メニュー

準硬式野球部

2020.08.25

Summer Challenge Cup 8月25日 ダイワハウススタジアム八王子

早稲田の夏はここから!逆転勝利で準決勝進出を決める/1回戦 関東学院大戦

TEAM
関東学院大
早大
(早)安在、金田、清水―中村
◇(二塁打)下久保(2回裏)、渡部(4回裏)、関(6回裏)、塚脇(8回裏)◇(三塁打)川原(3回裏)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった全日本大学選手権(全日)の代替大会であるSummer Challenge Cupが24日に開幕。早大はこの日、関東学院大との初戦を迎えた。先発・安在悠真(人2=早稲田佐賀)が立ち上がりから捕まり、試合は1点ビハインドで進んだ。一方の打線は、コースに丁寧に投げ分ける相手先発・平山開成に対し連打が出ず、5回まで2点に抑えられる。しかし6回、塚脇太陽(人4=千葉・市川)のスクイズで同点とすると、続く関大輝(基理3=茨城・江戸川学園取手)が右越え二塁打を放ち、この回一挙4点で勝ち越しに成功した。7回からはエース・清水佑樹(スポ3=早稲田佐賀)がマウンドに上がり、3回をパーフェクトに抑える貫禄の投球。序盤苦しめられたものの、見事逆転勝利を収め、Summer Challenge Cup準決勝進出となった。

6回裏、右越勝ち越し二塁打を放った関

 この日の先発の安在は持ち味の制球力が生かされず、コース・高さともに定まらない苦しい投球となった。初回、先頭打者に右翼線三塁打を浴び無死三塁のピンチを背負うと、続く打者に中前適時打を打たれ、あっという間に先制を許す。2回も先頭に安打を放たれ、その後の内野安打と犠打で1死二、三塁とされると、8番打者の犠飛により追加点を許す。1点を返した後の3回も死球と2本の安打でピンチを迎える。続く打者に押し出しとなる四球を与え、ここで降板となった。代わってマウンドに上がったのは金田歩(商4=東京・早実)。6番・木村竜也(関東学院大)が放った打球は左中間への飛球となり犠飛でもう1点追加されるかと思われた。だが、これを中堅手・渡部椋雅(商3=神奈川・桐光学園)が本塁へ好返球。間一髪のタイミングだったが三塁走者を刺し窮地を脱した。

 打線は、2回に下久保尚哉(商3=大阪・早稲田摂陵)の左翼線を破る適時二塁打で1点を返し、再び2点差とされた3回にも1点を追加。しかし、安打こそ出るものの5回まで連打はなく、打線はつながりを欠いた。再び試合が動いたのは6回の攻撃だった。失策と安打などで1死一、三塁の好機を作ると、9番塚脇が初球をスクイズ。これが見事に成功し、同点に追いつく。そして、この日ここまで安打のなかった関が完璧に捉えると、打球は右翼フェンスを直撃。走者2人が本塁を踏み、一気に逆転に成功した。

金田は32/3回で打たれた安打は1本の好投を見せた

 3回途中からマウンドに上がった金田は、6回まで無失点に抑える好投。遊撃手・池澤一真(スポ4=栃木・大田原)の再三の好守もあり、二塁を踏ませない好リリーフで逆転を呼び込んだ。逆転した直後の7回からは清水がマウンドへ。速球と変化球のコンビネーションで関東学院大打線を寄せ付けず、3回を完全投球。最後は二塁手・塚脇の好守もあり、見事に試合を締めた。

再三の好守を見せた池澤。この日がケガからの復帰戦となった

 先発の安在は早い段階で降板となったものの、金田と清水が好投し勝利を収めた早大。打線も終わってみれば13安打と状態の良さをうかがわせた。また、関東地区大学選手権では課題だった守備面も改善。遊撃手・池澤を中心に無失策で投手を盛り立てた。明日の相手は宿敵・中大。池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)は「選手にとっても成長の場になると思うし、気持ちもぐっと盛り上がると思う」と選手に一層の奮起を促した。猛暑の中での連戦となるが、「楽しむ」野球で勝利を掴めるか。選手のさらなる活躍が期待される。

(記事 山﨑航平、写真 小山亜美、長村光)

コメント

池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)

――今日の試合を振り返っていかがですか

素晴らしい試合運びでした。序盤リードされて我慢して、ここだというところの集中打で逆転できたというのは、学生が練習をちゃんとしていた成果だと思います。

――2回下久保選手のランエンドヒットはサインだったのでしょうか

 そうですね。ランナーの渡部の足が速かったので、仮にボールだったとしても盗塁を狙えるということで、サインを出したという感じです。そこで、下久保が良く打ってくれたと思います。

――6回のスクイズも狙い通りだったでしょうか

 あれも指示を出しました。セーフティスクイズだったんですが、初球から行くぞと。塚脇が強気にいってくれて、渡部の方も最初から伝えていたので、スタートも良く切れたと思います。割とギリギリでしたけど、計画通りの結果になりましたね。三塁走者は足の速い渡部がいて、打者はチームの中でもバントが上手い塚脇でという状況だったので、迷わずサインを出しました。

――先発投手ですが、安在選手を選んだ理由は何かありましたか

 それは関東大会でも、自粛明けのオープン戦でも非常にしっかりと投げてくれていました。しっかりと自分の投球もできていたので、いわゆる順番として、まずは安在にできるだけ投げさせようと。ただ、相手校の打者に合っていましたね。安在は持ち味というと制球力、変化球を上手く組み合わせながら打ち取って来る投手ですが、今日はどの球を投げても上手く当てられてしまいましたね。

――早めの継投で金田選手の登板となりましたが、振り返っていかがですか

 次は金田ということで、準備はもともとできていました。金田は非常によくやってくれました。関東大会の3位決定戦の中大戦でも、ピンチの場面で出しましたが、上手く打ち取ってくれたのも頭にありました。あのような場面で彼をいかせると、チームの中でも「金田だ」という思いがあったと思います。

――続く清水選手も好投でしたが、振り返っていかがですか

 清水の場合は意識を持ってしっかりと練習をしていますので、それがそのまま試合にでたかなと思いますね。基本的にはトーナメント戦で負ければ終わりなので、出し惜しみは一切せず、展開によって投手をつぎ込んでいくということで。まあちょっと計算外だったのが、安在にもう少しイニングを投げるかなというところですね。そこのところだけでした。

――後半逆転をした打撃について振り返っていかがですか

 うちのチームは本当に打撃が良くてですね、どこからでもチャンスを作って、どの打者でも点を返せるんです。今日はまさにそのような試合運びができたと思います。まあ、去年のチームも非常に良いところで打つチームでしたが、今年もまんべんなく打つチームだと思いますね。

――今日は遊撃手として池澤選手を、一塁手として押尾選手を起用しましたが、何か決め手はありますか

 基本的に池澤の場合は怪我のせいでここ2年くらい本調子ではなかったので、新井(健太、商2=東京・早大学院)だったりを出していたのですが、もう怪我の方もほぼ完治していて、彼も最後のシーズンということで。今日の試合を見てもわかる通り、非常にセンスのあるプレーヤーですから、彼が遊撃に入るというのは、今年に関してはもう彼で行こうと思っています。押尾の方は、今大会はDH制ということで、守備力が高い押尾を一塁手に入れました。同じ一塁手として竹本(周平、人4=鳥取・米子東)がいますが、決して調子の悪いと言う事ではなくて、押尾の春の関東大会の結果などを見て一歩出ているかなと考えて起用しましたね。

――明日への意気込みをお願いします

 明日は間違いなく中央大戦なので、公式戦で(中大と)当たるのはもう本当になんか…。でもありがたいです。彼らはチャンピオンチームなので、ここ10年で何度も日本一になっているチームですから、そのようなチームと戦うというのは、選手にとっても成長の場になると思いますし、気持ちもぐっと盛り上がると思います。その結果次第で秋のリーグ戦に勢いを持って臨めると思うので、非常に楽しみにしています。

金田歩(商4=東京・早実)

――自粛明け初めての公式戦でしたが、振り返っていかがですか

 やってみないとわからない状態でしたが、このような試合結果だったので、みんな調子はいいのかなと思います。

――非常に気温が高い中で、序盤の登板でしたが、準備はできていましたか

 練習試合などでもあのような状況で投げさせてもらっていたので、(今回の登板も)あるかなと思って準備はしていました。

――素晴らしいピッチングで流れを呼んだと思いますが、バックもノーエラーでした。その点についてはいかがでしたか

 非常に助かりましたね。最初の渡部の返球も助かりましたし、池澤にも助けられましたし、このようにインタビューを受けているのも彼らのお陰なので、感謝したいです。

――明日への意気込みをお願いします

 明日も投げるとしたらこのような場面かと思うので、なるべく最少失点で返ってこられるように頑張ります。

塚脇太陽(人4=千葉・市川)

――自粛明け初の公式戦でしたが振り返っていかがですか

 試合の入りというのは、チームとしてもそうですが緊張したり浮き足立った部分はあったと思います。ですが、うまく立て直せたかなと思います。

――関東地区大学選手権(関東大会)の反省点としてはバッティングを挙げられていましたが、今日は3打数2安打の活躍でした。振り返っていかがですか

 関東大会の時よりは少しイメージを変えて、ヒットを打ちたいというよりかは低いゴロを打ったりだとか『嫌な9番』というところを意識していたので、その結果が出て良かったなと思います。

――6回に同点に追いつくスクイズを成功させました。振り返っていかがですか

 元から監督さんからスクイズだと言われていたのもあったのですが、やっぱり渡部(椋雅、商3=神奈川・桐光学園)が、ゴロが転がった瞬間突っ込むよって言ってくれたので、バント自体はあまり良くなかったのですけれど、渡部がよく走ってくれたので感謝してます。

――スクイズ、バントなどの練習は力を入れてましたか

そうですね。チームとしてもバントには力を入れてますし、個人としてもバントはかなり大事なのでしっかり練習しています。

――今日はファインプレーが多く見られましたが守備で意識していることはありますか

 ポジショニングと打球に対する1歩目というのはかなり意識しています。

――最後に明日に向けて意気込みをお願いします

 明日は中央大学なので、まずはなんとしても勝つということを目標に、個人としてもチームに貢献できるように守備でもバッティングでも頑張りたいと思います。

関大輝(基理3=茨城・江戸川学園取手)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 序盤点数を取られて劣勢の状況が続いていて、何度もチャンスを作りながらも、自分たちの野球をしきれていなかったところがあったのですが、練習試合等でよく見られた集中打で中盤以降は流れに乗れたと思います。自分も4打席まで安打が出ず、自分が出てクリーンアップが返すと言うワセダの形を体現することができていなかったので、いつもとは違う形ではありましたが、4打席目でタイムリーを打てて良かったと思います。

――6回には勝ち越しとなるタイムリーを放ちましたが、その打席を振り返っていかがですか

 1、2、3打席目全て非常にバッティングが良い形だったのですが、全て自分があまり普段打たないような珍しい打球で、いつも以上に打球が上がりすぎていました。4打席目はバッティングスタイルをどうしようか迷いがあったのですが、ベンチから清水の「これまでの形でいいぞ」と言う声が聞こえ、その言葉で一気に迷いがなくなり本能のまま打てたと思います。その前の打席までチームに迷惑をかけていた分、ここで取り返せたので良かったなと思います。

――自粛中には体幹トレーニングをしていたと伺いましたが、今日の試合で効果は実感できましたか

 1打席目、3打席目、そして4打席目での打球がホームランにならなかったというところで、まだ体幹トレーニングの成果が出ていないなと思うので、これからもっと鍛えて、あの打球が全部ホームランになるように、トレーニングを積み重ねていきたいなと思います。

――明日に向けて意気込みをお願いします

 明日は本当に宿敵と言っていいほど強豪の中大ということで、自分自身も、昨年の秋にオーストラリアで中大の池田監督と共に野球をやらせていただいたので、そこで学んだものを明日、春の関東大会(関東地区大学選手)に続いて、存分に発揮して勝ちたいなと思います。