自転車部
2020.10.22
全日本大学自転車競技大会 10月10・11・17日 長野・美鈴湖自転車競技場ほか
中野、スプリントで優勝し改めてその強さを証明
インカレ(全日本大学対抗選手権自転車競技大会)の代替として開催された今大会。男子スプリントに出場した中野慎詞(スポ3=岩手・紫波総合)は、予選で学連新記録、大会新記録をマークすると、その後の1/4決勝と1/2決勝も順調に勝ち上がり村田祐樹(日体大)と対峙する決勝へ。外側スタートとなった1本目では、後方で様子を伺うかたちでレースを開始する。その後、ラスト1周に入ったところで村田が積極的にペースを上げると中野もこれに追随。バッグストレートで車間を詰めると第3コーナーで並びかける。そのままの勢いで外側から捲り先着。1本目の先取に成功する。続く2本目は、内側スタートであったため、先行した状態でレースを開始。残り1周の鐘が鳴ったところで村田が前に出る。やや車間が空いたもののバッグストレートで一気に詰めると、コーナーで外側から捲りにかかる。内を走る村田も粘るが、最後のストレートで伸びを見せた中野が先着。2本連取で優勝を決めた。今後の目標は全日本選手権だという中野。強さを見せ続ける中野の戦いぶりに今後も注目したい。
男子スプリントで優勝した中野
4年生の小泉夢菜(スポ4=埼玉・浦和工)は、エンジのジャージを纏う最後の機会としてこの大会に臨んだ。競輪選手養成学校の試験後ということもあり、本調子ではなかったものの、2年生の池上あかり(スポ2=福岡・祐誠)とペアを組んだチームスプリントでは2位に入り表彰台を獲得する結果を残した。
女子チームスプリントで2位に入った池上(左)と小泉
(記事 青山隼之介、写真 信州ふぉとふぉと館提供)
結果
▽男子4キロメートルチームパーシュート
小野寛斗(スポ4=神奈川・横浜)・河野翔輝(スポ3=奈良・榛生昇陽)・細田悠太(スポ2=鹿児島・南大隅)・山田拓海(スポ1=長野・飯田風越) 6位
▽女子オムニアム
池上 5位
▽男子チームスプリント
小野豪太(スポ2=岐阜・鶯谷)・諸隈健太郎(スポ1=高知工)・川村峻輝(スポ1=京都・北桑田) 7位
▽女子チームスプリント
小泉・池上 2位
▽男子ケイリン
川村 7位
▽男子マディソン
河野・細田 8位
▽男子オムニアム
山田 8位
▽女子スプリント
小泉 4位
▽男子スプリント
中野 1位
▽男子個人ロードレース
小野 20位
河野 途中棄権
細田 途中棄権
山田 途中棄権
コメント
中野慎詞(スポ3=岩手・紫波総合)
――スプリントでの優勝おめでとうございます!率直なお気持ちをお聞かせください
学生選手権に続き優勝できてうれしいです。
――前回大会以降、重きをおいて取り組んだことはありますか
ペダリングの改善と予選時に無駄なところで無駄な力を出さないようにすることを意識して練習しました。
――調子はいかがでしたか
全日本選手権に向けて練習をしているためベストな状態というわけではありませんでしたが前回の学生選手権よりはよかったと思います。
――順調に勝ち上がっている印象を受けましたが、戦いぶりを振り返っていかがですか
レース中も常に落ち着いていたので一戦一戦自分の力を発揮し自分のペースでレースができたと思います。
――決勝の振り返りをお願いします
決勝の対戦相手の人は今まで一度も戦ったことがない選手でどのような脚質かなど全く分からなかったので考えることは多かったです。その中でも落ちついて自分のペースで戦うことができたのでよかったですし勝つことができたのだと思います。
――今大会で見つかった課題や強化したいと感じるポイントはありますか
今現在も取り組んでいるペダリングと出力の調整がまだ完成ではないので引き続き取り組んでいきたいです。
――今後の予定やそこでの目標をお願いします。また、どのように仕上げていきたいですか
11月上旬にある全日本選手権で勝つことです。200メートルでは9秒6を狙っているので必ず出したいです。
小泉夢菜(スポ4=埼玉・浦和工)
――今大会にかける思いはどのようなものでしたか
今回のインカレは、日本競輪選手養成所の試験後だったため、インカレに向けた練習というのは行ってはいませんでした。試験に向けて、49×15のギアでの練習を主に行っていました。そのため、試合で使ったギアが全く回すことが出来ませんでした。試験後はインカレに向けて気持ちを切り替えて松本に移動しました。インカレに向けた練習というのは試験後直ぐに移動だったので全然できませんでした。松本に着いてからも疲労が凄くて試走も出来ませんでした。しかし、最後の大会なので今出せる力を全力で出そうと思っていました。
――練習の消化具合や当日の調子はいかがでしたか
試合の当日は試験後ということもあり、脚がとても重かったです。また、去年使っていたギアが全く踏めませんでした。 普段の練習は、埼玉県の競輪選手の方々と練習をさせていただいたり、師匠練習を行ったりしました。
――チームスプリントでは2位となりましたが振り返っていかがですか
昨年は4位ということもあり、今回表彰台に乗れたのはとても嬉しかったです。お互い日本競輪選手養成所の試験を受けていたので疲労が取れていませんでした。そのため2位という順位には驚きました。
――個人でのスプリントの結果に関しては何か思うところはありますか
ギアを踏んでいなかったというのもありますが、もっとタイムは出ていると思っていたので走り終えてタイムをみた時は残念な気持ちになりました。
――今後のご予定をお願いします
今後は日本競輪選手養成所の試験と、今所属させていただいている「Onelap Anjel」というチームでの活動を行う予定でいます。また練習に関しては、競輪選手の方々と一緒にトレーニングを行っていきたいと思っています。