メニュー

ラグビー部

2020.10.06

関東大学対抗戦 10月4日 対筑波大 東京・秩父宮ラグビー場

待望の対抗戦 開幕戦は筑波大に圧倒され黒星

 新型コロナウイルスの影響で開催が遅れた関東大学対抗戦。観客の集まる東京・秩父宮ラグビー場で行われた慶大の初戦は、昨季逆転負けを喫した筑波大だ。慶大にとってこの試合は負けられない戦いだった。前半、先制トライを挙げ、流れをつかむかに思えたが、度重なるミスを修正しきれなかった。筑波大の巧みなスキルにより慶大の鉄壁の防御は惜しくも破られ開幕戦を黒星で終えた。

 試合開始早々、筑波大のダイレクトタッチにより敵陣22メートルでのラインアウトのチャンスを得る。モールを組んだ慶大は着実にゴールラインを攻め、フランカー山本凱のトライで先制点。慶大優位に思われたが前半15分、筑波大のラインアウトからBKの巧みなパスさばきでトライを許してしまう。両者ミスが重なり苦しい時間が続くものの、流れを変えたのは筑波大だった。前半28分、慶大のアクシデンタルオフサイドからPGを決められる。その後も慶大はチャンスを生かせず、前半を5-10で終えた。

鋭いタックルで相手のペナルティーを誘った山本

 後半、筑波大はさらに勢いを増す。開始2分、慶大は自陣10メートルからの独走トライを献上し、その後もターンオーバーやノックオンなどのミスが続き得点につながらない。ようやく後半18分、フランカー アイザイア・マプスアのトライで7点を返すものの、再び筑波大の独走トライ、2連続のPGで差を広げられてしまう。試合終了間際、筑波大のノットリリースザボールのチャンスを生かし、WTB佐々木隼が意地のグラウンディング。しかし猛攻も及ばず、試合は19-30で敗戦となった。

セットプレーでは安定したラインアウトを見せた

 筑波大の流れに逆らえず、同じようなミスで得点を許してしまった慶大。しかし、セットプレーの安定や山本の鋭いタックルなど、各所で良さがみえた試合でもあった。次戦は課題を修正し、さらに慶大の強みを見せてくれるだろう。『大学日本一』に向けた戦いはこれからだ。

(記事 塩塚梨子、写真 安岡菜月)

※慶大2トライ目、「プロップ大山祥平」から「フランカー アイザイア・マプスア」へ公式記録の訂正に伴い修正致しました。(10月8日)

コメント

栗原徹HC

――今日の試合について一言お願いします

 本日はコロナ禍のなかで試合を開催するにあたり様々な方にご尽力いたたき誠にありがとうございます。慶應義塾大学といたしましては、試合ができることを幸せに感じて精一杯戦いました。筑波大学さんの素晴らしいタックルを受けてしまい、結果は残念ですけれども選手は一生懸命やってくれたと思っています。連戦が続きますので、次節にまた全力でできるように1週間いい準備をしたいと思います

――チャンスでのミスが続いていた状況についてどうお考えですか

 チャンスでのペナルティーが多々ありましたが、最後の詰めの甘さ、丁寧さや味方のサポートなど、どこか他人任せになっていた部分があると思います。チャンスが作れたことはとてもポジティブだと思っていますので、次はチャンスをスコアにつなげていけるように良い準備をしたいと思っています。

――例年より過密な日程で今季闘いますが、調整やメンバー変更など例年と変化はありますか

 今年は春シーズンがありませんでしたが、(春シーズンに)毎週試合をやってきましたので、何も変わらず、この1週間厳しい練習をして準備をしたいと思います。メンバー変更に関してはけがもありますし、今日のメンバー外でも頑張っている選手がたくさんいますので、チーム内で競争をして選んでいきたいなと思っています

――低いタックルが見られましたが、簡単にゲインラインを越えられた場面もありました。ディフェンスの評価はいかがですか

 タックルは良かったと思います。ディフェンスは立ち位置やスペーシングも含め、速いランナーにスペースを与えてしまったので、筑波大学さんの外の選手は速いとわかっていたのですが、上手く抑えきれなかったので今後の課題として取り組んでいきたいと思います

CTB三木亮弥副将

――今日の試合について一言お願いします

 本日はお忙しい中応援していただきありがとうございました。試合に関しては、自分たちの準備したことを出そうと思ったんですけど、筑波大学さんの激しいプレッシャーによって自分たちの準備したことが出せませんでした。また、気持ちの部分で筑波大学さんのひたむきなところに圧倒されてしまった部分があったので、そこが今日の試合の結果の要因かなと感じます。次週以降も試合が続きますので、課題をしっかり修正して試合に臨んでいきたいと思います

SH安藤快

――今日の試合について一言お願いします

 本日は応援していただきありがとうございました。昨季敗退したことがあり、リベンジしたいという気持ちをみんなで持って挑んだのですが、筑波大学さんのプレッシャーに負けてしまったかなと思います。自分は出場したときに、自分ができるすべてを出したいと思っていて、結果として負けてしまったのですが、最後意地のトライがとれたので良かったと思っています。チームとしての課題があるので今週1週間で改善していきたいと思います

関東大学対抗戦
慶大 スコア 筑波大
前半 後半 得点 前半 後半
14 10 20
19 合計 30
【得点】▽トライ 山本、大山、佐々木 ▽ゴール 中楠、山田
※得点者は慶大のみ記載
 
関東大学対抗戦Aグループ順位表(10月4日現在)
チーム 勝ち点 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 4(5) 1 1 0 0 98 10 88 14
明大 4(5) 1 1 0 0 73 15 58 11
早大 4(5) 1 1 0 0 47 21 26 7
筑波大 4(4) 1 1 0 0 30 19 11 3
慶大 0 1 0 0 1 19 30 ‐11 3
青学大 0 1 0 0 1 21 47 ‐26 2
立大 0 1 0 0 1 15 73 ‐58 2
日体大 0 1 0 0 1 10 98 ‐88 1
( )内の数字はリーグが全試合実施された場合にボーナスポイントを加算した際の勝ち点。
 
関東大学対抗戦Aグループ星取表
  明大 早大 帝京大 筑波大 日体大 慶大 青学大 立大
明大

12/6 14:00

秩父宮

11/22 13:00

秩父宮

10/18 14:00

熊谷

11/7 14:00

秩父宮

11/1 14:00

秩父宮

10/11 13:00

明大G

◯73‐15

早大

12/6 14:00

秩父宮

11/1 11:30

秩父宮

11/7 11:30

秩父宮

10/18 11:30

熊谷

11/23 14:00

秩父宮

◯47‐21

10/11 13:00

早大G

帝京大

11/22 13:00

秩父宮

11/1 11:30

秩父宮

10/11 13:00

帝京大G

◯98‐10

12/6 14:00

熊谷

10/18 13:00

帝京大G

11/8 14:00

上柚木陸上

筑波大

10/18 14:00

熊谷

11/7 11:30

秩父宮

10/11 13:00

帝京大G

12/6 11:30

熊谷

◯30-19

11/23 14:00

AGFフィールド

11/1 13:00

熊谷B

日体大

11/7 14:00

秩父宮

10/18 11:30

熊谷

●10‐98

12/6 11:30

熊谷

10/11 13:00

慶大G

11/1 13:00

青学大G

11/23 11:30

AGFフィールド

慶大

11/1 14:00

秩父宮

11/23 14:00

秩父宮

12/6 14:00

熊谷

●19‐30

10/11 13:00

慶大G

11/8 11:30

上柚木陸上

10/18 13:00

慶大G

青学大

10/11 13:00

明大G

●21‐47

10/18 13:00

帝京大G

11/23 14:00

AGFフィールド

11/1 13:00

青学大G

11/8 11:30

上柚木陸上

12/5 13:00

大和スポーツセンター

立大

●15‐73

10/11 13:00

早大G

11/8 14:00

上柚木陸上

11/1 13:00

熊谷B

11/23 11:30

AGFフィールド

10/18 13:00

慶大G

12/5 13:00

大和スポーツセンター

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、早大Gは早大上井草グラウンド、明大Gは明大八幡山グラウンド、上柚木は上柚木公園陸上競技場、大和は神奈川大和スポーツセンター競技場。