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米式蹴球部

2020.11.17

関東大学秋季リーグ 11月15日 東京・アミノバイタルフィールド

厳しいコンディションの中、秋季リーグ3連覇を目指すも惜敗

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 14 21
明大 GRIFFINS 28
 初戦の桜美林大戦に勝利した早大は、2戦目の明大戦を迎えた。この試合に勝てば、日大が待ち受ける関東大学秋季リーグ戦(リーグ戦)1位決定戦に進め、引き分け以下で3年連続関東王者への、そして3年連続甲子園ボウル出場への道は断たれてしまう。万全な状態で大一番に臨みたい早大であったが、練習再開から4日しか経っておらず、コンディションに不安が残る。桜美林大戦の修正点を克服しつつ、どこまでコンディションを上げられるかに全てがかかっていた。試合は、明大に14点を先制されるが、第2クオーター(Q)で14点を取り返し、試合を折り返した。後半開始直後にもTDを奪われ、再度追いつくものの、追加点を相手に許し21-28で惜しくも敗れた。  早大レシーブで試合が始まった。キックオフリターンでの反則で自陣深くからの攻撃を余儀なくされた早大はパントに追いやられ、次の攻撃もダウンを更新できずにパントに終わる。先制点は取られたくなかったところだが、ランとパスでテンポよく攻め込まれ先制TDを許してしまった。第2Qに入っても、明大オフェンスを止められず2本目のTDを献上。追いつきたい早大は、QB宅和真人(政経4=東京・早大学院)がWR谷川和真(法4=東京・早大学院)、WR小貫哲(教4=東京・都立戸山)にパスを上手く通し、ゴール前まで進む。最後はRB吉澤祥(スポ3=東京・成蹊)のランでTDを返すと、流れが早大に傾いた。ディフェンスでは、DL亀卦川駿(社4=東京・早実)のロスタックルでパントに追い込むと、続くオフェンスで、WR小貫、WR谷川、RB吉澤にパスを通し、最後はWR田口凛太郎(創理3=東京・早大学院)にTDパスが決まり、明大に追いついて前半を終えた。

パスを投げるQB宅和

 

 第2Q終盤の勢いのまま後半に入りたい早大であったが、そううまくはいかなかった。明大の最初のプレーで大きくゲインされると、パスでゴール前まで進まれ、ランでTDを許す。再度追いかける展開になった早大は、WR河波正樹(スポ4=カナダ・シアクァムセカンダリースクール)のビッグリターンで敵陣に侵入するも、その後の攻撃でインターセプトをされ追いつけない。しかし明大のパントでミスが起き、敵陣で攻撃権を奪うと、QB吉村優(基理4=東京・早実)の体を張ったランでヤードを進め、RB吉澤が18ヤードを駆け抜けTDを奪い、再び同点とした。その後ディフェンスは粘りを見せていくが、3rdダウンで相手を止めきれず、徐々に攻め込まれていく。第4Qでは再びTDを奪われ、再度追いかける展開となってしまった。後がない早大は、最後の攻撃に賭けた。自陣からの攻撃であったが、RB吉澤がタックルを何度もはじき返し、敵陣にランで侵入。反則で少し罰退するものの、QB宅和がWR谷川にパスを決めエンドゾーンへ迫った。しかし、ここでパスが決まらず、勝負の4thダウンギャンブル。QB宅和はパスを投げたが、そのパスを通すことはできなかった。その後、明大にランで時間を消費されていき、再び攻撃権を手にした時には、残り時間は34秒かつ、タイムアウトは0であった。反撃するにも時間が少なすぎた。最終スコアは21-28。3年連続での関東王者、甲子園ボウル出場への道が閉ざされた、悔しい一戦となった。

明大に惜しくも敗れた早大BIGBEARS

 

「一つ一つのプレーの積み重ねがいい方向にも悪い方向にも結果として表れてしまうことを痛感しました」(小貫)と3年連続リーグ戦優勝とはならなかった。「要所要所で課題となるタックルの部分で甘さが出たと思います」(LB森田捷駿、社4=東京・早実)と特にラン攻撃に手を焼き、明大オフェンスに時間を使われ、ボール所有時間は6分半も差がついた。ただ、「0秒になるまで全員で諦めなかったことは我々の取り組みの成果だった」(高岡勝監督、平4人卒=静岡聖光学院)と厳しいコンディションの中、選手全員が一丸となり戦い抜いた。「4年にとっては最後の試合です。今年取り組んできたことを全て出せるように尽力していきます」(DB大西郁也主将、法4=東京・早大学院)、「先輩と一緒にできる最後の試合なので、勝って、最高に楽しんで終わりたい」(吉澤)。次戦は大西主将率いるBIGBEARSの最後の戦いとなる。課題を修正し、白星と共に4年生を送り出したいところだ。 
(記事 小野寺純平、写真 安岡菜月)

コメント

高岡勝監督(平4人卒=静岡聖光学院)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

部員たちは、一つになって最後まであきらめずによくがんばりました。明治さんも、今シーズンで一番いい仕上がりでしたし、両チームの頑張りが出た試合だと思います。

――1ヶ月ぶりで、なおかつ練習再開してすぐの試合でコンディション的に難しいところがあったと思います。選手のコンディションに関してはいかがでしたか

通常のシーズンであれば言い訳はしませんが、今シーズンばかりは自分たちでコントロールできないことが多すぎました。ただでさえ推薦でアスリートをそろえた他チームとは違い、4年間かけて選手を育てないと同じ土俵に上がれませんが、貴重な試合ができなかったこと、練習できなかったことは、我々にとってかなりのマイナスでした。

――試合後、選手の方々にはどのような声をかけましたか

「特別なシーズン」で、さらに我々にとっていろいろな試練があった中で、0秒になるまで全員であきらめなかったことは我々の取り組みの成果だった。次の東大戦に向けて2週間をどう過ごすかで、BIGBEARSの文化を高めることができる。下を向かず、前を向いて行こう。と、伝えました。

――次戦の順位決定戦への意気込みをお願いします

次戦のみ、限定での観客試合となります(※保護者限定)。4年生にとっては、4年間支えてくれた保護者に生で披露ができる試合です。また、応援してくださったすべての方々へ、記憶に残る試合になるよう部員と一緒に頑張ります。正々堂々、胸を張って戦います。

DB大西郁也主将(法4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがですか

序盤明治のペースになってしまいましたが、オフェンスが頑張ってくれたお陰で前半を同点で折り返すことができました。しかし、後半もディフェンスが踏ん張り切れずに負けてしまいました。ここ1番の勝負強いプレーが出来ず、モメンタムを持ってこられなかったのが敗因でした。

――ランとパスをテンポよく決められ28失点でした。ディフェンス全体を振り返っていかがでしたか

ディフェンスは序盤ランが止まらず、後半はショートパスを刻まれ、歯車の噛み合わないままタイムアップとなってしまいました。ユニットとしての完成度の低さが露呈したと思います。

――練習再開すぐの試合でコンディションは難しかったと思います。主将から見てチーム全体のコンディションはどのように映っていましたか

濃厚接触者以外は公園などで各自トレーニングなどに励んでいたのでコンディション面ではさほど問題はなかったのですが、人によっては試合の週の水曜日からしか外出できない人もいたので、そういった人たちはコンディションが低かったようにみえました。

――次戦の順位決定戦への意気込みをお願いします

4年にとっては最後の試合です。今年取り組んできたことを全て出せるように尽力していきます。応援のほどよろしくお願いします。

QB宅和真人(政経4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

思っていたより良い調子で試合に臨むことができました。前半に苦しい展開になった時も気持ちを切らさず集中してプレーすることが出来たと思います。今は最後得点を取れなかったこと、勝てなかったことが本当に悔しいです。

――今日のご自身のパスプレーのできはいかがでしたか

最低限のパスしか決めることが出来ず、チームを勝たせられるパスを決めきれなかったです。

――結果的に21点取りました。QBとして今日のオフェンスはいかがでしたか

後半、粘り強く得点を取れたことは良かったと思います。ただやはり、オフェンスとしてはエンジンがかかるのが遅かったと思います。

――次戦の順位決定戦の意気込みをお願いします

このチームでできる最後の試合なので、絶対に勝って終わりたいです

LB森田捷駿 (社4=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

結果としては惜しくも敗れてしまったのですが個人的には悔いのない試合にすることができたと思っています。

――どのような意気込みでこの試合に臨みましたか

必ず明大に勝利を収めるという気概を持って臨みました。コロナの影響で例年とは違う試合形式とはなりましたが、リーグ1位を狙える位置づけでしたので何としても明大に勝って日大戦を迎えるつもりでした。また、今シーズンは怪我で苦しんでいて桜美林戦は出られなかったのですが、もし出場機会があれば必ず結果を残し明治オフェンスを圧倒する気持ちを持って臨みました。

――今日のLBユニットのできはいかがでしたか

要所要所で課題となるタックルの部分で甘さが出たと思っています。今シーズンLBユニットとして何度もタックルに関して課題としてあげていました。今シーズンは少ない練習の中で特に意識し取り組んではいましたが、まだ詰めきれていなかった部分が顕著に現れてしまったのではないかと思います。しかし、気持ちの面では闘志を前面に出してプレーすることができたのではないかと思っています。

――明大のラン攻撃に苦しめられました。今日のラン守備に関してはいかがでしたか

自己評価としては60点くらいです。3rdダウンまでは何度も持ち込むことができたのですが、あと一歩のところでフレッシュを獲得されてしまいました。試合の要所で明治のランニングバッグが早稲田ディフェンスを一つ上回っていたと思います。

――次戦の順位決定戦の意気込みをお願いします

必ず勝利し7年間やってきたアメフト人生全てを賭けて最高の形で終えたいと思います。そして、4年生として同期全員で笑顔で終わるためにも残り2週間の練習を妥協することなくチーム一丸となって取り組んでいきます。また、今まで支えてきてくれた両親に勝利という形で感謝の気持ちを伝えたいです。

WR小貫哲(教4=東京・都立戸山)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

チーム一丸となって強い気持ちを持ってこの試合に臨みましたが、結果としては悔しいものとなってしまいました。アメフトというスポーツは一つ一つのプレーの積み重ねがいい方向にも悪い方向にも結果として表れてしまうということを痛感しました。

――WRユニットのできはいかがでしたか

勝負どころでパスユニットがある程度機能していたことは客観的にみれば良かったことだと思います。ただ、僕らが求めているWRユニットはただパスを取れるだけのユニットではありません。ルート取りやラックから、ランブロックまでこだわれてこその早稲田のパスユニットだと思います。そこがまだまだでした。もう100ヤード、パスユニットでは取らなければいけませんでした。

――ご自身として今日の試合の良かった点と悪かった点をお願いします

ランブロックやパスキャッチで相手にプレッシャーを与えることはできたのではないかと思っています。しかし、緊迫した場面で守ったプレーをしてしまったことが悔やまれます。特に後半の宅和がアヴォイドしてから僕に投げたパスをギリギリでカットされてしまった場面が心残りです。

――次戦の順位決定戦の意気込みをお願いします

早稲田オフェンスの精神を次の世代へと紡いでいくためにも、残りの2週間で最大限の取り組みをして、最終戦に臨みたいと思います。

RB吉澤祥(スポ3=東京・成蹊)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

悔しいです。去年の甲子園の時も目の前で先輩を引退させてしまったのですが、今回も同じ結果になってしまい、1番長く付き合わせていただいた先輩だったので、勝って最後まで一緒にやりたかったです。

――2つのTDを振り返っていかがでしたか

ОⅬ、FBの先輩方が空けてくれたところを自分が走っただけなので、先輩方のおかげです。

――TD以外にもランでビッグゲインを出し、オフェンスを引っ張りました。今日のご自身のできはいかがでしたか

まだまだです。チームを勝たせられなければ、いくら走っても、タッチダウンを取っても意味がないので、チームを勝たせることができるランニングバックになるには、まだまだ練習が足りないと実感しました。

――次戦の順位決定戦の意気込みをお願いします

日本一決定戦に行くことはできませんでしたが、先輩と一緒にできる最後の試合なので、勝って、最高に楽しんで終わりたいと思います!