ハンドボール部
2020.10.11
関東学生秋季リーグ 10月11日 桐蔭横浜大学
勢いに乗り連勝!良い流れで最終戦へ
関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第6節。連勝をかけた早稲田は相性のいい日本女子体育大学(日女体大)と対戦。序盤から3連続得点で波に乗ると、要所を締めるディフェンスと相手の隙を見逃さないオフェンスでじわじわと点差を広げていった。前半終了時、13-8と今季初めてリードして後半を迎える。後半を迎えてもGKを中心に相手の反撃をかわし、順調に試合を進めていった。終盤にはこれまで出場機会の少なかった選手が出場し得点を挙げ、チームの総力を見せつける。終わってみると、26-16の完勝となった。
早稲田のスローオフで試合が始まると、前節までの立ち上がりの展開が嘘だったかのように、吉田瑞萌主将(スポ4=東京・佼成学園女)が幸先よく2連続得点を挙げる。まもなく、村上楓(スポ1=福岡・明光学園)がペナルティスローを獲得し、岡崎麗(教4=埼玉・浦和実)が得点。試合序盤から3点リードを奪う。12分過ぎに1点差まで詰め寄られたが、紅林詩乃(スポ3=東京・佼成学園女)の速攻からの得点を皮切りに3連続得点。追いすがる相手を一気に突き放す。その後も吉田主将の力強いカットインからのシュートや衣川直緒(社4=愛知・星城)のサイドシュートで得点を重ねていった。「2対2を組んでから展開という感じにした」(阿部美幸、スポ3=東京・佼成学園女)。その狙い通り、順調に得点を積み上げていき、紅林がポストシュートを決めると5点リードで前半が終了。これまでの課題を払しょくしたような前半の展開となった。
カットインからシュートを放つ吉田主将
今季初めてリードして迎えた後半。しかし、早稲田が浮足立つことはなく、村上が鋭いカットインから後半初めての得点を奪う。その後、敵陣深く攻め込んだ阿部美が相手の退場を誘い、ペナルティスローを獲得。これを岡崎が沈めると、数的有利になった早稲田は相手の隙を見逃さなかった。村上のシュートが相手ゴールに突き刺さり、相手DFは完全に混乱。続いて、速攻から衣川紗菜(スポ4=愛知・旭丘)が得点すると、日女体大はたまらずタイムアウト。後半の主導権を完全に握った。GKの江連織圭(スポ2=千葉・昭和学院)のキーピングを中心に要所を締めたディフェンスを展開し、危なげなく試合を進めていく。試合が落ち着いてくると、徐々に選手交代を行っていった早稲田。23分過ぎには桐林香奈(商3=静岡・清水東)が左サイドからサイドシュートで今季初得点。さらに、26分過ぎには青木里奈(スポ1=東京・白梅学園)が右サイドから公式戦初得点を挙げるなど層の厚さも見せ、最終的に10点差という大差をつけ、今季2勝目を手中に収めた。
シュートを狙う阿部美(右)
「みんな出られて勝てたのが一番よかった」と阿部美が語ったように、ベンチに入った全員が出場し、手にした2勝目。前節とは違った喜びがあるだろう。最大の要因は今季最小失点に抑えたディフェンス。「特徴を頭に入れた中で落ち着いてプレーができた」と振り返る江連を筆頭とした、三浦千夏(商4=神奈川・公文国際学園)、川村夏希(スポ1=東京・佼成学園女)らGK陣の活躍や、力強くありながら一枚の警告も与えられないクリーンなディフェンスはまさにハンドボールのお手本であった。江連が「何がなんでも勝ちたい」と意気込む最終戦。異例の状況で始まったこの一年に花を添えられるか。早稲田らしく集大成となる試合に臨む。
(記事、写真 杉原優人)
関東学生秋季リーグ | ||||
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早大 | 26 | 13-8 13-8 |
16 | 日本女子体育大 |
GK 江連織圭(スポ2=千葉・昭和学院) LW 衣川紗菜(スポ4=愛知・旭丘) LB 吉田瑞萌(スポ4=東京・佼成学園女) PV 紅林詩乃(スポ3=東京・佼成学園女) CB 村上楓(スポ1=福岡・明光学園) RB 阿部美幸(スポ3=東京・佼成学園女) RW 衣川直緒(社4=愛知・星城) |