ハンドボール部
2020.10.05
関東学生秋季リーグ 10月4日 桐蔭横浜大学
掴みとった今季初勝利!逆転で桐蔭横浜大を下す
関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第5節。ここまで4敗と流れが悪い早稲田はここからの3試合を全勝で終えるためにはこの試合を何とか物にしたい。迎え撃つは今季まだ勝利こそないが、上位チーム相手に2つの引き分けを記録している桐蔭横浜大。序盤はパスミスなどで中々ペースを掴めない。しかし、何とか相手の攻撃を防ぎ、前半は10-12と2点ビハインドで折り返す。後半は主将吉田瑞萌(スポ4=東京・佼成学園女)の得点で流れを掴むと、その後もバランスの取れた攻撃で相手を翻弄。28-23の快勝で初勝利を果たした。
桐蔭横浜大(桐蔭大)のスローオフで試合開始。いきなりオープニングシュートを決められ前節までの苦い記憶が蘇る。まもなく、紅林詩乃(スポ3=東京・佼成学園女)の速攻で追いつくと、その後2点追加されたが「何がなんでも勝ちたい」という思いでこの試合に臨んだ吉田のシュートでこれまでのようには相手に流れを渡さない。相手の速攻で連続失点を喫すると、早稲田はここでタイムアウト。課題である前半をしのぐための立て直しを図る。直後の村上楓(スポ1=福岡・明光学園)の得点や紅林のシュートで一点差に詰め寄ると、桐蔭大がタイムアウト。流れを切ってきたが、村上のディスタンスシュートで同点に。その後は失点を重ねたものの、阿部美幸(スポ3=東京・佼成学園女)の2得点で追いすがり10-12の2点差で前半を終えた。
シュートを放つ紅林
後半を迎え、点を取られながらも、吉田主将が3連続でカットインからシュートをねじ込み、一歩も譲らない。主将に続き、阿部美が得点を挙げ、1点差に迫ると、直後のオフェンスでは高い集中力でリバウンドを見逃さなかった紅林がシュートを叩き込むと同点に。相手のタイムアウト後、立て直されリードを許したが、村上の力強いロングシュートなどで追いかける。その後、再度同点にしたのは衣川直緒(社4=愛知・星城)の相手DFの間を抜く巧みなディスタンスシュート。さらに、「気づいたら決めて喜んでた」と振り返る紅林のポストシュートが相手ゴールに刺さり、ついに逆転に成功。その後も衣川直の2本のサイドシュートや山根萌(スポ4=千葉・昭和学院)の難しい角度からのシュートが決まり、勝利の二文字が目前に。最終盤には、主将吉田、阿部美、紅林と3連続得点を挙げると、試合終了のブザーが響く。選手たちは一斉にその拳をあげた。
得点を挙げガッツポーズを見せる吉田主将
「ここまで長かったな」という紅林の言葉通り、渇望してきた勝利をついに手に入れた早稲田。「ちゃんと決め切ることができた」と3連続得点を振り返る吉田主将の活躍は言うまでもないが、ここまでの4節に比べ全体的にバランスの取れたオフェンスで桐蔭横浜大を苦しめた。また、吉田主将、阿部美、垣内美春(社4=富山・氷見)を中心にした粘り強いディフェンスも今回の勝利に欠かせなかっただろう。「最終戦に良い流れで繋げられるように」と村上が意気込んだように、次の日本女子体育大学戦も落とせない試合となる。連敗中真っ暗だったトンネルを抜け、ついに陽を浴びた早稲田が見据えるは次の勝利だ。
(記事、写真 杉原優人)
関東学生秋季リーグ | ||||
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早大 | 28 | 10-12 18-11 |
23 | 桐蔭横浜大 |
GK 江連織圭(スポ2=千葉・昭和学院) LW 衣川紗菜(スポ4=愛知・旭丘) LB 吉田瑞萌(スポ4=東京・佼成学園女) PV 紅林詩乃(スポ3=東京・佼成学園女) CB 村上楓(スポ1=福岡・明光学園) RB 阿部美幸(スポ3=東京・佼成学園女) RW 衣川直緒(社4=愛知・星城) |