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ラグビー部

2020.11.02

関東大学対抗戦 11月1日 対帝京大 東京・秩父宮ラグビー場

難敵・帝京大相手に7トライを挙げ、開幕4連勝!

 早大は関東大学対抗戦(対抗戦)1つ目のヤマ場を迎えた。今試合は帝京大との全勝対決。両校とも絶対に落としたくない一戦だ。前半は早大が先制し立て続けに得点するが、帝京大の猛攻にあい同点で折り返す。後半はWTB槇瑛人(スポ2=東京・国学院久我山)やフランカー坪郷智輝(法4=埼玉・川越東)らの活躍で4トライを挙げ、難敵・帝京大に対して勝利を収めた。

 主導権を握りたい早大は8分、PKで敵陣深くに侵入すると、ゴール前5メートルの位置でスクラムを組み、NO・8丸尾崇真主将(文構4=東京・早実)が持ち出したボールを受けたCTB平井亮佑(スポ4=福岡・修猷館)がインゴールへ飛び込んだ。その後、フランカー村田陣悟(スポ1=京都成章)のトライで5点を取るが、帝京大FWの猛攻にあって3トライを献上し逆転を許してしまう。なんとか前半のうちに追いつきたい早大は、37分、帝京大の反則から敵陣5メートルでのラインアウトを獲得。そのままモールで押し込み、坪郷が対抗戦初トライを挙げる。SO吉村紘(スポ2=東福岡)のゴールも決まり、19-19の同点で前半を終えた。

モールトライを挙げた坪郷

 迎えた後半、序盤は一進一退の攻防が続く。均衡を破ったのは早大。13分、敵陣深くでのラインアウトから左右に展開しながら前進する。そして平井、FB南徹哉(文4=福岡・修猷館)とボールをつなぎ、CTB長田智希(スポ3=大阪・東海大仰星)がグラウンディング。続く17分には、槇がハーフウェイラインから50メートルほど駆け抜けトライ。しかし、すぐに帝京大も追加点をあげて食らいつく。流れを渡したくない早大は25分、敵陣5メートルでのラインアウトからモールで前進し坪郷がインゴールをこじ開ける。前半のモールトライと似たかたちでの得点となった。37分にもWTB古賀由教(スポ4=東福岡)が得点を挙げ、早大の勝利を決定づける。試合終了間際帝京大に1トライを献上したが、45-29でノーサイドとなった。

ギャップをついてゲインする長田

 帝京大を下し、全勝対決を制した早大。今試合には「接点と我慢強いディフェンス」(丸尾)をテーマとして臨み、実際に好タックルでミスを誘う場面も見られた。また、アタック面では今季からスタメンに台頭してきた選手たちの活躍が光る。特に坪郷は、早大では珍しく大学からラグビーを始めた選手。そんな中で赤黒ジャージーを勝ち取り対抗戦初出場、MOMに選ばれたことはチーム全体を鼓舞しただろう。しかし、ラインアウトやスクラムなどセットプレーでは課題が残る。次戦の相手は筑波大。前節まで全勝で並んでいた帝京大、明大の敗戦により対抗戦単独首位に立った早大は意地を見せたいところ。赤黒戦士たちの『荒ぶる』に向けた戦いは続く。

(記事 初見香菜子、写真 橋口遼太郎)

コメント

相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)※記者会見より抜粋

――今日の試合を振り返って

 帝京大学さんの重くて力強いプレーに対し、どうディフェンスで対抗していくかということをテーマとして試合に臨みました。選手が接点を前に作って我慢強くディフェンスをし続けた結果としての勝利だったと思います。

――この試合をどういう位置づけとして臨み、終わってみていかがですか

 通常の年と違う対抗戦の中で、自分たちの現在地を一戦一戦はかっていかなければと思っていたので、重く強いチームに対して自分たちが積み上げてきたものがどこまで通用するか、自分たちがどこまで出し切れるかというのを見ていたのですが、選手がしっかりしたマインドを持って前に接点を作って今日のところはある程度通用した部分があったので、そう言った意味ではチームとしては非常に手ごたえを感じた試合でした。

――トライの取り方を工夫した試合に見えました

 そうですね、今回はトライの取り方を工夫した部分があったので、今週準備した成果かなと思います。

――吉村選手の評価は

 キックも含めて非常に上手にゲームメイクしてくれたと思います、この4戦で彼も慣れて落ち着いてきて、良さがだんだん出てきたかなと思います。

――坪郷選手起用の意図と評価は

 坪郷に関しては、細かいことを抜きにして「体を張ってタックルしてくれ」と期待して起用しました。初出場に動じず4年の意地というか、しっかりと身体を張ってプレーしてくれて、本当にいい働きをしてくれたと思います。

NO・8丸尾崇真主将(文構4=東京・早実)※記者会見より抜粋

――今日の試合を振り返って

 まず対抗戦第4節を迎えることができて本当にうれしく思います。この試合のテーマとして、接点の部分と我慢強くディフェンスしつづけるということを挙げていて、早稲田全員がそれを80分間通してやり続けた結果が出たと思います。

――帝京大とのブレイクダウンの感触は

 過去の3戦と比べても強かったですが、こちらから仕掛けるというマインドを持ち続けることができたので、それに対して戦うことができたと思います。

――坪郷選手の人柄は

 優しい男です。それでいてプレーになると狂気じみた気持ちを出してプレーしてくれるのが良さだと思うので、初出場・初対抗戦・初帝京戦・初秩父宮でしたが僕は何も心配していなくて、むしろやってくれるだろうなと思っていました。

――この試合に向けて東京・上井草グラウンドに「緊張」の張り紙を出したそうですが、どういう考えで出しましたか

 例年は早慶戦のあたりから出すのですが、ここが一つ目の勝負だと思ったので出してもらいました。グラウンドでもいい緊張感の中練習ができたと思います。

――前半逆転されたあといい方向に立て直しましたが、何か声掛けはしましたか

 自分たちがトライをしようと相手がトライをしようと、自分たちが立ち返るのはディフェンスの部分。ディフェンスの接点で前に出続けようと言ったことがこういう結果になったのかなと、うまく立ち帰れたのかなと思います。

フランカー坪郷智輝(法4=埼玉・川越東)※記者会見より抜粋

――今日の試合を振り返って

 『接点で強く前に出て勝つ』というのをテーマに挙げていて、僕自身もそこが強みですしそこで負けたらこの試合は勝てないと思ったので、そこで勝ち切れたことが帝京戦での勝ちにつながったのかなと思います。

――ご自身の働きはいかがでしたか

 自分の持ち味はしっかり出せたように思います。次戦に向けてもっと強度をあげて準備していきたいです。

――大事な帝京戦で対抗戦初出場と初トライを決め、MOMを獲得した感想は

 率直にうれしいです。前日と今日とすごく緊張していたのですが、みんなが「大丈夫」と励ましてくれてリラックスして試合に臨めたのがいい結果につながったと思います。

 

関東大学対抗戦
早大 スコア 帝京大
前半 後半 得点 前半 後半
19 26 19 10
45 合計 29
【得点】▽トライ 平井、村田、長田、槇、古賀、坪郷2▽ゴール 吉村(5G)
※得点者は早大のみ記載
   

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
久保 優 スポ4 福岡・筑紫
  後半34分交代→17横山    
宮武 海人 政経3 東京・早大学院
  後半36分交代→16川﨑    
小林 賢太 スポ3 東福岡
  後半24分交代→18阿部    
大﨑 哲徳 文構3 東京・国学院久我山
  後半18分交代→19桑田    
下川 甲嗣 スポ4 福岡・修猷館
坪郷 智輝 法4 埼玉・川越東
  後半36分交代→20田中    
村田 陣悟 スポ1 京都成章
◎丸尾 崇真 文構4 東京・早実
小西 泰聖 スポ2 神奈川・桐蔭学園
  後半31分交代→21河村    
10 吉村 紘 スポ2 東福岡
11 古賀 由教 スポ4 東福岡
12 平井 亮佑 スポ4 福岡・修猷館
  後半34分交代→22安部    
13 長田 智希 スポ3 大阪・東海大仰星
14 槇 瑛人 スポ2 東京・国学院久我山
  後半21分交代→23河瀬    
15 南 徹哉 文4 福岡・修猷館
リザーブ
16 川﨑 太雅 スポ1 東福岡
17 横山 太一 スポ3 東京・国学院久我山
18 阿部 対我 社3 東京・早実
19 桑田 陽介 スポ3 愛知・明和
20 田中 智幸 政経3 東京・早大学院
21 河村 謙尚 社3 大阪・常翔学園
22 安部 勇佑 スポ4 東京・国学院久我山
23 河瀬 諒介 スポ3 大阪・東海大仰星
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)
 
関東大学対抗戦Aグループ得点表(11月1日現在)
チーム 勝ち点 試合 得点 失点 得失 トライ
早大 16(20) 4 4 0 0 208 62 146 32
帝京大 12(16) 4 3 0 1 303 72 231 44
明大 12(16) 4 3 0 1 200 55 145 31
慶大 12(14) 4 3 0 1 184 47 137 27
筑波大 8(9) 4 2 0 2 116 113 3 16
日体大 4(5) 4 1 0 3 47 268 ‐221 7
青学大 0(2) 4 0 0 4 57 283 ‐226 8
立大 0 4 0 0 4 34 249 ‐215 5
( )内の数字はリーグが全試合実施された場合にボーナスポイントを加算した際の勝ち点。
 
関東大学対抗戦Aグループ星取表
  明大 早大 帝京大 筑波大 日体大 慶大 青学大 立大
明大

12/6 14:00

秩父宮

11/22 13:00

秩父宮

◯33‐17

11/7 14:00

秩父宮

●12-13

◯82‐10

◯73‐15

早大

12/6 14:00

秩父宮

◯45-29

11/7 11:30

秩父宮

◯70‐5

11/23 14:00

秩父宮

◯47‐21

◯46‐7

帝京大

11/22 13:00

秩父宮

●29-45

◯54‐17

◯98‐10

12/6 14:00

熊谷

◯122‐0

11/8 14:00

上柚木陸上

筑波大

●17‐33

11/7 11:30

秩父宮

●17‐54

12/6 11:30

熊谷

◯30-19

11/23 14:00

AGFフィールド

◯52-7

日体大

11/7 14:00

秩父宮

●5‐70

●10‐98

12/6 11:30

熊谷

●0‐74

◯32-26

11/23 11:30

AGFフィールド

慶大

◯13-12

11/23 14:00

秩父宮

12/6 14:00

熊谷

●19‐30

◯74‐0

11/8 11:30

上柚木陸上

◯78‐5

青学大

●10‐82

●21‐47

●0‐122

11/23 14:00

AGFフィールド

●26-32

11/8 11:30

上柚木陸上

12/5 13:00

大和スポーツセンター

立大

●15‐73

●7‐46

11/8 14:00

上柚木陸上

●7-52

11/23 11:30

AGFフィールド

●5‐78

12/5 13:00

大和スポーツセンター

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、早大Gは早大上井草グラウンド、明大Gは明大八幡山グラウンド、上柚木は上柚木公園陸上競技場、大和は神奈川大和スポーツセンター競技場。