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ヨット部

2020.09.24

関東学生個人選手権 9月19日~22日 神奈川・葉山沖

スナイプ級・470級合わせて7艇が全国の舞台へ

 全日本学生選手権(全日本インカレ)に向け、チームとしてさらなる成長が求められる9月下旬。全国への切符を懸けた関東学生個人選手権(関東個選)が神奈川県葉山沖で行われた。各クラスで上位18艇が全日本学生個人選手権(全日本個選)への出場権を手にすることができる中、スナイプ級からは3艇、470級からは出場した4艇すべてが全日本個選への出場権を獲得した。

 関東個選ではスナイプ級・470級の試合がそれぞれ2日間ずつ開催され、前半はスナイプ級レースが行われた。経験豊富な選手が多い早大スナイプチームであるが、「不安定な風の中でのレースとなり、普段の実力が発揮しにくい状態」(尾道)と振り返ったようになかなか思うような走りができない。さらには微風の影響で初日に開催されたのは1レースのみに。1日目に全日本個選へ進出できる18位以内に入ったのはわずか1艇と苦しいスタートとなった。それでも2日目は底力を見せ、3レース目には早大勢で1位から3位を独占。総合でも松尾虎太郎(スポ4=山口・光)・鶴岡由梨奈(社2=東京・立教女学院)/芝崎鉄平(スポ3=東京・都立三鷹)が7位、尾道佳諭(スポ3=山口・光)・白石誉輝(スポ1=神奈川・深沢)組、谷川隆治(商4=千葉・稲毛)・海老塚啓太(政経4=神奈川・鎌倉学園)/川合大貴(商3=埼玉・早大本庄)組がそれぞれ9位、10位に入り、全日本個選への出場圏内である上位18艇に滑り込んだ。蜂須賀蜂須賀晋之介(スポ3=茨城・霞ヶ浦)・根本優樹(社2=東京・早大学院)組は大きく崩れることはなかったものの総合23位に終わり、惜しくも全日本個選への出場を逃す結果となった。

総合7位に入った松尾虎・鶴岡/芝崎組

 後半の2日間は470級レースが行われた。470チームは序盤から上位を争う展開に。特に西村宗至朗(社3=大阪・清風)・新井健伸(商3=東京・筑波大付)組は6レース中、2レースでトップに立つ快走を見せた。他の3艇も安定した走りで順位を維持し、470級では出場した全ての艇が全日本個選への進出を果たした。

快走を見せた西村・新井組

 今大会では470級チームが順調な仕上がりを披露し、スナイプ級としても初日は苦戦したものの、2日目にチーム全体での追い上げを見せた。今後は今週末に早慶定期戦、来月には関東学生秋季選手権(秋関東インカレ)と連戦が続く。昨年の全日本インカレで敗れた慶大、日大への雪辱を晴らすためにも「どれだけレースができるかわからない状態の中でも、必ず勝ち切れるチームを作ること」(松尾虎)ができれば、2年越しの王座奪還に近づくはずだ。

(記事 足立優大、写真 町田華子、中島和哉)

結果

▽スナイプ級

松尾虎・鶴岡/芝崎組 62点 7位

尾道・白石組 63点 9位

谷川・海老塚/川合組  67点 11位

蜂須賀・根本組 98点 24位

▽470級

西村・新井組 26点 4位

小泉凱皇(スポ3=山口・光)・金子俊輔(商2=埼玉・早大本庄)組 46点 7位

倉橋直暉(スポ2=福岡・中村学園三陽)・松本健汰(政経3=東京・早大学院)組 54点 9位

佐香将太(スポ4=岩手・宮古)・上園田明真海(スポ3=大分・別府翔青)組 57点 10位

コメント

スナイプ級スキッパー松尾虎太郎主将(スポ4=山口・光)

――今大会の位置づけを教えてください

個人的には優勝を目指して出たのですが、チームとしてはみんなと全員で18番以内に入って予選の通過を目指そうということを話していました。

――久しぶりの公式戦だったと思うのですが、手応えはありましたか

正直、今回は風がすごく不安定だったので難しい試合でした。出来はあまりよくなかったです。本来のみんなの実力であればもっと上位でもおかしくないと思っていたのですが、それができなかったというのは全日本インカレにむけての課題かなと思いました。

――この大会で意識したことはありますか

始まった段階では優勝を考えていたのですが、初日にレースが少なくなってしまってからは18番以内に入って、予選を通過することだけを意識していました。

――チームとして6月下旬から練習が再開したと思うのですが、重点的に取り組んできたことはありますか

個人の力はみんなすごくあって、今回順位が悪い人たちも去年はいい順位を残していたので、1艇だけが速く走るのではなく、3艇合わせていい順位を取っていくことを意識して練習を取り組んでいました。

――今後の目標を教えてください

全日本インカレの総合優勝だけを意識してやっています。早稲田はすごく実力がある人が集まっているのですが、今回もあったようにヨットはいくら実力があっても自然が相手のスポーツであり、予測が難しく、それがゆえに簡単に予選に落ちてしまう競技です。なので、どれくらいレースができるかはわからない状態の中でも必ず勝ちきれるチームを作っていきたいと思っています。

スナイプ級スキッパー尾道佳諭(スポ3=山口・光)

――今大会を振り返っていかがですか

僕らだけでなく、他の艇も苦労するような不安定な風の中でのレースとなり、普段の実力が発揮しにくい状態だったのですが、大きく崩れることはなく、後半追い上げるレースができた点はよかったと思います。ただ、苦戦したのも事実です。

――久しぶりの公式戦となりましたが、手応えはありましたか

悪くなかったと思います。この前の練習試合の五大六大戦のレースでは総合トップの成績を獲ったりもしていたので、試合での手応えは前回に引き続き十分に感じました。

――6月の下旬から練習が再開したと思うのですが、重点的に取り組んできたことはありますか

まだ重点的に取り組んでいるところなのですが、僕のクルー(白石)が夏休みの始めにスキッパーから経験のないクルーに転向し、自分も一度470級に行って夏休みの途中にスナイプ級へ戻ってきたので、タッグやジャイブ、回航する動作などを重点的に取り組んでいます。こういった動作はまだレースでも失敗することが多いので、そこが一番の課題としています。

――今大会、特に意識したことはありますか

2日間ともに弱い風の中でのレースとなって、風の振れに合わせることもそうなのですが、ちょっとした風の変化の違いでスピードが大きく変わってしまうので、振れと同時に風があるところを走ることを強く意識してレースをしていました。

――今後の目標を教えてください

個人の目標としては全日本個人選の優勝です。同時にスナイプチームでの全日本インカレ優勝、さらには470チームと合わせて総合優勝をすることが僕だけでなくチームとしての目標だと思います。

470級スキッパー西村宗至朗(社3=大阪・清風)

――今大会を終えて、手応えは感じましたか

自粛期間が明け、活動が再開してから色々な方のおかげでなんとか練習を続けることができた中で、チームとしては上手く成長できたかなと思っています。悪いところももちろんありましたが、夏合宿の成果を自分たちのチームは発揮できたかなと思っています。

――中盤には1位で走りきるレースもありましたが、感触はいかがでしたか

今回、具体的によかったのはスタートで、そこからすぐに全体から抜け出したことで楽な展開となり、思い通りにコースを引くことができました。課題としては1上の順位はいいのですが、その後の守りや他の艇に対しての予測が少し甘かったかなという印象なので、全日本インカレや全日本個戦までの課題として練習したいと思います。

――6月下旬に練習が再開したと思うのですが、特に重点的に取り組んだことはありますか

昨年の冬から新井と乗っていて、チームワークをよくしていこうということとスタートを苦手としていたので、そこを重点的に取り組んできた成果が今回、出せたかなと思います。

――今後の目標を教えてくだざい

全日本個人戦の前に全日本インカレがあるので、そこでの総合優勝を目標としています。470級チームは全体的にレベルが上がってきていて、慶大や日大に対してもいい勝負ができているので、去年のように470が足を引っ張ることなく優勝に貢献できたらなと思っています。自分自身としては470チームを引っ張っていける艇になれるようにこれからも向上心を持って練習をしていきたいです。

470級クルー金子俊輔(商2=埼玉・早大本庄)

――今大会を振り返ってみて、いかがですか

日によって異なるコンディションの中で、風の強弱や波の立ち方に対応するのが難しかったです。また、初めての個人戦ということもあり緊張しました。

――久しぶりの公式戦となったと思いますが、手応えはありましたか

まずは関東個戦の突破が目標だったので、その点ではよかったのですが、ミスも多かったのでそこは改善していかなければいけないと感じました。また、これから秋イン、全日本インカレがある中でミスを減らし、1艇でも多く前に走ることでチームに貢献していきたいと思います。

――練習が6月下旬から再開したと思うのですが、重点的に取り組んだことはありますか

僕はまだ経験が浅いので、スキッパーの人と話しながらですが、特にランニングを重点的に取り組んでいます。スピンを張る感覚は経験の差が大きく、先輩のクルーに対してもなかなか追いつくことが難しく、前を走っていても抜かれることがあるので、スピンのホイストからも含めてどれだけ走れるかを追求してやっていきたいです。

――今後に向けての課題や目標を教えてください

目標に関しては、個人的にもチームとしても全日本インカレの総合優勝です。さらには早慶定期戦や秋関東インカレでも総合優勝して、いい形で全日本インカレを臨んで結果を出したいと思っています。そのためにも安定したスコアを取ることを課題としていきたいです。僕は(小泉)凱皇さんと組ませていただいているのですが、自分のミスで順位を落としていることがあるので、そのミスを減らすことを全日本インカレまでの間に集中して取り組んでいきたいなと思います。