い10点にこだわるようにしました。

――土曜日のエアライフルを振り返っていかがですか

点数は今ひとつでしたが、技術的には今までで一番の射撃が出来ました。今後このまま練習を積めば点数は伸びるだろうと感じられる試合でした。

――日曜日の三姿勢を振り返っていかがですか

Pの1シリーズ目で感覚は完璧なのに91を撃ってしまい、一度射座を出てコーチにアドバイスをもらいましたが、それが非常に良く、2シリーズ目で98を撃つことが出来ました。得意のSでは1発1発を止めて撃つことを意識して撃ったことで、中心に当たるという確信をもった射撃が出来ました。とはいえ大きく外した撃発もあったので、来シーズンのSはもっと精度を上げていきたいです。来シーズンは銃が変わるので、今からとても楽しみです。

――次は早慶戦です。個人としてどんな準備をしていきたいですか

早慶戦は勝って当たり前の試合だと思っているので、エキシビションマッチとして楽しみたいと思います。早慶戦当日の11月29日は私の誕生日なので、絶対に勝ちたいですね。2週間で大きく変えることは出来ないので、今までやってきた練習を引き続き毎日やっていき、体調管理を万全にして臨みたいと思います。

――早慶戦への意気込みを教えてください

コーチの正確な知識に基づいた指導のおかげで早稲田の選手層が非常に厚くなってきているので、今年は絶対に勝てると確信しています。昨年度はARで個人優勝だったので、今年度も優勝して2連覇したいです。またインディビでSB3×20にも出場しようと思うので、そちらでもベストを尽くしてメダルを狙いたいです。

前田留那(スポ3=埼玉・栄北)

――このインカレに向け、どのような思いで臨まれていましたか

今年度はコロナの影響で学連試合が2試合しかなかったため、悔いの残らないよう練習に励みました。

――土曜日の三姿勢を振り返っていかがですか

トラブルがあり、練習の成果を出しきれなかったのですが、失点を抑えることができたと思います。課題が見つかったので、引き続き練習に励みたいと思います。

――日曜日のエアライフルは会場トップの成績となりました。エアライフルを振り返っていかがですか

感覚的には、良くない試合だったため、今後の試合でそのようなことがないように場慣れしていきたいと思います。

――団体としてはいかがでしたか

三姿勢もエアライフルもベストを出しきれなく、総合6位という結果になってしまったため、ポイントゲッターとして引っ張っていけたらいいと思います。

――次は早慶戦です。個人としてどんな準備をしていきたいですか

4年生の最後の試合であり、最上級生へとなる試合でもあるため、2週間でできることをし、4年生から安心して任せられるよう練習に励みたいと思います。

――早慶戦への意気込みを教えてください

笑顔で終わる試合にしたいと思います。