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ハンドボール部

2020.10.05

関東学生秋季リーグ 10月4日 茨城・開智望小学校

東海大に粘り勝ち、秋季リーグ3勝目を挙げる

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)2連勝中の早大が迎え撃つ相手は、昨年一度も勝つことがなかった東海大。攻守ともにバランスのとれた東海大に苦戦を強いられた場面も見受けられたが、終始早大はリードをしっかり保ち主導権は渡さない。今回も最後まで持ち味の堅守速攻を軸にゲームを繰り広げ、早大は白熱した試合をまたも制した。

 試合中、一回も逆転されることなく終えた東海大戦。スコア上では余裕の勝利かのような印象を受けるが、実際は緊迫感が終始漂う試合となった。前半開始直後、RB阿南遼星主将(スポ4=大阪・大体大浪商)が左サイドから華麗に先制弾を放つとそこから早大は怒涛の連続5得点を挙げる。初戦から好調なディフェンスもしっかり機能し、まさしく早大の理想とする試合運びになるかと思われた。しかし、東海大は早大と同じく粘り強い攻守が強みのチーム。数少ない早大のセットオフェンスのもたつきを東海大は見逃さず得点に繋げていく。結果、前半は13―6と相手を低スコアで抑えたが、『少しでも隙を見せたら流れを持っていかれる』そんな緊張感が観客にもひしひしと伝わってくる展開となった。

スピードが乗ったシュートを放つ前田理玖(スポ4=福井・高志)

 前半戦は主導権を渡さなかった早大だったが後半直後に連続で東海大に得点を決められると、早大は焦りからかセットオフェンスや速攻を打ち急いでしまう。相次ぐシュートミスからディフェンスを破られる状況に一層、張り詰めていく早大の空気。だがここで崩れないのが今年のワセダセブンだった。青沼健太(社3=千葉・昭和学院)がテクニカルなシュートをみせ流れを断ち切ると、冷静に早大は最大の武器であるディフェンスを軸としたオフェンスを展開。そして後半24分から出場した中惣健友(スポ2=石川・小松)が気迫あふれる豪快なシュートを決め歓喜の雄叫びを挙げると早大ベンチも一気に盛り上がった。「チームにプラスになることが嬉しくて叫んじゃいました」。下級生の中惣が挙げた初得点にその他のメンバーも勢いづき、東海大を突き放していく。見事、早大は逃げ切ることに成功し秋季リーグ3勝目を手にした。

倒れ込みながらシュートを狙う中惣

 東海大は早大にとって決して相性が良い相手とは言えなかった。ただ、そんな強敵を下せたのはスタメンではないメンバーの活躍が大きかったと言える。菅野空(教4=神奈川・川和)が決めた前半での速攻、後半戦での中惣のシュートなどここぞという場面での彼らの活躍がチームの士気を高めていたことは明らかだった。チームの誰もがスタメンを狙う早大の雰囲気は選手層の厚みを生み出している。そんな早大は昨年、秋季リーグで連敗が続き常に順位の行方は他チームが握っていた。だからこそ、今シーズンに対してPV中村祐貴(スポ4=北海道・札幌西)はこう語る。「今年は違います。私たちが順位を決めるのです」。昨年の悔しさ、最後のリーグ戦への思いを胸に選手たちは次の明大戦も全力を尽くす。

(記事 高橋さくら、写真 栗林真子)

関東学生秋季リーグ
早大 25 13−6
12―15
21 東海大
GK 中村匠(スポ3=千葉・市川)
P V 中村祐貴(スポ4=北海道・札幌西)
CB 岡本隼(商4=滋賀・彦根東)
L B 山本慶(スポ4=長野・屋代)
R B 前田理玖(スポ4=福井・高志)
L W 島田将平(社4=神奈川・鎌倉学園)
R W 阿南遼星(スポ4=大阪・大体大浪商)
コメント

中村祐貴(スポ4=北海道・札幌西)

――試合を終えて今の率直な心境はいかがですか

ほっとしたというのが6割、このままではまだダメだという危機感が4割です。

―東海大戦に向けて何か対策をされていたことはありましたか、またそれはどこまで本番で生かすことができましたか

他の試合同様相手の強いところ・弱いところを事前に話し合いゲームプランを組み立てて挑みました。具体的にはディフェンスで、相手の早いパス回しに足でついていき両エースの得点を抑え、速攻につなげるというものです。前半ディフェンスはほぼ完璧でしたが速攻・セット攻撃のミスが試合を通して目立ち、後半相手の流れが来た時にうまく断ちきれなかった印象です。

――初戦から好調な早大ディフェンスは東海大に対しても機能していたと思われますか、それとも課題が残るようなものになってしまいましたか

6:0ディフェンスに関しては国士舘戦で崩壊しましたが東海には当初の予定よりも遥かに機能していたと思われます。しかしそれでも接戦に持ち込まれたのは攻撃の不安定さによるものです。自分たちのミスから付け入る隙を与えてしまったのは解決すべき大きな問題だと思います。

――今回の勝因はどこにあると思われますか

ディフェンスです。

――今回のご自身のプレーに点数をつけるならいくつですか、またその理由もお聞かせください

60点です。前半ディフェンスは満足していますが二回の退場と後半の撃ち込まれ感には納得していません。またあまり攻撃面で活躍することができませんでした。

――秋季リーグが最後の公式戦となってしまいましたが、これからどういったプレーをしていきたいですか

今年の早稲田らしさの一つである、ディフェンスからの速攻を体現すべくディフェンスの中心として泥臭く粘り、速攻ではチームの誰よりも前を走りたいと思います。

――次の明大戦への意気込みを教えてください

去年は入れ替え戦に行くかの進退において自分たちの試合で決することはできず、他チーム同士の試合結果をひたすら祈っていました。しかし今年は違います。私たちが順位を決めるのです。グループ全勝のためしっかりと準備します!

菅野空(教4=神奈川・川和)

――今回の試合を終えての率直な感想をお願いします

勝ててほっとしました。

―連勝が続いていましたが、試合前のチームの雰囲気はいかがでしたか

前の試合から2週間空いていて、少し浮ついた雰囲気が漂っていたのですが、この1週間でキャプテンを中心に試合に向けて緊張感のある良い雰囲気を作れたのではないかと思います。

――ご自身で得点を挙げられていましたが、その瞬間を振り返ってみていかがでしたか

映像で相手キーパーの研究をみっちりとしてきたので、想定通りの得点でした。ループシュートで得点したのですが、2日前には打つコースを固めていました。

――今回、自分自身のプレーに点数をつけるなら何点ですか、またその理由もお聞かせください

100点。出場時間は短かったですが、自分に与えられた仕事をこなせたから。

――4年生として最後のシーズンとなった秋季リーグをどのようなお気持ちで迎えられていましたか

はじめはインカレ(全日本大学選手権)が中止になり、モチベーションを保つことが難しかったのですが、みんなと一緒に優勝したいという気持ちの方が強く、どんな形でもチームに貢献しようという思いで、リーグを迎えました。

――残り数少ない試合数となりましたが、次戦への意気込みをお願いします

チームのために、自分に与えられた仕事をしっかりとこなします。

島田将平(社4=神奈川・鎌倉学園)

――今回の試合を終えての率直な感想をお願いします

チームとしては勝てて本当に良かったのですが、個人的には不甲斐なかったので、なんとも言えない気持ちです。

―東海大戦ではフル出場となりましたが、何か緊張などはありましたか

スタメンは初めてでしたが、自分では落ち着いているつもりでした。しかしファーストシュートでもたついて、外してしまったので緊張していたのかもしれません。その後はディフェンスからリズムを作り、自分のペースを掴めたと思います。

――監督はこの試合のキーマンは島田さんであるとおっしゃっていましたが、ご自身で振り返ってみてその役割をどのくらい果たせたと思われますか

恐らく監督が期待されていた速攻での絡みが全く出来なかったので、あまり果たせていないと思います。しかし前半のディフェンスでは、自分なりに最低限の役割を果たせたのではないかなと思っています。

――得点を挙げられていた場面がありましたが、その瞬間を振り返ってみていかがですか

その前のシュートで相手キーパーのことを考え過ぎて中途半端なシュートになってしまったので、あまり考えずに打ちました。3本目のシュートでようやく決めることができたので、嬉しいというよりはホッとしました。

――秋リーグが最後の公式戦となってしまいましたが、残り少ない試合の中でどのようなプレーを心がけていきたいですか

まだまだ個人的な課題は多いですが、どんな結果になったとしても残り2試合なので、悲観的にならず、前向きにプレーすることを心がけたいです。

――明大戦への意気込みをお願いします

勝って、全勝で優勝決定戦に臨みたいです。その中で少しでも長く出場し、少しでも多くチームに貢献できるよう頑張ります。

青沼健太(社3=千葉・昭和学院)

――試合を終えての今の率直なお気持ちをお聞かせください

昨年度連勝がなかったことを考えれば、3連勝できたことは素直に喜ばしいことです。

―東海大戦を制すためにどのような攻撃展開を早大として考えていましたか、またそれはどこまで実行することができましたか

東海大はセットオフェンスまた、ディフェンスともに完成度の高いチームだったので速攻で押して早稲田のペースにできるだけ持ってこようと意識していました。速攻で押す展開にはできたのでプラン通りでしたが、少しハイペースすぎて後半失速してしまったことが反省点として挙げられます。

――途中、何度か流れが傾きかける場面もありましたがその際に早大はタイムアウトを取りそうした雰囲気を断ち切っていたような印象がありました。タイムアウト中にどのような声かけや指示が交わされていましたか

タイムアウトは主将の阿南さん(阿南寮星、スポ4=大阪・大体大浪商)中心に主にディフェンスの修正を行いました。特に東海大の3番20番のロングシュートが脅威だったので、そこでの失点がないようにチームとしての意識づけを強調しました。

――今回の勝因はどこにあると思われますか

今回の勝因は先発メンバー、また普段試合に出ているメンバーが疲弊したときに菅野さん(菅野空、教4=神奈川・川和)、中惣(中惣健友、スポ2=石川・小松)がきちんと結果を残し、流れを相手に渡さなかったのが大きな勝因と言えます。また、前半で山本さん(山本慶、スポ4=長野・屋代)が相手のエースを零封したことも勝因の一つです。

――東海大戦での早大オフェンスは青沼さんからみて満足なものになりましたか、逆に課題が残るものになりましたか

オフェンスに関していえば、速攻は及第点といったところだと思います。点差が離れたときでも丁寧に確実なプレーを心がけていきたいです。セットでは打ち急いで逆速攻に持っていかれる展開が多かったので、もう少しシュートまでのバリエーションを増やす必要があると感じています。

――後半序盤はあまり調子が上がらなかった早大でしたが、青沼さんのシュートで流れが変わった場面もあったと思います。ご自身の得点シーンを振り返ってみていかがですか

僕は後半で速攻の繋ぎに専念したのですが、メンバーが少し疲れていたこともあってマイボールになったら1番に前に出ることを意識していました。個人的にも得点が欲しいと思っていたので、チーム的にも個人的にも良い結果に繋がってよかったです。

――残り少ない試合数となりましたが、次戦はどういった試合にしていきたいですか

まずはリーグ戦完全優勝のために明治戦を全力で戦い抜きたいと思います!対策はもちろんですが自分たちがやってきたハンドボールをもう一度思い出して全員で大暴れしたいです。また、来週で遠藤さん(遠藤遼、スポ4=神奈川・法政二高)が教育実習に行ってしまうということもあり、勝って気持ちよく終わりたいです。

中惣健友(スポ2=石川・小松)

――試合を終えての今のお気持ちをお聞かせください

先輩達流石だなってのが率直な感想です。特にディフェンス面で4年生の先輩達が躍動してて、本当にすごいなと思いました。今の先輩達に囲まれながら試合に出てると何故かとても落ち着くので、とてもリラックスして試合に入れたかなと思います。あと、勝てて嬉しいです。

―後半20分、早大が追い詰められているような場面からの出場となったと思いますが、その時の心境を教えてください

前半から準備はしておけと言われていたので心の準備はしていました。後半僕が入った時には切羽詰まった展開で、とりあえずみんな元気が無かったので、コートに入った瞬間はとにかく声を出してみんなのテンションをもう一回上げてやろうとしか考えてなかったです。

――出場し悪い流れを断ち切るような豪快なシュートを決められましたが、その瞬間を振り返ってみていかがでしたか

試合が終わってから部員にも点決めた後の声デカすぎって言われたんですけど、正直あの瞬間は自分が点を決めて嬉しかったと言うよりは、チームにプラスになることができたことがとても嬉しくて叫んじゃいました。自陣に帰った時コート外で応援してくれたメンバーもベンチのメンバーもみんな笑っててとても嬉しかったです。

――今回の試合を通して、見えてきたご自身の課題、もしくは目標などがありましたら教えてください

僕の役割は、ディフェンスを頑張ることなんですけど、僕がディフェンスとして出てた数少ない展開の中で、僕のチェンジミスによる失点、相手の逆エースに対しての失点が2本あったので、反省点は沢山ある試合になりました。そういった意味では今日の試合は全く仕事が出来なかったとも捉えられるのかなと思いました。

――次戦への意気込みをお願いします

どんな場面でも、自分の強みを出せるように頑張ります!!