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ア式蹴球部

2020.10.16

関東大学女子リーグ戦 10月15日 早大東伏見サッカー場

高橋が2得点の大活躍!『早慶戦』制し関カレ3連勝!

関東大学女子リーグ戦
早大 1-0
1-0
慶應大
【得点者】(早大)31’66‘高橋 

 関東大学女子リーグ(関カレ)第1節(延期分)。2連勝と波に乗るア式蹴球部女子部(ア女)と今大会いまだ勝利がなく下位に低迷する慶應大が対戦。大会も終盤に差し掛かるこのタイミングで実現した伝統の『早慶戦』。例年とは異なり無観客での開催の中、リーグ優勝を狙うア女と全日本学生選手権(インカレ)出場を目指す慶應大の対戦は定期戦に勝るとも劣らない白熱した展開に。序盤は慶應大の徹底した守備に苦しめられたア女だったが、中盤以降しっかりと立て直し、最後は自力の差を見せつけ完封勝利。関カレ3連勝、そして『早慶戦』勝利を手にした。

 2連勝中と波に乗るア女は、ここまで全試合に出場していたGK鈴木佐和子主将(スポ4=浦和レッズレディースユース)に代えてGK近澤澪菜(スポ2=JFAアカデミー福島)をスタメンで起用。MF村上真帆(スポ4=東京・十文字)にゲームキャプテンを託し、試合に臨んだ。前節、前々節と同じく早い時間帯に先制点を奪いたいア女だったが、最終ラインに選手を5人並べる相手の守備に苦戦し、なかなか攻撃の形を作ることができない。「攻め急いでしまう部分があった」とDF後藤若葉(スポ1=日テレ・メニーナ)が振り返ったように、縦への強い気持ちが結果的に空回りしてしまった。しかし給水タイムを生かし選手間で狙いを再確認。前線からのプレスの徹底により相手のミスを誘発し、徐々に流れを引き戻す。すると31分、高い位置でボールを奪うと、FW廣澤真穂(スポ2=神奈川・東海大相模)の落としを受けたFW高橋雛(社2=兵庫・日ノ本学園)がペナルティーエリア手前からロングシュートを突き刺し、ア女が先制に成功する。高橋の3試合連続ゴールとなる得点で1点をリードし、前半を折り返した。

先制点を奪い喜び合う選手たち

 ハーフタイムに守備について再確認したア女は前半途中から採用した前線からのプレスの継続、そして「相手のボランチを(ア女の)ボランチが見る」(MF村上真帆、スポ4=東京・十文字)という攻撃的なシステムを採用する。高い位置で奪いきれればチャンスになる反面、リスクも伴う戦術であったが時間を重ねるにつれてプレスの連動が良化。さらにボランチの裏のスペース後藤がカバーすることによりこのシステムを成立させた。またその後藤の最後方からの持ち上がりや途中出場のMF阪本未周(スポ4=大阪・大商学園)の中央でのボール奪取で徐々に相手ゴールに迫っていく。すると66分、中央でボールを持った阪本が中央を持ち上がり、廣澤を経由し左サイドのMF三谷和華奈(スポ1=東京・十文字)へ展開。三谷の左足から放たれたクロスに高橋がピンポイントで合わせゴールイン。待望の追加点を奪った。その後は得点こそ奪えなかったものの、試合を通して前への意識を持ち続け、集中を切らさなかったア女。前節までの課題であった後半の切り替え速度の鈍化、運動量低下を改善して見せた。終了間際には、慶応大のGKを含めた全員攻撃に苦しめられたが、近澤を中心にチーム全員で守り抜き試合終了。無失点で関カレ3連勝を飾った。

2点目を演出した三谷

 試合後の「(早慶戦ということを)意識していた」(村上)、「特に意識していなかった」(後藤)というコメントからもわかるように、選手により早慶戦への意識は様々であったが、「勝利」という目標に向かって一丸となって戦い、無失点勝利を飾ったア女。関カレ優勝という目標に向け負けられない試合が続く中、3連勝で首位の筑波大に勝ち点1差で肉薄している。筑波大には第3節で敗れているため自力優勝の目はまだないが、残り4試合を全勝し、他会場の結果を待ちたいところだ。

(記事 稲葉侑也 写真 手代木慶)

スターティングメンバー

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 21 近澤澪菜 スポ2 JFAアカデミー福島
DF 船木和夏 スポ2 東京ヴェルディメニーナ
DF 29 堀内璃子 スポ1 宮城・常盤木学園
DF 25 後藤若葉 スポ1 東京ヴェルディメニーナ
DF 28 浦部美月 スポ1 スフィーダ世田谷
佐々木呼子 スポ4 宮城・常盤木学園
MF ◎10 村上真帆 スポ4 東京・十文字
MF 並木千夏 スポ3 静岡・藤枝順心
阪本未周 スポ4 大阪・大商学園
MF 14 加藤希 スポ3 アンジュヴィオレ広島
26 笠原 綺乃 スポ1 横須賀シーガルズJOY
MF 27 三谷和華奈 スポ1 東京・十文字
FW 髙橋雛 社2 兵庫・日ノ本学園
11 松本茉菜加 スポ4 東京・十文字
FW 廣澤真穂 スポ2 神奈川・東海大相模
◎はゲームキャプテン
監督は福田あや(平20卒)
コメント

MF村上真帆(スポ4=東京・十文字)

――試合を振り返って

早慶戦ということで、他の試合ももちろん大事ですが、特別感があり、絶対に負けたくはなかったので勝つことができてよかったです。

――リーグ戦の中での早慶戦でしたが、やはり相手のことは意識していたのでしょうか

はい。慶應と戦うときは定期戦でもリーグでの対戦でも何かライバル心のようなものがあるので絶対に負けたくないという気持ちがありました。

――キャプテンマークを巻き、スタメンの中では唯一の4年生でした

自分がゲームキャプテンということでしっかりしないといけないという気持ちはありましたが、出ている11人、ベンチにいるメンバーなども頼もしいメンバーばかりなのでそこは安心してプレーすることができたかなと思います。

――相手の5バック気味になる守備の対策はしていましたか

相手が引き気味に来るというのは想定していました。本当はそのような相手に対しては左右に揺さぶりながら空いたスペースを活用して崩す形を理想としていたのですが、ゴールに行きたいという急ぎすぎてしまう気持ちがあって、ミスが生まれてしまうもったいない場面がありました。

――給水タイム明けから徐々に流れが良くなっていったように感じました。何か話されたのでしょうか

急ぎすぎていたことについて話して、相手の状況を見ながらゴールに向かっていこうという話をしました。そこからは試合序盤に出来ていなかったことを改善して行けたかと思います。

――村上選手自身が普段よりロングボールを多用しているように感じました

左右に揺さぶるという面で、自分たちの強みであるサイドを使うためにロングボールを使っていましたが、そのパスの精度があまり良くなかったのでそこは改善点だと思います。

――ハーフタイムにはどのようなことを話されましたか

守備の話をしました。前半は自分たちのFWとFWの間に空いてのボランチが立っていてそれをFWが見ることにしていましたが、前半に前からプレスをかけた際にボールを奪えることが多く、得点にも繋がったので、後半は相手のボランチに対してボランチが付いて、前から守備をしようと話しました。後半はそれがうまくはまったと思います。

――後半は良いボールの奪い方ができましたが1得点にとどまりました

1点取れたことはプラスに捉えています。ただそれ以上にチャンスはあったのでしっかり得点にすることも必要だと思います。

――では次戦への意気込みをお願いします。

――2日間という短い時間で準備をしなければいけませんが、コンディション面でも、戦術面でもしっかりと準備をして、無失点勝利をしたいと思います。

FW髙橋雛(社2=兵庫・日ノ本学園)

――今日は早慶戦ということでしたが、試合を振り返っていかがでしたか

いつも通りでしたが、絶対に負けたくなかったです(笑)。前半から得点出来て、自分たちの流れに持って行けて後半にも点が取れました。無失点に抑えられて2-0で勝てて良かったです。

――序盤は思ったよりも押される展開でしたが、焦りはなかったですか

守備は前から行っていて、やられているというよりは、蹴らせて取るというイメージでやっていました。やられているというよりは、蹴らせているという感覚で、前向きな試合運びができたと思います。戦略のうちという感じです。

――相手は守備5枚でしたが、攻めていてどう感じましたか

最初に相手はゴール前を固めてきていたのでやりにくい部分はありました。でもその分相手のライン間が空いてきたので、そこをうまく使って引き出しながら、一人が引きつけた裏に一人が抜けるという連動した動きができてきたので、試合の中で修正できたのかなと思います。

――1点目のゴールシーンを振り返ってください

真穂(廣澤、スポ2=神奈川・東海大相模)から結構いい落としがあって、前にスペースもあったので、落としもよかったのでトラップしてシュートではなくダイレクトで打とうと思ったらいいシュートになりました。

――2点目はいかがでしたか

練習でも和華奈が持った時にはクロスを意識して中の人数を増やそうとしていたので、寄らずに中で我慢して待っていようと思ったらいいボールがちょうど来たので、決めるだけでした。

――次戦への意気込みを教えてください

3日後なので連戦で疲労もたまってくると思いますが、その間で準備できることや修正できることが沢山あると思うので、練習の中で意識して改善していきながらいい準備ができればいいなと思います。

DF後藤若葉(スポ1=日テレ・メニーナ)

――試合全体を振り返っていかがですか

自分たち(早稲田)がボールを持つ時間が長い中で、相手が5バック気味にくるときがあり、その際に攻め急ぐことなくいかに崩せるかがテーマでしたが、急いでしまう部分もあったので、もう少し攻撃のクオリティを上げることができたらよかったです。2得点し無失点で終われたという結果はよかったと思います。。

――ご自身としては初めての早慶戦だったと思いますが、意識した点はありましたか

早慶戦だからと意識することは特にありませんでした。関カレの中の一つの試合で、落とせない試合だと思っていたので無失点で抑えることに集中していました。

――前半はチームが上手く動けていない印象を受けましたが、ディフェンスから見ていていかがでしたか

前半は慶應が引いて、早稲田が押している時間が長く、攻め急いでしまう場面が多かったですが、相手にカウンターを決められることが無いように集中力を切らさないようにしていました。

――後半は積極的なプレーが増えましたが、何かきっかけがあったのですか

相手が前のめりにせめてくるようになり、相手の空いている部分が見えてきて 、その部分を活用できたことが要因だと思います。

――試合終了直前は、相手に攻め込まれるシーンが増えましたが、いかがでしたか

相手は1点を取りに来ていたので、無失点で終えることを意識して守備をしていました。

――次戦への意気込みを教えてください

次戦は、日曜日で連戦になりますが、1戦落としている早稲田にとっては落とせない試合です。東洋大は前回の関東リーグでギリギリで勝った相手なので、この2・3か月で積み上げたものを活かし、得点をしつつ、守備は守り勝ちたいです。