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ソフトボール部

2020.09.19

第52回東京都大学連盟秋季リーグ戦 9月18日 福生野球場

絶対王者の壁は厚く…。健闘及ばず日体大に敗北

秋季リーグ戦
日体大
早大
●松下、山内-澤
◇(二塁打)なし ◇(三塁打)なし ◇(本塁打)なし

 開幕2連勝を飾った早大のこの日の相手は、2年連続で全日本大学選手権(インカレ)の決勝の舞台で敗れている日体大。新チーム発足当初から、『打倒・日体大』を誓う早大にとっては、是が非でも負けられない相手だ。しかし、この日も絶対王者に力の差を見せつけられる展開となった。

 試合は初回から動いた。早大の先発・松下直矢(スポ4=京都・南陽)は、日体大の先頭打者・倉見育瑠(4年)へ投じたチェンジアップを捉えられると、いきなりの先頭打者本塁打を浴びる。その後の松下は、「暴投や四死球が多かった」と振り返るように、苦しい投球が続く。2回には四球と安打で1死二、三塁のピンチを招くと、自らの暴投で失点。3回にも暴投が絡んだ走者を三塁に置くと、遊撃手・石井智尋(スポ4=千葉敬愛)がゴロの処理にもたつく間に、もう1点失ってしまう。この日の松下の投球は、アウトになった打球でもヒット性のフライやライナーが多く、本人が理想とした、ボールの高低差を意識し、低めの変化球でゴロアウトを重ねる投球には程遠かった。3点ビハインドの6回からは、山内壮起(スポ4=千葉・成田国際)がマウンドに。山内は、テンポの良い投球で、強力日体大打線に得点を与えない。特に7回は、この試合で唯一の三者凡退に相手を抑える見事な投球を披露。投手陣は毎回のように走者を出しながらも3失点にとどめ、打線の反撃を待った。

先制点許した松下。思い描いた投球をすることができなかった

 反撃を期す打線の前に立ちはだかったのは、日体大の絶対エース・小山玲央。最速130キロ近いボールを軸にした投球の前に、早大はボールを前に飛ばすことすらままならない。3回に浅田剛志(スポ4=大阪・清風南海)が、「始動を早くして強く振ろうとした結果」としてチーム初安打を放つが、後続が続かず無得点。続く4回には、澤優輝(人3=東京・国学院久我山)が、中前への安打の後に二塁を狙うが、相手の見事な中継に阻まれて二塁でタッチアウト。なかなか好機を作り出すことができない展開が続く。この日の早大打線は、ボール球には手を出さず、際どい球はファールで粘るなど、攻撃に工夫が見られなかったわけではない。しかし、終わってみれば散発2安打、17奪三振を喫しての完封負け。相手エースの圧倒的な投球を前に、反撃の糸口すらつかむことができなかった。

この試合初安打を放った浅田。切り込み隊長として打線を引っ張る

 昨年のインカレ決勝において1-3で敗れた相手に対し、約1年経ったこの日は0―3での敗北。「差は広がってもいないし、縮まってもいないのが、試合が終わった後の率直な感想」と浅田が振り返るように、日体大との力の差が依然として大きいことは事実だ。しかし、チームとして成長が見られたことも忘れてはいけない。特に鍛えてきた守備では、左翼手の浅田や三塁手・高橋尚希主将(スポ4=宮城・泉館山)を中心に好守備が相次いだ。松下が日体大打線を相手に3失点で踏ん張ることができたのは、守備陣の活躍が大きい。その松下も、5回の1死満塁の場面では、ボールを丁寧に高低に投げ分けてピンチを脱するなど、随所に狙い通りの投球を展開することができていたことも事実。これからの早大に求められることは、一つ一つのプレーの精度を高めることであろう。チームの最大の目標であるインカレ代替大会まで残り約1か月半。この短い期間で進化を遂げ、王者に迫り、追い越すことはできるのか。早大の真価が問われている。

(記事、写真 杉﨑智哉)

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コメント

浅田剛志(スポ4=大阪・清風南海)

――チームとして小山投手の対策はされていましたか

正直小山対策はしていないです。小山が投げるとは思っていなくて、代替大会までに対策をすればいいと思っていたので、特に対策はしていなかったです。

――小山投手が投げると決まって、チームからの指示はありましたか

そうですね。特に指示はなかったです。今まで守備を中心にやってきたので、チームとしての指示はあまりなかったです。

――安打を放った3回の打席を振り返ると

始動を早くしようというアドバイスをコーチの方から頂いていて、球が早いのでストライクゾーンにきたところを強く振ろうと。始動を早くして強く振ろうとした結果です。一球目のストライクは見送ってしまったのですが、二球目と三球目はしっかり振れました。ツーストライクと追い込まれてから、一球で仕留めれたのが良かったと思います。

――敗戦しましたが、日体大の強さをどのように感じますか

去年のインカレも1対3で負けて、今年はコロナとかいろいろあった中で、0対3。差は広がってもいないし、縮まってもいないのが、試合が終わった後の率直な感想です。代替大会まであと1カ月と少しなので、今日出た課題がたくさんあったと思うので、そこを詰めていければ勝つことができると思っています。詰めていくことができなければ去年のように負けてしまうと思うので、残り1カ月は本気で日体大を倒すために頑張りたいと思います。

――今後に向けた意気込みを最後にお願いします

自分は4年生になってから初めてレギュラーとして出ることができたので、最後の代替大会もレギュラーとして出れるように日頃の練習から結果を残さないといけないので、気を抜かずに、集大成としてしっかりとレギュラーとしてやっていけるように、頑張っていきたいと思います。

松下直矢(スポ4=京都・南陽)

――本日の投球を振り返ると

暴投や四死球が多かったというところで、打者との勝負以前に、自分の中で調子を完全に合わせられなかったという点で、課題が残ったのかなと思います。あとは、先頭打者の本塁打など、捉えられた打球も多かったと思うので、自分の武器であるドロップでゴロを打たせる(投球)よりか、フライやライナー性の良い当たりが多かったという点においてもまだまだ改善するべき点があるなと思います。

――配球において工夫された点はありましたか

低めをついていくというところで、ドロップであったり、遅いドロップであったり、チェンジアップであったり、低めに落ちる球を多めにして、ライズボールは打者の胸元に集めることを意識しました。あまりストライクゾーンでは勝負せずに、打たせて取る配球を意識しました。

――ボールの高低差で配球を組み立てたということですか

そうですね。はっきりと(高さを)区別して、ドロップ系は低めにちゃんと集めて、ライズは高さを間違えないように、という感じで投げました。

――初回の本塁打を打たれた局面を振り返ると

自分の先頭打者に対する投球内容としては、悪くはなかったのかなという風に思っています。打たれたのはチェンジアップだったのですが、その2、3球前に(チェンジアップで取った)ハーフスイングがありまして、自分の中でも手応えがあって、チェンジアップで空振り取れるかなと思いました。バッテリーの中でもそのような呼吸があったと思います。ですが、その中でも打たれたので、相手が上だったという風に思うので、まだまだチェンジアップの精度を上げていかなければいけないなと思っています。

――きょうの試合の継投については事前に決まっていましたか

はい、決まっていました。予定では自分が5回投げて、後の6、7回の2回分を山内が行く、という風に決まっていたので、予定通りでした。

――最後に、インカレ(全日本大学選手権)の代替大会に向けての抱負をお願いします。

日体大戦に向けてというところでいうと、先発がどちらか(松下か山内か)とか、どちらがどれくらい投げるのかは置いておいて、自分が投げることを前提にして言うと、今日のような投球スタイルになると思うので、低め中心に(ボールを)集め、しっかりとドロップを打たせて、内野ゴロに打ち取るや、ライズは上(高め)で、フライやあわよくば空振りを取ってという投球には変わりないと思います。ですので、その部分の精度を高める、わかりやすいところでいうと、暴投や捕逸、ベースの前でワンバウンドする球をどんどんなくして、きれいに精度高く低めに集められるようにやっていきたいです。あと、球種(スライダー、ツーシーム、クイック投法)が増えたので、それぞれの球種を投げ分けられるようにしていきたいです。