メニュー

レスリング部

2020.11.08

内閣総理大臣杯全日本大学選手権 11月7日 大阪・東和薬品RACTABドーム

3人が表彰台にのぼるも、チームは出遅れ・・・

  全日本大学グレコローマン選手権からおよそ1か月。フリースタイルの学生王者を決める内閣総理大臣杯全日本大学選手権(内閣杯)が開幕した。この大会では各大学から1階級につき1人が出場し、それぞれの順位に応じて与えられるポイントの合計点によって総合順位が決まる。5階級の試合が実施された初日、早大からは57キロ級に島谷侃(スポ2=秋田商)、61キロ級に藤田颯(スポ1埼=埼玉・花咲徳栄)、65キロ級に安楽龍馬(スポ3=山梨・韮崎工)、70キロ級に米澤凌(スポ3=秋田商)、74キロ級に鈴木歩夢(スポ2=埼玉栄)が登場した。この大会が早大デビュー戦となった1年生の藤田をはじめ、島谷と安楽が3位入賞と健闘。一方、米澤と鈴木は思うように順位を伸ばすことができず、早大は1日目終了時点で団体4位という結果に。目標とする総合優勝にむけて、チームとしては厳しい滑り出しとなった。

 今日最初に出番を迎えた島谷。その初戦(予備戦)は、相手の足を捕らえるタックルにローリングを連続で決めて、11-0とテクニカルフォール勝ちを収めた。続く1回戦の相手は、今大会57キロ級を制した竹下雄登(日体大)。互いに攻撃させない時間が続き、奪ったのも奪われたのもパッシブ(消極的プレー)によるポイントのみ。1-2と惜敗した。しかし、竹下が決勝へ進んだことで敗者復活戦に回った島谷は、そこで順調に勝ち上がり、3位決定戦に臨んだ。第1ピリオド(P)に先制を許したが、1-2で迎えた第2P終盤、足への低いタックルが決まり1ポイント差で逆転に成功。相手の猛攻から逃げ切って接戦を制し、見事3位入賞を決めた。今大会が大学入学後初の公式戦となった藤田は予備戦をテクニカルフォールで、1回戦も積極的な攻撃を展開して5-2で勝利し、準々決勝へ駒を進めた。準々決勝の相手は西日本の学生王者、秋山拓未(九州共立大)。試合は1-0で迎えた後半に大きく動いた。互いに低いタックルを狙った技の応酬が繰り広げられ、ポイントを取り合う展開に。藤田はこのシーソーゲームを最終スコア6-5でものにした。準決勝では、試合序盤に肩を負傷するアクシデントに見舞われたが棄権はせず。しかし相手にローリングによる2ポイントを連取され、テクニカルフォール負けを喫した。迎えた3位決定戦、6-6で迎えた試合終盤に藤田が2点技と場外ポイントを奪取。残り10秒を切って1ポイント返されたものの、それ以上の反撃は許さず、勝利。早大デビュー戦を3位入賞で飾った。
 昨年度の内閣杯で優勝を果たした安楽は、予備戦から準々決勝まで相手に1ポイントも与えないまま、3試合すべてテクニカルフォール勝ちを収め、準決勝へ順調に進んだ。準決勝の相手は、昨年度世界選手権代表で、当たれば激戦になることが予想された山口海輝(日体大)。序盤から激しい組手争いが繰り広げられたが得点にはつながらず。それでも安楽はパッシブによる1ポイントを奪い1-0で試合を折り返した。両者の動きに激しさが増した後半、山口のタックルによる場外押し出しで1ポイント、さらにパッシブによる1ポイントを奪われ逆転を許してしまい、最終スコア1-3で敗北。その後の3位決定戦では4点の投げ技を決めるなど、終始相手を圧倒して12-0のテクニカルフォール勝ちを収めたが、表彰台では悔しさをにじませた。

秋山(九州共立大)と接戦を繰り広げる藤田

  これに対して、3位入賞の3人と明暗が分かれたのは、70キロ級の米澤と74キロ級の鈴木だ。両選手ともに昨年の天皇杯全日本選手権(天皇杯)以来の実戦となった今大会。実戦の感覚を戻しながら臨んだ大会であったが、悔しい結果に終わった。前年2位入賞の米澤は、予備選と1回戦ともに安定した試合運びで勝利。しかし、準々決勝では65キロ級からひとつ階級を上げた、昨年の明治杯全日本選抜選手権3位入賞の谷山拓磨(拓大)が立ちふさがった。試合開始すぐに力強いタックルで相手を場外に押し出し先制点を獲得したが、谷山の右足へのタックルを受けバックポイントを奪われると、ホールドされローリングを3連続決められてしまう。なんとか立て直したい米澤だったが、思い通りに攻撃に転じられないまま相手の猛攻を受け失点を重ねてしまい、1−12のテクニカルフォール負けに喫した。その後大会規定により敗者復活2回戦に進んだが、第1ピリオドでバックポイントをとられ0−2で折り返し、試合終了1分前には4点の大技を決められ万事休す。0−6と無得点に終わり3位決定戦へ臨むことができず、試合終了後は悔しさをにじませた。前年8位入賞の鈴木は、予備選は相手に懐へ飛び込ませず、攻撃をかわしながらバックポイントを奪い無失点で通過した。久々の実戦と思わせない試合運びであったが、1回戦では昨年の天皇杯王者である原口伸(国士舘大)と対戦。強敵相手にロースコアの戦いを繰り広げたが、第2ピリオドで原口の足元への低いタックルを受けバックポイントとローリングを決められてしまい、敗退となった。

敗者復活戦でプレーする島谷

 1日目は早大デビュー戦となった藤田を含む3人が表彰台に登った。現在早大は18点を獲得し、4位につけている。7年ぶりの総合優勝への見通しは暗くなったものの、あすは先月開催された全日本大学グレコローマン選手権に出場し3位入賞を果たした、86キロ級の山倉孝介(スポ1=千葉・日体大柏)、97キロ級の梅林太朗(スポ4=東京・帝京)、125キロ級の山崎祥平(商2=茨城・土浦日大)の3人が登場する。ルーキーとベテランがどこまで表彰台に食い込むことができるか、そしてどこまで総合順位をあげることができるか、重量級の活躍に期待がかかる。今年最初かつ最後の団体戦。最後まで早大チームの底力を見せたい。

(記事 鬼頭遥南、北﨑麗 写真 北﨑麗)

結果
▽57キロ級
島谷 3位入賞
▽61キロ級
藤田 3位入賞
▽65キロ級
安楽 3位入賞
▽70キロ級
米澤 敗者復活2回戦敗退
▽74キロ級
鈴木 1回戦敗退