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準硬式野球部

2020.09.29

東京六大学秋季リーグ戦 9月29日 東京・明大府中グラウンド

「独特の雰囲気の中でやられてしまった」好機での拙攻が響き、惜敗を喫する/慶大戦

TEAM
慶 大
早 大
(早)安在、●金田、清水、田中爽―中村
◇(二塁打)川原(3回裏)、池澤(4回裏)

 開幕戦で東大に大勝し、4連覇へ向けて好スタートを切った早大。勢いそのままに連勝街道を突き進みたいところだったが、行く先に宿敵・慶大が立ちはだかった。試合前半、早大打線は全ての回で得点圏に走者を置いたものの、拙攻が目立ち適時失策による1得点のみにとどまる。すると6回、味方の失策からピンチを招くと、2番手・金田歩(商4=東京・早実)が暴投と犠飛で逆転を許してしまう。打線はその裏も得点機を逃すと、7回以降は目立った好機をつくることができず。1-2のまま試合終了となり、優勝に向け後が無くなった。

優れた制球で相手を翻弄した先発・安在

 早大の先発は安在悠真(人2=早稲田佐賀)。この日はコントロールや緩急のメリハリといった持ち味を生かし、『のらりくらり』とした投球で凡打の山を築く。渡部椋雅(社3=神奈川・桐光学園)、池澤一真(スポ4=栃木・大田原)の二遊間を中心とした堅い守備も光り、慶大打線を4回まで無安打に封じ込めた。一方の打線は4回裏、池澤の右中間二塁打と暴投で無死三塁の好機をつくると、続く中村康祐主将(教4=早稲田佐賀)の飛球を相手二塁手が落球。思わぬかたちで先制に成功する。しかし、それ以外の場面では走者を得点に結びつけることができない。先制直後の4回無死一塁では安在の犠打が併殺打となって浮足立っていた相手を助けてしまったほか、全ての回で拙攻が目立ち前半だけで8残塁を喫した。

4回裏に二塁打を放ち、チャンスを演出した池澤

 後半に入って6回、1死から名手・池澤が遊ゴロをまさかの悪送球。続く打者には中前打を打たれると、スタートを切っていた一塁走者が一気に三進して一、三塁と大きなピンチを迎えた。ここで早大は安在に代え、リリーフエースの金田を投入して逃げ切りを図る。しかし続く3番・山田泰生への初球、外角低めに大きく外れた球が暴投となり、あっさりと同点に。さらに山田にも安打を許して再び一、三塁となると、相手の主砲・小倉圭悟に中犠飛を放たれ、この回で一気に逆転を許してしまった。反撃したい打線はその裏に中村と関大輝(基理3=茨城・江戸川学園取手)の安打で2死一、二塁の好機をつくるが、ここでも得点を奪えず。すると終盤には慶大救援陣にほぼ完璧に抑え込まれ、そのまま1-2で惜敗を喫した。

6回に逆転を許した金田

 試合後、池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)は「気持ちの部分で慶応の方が少し上回った」と敗因を口にした。既に1敗しており後がない慶大は、この早慶戦に対してベンチ、スタンド共に普段以上の気迫で臨んでいた。もちろん早大も気合十分で臨み、スタンド応援もマナーを守りつつしっかりと行っていたが、「早慶戦の独特の雰囲気の中でやられてしまった」(池田監督)部分は少なからずあったのだろう。これで通算成績は1勝1敗となり、4連覇に向けてもう1敗もできなくなってしまった。しかし、追い込まれた状況から捲土重来を見せるのが早大の優勝パターンである。現時点で突出した成績のチームが無いこともあり、まだまだ希望は消えていない。ここから明大、法大、立大と強敵が続くが、早大らしい粘り強い戦いで勝利を積み重ねていきたい。

(記事 池田有輝、写真 小山亜美、髙橋優輔)

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コメント

池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)

――今日の試合を振り返っていかがですか

慶應の、応援の人数もそうですが、気迫負けというか、気持ちの部分で慶應の方が今日の点差の通り少し上回ったかなという感じですね。

――気持ちの部分が敗因ということですね

私はそう思っています。ミスだって慶応の方が多かったと思うんですよ。逆にうちは向こうのヒット性の当たりを何度もアウトに、池澤が深いショートゴロを遠投でアウトにしたりとか、セカンドゴロを渡部が捕って安在(悠真、人2=早稲田佐賀)がしっかりベースカバーをしてアウトにしたりとか。本来ならヒットになってもおかしくない当たりをアウトにしたので流れは間違いなくうちだなというふうに見ていまして、バッティングも調子がいいというのはSummer Challenge Cupの時から、東大戦もそうですけど、どこかでやはりしっかり打ってくれるのだろうという期待がありました。ですが結局早慶戦という独特の雰囲気の中でやられてしまったのかなという感じはしますね。

――中村康祐主将(教4=早稲田佐賀)を8番に下げるなど打順の変更がありましたが、意図などはありますか

中村の打順を下げたのは下位からのチャンスをつくろうという思いがあり、そこは少し学生と話をしたのですが、中村のバッティング自体の調子は悪くないということだったので、であれば下位からもチャンスをつくることができればより厚みのある打線になるということで、中村(の打順)を下げました。

――投手陣の投球はいかがでしたか

ピッチャーは本当によく投げてくれたと思います。先発の安在にしても、ピンチで出てきた金田(歩、商4=東京・早実)にしても、清水(佑樹、スポ3=早稲田佐賀)、田中爽稀(法3=神奈川・柏陽)も本当によくやってくれたと思いますね。それぞれの立場で役割を果たしてくれたなと。ただやはり替え時というものの判断はやはりベンチなので、そこはいつも思うのですが、もう少し早くしたほうがよかったとか、そういうのは終わってからいつも感じるところなので、こればかりはどうしようもないと思います。あとは安在がバントを失敗してゲッツーになってしまったところも、今思えばですが少し痛かったかなという感じはしますね。1点を取って相手もエラーで我々に点を献上してくれたのでね、多少浮き足立ったイメージもないとは言えなかったので、あそこでしっかり送れていれば次の展開がどうなったかなというのは、また「たられば」になってしまいますが、終わってからの印象です。

――一勝一敗となりましたが、今後の戦い方をどのように考えていますか

もう負けられないですね。学生にも行ったのですが、我々は一敗もできないと。団子状態で潰しあっている状態なので、いわゆる頭ひとつ出ているチームがないので、チャンスが消えたわけではないということで、残り3試合全勝でやっていけたらと思っています。基本的には強敵ばかりですけど、チームが勝たないと優勝は無いので、そこはしっかり反省を踏まえて建て直していきたいと思います。

中村康祐主将(教4=早稲田佐賀)

――今日の試合を振り返っていかがですか

悔しいですね。自分たちがやりたいことをできなかったというのが一番大きいので、それで相手が盛り上がるのを見たのは頭にきましたね。

――相手の雰囲気に圧倒されることはありましたか

圧倒されたということは無かったのですが、チームがすごく勝ちたいと思っていることは伝わってきました。特に(相手の雰囲気)を意識したことはなかったのですが、相手が勝ちたいという気持ちがすごくあったというのは感じましたね。

――ベンチ内の雰囲気はいかがでしたか

全然悪くはなかったです。最後までいい雰囲気で戦えていました。まあでも、相手と比べてしまうとどうしても勝ちたい気持ちが負けていたのもあるかなと。仕方ないところではありますけど。

――投手陣の調子を振り返っていかがですか

みんな良かったと思います。安在も試合を作ってくれていたと思いますし、金田も難しい場面でハードルが上がってしまってあのような登板になってしまったのは仕方ないと思いますし、本人は真面目なので切り替えて明治戦以降投げてほしいと思います。清水も田中爽稀も言うことないですね。本来のピッチングをこれからもしてくれればいいかなと思います。

――ご自身も安打がありましたが、振り返っていかがですか

最近つかみかけてきた感じはあって。でもSummer Cup前も徐々に上がってきているといって全然打てなかったので、気を抜くことなくしっかり(調子を)上げていきたいと思います。

――打撃の課題は何かみつかりましたか

今までボールに合わせようとしていたのがあったので、しっかり振り切ることを意識したら少しいい方向に転がり始めたのはあります。そこを意識して残り三戦を戦いたいと思います。

――今日感じたチームの課題は何かありますか

難しいところですが、戦略面でもっと自分たちができる野球の幅を増やしていきたいと感じました。あとはチャンスで一本、出たらもちろん良いんですけど、練習するのは難しいところなので、そこ(チャンス)でいかに自分のバッティングができるかが大事かなと思います。自分もですけど、チャンスの一本が欲しいですね。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

4連覇するには勝つしかないので、(明大には)関東大会(関東地区大学選手権)ではコールド勝ちをしていますが、そんな簡単な試合になるとは思っていないので、厳しい試合になってもしっかり勝ちたいと思います。

金田歩(商4=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがですか

ちょっと申し訳ないです。僕が取られた2点で負けたのは事実なので。次は抑えられるように頑張りたいと思います。

――ご自身の調子はいかがでしたか

試合で3分の2しか投げていないので、調子がいいとか悪いとかはなかったと思います。

――ベンチからチームを見ていて、チームの雰囲気はいかがでしたか

ノックの時からすばらしい雰囲気だったと思います。

――ご自身の課題は何ですか

あの場面で1点取られるのは仕方がなかったのですが、切り替えてもう1点を防ぐことができなかったことがきょうの課題だと感じました。

――次戦への意気込みをお願いします

もう負けられなくなってしまったので、優勝できるようにマウンドでもそれ以外でも勝ちに貢献できるように頑張ろうと思います。

池澤一真(スポ4=栃木・大田原)

――今日の試合を振り返って

ピッチャーはしっかり投げてくれたと思います。そのなかで、守備にミスが出たら勝てないなっていうのは思いましたね、率直に。

――打撃は調子が良いように見受けられましたが、ご自身ではどのように振り返っていますか

どの打球も感触は良かったですし、調子はいいと思います。

――守備では好守もあった一方で、失策もありましたが、どのように振り返りますか

エラーしてしまった打球も難しい打球ではなく、普通の打球でした。実際あのエラーから点を取られてしまったので、一番やってはいけないプレーだなと思います。

――チームの敗因は何だと思いますか

冒頭にも言ったのですが、守備のミスが出てしまうと、どうしても勝ちきれないと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

もう負けることができないので、一戦一戦しっかり大切に戦っていきたいと思います。